(vita買ってブレイブルーやってたなんて言えない…)
夜の街を歩くハル、その後に付いていく私こと、詩菜。
ハルは今日の昼に話をした会長さんに呼び出され夜の街を白神神社に向かっている。
まだ補導される時間では無い為、その情景はごく普通の物だった…
少なくともその場にハルを知らない人が見れば普通の情景だ…
しかし私にはかなり奇妙な情景だった…
と言うのも、つい先ほどハルは妹の千夏にねだられていた女装を拒否していたにも関わらず、今現在その格好で夜道を歩いているのだ。
それ以外着る服が見当たらない・洗濯物を増やしたくないとかの理由で恥ずかしがりながらも…
なんて理由なら納得は行っただろうが、今回はそうでは無い。
着替えなんて女装をさせられる前に着ていた服が残っている…それは私自身チェックをしたから確実だ、だから洗濯物を増やしたくないと言うのも無理が出て来る。
つまり今、ハルは"自らの意志でッ!!""堂々とッ!!"女装をしているという事にッ!!
「キタァァァァァァァァァ!!」
私はガッツポーズをしながら大声でシャウトッ!!
「………」(キーン)
ハルがうるさそうに耳を塞ぐ、そしてそのまま立ち止まり"私は今不機嫌です"と言いたそうなジト目でこちらを睨んで来た…って言うか心なしか目つきが普段より鋭くなってるような…
「あの~ハル…ごめん…五月蠅かった…?」
「別に…気にして無いわよ…」
ハルはため息を着くとまた歩き始めるなんか口調が可笑しい様な…?
そう言えば妹ちゃんに説教し始めた頃から雰囲気が可笑しくなってる!?
「あのー、ハル…「何?」…さんなんだか昼と雰囲気変わって無いですか…?昼は可愛い系、今はクール系…みたいな…って言うか昼より女の子っぽく成ってる様な…」
思わず敬語に成っちゃった…
だって今のハルの目、すっごく怖いんだもん…
「何だ、そんな事なの…?」
ハルはまるで"何だ、何かと思えばそんな事か"と言った顔をすると
「何でって、決まってるじゃない。これが"男の子"として普通の事なんでしょう?」
まるで昼の時と人格が反転したかのようにぶっ飛んだ一言(爆弾)を投下した。
「ハル…だよね…」
私は思わず呟いていた、だってさっきの一言を聞いて急に今のハルが恐ろしくなったのだ、昼間のハルとは明らかに違う雰囲気を感じたからでもあったが、まるで"あの時"のまま…
そこまで考えた所で私は思考を切り替える。
そんな事は無いと…
そしてハルに意識を向ける。
「当たり前でしょう、私は如月遥人以外の誰でも無いし、二重人格だとかそういうオカルトチックなものでも無いわよ…」
ハルはフフッっと笑いながら言った
その顔を見たら急にさっきまでの恐怖感は和らいでいた。
今のハルから感じるのは"悪戯が成功した"と言うようなお茶目な物だった。
―――――――――
そんなこんなで夜道を歩いていると白神神社の近くの交差点までやって来た、まだ神社は見えないが此処まで来れば神社は近い。
私はハルと笑い話をしながら歩いていた…
相変わらずハルは女の子モード(これからそう呼ぶことにする)のままだったけどハルはハルだった。
そして交差点に差し掛かったころにハルの首筋にちらりと光る何かが見えた。
それは刃物の光だった、まるで人の首を狩るためにあるかのような大きな鎌の刃だった、それはハルの首を狩ろうと狙いを定めている。
「ハル!!伏せて!!」
私が叫ぶとともに鎌の刃がハルの首を狩るために振り抜かれた…
「おろ?外した?」
思わず目をつぶっていた私の耳に素っ頓狂な声が響いた。
恐る恐る目を上げると前かがみになって鎌を避けているハルと、鎌を振り抜いている茶髪の女の子がいた。
「ナイスよ、詩菜。」
ハルはクスリと笑うと顔を上げ女の子に視線を向けた。
歯切れが悪いおわりかたですんません、次回、戦闘パートからですので、楽しみにしてて下さい!!