Muv-Luv-Dragonewt   作:へらこじか

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オリジナルモビルスーツ…二機目出ました!カッチョいい機体にデザインしてみたい……完成したらpixivに載せる予定です。それでは前回の続きから!!どうぞ!!


#14 Dragonewt〜竜人〜

龍臥が改造したニュータイプにしか操縦できないモビルスーツ…その名を聞いた時、武は再び思い知った。

こいつは人類の切り札になれる-と

龍臥にしかできないことがあるなら、それをサポートするのは当然周りの人間の役目だ。

 

「龍臥……必ず…速瀬中尉を……」

 

「ああ!」

 

二人は拳を合わせあった。戦士の誓い…親友として、戦友として…

 

「龍臥君、時間は取らないから…少しいい?」

 

「遥さん……?」

 

龍臥は遥に呼ばれ、水月が口にした男性の名前を告げる。それは彼女らにとって、忘れられないかけがえのない人物であった。

 

「鳴海 孝之…私達の…愛した人…」

 

龍臥はその名前に聞き覚えがあった。転生者として、マブラヴのことは多少知っていたため、関連事項も調べておいたのだ。

 

「私達はね…訓練校の同期だった孝之君を…好きになっちゃったの。二人同時に。」

 

龍臥は黙って話を聞いていた。

 

「でもある日、BETAの侵攻が進んで…私達より早く正規兵に抜擢されたの。そして、この横浜基地の元となった横浜ハイヴ攻略……『明星作戦』で、戦死したの……」

 

遥の目は何処か遠くを見ているようだった。

 

「それで、無事帰ってきたら私達のどちらかを選んで貰うはずだった…それは叶わなかったけど」

 

「…それは…お気の毒に……」

 

「…いいの。だって戦場だから、いつ死ぬか分からなかったし…それに、私達は誓ったの。私達のどちらが本当に孝之君を好きかって…勝負をするの…だから立ち直れた。水月がいたから……生きる気になれた…」

 

「……」

 

「だからお願い …龍臥君…水月を……連れ戻して…お願いします……」

 

声が震えていくのが分かった。さっきまでは自分が遥の前で弱気になっていた。しかし今は遥が泣いている。

当然、断ることはしない、絶対に。

 

「遥さん、約束します。絶対速瀬中尉を…水月さんを連れ戻します!」

 

「龍臥君…ありがとう……っ…」

 

彼女は涙を流しながら感謝の意を述べた。この涙を無駄にしてはいけない。

それに、だ。孝之さんが戦死したのはBETAによるものじゃない…。米軍が無通告で使用したG弾によるものだった。

龍臥が一番許せないのはそこだった。いくら攻略のためとはいえ、無通告はあってはならない。

龍臥は更衣室へ向かい、ユニコーン専用のパイロットスーツを着用する。

 

(俺は…もう下を向きっぱなしにはしないんだ……!!)

 

ネェル・アーガマから横浜基地ハンガーへその機体をハロ達に搬送してもらい、出撃準備を済ませる。

現在時刻17:18……いつもなら何をしていただろうか?テレビを見て…夕飯食って…父さん母さんと笑いあって……

香織と電話していた。

今はそんなこともできない。今は…戦うしかない。守りたいもののため、自分の人生に悔いを残さないために…俺は…戦う!

 

「龍臥……頼んだ!」

 

「中隊、刻永少尉に敬礼!」

 

伊隅が中隊へ号令をかけ、中隊のみんなが龍臥へ敬礼している。

龍臥も敬礼し返す。そのままガンダムへ乗り込み、コックピットハッチを閉める。

全天周囲モニター…これがあれば下からの戦車級の攻撃に気付くだろうか?網膜投射ではないならば、もっと効率よく戦えるだろうか?と考えている間にパイロットスーツを少し脱ぎ、小型モニターに指紋を登録し、龍臥専用機体にする。

パイロットスーツを着直して操縦桿を握る。

 

(水月さん……必ず…あなたを連れ戻します!!)

 

「刻永少尉、ドラゴニュート……行きますッッ!!!」

 

バンシィが空けたであろうか、穴の空いたハッチを出て空へ上昇。

バンシィを追いかけて行く。

 

「龍臥君…お願い。」

 

遥は姿が見えなくなるまで見送っていた。心配だからではなく、期待や信頼があった。彼ならやってくれると…

 

 

 

-----------------------

 

「孝之…孝之…どこなの……」

 

バンシィに乗った水月がいたのは、横浜基地のすぐ近く、あの忌まわしいG弾が使用され荒廃した町並だった。

 

「…っ…頭が…痛い……ん…」

 

頭痛がする。こんなに痛むのは、孝之が死んで以来だと水月は思った。

その直後、再び声が頭に響いてくる。

 

((こっちだ……こっち……に…))

 

突如、警告音。何かが接近してくる。米軍か?国連軍なのか?などと考えたが、水月にとってはそんなことはどうでもよかった。

孝之に会えるのなら…あの言葉を伝えることができるのなら…

 

接近してきたのは先程考えたもののどちらでもなかった。

 

「…!速瀬中尉…見つけた!!」

 

『!何…新しい戦術機…?!』

 

「速瀬中尉!!その機体に乗っては駄目です!!その機体は…」

 

『刻永…邪魔しない……でぇッ!!』

 

ビームマグナムを構え、ドラゴニュート目掛けて撃とうとしてくる。

 

「速瀬中尉!!その機体は…」

 

『うるさいわよ!!まだ酒も飲めないガキが!!』

 

ビームマグナムから低く唸る轟音が発せられ、赤とも紫とも言える光球がビームとなって発射される。

龍臥はドラゴニュートに装備された新装備、Iフィールド発生機を搭載したシールドを構えビームを防御。

このシールドには通常のIフィールド発生機を2重に搭載している。

光線級のレーザーを防ぐことができるのか、それをシミュレーターで試したかったが…試験運用が実戦とは。などと考えながら龍臥は武装を切り替え、攻撃よりも防御を優先する。

両腕に装備されたアームドウェポンシステム…まるで竜の翼と爪のような見た目の武装を展開、そのままバンシィを掴もうとする。

しかしバンシィも黙ってはいない。バルカン砲を掃射し、マニピュレーターを破壊しようとしてくる。

 

「…させないっ!」

 

機体を上昇させ、回避。光線級の照射を受けないように高度に気を付ける。

 

『守ってばかりじゃ…勝てないって!!言ったでしょう!!』

 

上昇し、止まった所をビームマグナムで撃ちにくるがそのような攻撃はもう予測済みだ。先程と同様にシールドで防御し、アームドウェポンでバンシィの右腕…ビームマグナムを所持している方を掴む。

 

「速瀬中尉…だから話を聞いてください!!その機体は、パイロットを飲み込んでしまう!恐ろしいんです!早く降りて下さい!!」

 

『黙ってよ…これがあれば…孝之の声が……聞こえたのッ!!』

 

(…この人は…っ!!全く……)

 

「孝之さんの声が聞こえた!?それは違います!!それはBETAに殺された人々の残留思念ですッ!孝之さんじゃありません!」

 

龍臥は畳み掛ける。

 

「それに…そんなんで、孝之さんが喜ぶと思っているんですかッ!!?」

 

『……っさい…うるさいっ!!あんたのようなガキに……孝之の……』

 

その時--

 

『何が分かるっていうのよぉぉおおおおおおッ!!!』

 

突如バンシィの機体全体が黄金に輝き始める。

 

「なっ…まさか!!!?」

 

バンシィの装甲はスライドしていき、隠された装甲…全身のサイコフレームが発光しながら露わになっていく。

獅子の角が割れ、顔が変形しガンダムフェイスが現れる!

 

これがバンシィノルンの……『NT-D』だ。

 

「俺がニュータイプだからっ……デストロイモードに……!!ドラゴニュート…?バンシィと共鳴しているのか!?」

 

『孝之のことを知らないのに……何も言わないでッ!!!』

 

「!!」

 

バンシィが左腕のビームトンファーを展開し、ドラゴニュートへ刺し込もうとしてくる。

すかさず右腕を離し、アームドウェポンで左腕に掴み変える。

しかしそれが間違いだった。ウェポンを離した途端にビームマグナムを鈍器として使ってきたのだった。

機体に響く鈍い音、重い衝撃。

バンシィは止まらず右脚で連続でキックし、機体を蹴り飛ばす。

しかしここで止まっていられない。

 

「俺に力を貸せ……ドラゴニュート……速瀬中尉を……連れ戻すって……」

 

『邪魔…しないでぇぇぇぇええぇぇぇぇ!!』

 

「遥さんと……約束したんだよオォォォォォッッ!!」

 

ドラゴニュートも機体が白く発光、深い緑色の機体カラーをサイコフレームの光が白く照らす。

装甲がスライドするだけではなく、スライドした装甲が更に展開し、内部の純白な装甲が突起する。

改造元のユニコーンの形を取り戻しながら、竜の翼のようなアームドウェポンもサイコフレームを展開。バンシィ同様一角を変形、V字アンテナになりながらも竜の角が再現された頭部---『ユニコーンガンダム4号機-ドラゴニュート-デストロイモード』が姿を現す。

 

「速瀬中尉………水月さん!!!あんたを……止めてみせますッ!!」

 

ドラゴニュートがアームドウェポンを鞭のように振り上げ、ビームトンファーを起動。そのままバンシィへ叩きつける。

 

『………ッ!!』

 

バンシィへの攻撃はビームトンファーによる切断ではなく、ビームトンファーによるビームをサイコフレームに纏わせ、機体へ叩きつけたのだ。

 

『……やるじゃないっ!!訓練で見せなかった機動ね!!』

 

いつもの水月のように思えたが、明確な殺意が込められている。これがバンシィの恐ろしさ。絶対に止めなければ。多くの人を殺させる前に……!!

 

 

 

 

 

 

「ぅぉおおおおおおおおおおおおッ!!!」

 

ふたつのビームトンファーがぶつかり合い、眩い閃光が走る。

そのふたつの黄金と純白の光は関東全体にまで広がった。

 

to be continued

 

 

 

 

 

 




次回も戦闘が続きます!
はたして龍臥は残留思念から水月を連れ戻せるのか…?
次回も読んでいただけると嬉しいです!!
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