『ゼッパンドン!』
はい。長らくお待たせしました!テストから解放され、遊戯王片手に色々展開を練っています。
専門学校の課題もありますが、更新頑張っていきます!それでは…本編、どうぞ!!
一方、重
『――要塞級の壁に穴が空いた!陽動成功!少尉、よくやった!』
ウィンドウが無く、顔は映っていないが伊隅の声は喜びの表情を帯びていた。
『――白銀、陽動はもういい!離脱しろ!』
『――いえ、まだ重光線級まで届くのに要塞級の数が多い!少し続けます!』
水月は撤退を促すが、武はそれを拒否し、陽動を継続することを決める。
「なっ…マジか…。……必ず、着いてこいよ!?」
『――ああ!必ず!!』
そう言葉を交わし、モニターに映る要塞級の間をすり抜けていき、目標へ近づいていく。
ドラゴニュートのスラスターが青白い炎を吹かし、誰よりも、何よりも速く敵へ向かっていく。
『――!?…いくらなんでも速いって…』
半分驚き、半分呆れながら茜が言葉を漏らす。
光線級や重光線級が彼に向けレーザーを照射する。しかし機体を回転させ、容易く躱す。
「…攻撃が遅いつってんだろッ!!」
躱してくのに何度もレーザーを撃ってくる敵に、多少イラつきながら操縦桿を握りトリガーに指を置く。
ビームマグナムを発射し、撃破しようとするが突如光線級は向きを変える。放たれた光線級のレーザーが自分ではなく後ろの中隊を狙う。
(…ッ!しまっ……!!)
回避が間に合わないのではないか、そう思ってしまったその時。黒い刺々しい機体――ラプターBが現れ、どこから拾ってきたのか
幾本ものレーザーが一点に集中し、あと数秒後には…――。
「少佐!!」
『――行け!!坊主!…こいつは長く持たん!』
「…はい!!――ッ!!」
気合いを入れフットペダルを踏み、距離を詰めながら敵を自動ロックする。
((……前…見て………))
「ッ!?」
発射インターバルを終えた光線級が、レーザーを撃ち、それをギリギリで躱す。
操縦桿のトリガーに指を乗せ、ビームマグナムの発射体勢に入る。
後ろでは武が残りの要塞級をビームアックスで切り裂く瞬間だった。
二人がそれぞれ、力を込めて眼下の敵へその武器を構える。
『「これでっ…終わりだあぁぁぁぁぁーーーーッ!!」』
「―――はぁっ…はぁっ………っくぁあ……」
光線級を見事撃破し、辺りはビームマグナムの余波によってドロドロに溶けた光線級だった肉塊が転がっていた。
『――やるじゃん刻永!』
茜が真っ先に通信を入れてきた。人に褒められるのはもちろん嬉しいが、それでも少し恥ずかしい気持ちはある。
『――でも敵に後先考えずに突っ込んでいくのは危険よ…ギリギリだったじゃない…』
「でも生きてるんで、結果オーライっすよ…榊さん」
榊の正論を”生きてる”という謎理論で返答、その事に彼女は呆れたようにため息を吐く。
ふとモニターに映る死骸や体液に汚れた地形が目に入ると、かつてはこの島も綺麗なものだったのだろうか、そう考えているととても悲しくなる。
(BETA…あいつらを許す訳にはいかない………。例えどんな理由があっても、自然を…人々を…地球を穢すなんて…)
嫌な気分になるが、今はまだ作戦行動中だった、と気持ちを切り替えるために息を吐く。
(…さっきの声は……誰の声だ?)
戦場ならば回線が混線してもおかしくはない。それでも、何か異質な感覚がした。通信ではないような。
「そういえば…最後のレーザーを回避する前、誰か警告してくれました?」
一応、中隊のメンバーに確認を行う。
『――少尉、どうかしたのか?』
『――いや、私は何も言わなかったが…』
宗像中尉は逆に質問し、冥夜は否定する。
龍臥にのみ聞こえていたのか、皆は彼の言葉に不思議そう目を細める。
『――…??龍臥あんた…』
「はい?」
『頭大丈夫?』
水月の言葉に苦笑する中隊メンバー。言われた本人は焦って否定する。
「ファッッ!?…いえっそんなこと…!?ないです…多分」
『自信持ちなさいよそこは…』
ウィンドウ上の水月は笑みを浮かべていた。その顔を見ていると、無性に恥ずかしくなってくる。
恋をすることはこんなにも胸が複雑な感覚になるのか、と改めて感じさせられた。
『――楽しい談笑の最中すまないが、我々は他部隊の援助任務に戻る。A-02の護衛…任せたぞ、幸運を祈る。…………坊主』
「はっ」
『……次会う時には、酒の飲める年齢になっていろよ。貴様とは話すことが山ほどあるからな。もちろん
「…はい…」
(2年後かよ……)
心の中で突っ込みを入れながらも、ウィンドウに映る彼に敬礼。この人がいなければ、中隊がダメージを受けていたことであろう。
ラプターBとともに彼の部隊は低空飛行を行い、ヴァルキリーズから離れていく。
その横からラプターとは違う黒い機体が1機、こちらへ向かってくるのを確認した。
それは間違いなく、陽動を自ら志願しそのまま生還どころか要塞級全てを殲滅し終えた者、武だった。
「武!!無事だったか…」
『――当たり前だ!龍臥の造ってくれた機体があって、予想以上に動けたぞ!』
「お前がバケモンなだけなんだよなぁ……」
彼とそんな会話を行っていたところに突如、赤文字の”WORKING”と共にけたたましい警告音が鳴り響く。
「―――ッ!?警告…」
モニターには新たな光線級の反応。しかもただの光線級ではなく、重光線級。
(この距離じゃ…躱しきれない!かと言ってビームマグナムでは余波でみんなの機体に損傷が…)
『――ヴァルキリーマムより、ヴァルキリーズ。A-02が佐渡島へ到着、予定通り荷電粒子砲での攻撃を行う。全機A-02より後方へ退避せよ』
焦る彼に、聞き覚えのある心地よい柔らかい声で無線が繋がる。
『――ヴァルキリーズ、全機退避!!』
伊隅の号令で中隊が後退していく。龍臥も従い、後方へ向きを変える瞬間、見えた。
明らかに従来の戦術機とは違う、巨大な機体。モビルアーマー、”α・アジール”をゆうに超える大きさ。
”凄乃皇・弐型”
(でっっっっけぇ……)
それしか思わなかった。やはり、目の前にそんなモノがあれば簡単な感想しか出てこなくなるとは本当だったのか、龍臥はそう思った。
『――龍臥、早くしなさい!巻き込まれるわよ!!』
「はっ…はい!!」
水月の注意で我に返り、急いで後退する。
重光線級はレーザーを凄乃皇に向けて発射。しかし、凄乃皇が発生させた”ラザフォード
『ラザフォード場、問題なく展開!レーザー防御率98パーセント!!』
戦艦大隅からのオペレーターが状況を確認する。
(レーザーが曲がる!?…この世界の技術力はやっぱりとんでもないな…。Iフィールドよりすごいんじゃないか?)
『荷電粒子砲、充填完了!!機能は正常!』
凄乃皇の荷電粒子砲砲身にエネルギーが集まっていく。
―――突如、とてつもない轟音と閃光が瞬く。
to be continued
久々で何かとおかしい文になっていないか不安です。更新が遅くなりましたが、確実に、これからは少しずつ更新していきます。これからも読んでくれると幸いです。
ストーリーの展開は全て考えているので、迷走はしない予定です。