Muv-Luv-Dragonewt   作:へらこじか

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今回からヴァルキリーズが登場します!
もう一度プレイし直さなきゃ(使命感)


#3 遭遇-変身

初戦闘を終え、座席にぐったりと座りこむ龍臥。目の前の命を助けきれなかった事に心残りがあるが、気持ちを切り替える事に専念する。

 

「お疲れ様 、ハロ」

 

龍臥はハロに話しかけるが返答がない。

 

(せめてお疲れぐらい言って欲しいな…)

 

しかしハロが沈黙していた理由が判明するのだった。

 

『…戦…が…………せよ……』

 

突如聞こえた何者かの無線。

 

「無線、確認シタ!確認シタ!」

 

(ファッ!?人か…!?)

 

オープン回線になっている事を思い出し、周波数を合わせる。

 

『こちらヴァルキリー2、戦闘終了後の部隊生存者の捜索を開始します』

 

『ヴァルキリー2、こちらヴァルキリー1了解した。ヴァルキリー5は付近を見張れ。ヴァルキリー3、4は生き残りの小型種に注意せよ』

 

『『『了解!』』』

 

…どこかの部隊らしき会話が聞こえる。

もし遭遇してしまったら、どう思われるだろうか…。

 

(まさかとは思うがユニコーンを捕縛なんてことは……しないよな。)

 

不安になりかけた龍臥が取るべき選択肢は3つ

1:情報を得るため接触する

2:逃げる

3:戦う

 

この場合は当然3を選ぶ訳にはいかない。だとすれば1…いや、今の自分は身分を証明するものが無く、しかも私服姿だった…。

こんな少年が戦場にいるのは怪しすぎる。

では2…逃げても得られるものはないか…

と迷っているとエンジン音が響いてきた。もうすぐそこにいるのだろう。

 

『ヴァルキリー2、目標に到着…こ…これは酷い……』

 

『こ、こちらヴァルキリー5、付近を捜索します…』

 

『ヴァルキリー3、周囲を警戒』

 

『同じくヴァルキリー4、周囲を警戒します』

 

(ヤバいどうする!?このままじゃ…)

 

焦る、焦る。龍臥はここまで焦る事は初めての経験だった。口腔がカラカラに渇いてくる。

 

『!?…そこの白い機体!!所属部隊を言え!』

 

何やらヴァルキリー2だとかの強気な女性の声がこちらに向かって言っているようだ。確かに、所属を言わなければよりいっそう怪しまれる…。

 

「自分は…」

 

ここで龍臥のアレが発動してしまう。

 

女性耐性0(陰キャ特有のアレ)

 

バーニアを吹かして上昇。

 

『あっ!ちょっと!!----』

 

一方的に通信を切断、逃げれば得られるものがないとか吐かしておきながらなんだこの有様は。龍臥は思うがそのまま逃げようとする----

 

-水月サイド-

 

付近で戦闘を開始したらしい部隊の捜索に来たと思ったら、所属不明の真っ白な戦術機がいたし、その後逃げるなんて…

 

『こちらヴァルキリーマム、ヴァルキリー2、どうかしたの!?』

 

「あっ遥、所属不明機が逃走、通信も切断されたの!!」

 

聞こえてきた無線相手はライバルにして親友の涼宮遙。元々は衛士志望だったけど、事故でその道は絶たれてしまったのよね……。

 

「!!バカ……それ以上跳んだら…!!」

 

見るとその機体は高く跳び上がってしまった。

 

戦術機を操縦するにあたって最も注意しなければならないことの一つ、

『跳びすぎてはいけない』

 

高く跳躍した所属不明機は彼方からの強烈な光に照らされる。

あぁ………またこれで人がまた死ぬ…

人類が制空権を奪われた理由が、その『光線級(レーザー)』だった。

 

 

 

 

だが次の瞬間、水月は目を疑った。何故なら現状それは回避不可のはずだったからだ。

 

 

なのに…純白の機体はいとも簡単にその光線を回避したのだった---

 

-龍臥サイド-

跳び上がって逃げようとした瞬間、前方彼方に光が見えた。

 

突如警告音が鳴り響き、それに動揺したその時、光線が機体を掠めていった……

偶然回避運動を行っていたため間一髪回避できたが、何者が撃ったのか、その正体が気になった。

モニターにズーム画像が表示されると、そこには二つ目のかわいらし…くない緑色の生物がそこに15体程いた。

 

「生物がビーム…いや光線を撃つ!?そんな事ある訳が…」

 

龍臥は動揺していたが、ある感情が湧いてきた。

 

憤怒

 

もう少しで自分は死んで、いや殺されていたのだ。

先ほどのこともあり、『死』というものが身近になってきた事とその元凶であるあいつ(トカゲ野郎)に怒りが湧いてくる。

「あのクソトカゲ………!!!」

突然--

 

 

 

 

 

 

機体が赤く輝き始めた。

龍臥自身、何故ニュータイプでもないはずの転生した自分がこのシステムを起動出来るのか、理解できなかった。

しかし見る見るうちに装甲部分がスライドし--赤く光る『サイコフレーム』が露わになっていく。

 

NT-D(ニュータイプ・デストロイ)

 

ニュータイプ絶滅計画の脅威のシステム…

その身を赤く輝かせ、ユニコーンは雄々しい一角を、Vの字に変形させる。

 

 

 

 

 

その名も-ガンダム。ユニコーンガンダム。

 

 

 

 

 

 

to be continued




人物の感情表現が難しいですね。まだまだ毎日投稿を頑張りますのでぜひ評価、ご感想を!!
それではまた明日!

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