落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 えいえいおー!


イザ出陣

 そして翌朝一輝達は『予定通り』に合宿所を後にしてバスで学園に戻っていく・・振りをしてあるルートで学園に向かって行っているのだがそれがまた・・・

とんでもなかった。

 「ねえさ、聞いて良い?」

 「・・・何かしらステラ?」

 ステラの呟きにアリスが・・・少し遠い目をしながらそう聞くと同じ目をしているステラがこう言った。

 「私達って今バスに乗っているのよね?」

 「ええそうよ、ここはバスの中よ。」

 「そうかそうか、私今バスの中にいるのよね。だったら聞いて良い?」

 「・・・・」

 それを聞いてもアリスは無言であったがそれはこれが・・・理由である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「バスに乗っているのにそのバスを不二さんが腕で担いだまんま

走っている・・・世界初じゃないのかしら私達?」

 「それは・・・言わない約束ヨ。」

 ハアアと溜息付いているがその通りである、現在一輝達が乗っているバスは

不二が担いで走っているのだ。

 山道から近道で高速道路を抜けて最短距離で学園近くまで行くと言う

とんでもない方歩で来ているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨晩の事。

 「ハア!?不二さんがアタシらのバスば担いで近道する!」

 「もうそれしか方法が無いものでして。」

 一輝はびっくりしている刀華に対してヘラッとした口調でそう言うが

当たり前だ、そんなの普通に行って考えないのだから。

 「成程な、今から行ったとしても向こうが繰り上げるかもしれないと

考えるのならばここは策に乗ったふりをして奇策で奴らを出し抜くと言う

考えだな。」

 「その通りです雷殿、き奴らが不二殿の事知らないと言うのであるとするなら

これが最も計画的で御座ろうが・・・一つ不安点がある。」

 「?」

 一体何だと思っていると一輝がこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「二点同時襲撃。」

 「「「「「「「「「!!!!!!!!」」」」」」」」」

 それを聞いてステラ達が驚くが一輝はこう続けた。

 「拙者らが破軍学園に気を取られている隙にもう一つ別の目的を

持っていることだと考えると拙者らだけでは足りなくなるであろう。」

 そう言っていると刀華に向けてこう言った。

 「刀華殿、済まぬがここを出た後に各学園の知り合いたちに事の次第を伝えて

他の学校でも警戒を厳にするように伝えてくれぬか?」

 「分かった!」

 「ステラ殿は日下部殿に連絡して皆に通達を。」

 「OK!任せてよ、こっちが来るまでに持ちこたえて貰う様に頼むし何かあるなら今パパが大使館にいるはずだから私が電話して兵を数人程

提供してくれるかどうかも聞いてみるわ!」

 「宜しく頼む、ここからは狸と狐の化かし合い。各々方気張って

行こうではないか。」

 「「「「「「「「「ォォォォォオオォォォォォォォォ!!!!!!!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして今に至るのだが一つ一輝は失念していた、不二の巨体が

山を下っている時に・・・近くの高速道路で偶然それを見たドライバーが

動画で公開してこう言う内容が飛び交った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『巨人がバス持って走ってる!‼』

 これであった、これが奇縁で不二が街で働けるようになったのだが

まあこれは別の話であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして破軍学園ではと言うと。

 「良い皆よく聞いて、私達教員がここで主戦力と戦うから生徒達は

一輝君達と共に避難準備して。命が大事だから。」

 『ハイ‼』

 それを聞いて生徒達が声を上げると・・・一輝達のバスが来たのだ。

 「あら速いわね、どうやってここに来たの!?」

 折木先生がそう聞くも全員・・・黙るしかなかったのだ、巨人に頼んで

運んでもらったなんて信じて貰えないだろうなと確信しているからだ。

 すると・・・黒乃達もやって来たのだ。

 「これで全員か折木先生。」

 「ええこれで全員です、生徒達は避難準備を」

 「イエ先生、私達はここで彼らを食い止めたいと思います。」

 「刀華さん!?」

 刀華の言葉に折木先生は何でと言うと刀華はこう答えた。

 「いずれは七星剣武祭で戦う相手、なら今ここで戦ったとしても

問題ないかと思われますが。」

 「これは試合じゃないのよ!下手したら死ぬか二度と騎士になれない程の怪我を負うかもしれないのにそんなの認められない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「分かった、それならば仕方ない。」

 「理事長!?」

 黒乃の言葉に折木先生は反対しようとすると黒乃はこう続けた。

 「今は戦力不足だ、我々のサポートに回って貰ってやるしかないだろう。

日下部と・・・とある情報提供者によれば相手は厄介な面々、戦力を考えるならば多い方が良いが・・・緋村ならば一人で何とかするだろうしな。」

 「あああ・・・それは否めませんね。」

 「おろ~~。」

 それを聞いて納得できていない中で・・・カナタが全員に向けてこう言った。

 「皆さん構えて下さい!誰か来ます!!」

 ()()

 それを聞いて全員が構えると出て来たのは・・・全身黒で覆った男であった。

 「リベリオン・・・!!」

 「けど様子が可笑しいわ!何かに対して逃げているかのような感じよ?」

 アリスが逃げている相手に向けてそう言うと・・・男は彼らを見てこう言った。

 「た・・・助けてくれバケモノがこっちn」

 そう言いかけた瞬間に男の・・・上顎と下あごが見事に分かれたのだ。

 ()()

 それを見て全員が驚いたのだ、一瞬で絶命した男が血を吹き出すと

とある物を見て・・・一緒に来ていた西京がこう言った。

 「何だあの武器?ブレイザーか??」

 そう言って見えたのは・・・蛇の様に動く剣であった。

 そしてそれと同時に・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こいつはブレイザーじゃないでえ嬢ちゃん、こいつはかの有名な刀鍛冶師

『赤井 赤空』が作中期殺人奇剣《薄刃の太刀》や。今や好きな奴からすりゃあ

高値で売れる程の価値やで~~。」

 そう言って現れたのは・・・嘗て明治の日本を恐怖のどん底に陥れた最凶の敵『志々雄 真実》の直轄の部隊《十本刀》が一角・・・《刀狩りの張》であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お主は《張》殿!?」

 「おお緋村の弟子久しいなホンマ。」

 『張》がそう言って挨拶するとカナタがこう聞いた。

 「一輝君彼は若しや?」

 「その通り、拙者と同じく明治から来たであろう者です。」

 一輝がそう説明すると・・・その後ろからとある青年が現れた。

 軍服を身に纏い古めかしいライフルを持って現れた青年を見ると・・・

一輝はある少年を思い出したのだ。

 嘗て師匠と立ち寄った『月影村』で天涯孤独となった少年・・・

『三島 栄次』の面影が浮かぶと青年がこう言った。

 「緋村さん!お久しぶりです!!」

 「もしやお主・・・『栄次』か!?」

 「ハイ!あの時は父と母の墓の手伝いをしてくれたことにお礼が

出来なくってその。」

 「いやいや、お主だってあの時は色々あったものだしこちらだって

急ぎの旅路であったが故だ。然し大きくなられたなア、成長期もここ迄行けばってあの時は未だ10位だったのにたった数か月でこんなに」

 「?何言ってるんですか緋村さん、俺もう15才ですよ?」

 「・・・・・おろ?」

 それを聞いてえ?と思っていると『栄次』も一輝に向けてこう言った。

 「そう言う緋村さんも・・・5年間お変わりなく・・・」

 そう言って何故だか分からないが無言の状態になると『張》が

『栄次』の耳元でこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え、嘘やろ。全然変わっとらんって飛天御剣流ッて皆あないに見た目が

変わらんようになるんかいな。」

 「多分そうでしょうね、剣心さんなんてあの見た目で28でしたし。」

 「はあ・・・若作りの秘訣でもあるんかいな?」

 「お主等飛天御剣流にその様な妖術などないわ。」

 一輝は静かに言う《張》と『栄次』に向けてそう言うと一輝はあれと言って

2人に向けてこう聞いた。

 「『張》さんがいると言う事は若しや・・・」

 そう言っていると学園の林の中から・・・足音が聞こえてきた。

 ()()

 全員がそれを聞いて黒乃が前に立つと・・・現れた影はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ほう、抜刀斎の弟子がいるのならば丁度いい状況と言えるかもな。」

 そう言いながら・・・全身血まみれになっている男を引きずりながら現れて・・その全貌が明らかになった。

 触覚の様な前髪

 オールバックにした髪型

 細い目だがしっかりとした目つき

 そして何よりも・・・鋭く尖らせた剣気と煙草を吹かしながら

現れた男を見て・・・一輝はその男に向けてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・『斎藤』・・・『一』さん。」

 そう、この男こそ幕末に於いて剣心と幾度も死を掛けた戦場で敵として

戦っていた存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 新撰組三番隊隊長にして警察に於いて最も強い剣士

 『斎藤 一』その人であった。

 「よう、如何やら剣気は訛っていないようだな。」 




 そして次回・・・敵来ます。
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