Muv-Luv-Dragonewt   作:へらこじか

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仮面ライダーゴーストはめいさく。異論は認めない…
続きをどうぞ!


#10 試作MS開発計画②

夕呼に呼ばれ、龍臥は持参した資料『サイコフレーム』『ゼロシステム』『ミノフスキー粒子』と龍臥自身の戦闘データを渡した。

すると夕呼は資料をぱっと見てあとでじっくり読ませてもらうと言い、本題に入る。

 

「00ユニット…それを作ろうとしているんだけど、あんたは知ってる?」

 

「00ユニット……確か、オルタネイティヴ4計画の中枢である…人の魂をコピーしたものですよね…?」

 

龍臥はある程度知っていたことを夕呼に伝える。

 

「なんだ…やっぱり知ってるのね。白銀と同じく、あんたもこの世界について多少歴史を知ってるらしいわね」

 

「ええ……そうなんですけど…まだ00ユニットって…完成していないんですか?」

 

「…?そうよ?そりゃあ、人そのものをコピーするんだから、すぐ出来るわけないじゃない。」

 

なんてことだ。龍臥の知る歴史では、既に00ユニットが完成していて、武は調律に入る頃ではなかったのだろうか。

龍臥が介入したことによって、歴史が変わってしまったのかと不安に思う。

 

「まあ何にせよ、この資料はじっくり読ませてもらうから、とりあえずありがとね。」

 

夕呼が微笑み、龍臥は少しドキッとする。

やはり間近で見ると、夕呼は美人なのだ。龍臥は改めてそう思う。

 

「……夕呼博士…少しお願いがあります…」

 

「何?言っとくけどモビルスーツは少し専門外よ?」

 

「いえ、機体を改造したりする工場…ドックのようなものがあったりしますか?」

 

龍臥は考えていた試作モビルスーツの開発を行いたいのであった。どうせ戦うのであれば、自分の専用機体をデザインして搭乗したかった。

 

「ドック…ね……。」

 

夕呼は机にドカっと座り、考え込む。

その拍子に胸が上下に揺れ、龍臥は思わず視線を逸らす。

 

「…いいわ。多分、この横浜の近くにあるから、そこを使わせてもらいましょう。」

 

初耳だったが、ありがたい。早速訓練後に出発することに決めた。

 

--横浜基地 シミュレータールーム--

 

「---ヴァルキリーマムより、以上が作戦内容である。シミュレーション開始まで3、2、1…作戦開始!!」

 

「ヴァルキリー1より、全機…出撃ッ!!」

 

「「「「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」」」」

 

訓練として、ハイヴ…BETAが建造する拠点のようなものの中を再現したものをシミュレーションしている。

 

(これが……ハイヴの中……)

 

龍臥はハイヴを初めて見るため、ここまで大きいとは知らなかった。

 

(こんなに大きいなら…ナイチンゲールはもちろん、αアジールも入るかも…)

 

考えていたのは、ハイヴ内で活動可能なモビルスーツやモビルアーマーのことであった。

そして龍臥がシミュレーションで使用している機体は『シナンジュ』である。

シナンジュはユニコーンガンダムの姉妹機として存在しており、シナンジュの戦闘データがユニコーンにフィードバックされる仕組みである。よって、たとえシミュレーションとは言っても戦闘データは取ることができるため、好都合だった。

それに、夕呼が気を利かしてモビルスーツのデータを横浜基地のシミュレーターに入れてくれたのだった。

 

『よぉ、龍臥!またもカッコイイ機体に乗ってんなぁ!赤い機体似合ってるぞ!』

 

武が話しかけてきた。武達は量産機である『吹雪』に搭乗しており、同じくシミュレーション中である。

 

「武…無駄口叩いたら大尉達に注意されちまうぞ。特に……中尉に…」

 

『はぁ!?なーんだってぇ!?刻永ぁ!!』

 

「うわっ!!速瀬中尉だなんて一言も言ってないじゃないですか!!」

 

『(面白ぇなぁ……)』

 

武は心の中で笑っていた。龍臥がいると全てが気楽に思えてくる。これも共通する部分が多いためであろうか。

 

「戦車級…流石に多すぎないか…?」

 

『ハイヴ付近ではこんなもんらしいぞ。』

 

武と秘匿回線で会話しながらハイヴ内部へ進入していく。

迫り来る戦車級や小型種をビームライフルで始末しながら、要撃級の猛攻をシールドで防ぎ、反撃する。

 

「ッ!?茜さん!!」

 

『!!龍臥!?』

 

後ろを見ると、茜が要撃級の鋏角に攻撃されかけていた。

龍臥の性格上、そういうのは放っておけないので助けに行く。

 

『…くぅっっ……! え…刻永!?』

 

「離れ…ろッ!!」

 

ビームアックスを展開し、鋏角を切り落とす。それと同時にビームライフルでその後ろにいる数体の要撃級を撃破。

 

『う…ありがと…だけど、作戦重要だからほっといてもよかったのに…』

 

「仲間を失っても、作戦を続けるなんて俺は嫌だ。それに俺は茜さんを…(仲間は誰であろうと)失いたくないから。」

 

『え…ふぇ!?あ、うん…』

 

シナンジュと茜の吹雪は前方にいる部隊に遅れて付いて行く。

 

『(今の…どういう意味…?まさか……そんなわけね…)』

 

茜の勘違いであるが、これも龍臥の女性耐性の無さのせいで話をすっ飛ばしたからである。

女性に対して克服できるのはいつになるのやら……。

 

(全く……みんな無茶するなぁ…そんなに死にたいのか?)

 

そう思うほどにみな、無茶な機動をするのである。そこも武の開発した新OSの性能だろう。その中でも武は他の操縦を凌駕していた。

無茶苦茶で変態とも言える機動でどんどんハイヴ内へ進んでいく。

 

「変態だな…」

 

『え?』思わず茜が聞き返す。

 

「いや別に…なんでもないよ。」

 

遅れて二人はハイヴ最深部へ辿り着いたのであった…。

 

--------------------------

「--だぁッ!!疲れた!」

 

シミュレーションも終え、武と龍臥はお互いの操縦を褒めあっていた。

 

「なんだよ龍臥!機体の性能だけかと思ったら…間近で見たらお前の操縦ヤバすぎだろ!!」

 

「武も、変態だったぞ。どこから見ても…ただの変態機動だった。」

 

「褒めてんのかそれ?まぁ、これで俺らが力を合わせれば敵無しだな!」

 

なんて会話をしていると、茜が駆け寄ってくる。

 

「あの…刻永。さっきはありがと。」

 

「どういたしまして、何も実戦じゃないから気にしなくてもいいのに……!」

 

茜が強化装備姿であることを今思い出してしまい、恥ずかしくなる。未だに強化装備は直視しにくい。

 

「さぁ、龍臥。シャワー浴びてさっさと行こうぜ。先生に呼ばれてんだろ?」

 

「ああ、そうだった。じゃ、茜さん。またあとで!」

 

うん、という返事を後に龍臥と武は準備を始める。

 

--------------------------

「先生ー。どこっすか?」

 

「夕呼博士?資料読み終わりました?」

 

二人が夕呼を呼ぶが返事がない。その直後机の真下からぬっと影が…夕呼が現れる。

 

「あ、そこにいらしたんですか。どうでした?ミノフスキー粒子、面白いでしょう?……!?」

 

そう言うと同時に夕呼が走って向かってくる。

とっさに身構えるが、夕呼は龍臥にとって苦手な…いや、全人類男性の最も憧れ(?)であろう行動をとる。

 

「刻永ぁ〜あんたってば!全くどうしてもっと早くこれ持ってきてくれなかったの?こんなに素晴らしいデータそうそう無いわよぉ!これで00ユニットも完成に近付くわ!!」

 

と、満面の笑みで龍臥を抱きしめながら頭を撫でくりまわす。龍臥は夕呼のその大きな乳房に顔が埋まってしまう。

 

「!!??!??!?////」

 

武は既視感を感じながら見守っていた。決して羨ましいとは思わずに……。

 

「-博士…あの…本題に……」

 

「あら?男の子だもんねぇ?ドキドキしちゃった?今相当気分いいし、手伝うくらならできるわよ?」

 

と言いながら右手で握りこぶしを上下に動かす。

 

「あなたそれでも副司令ですかっ!?///」

 

龍臥は思わずツッコミを入れる。

 

「ふふふっ…じゃ、いいわよ。モビルスーツの開発…しに行くんでしょ?行きましょ。データと設計図はあんの?」

 

「もう準備万端です。材料も搬入作業終わりましたから。」

 

強化スチール合金、ルナチタニウム合金をロンド・ベルのロゴが入った大型トラックに搬入し、いつでも出発できる状態にある。

 

 

--------------------------

 

「この世界の技術はモビルスーツに追いつかないと思うので、基本的な装甲の加工を頼もうと思います。」

 

トラックの座席に龍臥、武、夕呼の三人が乗り、横浜にある戦術機工場へ向かう。

 

「随分と言ってくれるわね。確かに、理論上可能な事でも技術的に無理なものが幾つかあるから、当然っちゃ当然よ。」

 

「で、なんのモビルスーツを開発する気なんだ?」

 

武が質問する。

 

「今日の訓練で乗ったモビルスーツ…シナンジュさ。」

 

「アレかよ!?かっこいいから実際に動くところを見てみてぇなぁ…」

 

武が想像している中、しばらくすると工場に着いたのだろう。運転手ハロが知らせてくれた。

 

「ここか…」

 

龍臥がつぶやくと工場から工場長らしい人物が歩いてくる。

 

「お待ちしておりました!香月夕呼副司令殿、白銀武少尉、刻永龍臥少尉!」

 

「いいわよ、そんな堅苦しい挨拶…さて、早速お願いしていいかしら?」

 

「はっ!以前から聞いておりますが、機体の開発にこの工場を使って頂き、誠に感謝します!」

 

「じゃ、刻永、機体データと設計図を。」

 

工場長へデータと設計図を渡し、龍臥もお願いする。

 

「最優先で建造いたしますので、明後日には間に合うように致します!少々お待ちください!」

 

「ありがとうございます!是非お願いします。」

 

龍臥がお礼を言う。その後材料を預け、工場を後にする。

 

「明後日には終わるって…無茶ですよね…」

 

龍臥がトラック内で心配そうに言う。

 

「そうかしら?日本の科学技術を舐めない方がいいわよ?」

 

夕呼が自信ありげに言い、龍臥も納得する。

 

龍臥は小型端末で先程の設計図のコピーを確認する。

 

「ん?そのシナンジュ…訓練中のとはフォルムが少し違っていないか?」

 

武が気が付いたように龍臥に聞く。

 

「そうさ……元々モビルスーツは人を殺すためにあったけど…ハイヴ攻略に重点を置いた機体にしたいんだ。だから色々考えて設計したんだ。」

 

龍臥が武の目を見て話す。

 

「新しい時代を…未来を見て、子供達のための正義の盾となる……それが、

シナンジュ=エクスゼロ』。」

 

龍臥が呟いたのはその機体の名前だった。

元々は悪用された()()を、希望となるべき存在に…戦争をゼロにするために……。

 

 

 

to be continued

 




最近は内容を考えることから書くまでが本当に楽しいです。みなさん読んでくださってありがとうございます!
次回もお楽しみに!

ついでにシナンジュ=エクスゼロのカタログスペックを

シナンジュ=エクスゼロ
全長:23.2m 本体重量:18.7t 全備重量:59.1t
武装:ビームライフル ビームアックス ビームナギナタ シールド×2 頭部バルカン砲2門 簡易式ツインサテライト・ビームキャノン
材質:ルナチタニウム合金、強化スチール合金(ガンダリウム合金が不足のため)
概要:ハイヴ単機攻略を重点に置き、龍臥が開発、設計したオリジナルMS。パーツの互換性にも着目し、吹雪の装甲も利用可能にしている。サイコフレームがないため、NTではなくても操縦可能だがより高度な技術が必要。
建御雷を非武装状態で圧倒する程の性能を秘めている。しかしそれには『ゼロシステム』を搭載しているため使用は非推奨である。
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