「成程なあ、だから真っ二つになったポルシェがあったのか。」
「はい、その通りです。」
刀華の言葉を聞いて事のあらましを聞いた黒乃は煙草を一吸いしながら
こう言った。
「緋村一輝はまあ規格外とは思ってはいたが普通だったら受け止めれるどころかそっちが重症になっていても可笑しくないはずだがここ迄いったら
アイツは間違いなくバグだな本当に。」
「・・・本当にその通りなのですので彼の魔力を使った攻撃は
この代表選抜戦に於いて使用を禁止させた方が良いかと・・・
死人が出かねません。」
「確かにな、赤座のこと聞いたらまあスッキリするが
奴の二の舞は御免だからな。そうだな・・・この選抜戦が終わるまでは使用禁止にして・・・七星剣武祭に於いて又はテロリストに対しては
使用可能としておくか。」
「ヤメテ下さい!本当に死人が出ますから!!」
刀華は黒乃に詰め寄ってそう言うとそうかと・・・少し引き気味で黒乃が
そう言って吸い終わった煙草を灰皿に入れるとこう続けた。
「分かった分かった、最低限まあないとは思うが命の危険を感じた場合か
強者相手に対して使用を許可すると言う事で良いか?」
「まあ・・・それでしたらッテありますそんなの?」
「あるかどうか分からんがアルとすれば
それでこそ『魔人(デスペラード)』クラスだな。」
「・・・会う機会が全くない事に期待します。」
会った日には辺り一帯が崩壊していますよと付け加えると次の議題に移った。
「次に巨人・・・私も見たがあれは本当に人間か?
何時から人類は巨人を生み出す薬を開発したんだ、一定の種族を食わない限り
暴走するのかそれともあいつは始祖の類か?」
「どっかの漫画って言うよりも数か月前に終了した漫画ではないんですから。」
「お前それなりにメタってるな。」
黒乃はそう言いながら外にいる・・・ステラ達と言葉を交わしている不二を見て
そう呟くとこう続けた。
「まあ奴を見ただけだが理由なく襲うとは思えんが念のために
仕事の斡旋とか頼んでおくとしよう、あれ程の体格ならば工事現場で
重宝されるだろうしな。」
装備一式はどうするかはまあ向こうで決めるだろうと言って天井を
見上げていると刀華に向けてこう聞いた。
「東堂、一つ聞いて良いか?」
「・・・・ハイ。」
それを聞いて刀華は姿勢を正して聞くと黒乃はこう聞いた。
「お前緋村に勝てる自信はあるか?」
そう聞いて来たのだ、東堂はこう見えてもあの南郷の教え子で或る。
実力は間違いなく国内においても高い水準であると知っており
幾ら何でも勝てないと言うのかどうか聞いてみると刀華はこう答えた。
「勝つ・・・いえ、私は勝たないといけません。孤児院にいる
あの子達の為に。」
「・・・そうか、ならいい。」
そう言うが黒乃は内心こう思っていた。
「(まず間違いなく無理だな、幾ら東堂も実戦経験があるからと言って
緋村とは月と鼈並みの差があると言う位こいつも知っていると思うが恐らくは
意地だろうな。それにしても本当にアイツは何処であそこ迄高い実力を
身に着けたのか一度聞きたいくらいだな。)」
そう思いながら黒乃は窓の外にいる不二と一輝を見かけた。
悩みの種でもある本人はまるで関係ないと言わんばかりの満面の笑顔であった。
そしてところ変わって騎士連盟日本支部支部長室。
「何!どういう事だそれは!?話が違うぞ!!」
『ですから我々倫理委員会は緋村一輝について再度調べたところ
悪事をしていたという物的証拠も証言もないのでこれ以上は調べようがないと
言っているのです。』
「ふざけるな貴様!赤座は何をしている!?」
『彼でしたら体調が優れないため今は私が担当をしております、
まああの体型でしたら十中八九糖尿病か高血圧での心臓発作でしょうし
不摂生が祟ったのでしょうお気の毒に。』
「ならば奴の部下と変われ!彼らに話を」
『ああ、彼らでしたら追放しましたよ。』
「何?」
『調べたところ赤座前委員長と結託して裏金を所有していた事が
分かりましたので取り調べて追放しました、今頃警察の御厄介になっていると
思われますのでそこで聞いてください。』
「だが緋村一輝が悪事を働いていたと証言が」
『ああ、あれもガセでしたよ?金を握らせてお抱えの出版社にあらぬこと
書かせたどころか反対してきた面々に《書かなければ【KOKを始めとする
騎士興行の速報掲載権限を取り上げるぞ!】と脅してきたと既に60人近い編集者が証言としてレコーダーを持ってきましたからまあ彼も病院内での起訴ですが
追放と警察のお世話ですね。明日位に被害にあられた出版社が大々的に
発表するらしいので今のうちに蜥蜴の尻尾きり宜しくした方が賢明ですよ?』
「グぐググググググ!」
厳はそれを聞いて歯軋り鳴らしながら電話を持っていると新委員長が
こう聞いた。
『そう言えばなぜ貴方が緋村一輝の噂を
ここ迄大ごとにしようとしているのですか?・・・まさか貴方が裏で』
「そ!そんな事ある者か!!」
『ですよね~~!もしそうでしたら間違いなく本部にいる白髭公が
お怒りでしょうし黒鉄家の名に傷がつきますからなあ。』
「・・・・・・」
『それでは私はこれで失礼させて貰いますが忠告として一つ・・・
いい加減に現実見た方が賢明ですよ支部長?』
そう言って電話が切れた瞬間に厳は・・・電話を叩き壊すかのように戻すと
こう呟いた。
「私のやっていることは間違いないのだ、全てはこの国の未来のためだ。」
そして倫理委員会。
「あーあ、切れちゃった。あの言動ですと彼は黒ですな、・・・
『先生』如何致しましょうか?」
そう言いながら新委員長は電話機の隣にある自身の携帯電話に繋がっている
『先生』と呼ばれる人物に向けてそう聞くと『先生』と呼ばれる人物は
こう答えた。
『そうだな・・・ここで彼には消えて貰おう、彼の最も信頼する
魔力の強い者によってね。』
そして時間は経過して。