落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 その技は一体どのような?


新たな技

 「纏・雷!(てんらい)」

 その言葉と共に轟く雷鳴が訓練場一帯に響き渡ると次に全員が目にしたのは・・・雷を帯びている刀華であった。

 その眩い体は正しく黄金を身に纏っていると言われても過言ではない

その姿に会場にいる全員が見入っている中で一輝だけはそれに対して注意していた。

 「(あの姿・・・恐らくは七星剣武祭に備えた隠し玉、然も相手は刀華殿。

今ここでそれを見せると言う事はこの戦いに全力で挑むのなら拙者も

それに全力で答えるのみ!)」

 そう思いながら僅かながらであるが剣気と共に魔力を刀身に込めていた。

 黒乃から厳重注意されていたが今出し惜しみにして勝てるのかという問いに否と思っている一輝は教え破り覚悟で纏った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの馬鹿魔力を込めているだと!如何!!此の儘では刀華が」

 「?何かあったのか黒乃ちゃん?」

 南郷先生がなんだと思っていると黒乃は仕方なしに説明すると南郷先生は

笑ってこう答えた。

 「ふぉふぉふぉふぉ、それなら猶更止める必要はなかろうて。」

 「然し!」

 「それにあの者の実力が見れるのならばそれをしない事こそ刀華に対する

侮辱じゃ、恐らくあの者はそれを知っているからこそ最大限の礼として

力を解放しているのだとするならばそれを止める権利は儂らにはなかろうて。」

 「・・・・・」

 「其れに万が一の場合は儂が体張ってでも止めるわい、まだまだ若造には引けを取らんわい。」

 そう言いながらも内心は先ほどの剣気を感じた南郷先生は目つきを鋭くして

こう思っていた。

 「(そうは言ったもののあ奴のあの剣気、そして先ほどまでの戦闘から察するに間違いなく緋村一輝は戦場を、それも常識では理解できない程高い実力を・・・

思いたくはないがデスペラードとやり合ったのかと言われていても不思議ではないあの実力相手に刀華は今まで儂ですら見たことが無い技で・・・技?

普通刀華は儂に対していの一番に技を見せるのに何故今回は見せなかったのじゃ?まるで・・・まさか!!)」

 嫌ありえんとそう思いながらも南郷先生はこう思っていた。

 「(若しやあの技は・・・ぶっつけ本番なのか!?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうとは露知らずに刀華は抜刀の構えをして・・・遠距離から撃つように

抜刀した瞬間にある現象が起きたのだ。

 抜刀した瞬間に刀身に・・・黒い小さな粒が刀身に纏ったかと思いきやそれらが繋がるかのように剣に纏わりついて長い黒刀の様に一輝目掛けて襲い掛かった。

 「「!!」」

 この現象には一輝はおろか刀華ですら目を見張るモノであり

其の儘一輝に襲い掛かるもそれを一輝は刀身と刀華の間にある空間に

入りこむかのようにすり抜けて避けるもその一瞬の間に刀華はその黒い粒子を

解き放って分散させると今度は納刀したと同時に一輝が来るであろう場所に

着地して互いに見えた瞬間に剣がぶつかり合った。

 そしてその儘・・・剣の応酬となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え?え??ええええええどうなってのよこれ~~!?」

 ステラはそう言いながら一輝と刀華が戦っている・・・僅かな剣戟と発せられる光を頼りに目で追っていたら絢瀬がこう言った。

 「瞬きしない方が良いよステラ!この戦いは一度目を逸らせば

分からなくなる・・・正に最強対決だよこれ!!」

 そう言いながら残像を追って行く絢瀬であったが他の面々から見れば

何が何なのやらと思いたくなるようなその光景に口を開け乍ら見ていると

カナタ達もその光景にこう呟いた。

 「凄いよこれ・・・アタシの能力でもここ迄速く戦えないよこれ。」

 「やっぱ凄いよ刀華は・・・いけやっちゃえ刀華ーー!!」

 恋々と泡沫がそう言いながら応援しているとカナタは慌てている様子で

刀華を応援しながら一輝を目で追っているのを見て雷は成程なとこう思っていた。

 「(今まで家とかで色々あったカナタにも遂に春が来たと言う事か?それならば赤飯を炊いて良いだろうな、会長にも相談して菓子でも作って貰おう。)」

 うんうんと思いながらその闘いを見ている中で・・・カナタがこう呟いた。

 「あの皆さん、私の眼が可笑しいのでしょうか?会長の髪って・・・

あんなに白かったんですかね?」

 「「「???」」」

 えっと思いながらよく見て見ると確かに刀華の茶色い髪の色が・・・

薄くであるが白く見えた。

 「確かに、だがあれは纏雷という技を使っている影響で

そう見えるだけではないのか?」

 雷がそう言うがカナタは首を横に振ってこう続けた。

 「いえ、例えそうだとしても白く見えるなんてあり得ません。黄色なら未だしも白なんておかしくありませんか?」

 そう言うと泡沫達もこう続けた。

 「本当だ、それにさっきよりも白さが増しているような気がしない訳でも。」

 「けどさ、何でそうなるの?髪の毛が白くなるなんてそんなの

まるで漫画みたいじゃん?」

 恋々がそう言いながら言っている中で少し離れた場所で同じ様にそう思っているステラ達に対して・・・アリスがこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そう言えばなんだけど東堂先輩って怪我していないわよね?」

 「え?確かにそうよね、制服は切れているのに打撲根が見当たらない・・・

避けてる?」

 「いやそれはないよステラ、だってさっきまで喰らってばっかりだったから

それなりに傷があっても可笑しくないのに今になって無傷何て

そんなの有り得ないよ?」

 そう言いながら絢瀬は刀華を観察して・・・ある事に気づいたのだ。

 先ほど一輝の剣が刀華の頬に掠って傷が出来たと思いきや一瞬で・・・

消えたのだ。

 「傷が・・・再生している?」

 「「!!」」

 それを聞いて2人は嘘だろと思っていると確かに傷が出たり

消えたりをしていた。

 一体何故と思っていると・・・アリスはまさかと言ってこう続けた。

 「まさか東堂先輩・・・治癒能力を電気で跳ね上げてる?」

 「「ええ!!」」

 それを聞いてステラ達が驚くとアリスはこう続けた。

 「其れなら納得がいくわ、だって傷が治るのも細胞を電気で強制的に

跳ね上げさせているのだとするなら納得がいくわ。そして何よりも・・・あの髪が白くなっていくのもね。」

 「「??」」

 何故とそう思っているとアリスはこう続けた。

 「良い、恐らくだけど東堂先輩は全ての細胞と電気信号を極限にまで引き上げて一輝君相手に戦っているのよ。筋肉も含めてね。」 

 「「うんうん。」」

 「だけどさ、それって・・・対価なしで獲得できると思う?」

 「・・・まさか。」

 絢瀬はそれを聞いて顔を青くするがステラは何でなのと聞くと絢瀬は・・・

こう言った。

 「文字通りと思うけど細胞を異常な程活性させながら戦うのって

体力もそうだけど体に対する負担が桁違いなんだ、例え筋肉が切れても

骨が折れたとしてもすぐ様に治療できるけど人間が治癒するのに

必要な細胞の増殖は限界があるんだ・・・それを超えれば

その人は間違いなく死ぬ。」

 「死ぬって・・・まさか東堂先輩のあの技って!?」

 「そうよ・・・恐らく髪の毛が白くなっていくのはその影響ね、細胞が異常な程増えたりしてその負荷が体に襲い掛かっていくのよ。・・・

あの纏雷って技は間違いなく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・東堂先輩の寿命を喰らってその力を引き出すことができる

諸刃の剣なのよ。」




 力が欲しいか?
 ならば対価を支払え、対価無くして強くなる事などあり得ない。
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