Muv-Luv-Dragonewt   作:へらこじか

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マブラヴオルタのコミカライズ版買いました。


#6 戦う理由

リゼルのビームライフルで戦車級を殲滅していくと龍臥はある疑問を持つ。

 

(なぜ…戦車級のみなんだ?今までシュヴァルツェスマーケンを読んでいたときはこんな描写は無かったはず…)

 

-とこんな事を考えている暇はない。例え戦術機…この世界の兵器を遥かに凌駕するモビルスーツであっても油断は禁物だ。攻撃の手を緩めるな。

 

(ライフルのエネルギーが減少…残量6割!)

 

即座に武装をビームサーベルに変更したが、基本とは少し違いサーベル二刀流で戦う。

 

飛びかかってくる戦車級はまさに噛みつかんと歯をガチガチ鳴らして襲いかかってくる。確かにアレに噛みつかれもすればひとたまりもない。

しかしこちらも負けじとサーベルを振り回して応戦。レーダーに映る戦車級の4割は倒したと思うと、機体を軽く上昇させ縦に半回転、バルカン砲を掃射。

 

「サーベルの方が楽だったな…無駄な弾を使っちまった」

 

色々試したいことはあるが、今は殲滅が優先事項だ。

突如ハロが騒ぎ出す。

 

「新タニ敵反応!!数、オヨソ200!!200!!」

 

「!? やっぱり来たか!!?」

 

龍臥は初め戦車級の後に要撃級(グラップラー)梯団が押し寄せると思っていた。確かに、『シュヴァルツェスマーケン』ではそのように書かれていた。しかし()()()()()()

響く地鳴り、嫌な気配、殺気に近いものを感じる。

 

「ま…さか…」

 

しまった、と思った。急いで武装を、リゼル隊長機に装備されるメガ・ビーム・ランチャーに切り替える。

狙撃できるのならばしたい。しかし今、戦車級を片付けることに精一杯だ。狙いを定めランチャーのトリガーを引く。

 

「消え去れッ!!気色悪ぃんだよオォーーーーーーッ!!」

 

狙ったのは近づいてくる()()()ではなく、傍の戦車級の大軍である。ビームライフルとは違い、一直線上の敵を多く殲滅でき、ビームサーベルのような効率良さはないが近接戦闘でのリスクも少ない。

薙ぎ払うようにランチャーを発射、戦車級を片付けていく。

ビームによって地形が崩れるのは致し方なしと言い聞かせ、次なる敵、硬い鎧を頭部にあたる部分に纏う突撃級(デストロイヤー)にロックを切り替える…。

 

(来いよ…それ以上近づけば灰にしてやる…!!)

 

龍臥は怒っていた。こんな、わけも分からない生物達に多くの少年少女が、お年寄りたちが、大人たちが殺されたのだ。許せない。今ここに来て龍臥は初めて『()()()()』を考えた。

 

 

--『笑顔

 

子供たち、未来ある少年少女の笑顔のため、戦う。

 

例え相手が…BETAだとしても、()()でも。

 

 

そう考えている間に距離が縮まっていく。

もう我慢できない。

龍臥はリゼルをMA形態に変形させ、突撃級の梯団に突っ込んでいく。

 

「ハロ!!近くに光線級の反応は!?」

 

「ナイ!ナイ!飛ンデモ平気!!」

 

了解、と軽く返事をし前を向く。バーニアを点火し上昇、そこでMS形態に戻りランチャーを発射する。例え硬い鎧を持とうとその身体は有機生物。ビームによって呆気なく溶け、数が40程消える。ビームランチャーでなければこの数は貫けなかっただろう。

 

(やっぱり早く終わらせるためには…近接戦闘だ!!)

 

ビームサーベルを二本構え、切っ先を下へ。そのまま梯団の向かう方向の逆向きに全速前進、切り裂いていく。

これを繰り返していくと確実だが、流石にランチャーよりも効率が悪い。

と考えているとハロが驚きの言葉を発する。

 

「ハロ小隊、出動!!出動!!」

 

「は?」

 

レーダーに反応、機体の遥か後ろ-正確にはネェル・アーガマからだ。

見ると、驚愕する。なんと()()()()()()()()()()()()()()()()が6機、向かってくるのだった。

 

『ハロ01ヨリ、戦闘ヲ開始スル!!全機、続ケ、続ケ!!』

 

『『『『『了解、了解!!』』』』』

 

その様子は圧巻だった。様々なバリエーションのジェガン達が武装を巧みに使ってBETAを殲滅していくのだった。

下手をすれば俺よりも上手い、と思い龍臥も戦闘を再開。

 

----「これでぇッ!!最後オオオオオオオオオ!!」

 

体当たりで突っ込んでくる突撃級をビームサーベルで突き刺して終わり、これでひと区切りって感じだろう。

 

「ハロ、あの小隊は…?」

 

「アレ、ハロ達、ミンナ戦ウ為に組ンダ!龍臥ノ戦闘データ入レタ!!」

 

「はぇ!?お、俺のデータだって!?」

 

(そういえば食堂に来る前に見ないと思ったら、そんなことしていたのか…。それに、俺のデータだからそれなりに強いと言っても…)

 

だとしてもあの連携プレーはさすがと言うべきか。まさにロボットだからできることって感じだな。

なんてハロと会話をしながらハンガーに戻る。ジェガンもあそこまで強いなんて…意識したことも無かった。

モビルスーツは対モビルスーツのためにあった事から、BETA相手だとより強く見える。

ハロ達とともにブリッジへ向かう。

 

…これで人1人の命を守れたのだろうか。例え壊滅した京都で戦ったとしても、BETAの進行を多少止められたと信じたい。

 

調べてみると、この艦はハロ達によって成り立っているらしく、小型の作業用ロボットも多く存在している。

反対のハンガーも確認したところ、今日1番驚いた。なんとF91やV2アサルトバスター、クロスボーンX1の宇宙世紀最後の機体やアナザー系列のWゼロ、DXも配備されていた。流石にまだアナザー系列の機体は整備途中だが、その中でも∀ガンダムがあったのが驚きだ。これで多くのBETAから人々を守れる…。無意識に笑みがこぼれる。

 

さて…この世界--マブラヴオルタの世界について、少しネットで調べた程度の知識で俺が戦い抜けるだろうか?不安だが考えるだけ無駄だ、と次の計画を立てる。

 

「たしか…今日は12月13日…え!?ヤバいやんけ!!」

 

12月といえば、甲21号作戦が行われる…その前に…行かなければ…多くの人の笑顔のために…!

 

「艦長!!これから横浜基地へ向かう!!ネェル・アーガマの発進準備を頼む!!」

 

艦長帽子を被った艦長ハロにそう伝える。

 

「まずは、博士と…白銀タケルに接触しなければ!」

 

 

-横浜基地-

 

教官を失った少年の心は、酷く落ち込んでいた。しかし、そのままではいけない。これからもっと悲惨な運命が待っているのだから…

 

「…まりもちゃん……。」

 

 

to be continued

 

 

 




これから文字数を増やしていこうと思います。小説って難しい…
次回へ。
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