落第騎士の令和剣客浪漫譚   作:caose

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 やと・・・終わった。


その後

 破軍学園襲撃事件、後年そう呼ばれたその事件は至る所で行われた戦闘の映像が

事細やかに日本中に流れた。

 この未曾有の事態を起こした暁学園と呼ばれるテロ集団に対して

七星剣武祭運営委員会は早急に責任追及と同時に彼らを逮捕するように

すべきだと言う意見と同時にとある2人についての言及が執り行われていた。

 黒鉄 王馬をその一撃の下に倒した一と・・・エーデルワイスを下した一輝。

 この2人の存在が日本に於いて最も意見の対象となった。

 片や魔力なしで有名だった王馬を倒した一に対して各国は彼を勧誘したいと言う

人間が後を絶たず中には武力を持ってでも勧誘したいと言う国もあったが

一輝の場合は・・・レベルが違う。

 エーデルワイスを倒した、その事実こそが各国に衝撃を与えた。

 誰にも倒せなかった彼女を倒した、騎士連盟は彼を連盟の支配下兼

KOKリーグ出場選手内定と言う礼と同時に未だエーデルワイスは確認されている為

対エーデルワイスの切り札として・・・自分達に反旗を翻させない様に

側に起きたいと言う大人の思惑がある中である男の言葉一つで・・・

全てが狂った。

 その男の名は・・・月影 獏牙であった。

 自らを暁学園の理事長と名乗りこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「素晴らしいと思わないだろうか?驚愕したであろう??連盟所属の学園や

魔力の有無で国の全てを動かそうとする愚かな者達ですら見たことが無い

この光景を!私は今の世を憂いている・・・何故か?それは国際魔導騎士連盟に

支配されているブレイザー養育体制を終わらせてこの日本の腐った政治を

排除すると誓ったのだ!!そして私は全ての騎士や武に自信を持つ者達を

再び世界の表舞台に立たせこの世界を変革しようではないか!‼』

 この言葉に全世界が驚愕した、何せ一国の・・・それも総理大臣自らが

宣言したのだ。

 それだけではない、世界中の武術家や低魔力の騎士達が揃いも揃って各地で

反騎士連盟運動や連盟加盟騎士の襲撃事件など多数の報告があり

中には倒されたと言うケースも存在した。

 これに伴い国際騎士連盟は対処と同時に何としてでも破軍学園に対して

こう言ったのだ。

 『暁学園を討ち果たし国際騎士連盟の敷く秩序の正しさを示すべし』

 これに伴って一輝の七星剣武祭出場を認め一に対しては破軍学園の監督として

暁学園を監視するようにと指令が下った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「成程な、国家そのものが今回の襲撃の中心人物とは笑わせるな。」

 一は事の次第を聞いてふんと鼻息荒らしながら・・・学園跡地(笑)の中で

無事(中は罅だらけで窓が散乱している)の教室の中で・・・

カナタからの報告を聞いていた。

 今回の事で一と一輝が国際騎士連盟から睨まれることとなったが取敢えずは

今眼前の問題を何とかしなければいけないのだから。

 「実はこの国が連盟に入る事に対しては当時から難航でした、第二次世界大戦の勝利後当時の首相は暴走する帝国主義を止めんがために得た領土を棄ててまで

歩んだ協調路線としての一環でしたが当時の軋轢が残っています。日本はロシアやアメリカみたいに加盟せずに大国として存在できるほどの力を持っていると

信じている者、そうであるように変革を望むもの、そこ迄いかなくても

ブレイザーの育成や懲罰に連盟が関わる事に対する不信感等で今に至るのですが」

 「成程なあ、そいで今回暁学園が出場することで連盟の権限すら無くすっちゅう魂胆かいな。」

 面倒やなと張はそう言いながら机を足蹴にしてしていると一輝がこう聞いた。

 「暁学園がリベリオンと結託していると言う証拠も彼らが大部分を

握っておるが故に只言っただけでは何も出来ん。」

 それにと言ってこう続けた。

 「あの面々も。」

 そう言いながらあの時の事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「劒客兵器・・・?」

 「おおそうだ、儂は今回子の襲撃に伴い暁の連中の迎えに来たのだが・・・

まさかここ迄の強者が今の世に・・・いや、あの抜刀斎の弟子と出会えるのだから今回の襲撃は儂にとって僥倖と言え様な。」

 そう言っているとこう続けた。

 「儂はエーデルワイスを迎えに来ただけでお主と事を構える・・・

それも少しとは言え手傷を負っているものと戦うなど持っての事だ、

儂は完全なお主と戦いたいからな。」

 そう言うとエーデルワイスに向けてこう言った。

 「おい、いい加減に起きよ。さっさと帰るぞ。」

 「今は・・・動けません」

 「じゃあから(背負)っていくぞ。」

 「ちょ!、待って下さいって私殆ど全裸って緋村一輝

覚えておいて下さいよーー!!」

 そう言って凍座はエーデルワイスをから(背負)ってどっかへ去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでだが今後についてカナタ殿はどうするおつもりで?」

 そう聞くとカナタはこう答えた。

 「私は出ます、今回の試合が最後ですしそれに今回の事は

私達も無関係とはいえませんので。」

 「・・・他の者達は?」

 一輝がそう聞くとカナタはこう答えた。

 「葉隠さん達は棄権するそうです、あの劒客兵器の覇気を見て自信を

失ったそうで今は東堂生徒会長に頼んで南郷先生の下で修業しているそうです。

有栖院さんは辞退を表明しているそうですが理事長がそれに対して

反発しておりまして罰としての出場で・・・今は特訓させているそうですよ

ストレス解消とか言って。」

 「「あああ・・・な。」」

 それを聞いて一と張はそう言って一輝を見ていた。

 何せ今の黒乃は学園の工事で忙しいがために理事長室は

不夜城扱いとなっている。

 「ヴァーミリオンさんは出場するそうです、今は西京先生の下で

特訓しているそうでして前日まで修行するそうです。」

 「そうか・・・ステラ殿ならば大丈夫ですね。」

 「ええ、私達も頑張らないといけませんね。」

 「それとですがありがとうございます、栄次君の入院の事で。」

 「構いませんよ、彼もあの戦闘で戦った仲間です。」

 あの後栄次は怪我が酷くてカナタの親が運営している病院で治療を受けている。

 「それとですが斎藤さんに渡したい物があります。」

 「?」

 一体何だと思っているとカナタが渡したのは・・・一本の刀であった。

 「突き技を主だっている貴方に丁度良いかと思われて硬度は強くしている刀を

財団のネットワークで調べ上げてつい1年半前に刀匠が打って

福島にある寺にて保管されていた物を宮司のお方と話し合って引き取りました

一品ものですがどうでしょうか?」

 そう聞くと一はその刀を牙突の構えで持って見て・・・ふんと鼻息鳴らして

笑いながらこう答えた。

 「ああ、悪くない。」

 そう言って腰に差してある半ば折れた刀を抜いて机に置いて

新しい刀を納刀するとカナタに向けてこう言った。

 「ならば一つ頼みたいことがある。」

 「?」

 カナタは一体何だろうと思って聞くと一はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「人探しだ、大柄の坊主と一緒にいる虚無僧の傘を被った男。・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・『明王』の安慈と嘗て新選組で共にあの激動の時代を

駆け抜けた仲間『杉村義衛』・・・いや、二番隊隊長『永倉 新八』を

探して欲しい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東北の何処かの古びて誰も使われなくなったお寺

 そこには2人の男性がいた、一人は大柄の2メートル近い巨体で在りながら

数珠を持って仏教を唱えていた。

 すぐそこには小さな・・・前部分が砕けている位牌を見ながら。

 そしてもう一人男がそこにいた。

 寺の外でぼんやりと空を眺めている男が寝ころんでいた。

 周りには近くに住んでいるホームレスの計らいで手に入れた食糧を

袋の中にたんまりとあり生活感が多少なりともあった。

 そして男が近くに立てかけている細長い物が入っている袋を持ってこう呟いた。

 「ここにきて1か月・・・あの殺気は何かあったのかねえ。」

 そう言いながら男は食料の調達に向かった。

 昔ながらも着物を上着にして同じ様にホームレスから貰った服を下に着て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そうか、本部から連絡が来たか。」

 「ああ、ならば我らの計画も再び。」

 「だが今は依頼を成さなければいかんだろう?」

 「その通りだ、我々が行う実劒戦闘でこの国の強者達を発掘するためには

行わなければいかんのだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「強者は地獄の中でしか生まれないのだから

我らが地獄を作るのだ。」」」」」

 今・・・この国、いや・・・世界を巻き込んだ戦いが始まる準備が

静かに行われていた。




 最期に人物紹介します。
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