コラボをさせて頂きました。
僅か四話でコラボって何ぞ?と思うかもしれませんが。
暖かい目で読んでいただければ幸いです
※本編との時間軸から大幅に進んでいますが、現在の本編の進行状況でも十分に楽しめる作品に仕上げました。あらかじめご了承下さい。
番外編~コラボ:かんみこ! ~
冬休み、両親の勧めで家族全員で北海道に住んでいる父方の親戚の家で年を越す事になり、12月29日〜1月2日頃までの四日間親戚の住んでいる町、小糠町《こぬかちょう》にやって来た。
12月30日、年越しの準備が粗方終了し、暇を持て余していた僕は詩菜の提案で散歩に出ることにした、時間は大体お昼過ぎ、昼食を取ってから上着を羽織りマフラーをして出かける。
しかし、本音を言うと今日は出掛けたくなかった…
別に嫌な予感がしたとか、そう言うんじゃ無い…では何故なんだって?
…言わなきゃダメか?ダメなのか!?
何故なら今日、僕は母さんに嵌められて普段下ろしている左の髪の毛にリボンを括り付けられているからのだ…
正直外したい…外したくて堪らない…でも仕方ないじゃ無いか、外した途端何処で見ていたのか母さんが駆けて来てリボンを付け直すのだ。
何、止めてと言え?
言った…止めてとは言ったよ、言ったんだけど…
「え~だって久しぶりに会うんだよ~お母さん、お仕事で忙しいし、たまの休みでも遥くん全然可愛い格好してくれないんだもん、たまにはいいでしょ~♪」
と言って聞く耳すら持たない…
今も出かけるからと外そうとすると視線を感じるし…
もうヤダ…この母親
そんなことはともかく靴を履いて玄関の扉に手を掛ける…すると詩菜が
「えっ!?遥人!?その格好で行くの!?」と聞いてきた。
何を言ってるんだ…?僕は今髪にリボンこそ付いているもののちゃんと男子に見える格好の筈だ、母さんに出させると女物の服しか出さないから自分で出したんだ、可笑しくは無いはず…
僕は服装を確認するため視界を下ろす…
それは僕が昨日用意した服装とデザインこそは似ていたものの、完全に女物の服だった…
…え?
…イヤイヤイヤ!!何でこんな格好なんだ、って言うか何でスカート!?普通気付くでしょ!!
あれ…アレアレ!?ナンデナンデ!?
僕、ボク、ワタシ?…アレぇーーーっ!?
「うわわーっ!!遥人が壊れたー!!」
ボクは詩菜の声で僅かに我に返り自分の与えられた部屋に戻りスカートを脱いでズボンに着替えます、だって全身切り替えたらお母さんにバレちゃうじゃ無いですか…
「遥人ー戻ってきてー!!」
ふとボクの頭に衝撃が走る…
…ッハ!?僕は今まで何を!?
閑話休題
僕は詩菜を連れて住宅街を歩く…
道で通り過ぎる人に
「あら可愛い。」なんて言われて顔が赤くなったのは言い話だ
「あら可愛いwwwあら可愛いってwww」
詩菜がさっきから僕の方を見てぷっくくと笑いを押さえている
「うるさい///」
僕は真っ赤な顔で詩菜を怒鳴る、周りの人には詩菜は見えていないので傍から見れば変な人だ。
僕は周りの不思議そうな視線に気が付き、顔をマフラーにうずめてさっさとその場を立ち去った
…住宅街を歩いているとふと、階段が目に着いた、階段のそばにある看板を見ると[霊穂神社]と書かれている。
「神社…か…」
僕は階段を登って神社に向かった
「そう言えば、私と遥人が会ったのって神社だったね…」
階段の中ごろで詩菜がふとこんな事を言った、恐らく思い出にふけっているのだろう…
「あの時詩菜が新手の新興宗教の勧誘かと思ってた。」
「ひっどーい」
「仕方ないだろ。」
なんてやり取りをしているうちに神社に着いた。
…これは、何というか…
「ボロい?」
「こら!!」
詩菜、今の発言はいけない。
「キュオーン、キャンキャン!!(そこの小娘!!)」
「…は?」
何やら狐の鳴き声と一緒に声が聞こえた、ふと下を向くと狐が何やら物申すといった感じでこちらを睨みつけている
「喋る狐かぁ…珍しいな…」
すっかり和んでしまった僕は狐を抱える
「キュー、キュオーン!!(な、何をする!?離せ!!)」
狐が喚く、しかし僕には聞こえていない。
そこに神社の奥から巫女さんがやって来た
「キューン(あ、有夢様、助けて下さい)」
狐が巫女さんに助けを求める、此処まで来ると狐がかわいそうになって来たので
「ごめん、喋る狐なんて珍しいからつい…ね…」
と誤って狐を下ろす。
すると有夢と呼ばれた巫女さんは驚いた顔をしている…
…へ?何ぞ?
「あの、この子の声が聞こえるんですか!?」
そう言いながら彼女は噛み付くように近づいて来た
「へえ~、貴女は"狐憑き"なんですか。」
僕は有夢さんに自分の事情を説明している、自分が詩菜と言う妖狐と出会ったこと何かを話して大体一時間位経っただろうか…
途中から有夢さんは「貴方も大変そうですね…」なんて言ってそうな表情になっていた。
詩菜は先ほどの狐とにちょっかいを出して遊んでいる
狐が「何をする、止めろ、有夢さまぁ~!!」なんていって今にも泣きそうになっている…
…かわいそうに(僕も似たような事やってたけど…)
「ゆーむ!!遊びに来たよー!!」
僕と有夢さんが話していると神社の入り口の方から女の子が勢い良く駆けて来た。
有夢さんに自分の事を説明するため『憑依』状態にしていたため耳と尻尾が付いている状態だったため慌てて隠す、その時「うひゃぁ!!」なんて女の子みたいな悲鳴を上げてしまった。
「照美、またいきなり来て…」
「えへへ…」
照美と呼ばれた子は頭を掻いて照れた顔をしている。"また"と言う所を見ると常習犯らしい。
「あ、じゃあ僕はこれで…」
僕は立ち上がり親戚の家に帰ろうとする
「ねぇねぇゆーむ、この人頭にゆーむみたいな耳付いてたよ、あと尻尾も。」
しかし照美と呼ばれた女の子によって阻まれる
ばれてたー!?
「遥人…今『いっけねぇ、やっちまった!!』顔してるね…」
詩菜が若干呆れ顔で言って来る…
その間に照美さんは僕の前にやって来て
「ねぇねぇ、なんで、なんで、なんでぇ?あ…私、出雲照美っていうの!!ねぇなんで耳生えてたの?ゆーむと同じ理由?」
分かった、この子アホの子だ!!
「こら、照美。遥人さんが困ってるでしょ。」
「遥人さんって言うんだ~、男みたいな名前だね。」
「確かにそうは思ったけど…って話を逸らさない!!」
「不思議も何も、僕は男ですけど…」
僕はさっきの二人の発言には流石に突っ込まざるおえなかった
…だって…ねぇ…
「「「えっ!?(キュッ!?[えっ!?])」」」
「えっ!?」
一瞬その場が凍った気がした…
数分後…
「うわぁ…すごい…」
「遥人…(グッ!!)」
「似合ってる…」
…どうしてこうなった。
と言うのも、先ほどの『僕、男の子です。』発言からこの数分間、「信じられない」と言った照美さんの発言により本当に男なのか確かめられるわ、「じゃあこの格好も似合うんじゃない?」と言った照美さんの発言で巫女服を着せられている…もちろん『憑依』の状態で…(in 有夢さんの家)
ちなみにさっきのセリフは上から照美さん、詩菜、有夢である。
恐らく詩菜の発言は有夢さんに届いているが照美さんは…ちょっと変なものを感じるが一応一般人なので有夢さんの声しか聞こえていない…
詩菜は右手の親指を立てて俯きながら左手で鼻を押さえている…
「…もう…良い…?」
恥ずかしさがMAXに達した僕はもじもじしながら二人に聞く。
今、鏡を見たら確実に顔が赤いんだろうなぁ…
「じゃあ次はこれね♪」
だが僕の声なんて聴きもせずに照美さんは何処から出したのか女子中学生の制服を出して僕を隣の部屋まで引きずる
待って、もうヤダ!!
「ヤダ!!もうやだぁ!!やめて!!詩菜!!有夢しゃん!!たすけてぇ!!」
僕のキャラが大分崩壊している懇願に詩菜は鼻を押さえて蹲るし。
有夢さんは可愛いものを見る目をしていたがハッとすると手を合わせて『ごめん』の意を示した
そして肝心の照美さんは「おっ着替え!!おっ着替え!!」と嬉々としてボクを引きずる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と、ボクのとても男子高校生が上げるとは思えない、むしろ女子高校生が上げたと言っても納得できるような悲鳴(中性的ボイス)が響いたのは言うまでもない
結局夕方までこんな調子で帰るころに有夢さんが「ごめんなさい」と謝ってきた…
僕は「気にしていないから」と言ってそのまま帰ったが、うっかり照美さんにさせられていた女装のまま帰ってしまい母さんが「やったぁ!!また遥クンが昔みたいに可愛い格好してくれた!!」と軽く狂喜乱舞したのは別の話だ…
12月31日…午後8時
今日はいろいろあって(主に母さんのせい)
こんな時間になってしまったが昨日の事で自分の服を取りに行くために霊穂神社にいる。
有夢さんの家の玄関をノックする。
「はぁ~い。」
と声がしてからしばらくして有夢さんが出てくる、有夢さんは昨日と同じく巫女服を着ていた
「あ…遥人さん…」
なんだかちょっとバツが悪そうな顔をしている、昨日の事を気にしているのだろうか…
「あの…昨日忘れちゃった服を取りに来たんですけど…」
「あ、ちょっと待ってて下さいね…」
有夢さんは家の奥に入っていくと暫くして僕の服を持ってきてくれた。
「昨日はすいませんでした…私が照美を止めてれば…」
服を差し出しながら僕に昨日の事を謝ってくる有夢さん
「いえいえ、本当に気にして無いので…」
僕は昨日と同じく気にして無い事を伝える。
ふと有夢さんが持っていた紙が落ちて僕の足元で止まる。
僕は拾って有夢さんに渡そうとしたが紙の内容が見えてしまった。
「ハイコレ。」僕は何事も無かったように返す。
有夢さんはその紙を受け取ると「あ、有難うございます」と言った
…紙に書かれていた内容は長かったので要約すると
『悪さをする妖怪が現れたから倒してほしい』
と言うものだった
「それ、今夜行くの?」
「え…」
不意に僕が声を掛けたからか有夢さんはびっくりした様子で聞き返してきた。
「だから、ソレ、今夜行くの?」
言い忘れていたがさっき(紙の内容を見た時)から詩菜が『面白そうだから手伝え』とずっと耳元で囁いている。
「見ちゃったんですか…?」
有夢さんはしまったという顔でこちらを見て居る
「正直に言って…見ちゃった…ごめん…」
僕は目を逸らす。
有夢さんはため息を付いた…
「あの…」
僕は罪悪感を感じて有夢さんに声を掛ける、さっきから詩菜が『今がチャンスだ、手伝うって言え!!』とうるさい、アレか、詩菜、今日の旅行が大して面白くなかったのか…?
「お詫びと言ったら何ですけど…僕にも手伝わせてくれませんか…なんて…」
「えっ!?」
数十分後…
僕は『憑依』の状態で、有夢さんは弓を持った状態で森の中にいた。
…え?時間が飛んでる?
だってさ、あの後母さんに電話して何とか説得したりしてただけだからね!!大して面白くもないし。
「本当に良かったんですか…?」
有夢さんが申し訳なさそうに聞いてくる。
「大丈夫だよ、僕が見ちゃったのが悪いんだ…それに、詩菜も乗り気だったし」
僕のそんな言葉に有夢さんは「そうですか」と言って弓を構える。
僕たちが山に入って数分…
結構あっさりと妖怪は見つかった…
でっかい熊みたいな妖怪だ…有夢さんは札を投げて熊の動きを止める、その隙に僕が詩菜の力を借りて出した『霊槍・小たいまつ』で熊の体を刺す。
確かに傷を負わせることに成功した、さらに有夢さんはそこへ弓を引いて矢を放つ。
熊の体に矢が刺さる、しかし熊もかなりタフなようで苦しみこそするもののまだ倒れない。
有夢さんはもう一方の矢を放つ、しかし、熊が死にもの狂いに暴れたため矢は爪にはじかれ地面に落ちてしまう…
僕は矢を回収しようと熊の足元に駆けるしかし熊もそれを見逃さず僕に向かって爪を振り下ろす。
札で動きが遅くなってるんじゃなかったのか!?
よく見ると熊が暴れた影響か札が破れかけている
「くっ!!」
辛うじて熊の攻撃は防いだものの僕は弾き飛ばされてしまう。
熊は有夢さんに向かって駆ける、僕は倒れた体制だ、このままでは有夢さんが危ない。
「遥人…変わって…」
ふと詩菜の声が聞こえて僕は詩菜と入れ替わる。
すると詩菜は槍を投げる体制になる
「有夢さん!!」
詩菜はそう叫ぶと有夢さんに向かって槍を投げる…ってえ!?詩菜、何やってんの!?
有夢さんは「えっ!?」と戸惑ったものの何とか槍を捕まえる、そして詩菜の思惑を察したのかそのまま弓を使って矢の代わりにして槍を放った。
槍は見事熊の喉を捉え「グガァァァァァ」と言いながら倒れた。
それから数分後、立場鳥陸と言う天狗が熊の遺体を回収する時にニ、三事情徴収をされたが、無事に矢を回収した有夢さんと槍を持った僕とで神社まで戻った。
「今日は有難う御座います。」
「いえ、こちらこそ、有夢さんに知り合えて良かった…」
その日の10時頃僕と有夢さんはそんなやり取りをしていた。
その時に「何かあったら互いに相談できるかも」という事でお互いの電話番号を交換した。
「またこの町に来るときは寄らせて貰おうかな。」
「あはは…その時はまたよろしくお願いします。」
そして僕と有夢さんは握手をして僕は親戚の家に戻った…
今年の僕の大晦日はそんな不思議な出会いがあった…
修正・訂正は、月夜空くずはさんのみ受け付けます。
誤字報告は誰でもござれ!!
…くずはさん、こんな感じになってしまいました…色々とすいません!!
全力でやりましたので許して下さい!!