昼休みの生徒会室、僕は薄々感じてたとは言え、会長が昨晩のフードの女性だと言う事に身構えていた。
もし仮に戦う事になっても先手を取れるように詩菜に声を掛けておく。
グッと身構える僕を見て会長はフッと笑うと
「安心して、少なくともすぐすぐあなたを退治しようなんてしないから。」
と言った…確かに、すぐすぐ僕を退治しようとしたなら、自分の獲物を態々テーブルの上に置いたりなんかしない。ましてや、自分で名乗りをあげるなんて事もしない…
彼女の言う通り、戦う意思は無いようだ…
僕は警戒を解く、念の為、詩菜には構えて貰う
「じゃあ聞かせて貰えるかしら…?貴方の休日に何があったのか…」
僕は会長が変な誤解をしないように自分の身に起こった事を語った…
――――――――
数十分後、僕は会長に昨日会った事を話し切った。
会長は僕の事をじっと見つめると
「そう言う事だったのね…あの夜詩菜さんを退治しなくて良かったわ…」
と言った。
「僕の事を気に掛けてくれるんですか?」
「ええ、一応同じ学校に通う生徒ですもの、あの時そのまま詩菜さんを退治していたら関節的にとは言え、貴方…つまりは学校の生徒を殺してしまっていたと考えると…ね…」
「そうですか…」
どうやらこの人は妖怪を倒す立場とかそれ以前に学校の生徒会長だったようだ。
僕は話が済んだと思って生徒会室を去ろうとする。
扉に手を掛けた所で会長が
「そう言えば、説明が遅れたわね、私は生徒会長をやっている裏で、この町の…厳密に言うとこの学校がある地域で悪事を働く妖怪を狩る仕事をしているわ、解りやすく言うと陰陽師とか、払い屋とか…そんな所ね、今日は事情徴収だけだったけれど、貴方も悪事を働こうものなら例外なく倒すつもりでいるから…そのつもりで…ね…」
と言った、僕は沈黙の礼によって了解の意を示すと扉を開け、部屋を出る、会長はにっこりと笑っていた。
昼休みが後五分であることを告げる予鈴が廊下に響いた。
僕は午後の授業の準備のために教室に急いだ。
―――――――
放課後、僕は家に帰っている途中だった。
僕は部活に入っていない為、まだ日が沈まないうちに帰路についている。
昼休み以降、別段何かがあったという訳でも無く…いや、ある事にはあった…
山岡が授業中に会長と何があったのかとしつこく聞いて来た為デコピンをお見舞いしてやったのだ、するとどうだろう、普段「って!!」位の威力にしたつもりが山岡の奴「ウグゥ…」なんて言って頭を押さえたのだ…まぁ奴の嘘だったが、その後先生に指されて慌てふためいていた…
詩菜は相変わらず『今日も油揚げくれるの?』なんて聞いてくるし…
呑気な奴め…
僕は家に付いて玄関を開ける。
そこにはいつもの玄関…
ではなく普段はあるはずのない靴が三組並んでいた…
それと同時にまさかと言う気持ちになり、靴を脱ぎ捨ててリビングに急ぐ。
そこには
「あ、遥クン、お帰り~♪」
まるで空のような水色で少し癖の掛かった髪、そしてその髪と同じ色をした瞳、色合わせなのかそれらと同色の服を着た推定身長140cmの女の子…この人を女の子と言って良いのだろうか…
まあ、十人ちゅう十人が小学生だろというような子がいた
『ねぇ、遥人、この子誰…?迷子?』
詩菜は不思議そうに僕に聞いてくる…
僕は込みあがる思いを押さえながら答えた
『…僕の母さんだ…』
詩菜は少しだけフリーズしていたがハッと我に返ると
『えーーーーーッ!!』
と素っ頓狂な声をあげた
…っという訳で遥人君のお母さんの登場です。
まさかの展開に驚愕しました!?
…正直私はこの展開に持ってった自分自身に驚愕です…