狐憑きのメソッド   作:蓬莱人形

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久々の投稿です!!


第八話

母さん達が帰って来た日の夜、久しぶりに家族全員そろった夕食を終え、僕はテレビを見ていた。

そこに後ろから千夏が何やらニヤニヤしながら近づいて来た…

「遥兄ぃ♪」

やばい、これは実にヤバい、何がヤバいかと言うと…

「ちょ~っとお願いがあるんだけどぉ~」

「イヤだよ!!絶対に嫌だよ!!」

速攻で拒否する、何故なら千夏が今持っているものがヤバい。

 

ゴスロリ服…

 

もう言わなくても解ってもらえるだろうか?

そう、千夏は僕に女装をさせようとしているのだ。

全力で逃げ道を探す…廊下に出て、階段を上り、自室に入り鍵を掛けると言う逃走ミッションを成功するための最短ルートを探す…

 

 

しかし見てしまった、廊下からこちらを覗いている母さんの姿を…

 

前にも言ったと思うが…こうなったら諦めるしかない…

僕は早々に抵抗を諦めた…

 

 

 

       ――――数十分後――――

 

母さんたちにゴスロリ服を着せられて僕は部屋の隅で泣いていた…

「うぅ…ひっく…ぐす…」

その脇では父さんに正座させられているお母さんと千夏がいた、母さんの見た目のせいかこうして見るとただの姉妹にしか見えない、もちろん母さんが妹に見える…母さんェ…

因みに父さんは、僕をもう少し男よりにして慎重を大きくしたような見た目をしている、そのせいで新婚の頃…特に僕が生まれるまでかなり苦労したらしい…主に女装関係で…

 

「でもさ~お父さん、ハル君の格好…可愛いでしょ♪」

「うぐっ…」

 

父さんに言い返す母さん、言葉を詰まらせてるって事はもしかして図星!?

 

…泣きたい…

 

「所でさぁ~、遥兄ぃ前より可愛くなった?」

いつの間にか父さんの説教から逃げ出していた千夏は僕に抱き付いて来て頬ずりを始めた、ってちょ…くすぐったい!!

 

「ちょ…千夏…やめて…」

 

「ヤダ♪」

 

僕のお願いを無視して千夏は頬ずりを続けた…

 

     ――――さらに数十分後――――

 

千夏の頬ずりに半ば抵抗を諦めていた所で千夏の力が弱まった、"私"はその隙を見逃さず千夏の抱き付きから逃れる…

「千夏…"私"、確かにやめてっていった筈なんだけど…」

「えへへ~だって~♪」

悪戯っ子のように笑う千夏…

私はその様子を見て頭を抱えた。

そこで家の電話が鳴った。

 

「はい、如月ですけど…」

【夜分申し訳ありません、坂上ですけど遥人君いらっしゃいますか?】

電話の相手は会長だった、っていうかなんで私の家の電話番号知ってたのだろう…

「"私"ですけど…っていうかなんでウチの電話番号知ってるんですか?」

【"彼が忘れ物したけどもう帰ってた、家に連絡しようと思う"って先生に言ったら教えてくれたのよ。】

しれっと、本当にしれっととんでもない事言わなかった!?今!?

もしかしなくても職権乱用なんじゃ…

「それって職権乱用じゃないんですか!?」

【細かい事は気にしちゃいけないわ、キリが無くなるもの。】

「は…はぁ…」

何だろう…これ以上詮索しちゃいけない気がする、取りあえず話を元に戻そう。

「で、何の用ですか…」

【えぇ、今からちょっと会えないかしらと思ってね…大丈夫?】

私は時計を確認する、大丈夫そうだ。

「えーっと…ハイ、大丈夫です場所は何処ですか?」

【私の家…と言いたいけど貴方は私の家解らないわよね、だから白神神社にしましょう】

「解りました、白神神社ですね…」

私は受話器を置くと母さん達に「ちょっと友達と会って来る、なるべく早く帰るから」と言って今着ているゴスロリ服に合っている編み上げブーツを履いて外に出た。

 




遅くなって申し訳ありませんでした!!

これからもちょこちょこ更新したいです!!
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