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-オルタ世界・夜-
………………月が綺麗だと思いながら、少年は今日起こったことを整理した。
まずひとつ…学校帰りに事故に遭う。ふたつ…俺にトカゲが『死んだ』って言ってきた。みっつ…いきなり転生させられた。
少年は正直に言うと異世界転生ものは苦手であった。なぜに突然事故に遭ってチート能力貰って…。そんなものご都合主義すぎてそういう類の作品は好きとは言えなかった。
しかし現に自分はそんな場面に会ってしまった。 ……チートとかは貰っていないはずだが。
「まず事故にあって…なんかトカゲが喋って…で、転生させられて…」
何故こうなったのか……一から整理をしなければ追いつかない程の体験。
「まぁ、こういう時はどうするんだっけ…?」
手当り次第に頭の中の記憶を掘り起こす。アニメや小説の世界では事前に情報を与えられたりするのだが、それが全くない。由々しき事態である。
さらに追い討ちをかけるように、これから彼にとって一番あってはならないことが起こってしまう。
「…。ん?俺の名前…なんか違う…?」
思い出せない。自分の名前を。
人間誰しも名前がある。たとえどんな悪党でも、正義感溢れる人でも。
しかし出てくるのは違和感のある名前…
『
「なんでだよ……こんな名前じゃないッ…!!!」
(……なんだよこれ……なんで忘れてんだよ…)
忘れてしまった元の名は大切であり尊敬する者-祖父がつけてくれたのであって、おじいちゃんっ子であった彼にとっては今の出来事よりも大変なのだ。
「嘘だ嘘だッ!こんなこと…………っ!!うああああああああああっっっっ!!」
少年……龍臥はしばらく泣き続けた。大切な思い出がどんどん消えていく感覚に陥っていった。
……少し落ち着き、数分後に龍臥は辺りを見回す。
荒廃したような、いや、何者かによって整地されたかのような大地を目にする。
(何が起こったのか大体は想像がつく…。おそらく戦車のような大型機械が通ったのか?それにひとつじゃない…。)
生前にマンションの解体作業を見たことがあり、よく覚えていた。
-と想像していると、その時ふと後ろに気配を感じる。この感覚は生き物だ。だが何か違和感がある…空っぽな魂、ただ命令だけを実行するような生物…。
そんな感じがした。振り返りたくない。振り返れば恐ろしい事になる。
(なんで俺ばかりこんな目に…)
突如、耳を塞ぎたくなる程の轟音。
後ろにいる何かを超える威圧感。
刹那、轟音を発した
銃弾を発射したような銃声、肉が潰れる不快な音…
今まで振り返る事が出来なかった龍臥は咄嗟に振り返り目視する。
そこには、現実では有り得ない事が----
白乳色の不気味な生物の死骸、それと自分を見下ろすかのようにそびえ立つモノ。
純白な一本角をもつ巨大な人型機動兵器『ユニコーンガンダム』がそこに居た--。
「嘘…だろ…」
自分を疑った。今日で色々なことが起こりすぎたから無理もない。
しかし現実---瞬時に理解出来た。
その時、ユニコーンは巨大なマニピュレーターを差し出した。
『
そう言ったように感じた。開いたコックピットに乗り込み、操縦席であろうシートに座る。コックピットが閉まり、全天周囲モニターに周囲の映像が写ると、あの特有の起動音が聞こえてくる…
「これがパイロットの…バナージの…景色…」
バナージとはユニコーンガンダムのパイロットであり、龍臥の好きなキャラクターだ。その人と同じ光景を見ているのだ。だが感動していたり、思考を停止している場合ではない。
「まずはこの世界について知らなきゃな…」
座席正面にある小型モニターに通知。付近で戦闘………。良い予想は出来ない。先ほどの奇妙な生物の死骸を見てからそう思ってしまう。
「とにかく…行かなきゃ!!」
気持ちを紛らわそうと、龍臥は某天パの言葉を--龍臥、行きます!!!
そう叫ぶとユニコーンのバーニアを目いっぱい吹かし、その戦闘区域を目指す-----!!
その先で地獄を見るとは知らずに…
to be continued
文章ってのは難しいですね…。
毎日投稿を考えておりますので、閲覧していただけると嬉しいですッ!!次回をお楽しみに!!