落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 決着です。


一輝対アリス③

 「その姿は正に血に飢えた猛獣だね、その姿で七星剣武祭に出れば間違いなく

頂点に行けると思われるがそれをせずに今ここで使う。

拙者を確実に葬るためか又は・・・何か決意をもってその姿になっているか

どちらか分からぬが分かっていることと言えばただ一つ、ここでお主の中にある闇を祓おう。」

 一輝はそう言って見たことない構えを見せた。

 刀を背中に切っ先を頭頂部に向かう様に逆手で持つと姿勢を低くして

見た人がいればまるでカンフーのようだと言うであろう。

 そしてアリス?はメイスを上段で構えてこう思っていた。

 『(俺はあの時から一人だった、仲間を殺し愛する者を見殺しにし守ると決めた

兄弟姉妹達をあのシスターに託すかのように棄てたんだ。もう何も残っていない

俺が何で戦う?)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺には・・・もう何も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー残っているだろ?

 !

 ーーお前にはこの俺が託した物があるじゃねえか!?

 託した・・・子供達を捨てた私に何が残っているのよ?

 ーー約束だろ?『屑な大人にはならねえって言う、力のない人たちを守る

カッコいい大人になる』っていうがな!

 約束・・・私が残っているのはもうそんなもん

 ーーだけじゃねえぜ?

 ?

 ーーお前の事を仲間だと思ってくれてる奴が今目の前にいるじゃねえか!

 一輝君・・・

 ーーあいつと腹割って話ししなけりゃあいけねえんじゃねえか?

 ・・・無理ヨ、もう私は裏切る人間なのよ?

 ーーそれはお前が勝手に決めつけてるだけだろ?

 ?

 ーーアイツは今お前と心から真向にぶつかっているんだぜ?それならやる事は

俺達が初めて出会ったあの時と同じじゃねえか!

 ・・・貴方って死んでも単細胞よね?

 ーーうるせえそれがこの俺・・・・・『ユーリ』何だぜ!!

 ・・・そうね、私らしく。そして貴方らしく。

 ーーそしてお前らしく、貴方らしく

 私達は正反対だけど何時でも一緒

 ーー魂が繋がった俺達が組めば何時だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最強(最高)何だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ウォォォォォォオオォォォォォォォォ!‼』

 アリス?は雄たけびを上げながら空高く舞うと尻尾が一輝目掛けて放たれるが

一輝はそれをまるで演舞の様に舞いながら打ち払うとアリス?は其の儘メイスを

一輝の頭めがけてぶち当てようとすると一輝は体勢を崩さずに其の儘・・・

もう一撃放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 嘗て天翔龍閃を打ち破り、龍の対となる存在。

 虎を模した倭刀術最強の技

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 虎伏絶刀勢が放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその技は二撃目で最大の力を放つことができるがために

其の儘メイスが・・・砕け散ったのだ。

 『嘘だろ・・・?』

 アリス?が一瞬呆けたその時に刀が鎧を砕くかのように叩きつけた。

 『アがああああああああアアアアアアアア!‼』

 断末魔の如き悲鳴と共に空高く打ち上げられたアリス?は其の儘暫くして・・・重力に従って落ち始めた。

 そして地面に激突して・・・死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「な訳ないでしょうがちょっと!」

 地の分読むな。

 まあ何とか生きているアリスであるがその表情は・・・

スッとした様子であった。

 「アリス殿だな?」

 「ええそうよ・・・ちょっと長い夢を見終わったって所かしらね。」

 そう言いながらいたたたたと言って立ち上がると一輝に向けてこう言った。

 「ねえ一輝君覚えてる?最初に出会ったあのデパートで子供に向けて言った

あの言葉。」

 「?」

 「あの言葉聞いたときね、私貴方をユーリと重ねていたのよ。

もしあの子がいれば同じ様に助けたんじゃないかってね。」

 そう言いながら笑っていると・・・向こうからステラ達がやってくるのが

見えた。

 「さてと、今回の戦の説明をしないとな。と言う訳で喋ってくれるよね?」

 一輝がニコリと・・・ちょっとであるが殺気めいたものが見えると

アリスは乾いた笑みを浮かべてこう答えた。

 「・・・仕方ないわよねえ。」

 そう言うしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 説明終了後

 「成程、リベリオンが学園を標的に。」

 「ええそうです、ヴァレンシュタイン先生もそこに加わるかと思われます。

一輝君がいない今のうちにと言うのが狙いなのかどうか分かりませんが

目的は宣伝。其れも大規模に見せるのであるなら学園の破壊でしょね。」

 刀華がそう言うとアリスがそう付け加えた。

 「だが壊すのであるとするなら他校でも十分だと思われるが・・・まさか!」

 雷は何故と聞いて暫くしていると或る答えに辿り着いたと同時に

アリスはこう答えた。

 「そうよ、目的は珠雫を殺す事。その為に辺りにはリベリオンの尖兵たちが

待機済みで暁学園・・・つまりリベリオンが保有している中で

最大戦力とも呼ばれる各学園の人間を呼んでいます。」

 「・・・それが真実だとしても何故私達に?」

 カナタがそう聞くとアリスはこう答えた。

 「・・・そうね、少しだけど昔本当にしたかったことと・・・

やりたかったことを一輝君に思い出させてもらったかしらね?」

 「そうよそう言えば一輝のあの剣術一体何なの!?

あれも飛天御剣流ッて奴なの!!」

 ステラは思い出して一輝に問い詰めようとすると一輝は落ち着いてと言って

こう続けた。

 「今は学園にこの事伝えなければいかんかと思われるが!?」

 「そうね・・・まあ後で聞けばいいんだしって今すぐ先生達に電話!!」

 「それと理事長達にも通達しないとね、大阪にいるから朝一番の新幹線なら

間に合うよ。」

 泡沫がそう云う中で恋々がこう言った。

 「だったら今すぐ行かないと!急げば襲撃時には僕たち全員学園にいるから

あいつら驚くぞーーーーー!!」

 そう言っている中で一輝は待ったをかけた。

 「いや、それは悪手だ。既に敵が包囲している中で拙者らが今行けば感づかれて夜襲されでもすれば周りの被害も深刻となる。」

 「じゃあどうするのよ!?」

 「そうだぜ!善は急げっていうぐらいなんだから!!」

 葉隠姉妹が今すぐ行くべきだと云う中で一輝は暫く考えて・・・雷に向けて

こう聞いた。

 「砕城殿、ここら辺から学園迄山伝いでどこまで行けるか分かりますか?」

 そう聞くと雷はこう答えた。

 「山伝いってそんな事したら倍の時間を弄して今から行ったとしても

間に合わないぞ!そんな事するならば今から行って明け方には」

 「いや、予定通りに行って山伝いでバスで行く。」

 「一輝君待って下さい!バスが通る程の道なんて山伝いで行ける所なんて

ないですよ!!」

 一輝に言葉にカナタが反対すると一輝はにこやかにこう言った。

 「カナタ殿お忘れですか?拙者らの他に誰がいるのかを?」

 そう言って暫くしてまさかと言うと一輝は全員に向けてこう言った。

 「それでは予定通り昼頃に発つぞ、荷物を持って皆出陣と行こう。」

 そう言って一輝が笑う中で全員がアハハハハハハと

乾いた笑い声をあげながら・・・不二がいるであろう山の方を見ていた。




 果たして一輝の作戦とは?
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