HGナイチンゲール欲しい……
今回は謎のミスでルビがふれていない箇所があります。解決しだい修正します。
龍臥は焦っていた。自分で設計したシステムによって重大なピンチに陥っていたためである。本来ピンチを打開するためのシステムがピンチの原因になってしまっている、この事がどれほど龍臥自身をパニックにさせているか。
目の前には6機のラプター。その戦術機は対人特化型の最新鋭機体でありながら、搭乗する衛士はおそらく凄腕パイロット。この場合、普通の人ならば後退して体勢を整えるかもしれない。
しかし龍臥は逆に!
「うぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁッッーーー!!!」
『前に突っ込んだ』ッ……!!
【推奨Bgm:Vigilante サビ】
ラプターに体当たり。機体がギシギシと不快な音をたてて擦れ合い、その度にラプターの装甲が剥がれ落ちる。他のラプター二機が接近してくるがアームドアーマーWBで縦半分に斬り裂き、素早く上昇しラプターの真上をとる。
「悪いな……」
ビームマグナムを撃ち込み、また一機撃破。そのままもう一機にビームマグナムを構える。
(この衛士達には家族はいるのだろうか?いたとして、このまま殺す事は良いとは限らない…)
などと考えていると、突撃砲の銃口がこちらへ向くことに気が付く。
(やはり……俺達が生きるためには……!)
すかさずビームマグナムを発射、耳に響く独特な発射音をたててラプターのコックピットを貫く。
【Bgm off】
--少し沈黙があった。お互い動かない時間が一瞬あった。おそらく隊長機だろうか?通信アンテナが付いており、まるでシャアザクのように謎のプレッシャーを感じた。
『
『
「
相手が無線を使って接触を試みてきた。龍臥もすかさず英語で対応し、自動翻訳を探す。モビルスーツにもあった気がすると思いながら探していると、モニターが食い気味に通知してくれた。
(この機体には人工知能でもくっついてんのか?)
龍臥は自身の改造した機体にもかかわらず、別の誰かが付け加えたような感じがした。
『……なんだ、珍しいな。英語を話す日本人がいるとは……。我々ではないが、以前アメリカの部隊がそちらに向かった際に英語で話さず何かを言われたことがあるからな。』
『後でデータを聞き返してみると……『英語などクソ喰らえ』だと言われたとか…』
「は…はぁ……」
そんな何気ない会話から始まったこの対話は相手の意図が掴めなかった。何か伝えることがあるのか…それともまともに敵わないため油断させる気か……。
『よくもこちらの部隊を壊滅させてくれたな。それも対戦術機に特化したラプターを。』
「そちらが攻撃を開始した事が原因ですよ。正当防衛というヤツです。」
相手は感情を殺し淡々と言ってくるが、その声には明らかに殺意が、恨みが、部下を撃墜されたことへの怒りが篭っていた。
『隊長……やはり今すぐ…コイツを撃t…『やめておけ。相手は手強い。』……ッ』
部下らしき声を制止し、対話を進める。
「……あなた達に…家族はいるんですか?」
『『!』』
「守りたいものは…あるんですか?」
龍臥は知りたい。相手を殺してしまっていいのか。戦わずとも、共存できると信じたい。
『ああ、もちろんいるさ。……娘が一人』
『……両親が……』
「…そうですか……。……って下さい」
龍臥の意思は決まった。
「帰って下さい。俺にも守りたいものがあります。…この基地のみんなや……届かなくても、想いを寄せる
ラプターの衛士は黙っていた。龍臥の言葉が心を動かした、そういう訳ではないがただ聞いていた。
それでも龍臥は帰って欲しかった。さんざん殺しておいてなんだが、これ以上死人を出したくない。ただその一心だった。
『……ああ……任務失敗だ……。』
『なッ……そんな…』
隊長が諦めた様子でそう告げた時、一機のラプターが動いた。決して勝てると思った訳ではなかったがそれでも一矢報いたい--そんな感じがした。
『仲間を失って!任務も失敗して!!それで帰れるかッッーーーーー!!』
『おいフォース2!!待て!!』
「……これ以上俺に殺させんなよ…」
ドラゴニュートのテューポーンシステムを起動し、溜まった熱をビームに変換し排出する。
ラプターの頭部を残し全てを溶かしていく。
『隊長オオオオッ!お世話になりましたッ!!』
最期にそう言い残し、ラプターは消えていく--はずだった。龍臥は決して苦痛を与えず、一瞬でビームを展開した。それが龍臥に今できることであった……が、素早く展開されたビームにより機体に内蔵された動力パイプが小爆発を起こし、残ったミサイルに引火し大爆発を引き起こしたのだ。
辺り一面が山火事の後のように焼け野原となり、爆煙が広がっていく。
『あの戦術機は……?』
隊長は血眼になって探すが、モニターに反応がない。破壊したか、そう思えたが…。
白い装甲に深緑の外部ラインがついた上部装甲から煙を上げながら、V字のアンテナが付いた頭部をした機体がズシズシと歩いてくる。
『……ッ!』
隊長はその巨体に恐怖を感じた。いくら叩いても向かってくる、その巨大な金属の塊を恐れた。
少しの沈黙の後、隊長が震える声で話す。
『……全く…まだ仕事が残っているのに死にやがって……。……貴様のこと、国連に報告しておく。対BETAの希望となる戦術機の強奪及び第4計画打破は失敗に終わったとな。』
「あんたの部隊……フォースってつくんですか?」
『ああ、フォースレイダーだ。…部隊人数20人の大隊だったがな。私は国連軍所属大隊フォースレイダー隊長、アンバス・ストリクス少佐。貴様は……?』
フォースレイダー大隊の隊長が龍臥へ向けて質問してくる。これが二人の最後の会話だろう。
「俺は…横浜基地 第4計画直属の中隊 伊隅ヴァルキリーズ所属、刻永龍臥少尉です。…隊員コードはヴァルキリー13…
龍臥も自己紹介を終え、真昼の戦闘は静かに終えた。去っていくラプターを一瞥し、龍臥は思った。また一度、もし彼に会えるのならば……今度はBETAを倒す、共に仲間として戦いたい。
足元を見ると、雫が落ちていた。誰のだろう。俺のか?
龍臥は知らず知らずのうちに泣いていた。ただ悲しかった訳ではない。こんな世界で人類で足を引っ張りあっている状況に、哀しみを感じた。
(…帰らなきゃ……涙を拭いて明るくしなきゃ…)
龍臥は手で涙を拭い、ユニコーンモードへ戻ったドラゴニュートの操縦桿を握る。そしてみんなの元へ--横浜基地へ帰るのであった…。
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龍臥が基地へ着くとまだ武と冥夜は戻っていなかった。
デルタプラスやハロ小隊も戻っており、ハロ達が必死に(?)整備を行っている。
水月がこちらを見ると手を振りながら駆け寄ってくるのが見えた。
ハッチを開け、すぐにコックピットを降りる。
「水っ………ッ」
彼女の名を言い終わる前に温かい感覚に陥る。そう感じるのは当然だった。水月が両腕で龍臥を抱きしめていたからである。
「心配したんだからっ!あの爆発があって、もし怪我でもしたらって…。っ!怪我……してないわね!?てか、ヘルメット外しなさい!」
「えっあっ……はい…」
言われた通りにヘルメットを脱ぎ、少し恥ずかしいが水月を見つめる。
「水月さ…ッッ!!?」
そしていきなりアゴを殴られる。アメとムチが酷いのではないか、と混乱していた。
「…っ……心配させた分よ…。それに、いつまでもくっつくな!」
相変わらずキツい女性だ……。そこに惚れたのは確実なのだが。
そういうやりとりをしていると、武と冥夜も戻ってきたのが見えた。その他にも布を被され、搬入されている機体も幾つか確認できた。
「また馬鹿やってんの?あんたららしいわね…。」
「夕呼博士…」
夕呼が何やら書類を持って歩いてくる。その足取りは軽やかしく、実験準備が済んだのか…はたまた数式が揃ったのか…そんな感じだった。
「白銀に伝えて…00ユニットとの対面よ…」
夕呼がボソリと囁く。すこしドキッとしたがこれにはまだ慣れないものだ。それに、龍臥は知っているが00ユニットの被験者は……
『
甲21号作戦が早く書きたいんです……ッ!!そうだ!!RGνガンダム作らなきゃ!HGバウンドドックも、Vダッシュも……やること満載!!
それでは次回にお会いしましょう!!