「うん、大丈夫大丈夫。私は元気たい、・・・うん。明日の試合で校内戦が
最後だから・・・え、東京さ応援に来る?お、横断幕迄作ったと!?
皆気が速すぎたい!それに今年の七星剣武祭は大阪やけん。・・・うん、そうたい。ともかく勝っても負けても、選抜戦ば終わったら一旦そっちに顔を見せに行くけん。うん、じゃあね。野菜ありがとう。皆にもありがとう言っておいて、
お母さんも身体気いつけてね?去年心臓発作で倒れた・・・え?もう平気って
ちゃんと養生するばい良いね!!・・・それじゃあ。」
刀華はそう言って生徒手帳の通話機能をオフにして学園から来たメールを
読んでいた。
内容は最終戦の相手だがそれが・・・彼であった。
『東堂 刀華様の選抜最終試合の相手は、一年一組《緋村一輝》様に
決定しました』
「遂に彼とか・・・。」
そう呟きながらこれまでの試合情報の映像をもう一度確認しているが・・・
正直な話参考にもなりはしないのだ。
相手は全て一撃で・・・倒されているからだ。
「分かっていることと言えば彼も抜刀術の達人・・・多分だけどアタシとは
天と地程の差がある・・・勝てるのかな・・・・!!」
刀華はそう呟いて・・・最期の言葉を思い出して目を思いっきり見開いて
頬を叩いてこう言った。
「ダメダメこんなんで彼と戦えるなんて愚の骨頂!例え何があっても
私は私の戦いで絶対勝つばい!!」
おっしゃーと自身を鼓舞しているがこれが・・・瘦せ我慢であることは
誰の目に見ても明らかであろう。
そして一輝はと言うと・・・。
「明日が最後、泣いても笑ってもこれが拙者にとって最後の試合。
相手は刀華殿、全身全霊で挑まんとな。」
そう言いながら一輝は座禅をしながら剣気を落ち着かせようとしている。
そして朝。
選抜最終戦の本当の意味においての最終戦
この日の為だけに生徒達は日にちを前倒しさせてまで試合を行って
今日この試合の為だけに全員が集まっているのだから。
そしてここ第一訓練所に於いては全校生徒が集まっていた。
「うわああ、凄い人だかり。」
「そりゃあそうだろう?雷切対トップワンっていうカードが見れるんだから。」
「なあ、どっちが勝つと思う?」
「そりゃあ雷切だろう?何せあの生徒会長で南郷先生の弟子なんだから。」
「いやいやいやトップワンだってもしかしたらだと思うぜ?もしかしたら
もしかしてって話も」
「俺的にはどっちが勝ったとしても間違いなくこの破軍学園に於いて
歴史的な一戦になるってそう思ってる。」
「だよねだよね!これ見なきゃ絶対後で後悔するって!!」
生徒達は思い思いにこの試合に対してそう云う中で西京先生はそれを聞いて
こう言った。
「いやあそれにしてもとーかちゃんとひむぼうの戦いを見る為だけに試合日程を最後の今日で然も他の試合は全部夜中にやっちゃうなんて皆好きだねえ。」
「当たり前だ、この試合には皆が見たがっているのだからな。」
黒乃が西京に向けてそう答えてこう続けた。
「東堂対緋村、正に最強を決めると言っても過言ではない。互いに無傷・・・
ああ、緋村の場合は絢瀬が一矢報いたがそれでも何かしらの大怪我は無かった。
この試合を皆が楽しみにしているのだ。」
そう言っていると2人の背後から・・・老人の声が聞こえた。
「ひょひょひょ、お前さん達がそう言うのであれば
この試合見る価値ありじゃな?」
「「!!」」
それを聞いて2人が振り返るとそこにいたのは・・・紋付袴を着た小さな老人がしれっと座っていたが2人はその老人を見て西京先生はこう言った。
「げ、爺!」
「ひょひょひょ、愛弟子は相変わらず口が悪いのウ。
まあそこが可愛い所なんじゃが。」
「か、かわって・・・き、気持ち悪い事言ってんじゃねえぞ!」
「顔が赤いぞ寧音、素直に喜んだらどうだ?」
「こ・・・こんな乾物みたいな爺にそんな事言われても、う、嬉しくねえし!」
「(全く素直になれんなこいつ。)」
黒乃は敬愛している南郷先生の言葉に喜んでいるくせにとそう思っていると
南郷先生は黒乃に向けてこう言った。
「そう言えば前に見た時には腹が大きくなっておったが無事に出産して
よかったのう。」
「ええ、おかげさまで。」
「其れは良かったよかったが・・・ふむ、子供を産んで一段と
色気が付いた様じゃのう?特に腰回りが」
「おい爺、それ以上うちの友達に色目使うんじゃねえよぶっ殺すぞ!」
「ひょひょひょ、寧音ももう良い年なんじゃから相手をみつけれんと
行き遅れて・・・まあお前さんみたいな体型じゃと無理じゃな。」
「良し爺、良い度胸だな。外に出ろや戦争じゃあ!」
寧音はそう言って南郷先生に向かって飛び掛かろうとするのを黒乃が止めると
黒乃は南郷先生に向けてこう聞いた。
「そう言えばなぜここに来られたのですか?」
そう聞くと南郷先生はこう答えた。
「そりゃあ勿論刀華の晴れ舞台を見に来たんじゃ、七星剣武祭迄待っても良いが相手が今有名なあ奴じゃからな。どのような男か直接見たくて警備の物に
少しばかり菓子をやったら通してくれたぞ?」
「(良し、今日の警備担当とはオハナシだ。)」
黒乃は使えないなとそう思いながら試合会場を見て暫くすると・・・
アナウンスが流れた。
『サア手前ら待たせたなこんにゃろ!これより七星剣武祭出場を賭けた
選抜戦最終試合を開始するぜーー!!』
『『『『『『ウォォォォォォォォオオォォォォオオ』』』』』』
アナウンスと同時放たれた生徒達の声が会場に地響きの様に響き渡る中
実況者は内容を続けた。
『赤ゲートより今雷切が姿を見せました!19戦全勝無傷と言う圧倒的な強さを
見せつけてきた我らが生徒会長にして成績低迷の破軍学園において
希望であると同時にまさに一番星!最後の七星剣武祭匂いてその綺羅星は
輝くのか!?三年の東堂 刀華選手!!今、万人の期待を背に決勝のリングに
立ったーー!!』
そう言って出てきた刀華はまさに威風堂々と言わんばかりに
背筋を伸ばして現れた。
『そして青ゲートより現れるのは同じく19戦全勝にして一戦のみの負傷あれど
数多なる敵を討ち倒した台風の目!今や彼を知らないものなどいない
破軍学園のFランクという詐欺かよと言いたいくらいに圧倒的に強い一年の
トップワンこと緋村一輝の入場って・・・あれ?何でしょうかあの服装?』
そう言っているがそれは仕方ないであろう、何せ一輝の服装は少し・・・
変わっているのだから。
見た目は和服なのだが上には下にカッターシャツの様なのが見えているのだ。
どう見ても学園の制服ではない、じゃああれは何だとそう思っていると
刀華はこう聞いた。
「緋村君・・・その服装は?」
そう聞くと一輝はこう答えた。
「ああこれですか?折角の最後の戦いですしそれに・・・
・・・・・・相手が刀華殿であるとするならばこちらは全身全霊で戦に挑むが為本気での装束で挑もうと思ってこれにしたんです。」
「!!・・・戦装束と言う訳ですか。」
刀華はそれを聞いて驚いていた、自身に対してそこ迄思ってくれていることに
驚くと同時に感激していると刀華は自身のデバイスを出して構えると
一輝も継裏を構えた瞬間に・・・一輝の剣気が会場一帯に押し込まれるかのように広がった。
『『『『『『『『『『ウワアアアアアアア
アアアアアアアアアア!!!!!!!!!!』』』』』』』』』
それを感じて生徒たち全員が悲鳴を上げながら伏せている中で南郷先生は
その目を大きく見開いてこう言った。
「これは剣気か!ここまで強くそしてあんなに若い者が出せるとは夢にも
思わな・・・・!!」
南郷先生は一輝の剣気に対してそう云う中で一輝にあるナニカを見た。
一人は自身が最も良く知っている男が一輝の右にいるがもう一人の・・・
小柄であるが長い赤い髪をポニーテールの様に纏めている男性が見える中で
その内の一人の名を口ずさんだ。
「・・・リョーマ?」
そしてまじかでその剣気を浴びせられている刀華は予め眼鏡を取っているが
その剣気と感じ取れた電気信号と・・・自身の本能がこう叫んでいることが
聞こえた。
死ぬ・・・死ぬ・・・・シヌ!
生に対する渇望が溢れ出る中で刀華は刀を構えると一輝は少し笑みを浮かべて
こう思っていた。
「(ああ、良い目だ。この人相手に全力で戦えれるのならば今日この日で
終わっても悔いはない。)」
そう思っている中でそんな剣気に怯えながらも実況者はこう言った。
『りょ・・・両雄構えました!勝つのは頂点を歩み続けた少女か
それとも最弱と名を騙った最強の剣士か!?今最強を決めるこの一戦に
それでは皆様ご唱和下さい!』
せーのと言って・・・全員がこう言った。
『『『『『Let.s Go AHEAD!!!!』』』』』
今・・・最強同士が激突した。
次回は戦闘です。