何とかしようとするキョンなのですが……。
透明人間騒ぎの翌日、ハルヒは風邪をひいて学校を休んだ。全裸で11月の寒空を徘徊したのが災いしたと思われる。
SOS団団長のいないアジトでは、打って変わって静かで暇な時間が流れていた。
部屋の隅っこで、相変わらず長門が黙々とパソコンを動かす。
SOS団パシリのキョンが、皆のお茶を用意し、ボードゲームにいそしむみくると古泉にお茶を配っていく。
古泉の表情は浮かなかった。
「おいどうした、古泉」
キョンが古泉に尋ねると、彼は深刻な表情で、
「……結局、見られてしまいましたから」
「何が?」
「涼宮さんの裸。あの時涼宮さん、本気で怒ってましたからね……今も閉鎖空間が広がっていますし、涼宮さんが本当に世界の滅亡を望まなければいいのですが……」
「大丈夫だろう。見られたといっても、見たのは俺とお前とスイッチだけだしな。ボッスンはずっと更衣室にいたし。大体外で好き放題やったんだから、自業自得だろ」
ちなみにハルヒの体型は『スレンダーだが出るところは出ている』ため、キョンはさほど感慨は湧かない。
その話を聞いていたみくるが、
「でも、お見舞いくらいは行ったほうが……」
「それもそうですね。帰りによってきますか」
キョンは答えて、長門に、
「お前も行くか? ハルヒのお見舞い」
と聞くと、彼女は無言でうなずいた。
その時、
トントン、という音と、「たのもー、スケット団ス」という声。
キョンが入り口に行く前に扉が開き、スケット団の3人がずかずかとアジトに入ってきた。
「おい、涼宮はどこや!?」
ドスの聞いた声で、ホッケースティックを持ったヒメコがキョンに尋ねてくる。
ひっとキョンの後ろに隠れたみくるを見て、彼は冷静に、
「あいにく、風邪をひいて今日は休んでます。ま、身から出た錆ですけど」
「……ったく、いたらぶん殴ってやりたいものを……!」
血気にはやるヒメコをボッスンは遮って、
「よせ。暴力沙汰を起こしたら、こっちも懲罰委員会の沙汰になっちまう」
「一体、どうしたんですか?」
尋ねる古泉に対し、ボッスンは真顔で、興奮する声をなるべく抑えて、
「昨日涼宮のやつ、骸骨の模型で幽霊騒ぎを起こしたろ?」
「ええ」
「それが学校全体で問題になっちまってな。おそらく椿が生徒会と学校に訴えたこともあると思うが……。チュウさんの薬が原因だということが分かって、チュウさんが懲罰委員会にかけられることになっちまったんだ」
「懲罰委員会!? それは!?」
『うちの学校にある、重大な罪を犯した教師や生徒を秘密に審査し、処分を決定する組織だ。このままだとチュウさんがクビになってしまう。それで、当事者のお前達にも証人として来てもらおうと思ってな』
「というより、元はといえばお前らのところの団長がすべての元凶だからな」
懲罰委員会について説明するスイッチと、嫌味をこめて話すボッスン。
とはいえ、あのマッドサイエンティスト、今までクビにならなかったのが不思議なぐらいなのだが。
もちろんそれを口にするのは控えて、キョンは、
「成程、顧問がクビになりそうだということなら、焦るのも当然だよな。わかった。付き合う」
キョン達はボッスン達に連れられて、開盟学園に向かうことになった。
連れをちらりと見る。
相変わらず古泉はニコニコと、みくるはどきどきした態度、長門は飄々としている。
開盟学園懲罰委員会が開かれた場所は、学校の校長室。
そこで7人の、理事長ら覆面をつけた審査員が、チュウさんを取り囲むようにすわり、どんな処分を出すかを考えているようだった。
チュウさんはなぜか焦燥も悩みの表情もない。まるで他人事か、さもなくば是非もなく降りかかった災難であるかのように、ため息をつきながら喫煙している。
訴え主の椿も、厳しい顔でチュウさんの隣に座っていた。
「すみません。例の事件の当事者を連れてきましたので、入ります」
その中で、ゆっくりとスケット団の皆とキョン達SOS団が、部屋に入ってくる。
カーテンを閉めた暗い中で、審査員とチュウさんにだけ光が照っているさまは、非常に不気味といえた。
「誰だね、こいつらは」
審査員の1人が、キョンたちを指差して声をかける。
「こいつらは北高SOS団の連中です。あいにく団長は風邪を引いて学校を休んでいましてね。チュウさんの薬の実験体になったのはその団長なんですよ。それで団長は調子に乗って、あんないたずらを起こしたわけです」
ボッスンが回答する。
「ほう、いたずら自体を起こしたのは、その団長という北高の生徒というわけか」
別の審査員の1人が、多少反り返りながら回答した。
「つまり、結局は中馬先生があの薬を開発しなければ、あんな事件は起こらなかった、ということにもなりますが」
椿が冷淡な声で意見を言う。
キョンは片手を挙げて、
「確かに、チュウさんは騒ぎの元となる薬を開発しましたが、それだけなら何でもないでしょう!
責任は騒ぎを起こした団長にありますし、止められなかった俺達にも責任はあります!」
いつもとは打って変わって真剣な声でキョンは意見を述べる。
古泉が小声で、
「待ってください。僕のほうが弁が立ちますけど、助けを借りなくていいんですか?」
自分で言うか。まあ古泉の弁も借りたいところだけどな。
チュウさんがクビになったら、スケット団も顧問不在ということで廃部に追い込まれるだろう。
ヒメコさんのためにも、そうあってはならない。
「いや、お前も意見があるなら言っていい。俺はどうしてもこの状況を何とかしたいから言ってるだけだ。ヒメコさん達……もとい、スケット団のためにもな」
同じく小声で、キョンは返した。
「『ヒメコさん達』……あ、分かりました」古泉は審査員のほうを向いて、「元々うちの団長は、面白いことや超常現象に非常に興味津々な上、調子に乗りやすいですからね。中馬先生の薬がたまたま彼女の興味にあって、それでいつものとおり舞い上がってしまった」
古泉は、チュウさんをフォローしようとすればするほど、ハルヒを貶めていることに気がついた。彼女が聞いていなければいいがと思った。
「それならば」椿が手を組み、「貴様らが総がかりで団長を止めるべきだったんだ。それをしなかったのは、明らかに怠慢としか言いようがない」
その物言いにキョンは腹を立てた。審査員ではあるまいし、その上から目線の態度は何なんだ。
「椿! お前は知らないかもしれないが、うちの団長は止めても止められない事情があるんだ!!」
「その理由は何だ?」
息が詰まった。まさかハルヒに世界を動かす力があるなんていっても信じまい。
「僕達皆、生まれつき気が弱いですからね」古泉が苦笑いで2人の間に入ってきた。「朝比奈さんはこの通りおどおどしてますし、長門さんは余計なことはしゃべらないですし」
「早い話意気地がないということじゃないか、愚か者!」
いきり立って椅子から立つ椿に対し、
「静粛に!」
審査員の注意が入った。
椿はため息をついて、再び椅子に座り、
「まあ、中学時代の僕もそんな感じだったから、あまり言えた義理ではないんだが」
なら言ってくるんじゃねえよ。
キョンは心のうちでツッコみつつ、ちょっと考えた。
うまくいけば、例の騒ぎはチュウさんではなく、自分達の責任ということになるよな。
まあ自分まで罪と罰を被るのはいただけないが、これもヒメコさんのため、と思い直す。
「というわけで」再びキョンは審査員のほうを向き、「チュウさんは問題の薬を作っただけで、いたずらをしたのは団長の方にあります。団長と俺達に責任があると思うのですが、いかがでしょうか?」
「ふむ……」
審査員の1人(この人が委員長だと思う)が、思案顔になった。
正直自分達にどんな罰が下るのか不安だったが、キョンは、これもヒメコさんのため、と割り切る。
ちらりと、チュウさんのほうを見た。
いびきをかきながら寝ていた。
何で当事者のこの先公は、こうも他人事のような態度なんだ……?
怒りがかさんで破裂しそうになりながらも、深呼吸をして抑えた。
「おいチュウさん! 何で寝てんのや!!」
早速ヒメコの怒号が響く。
「チュウさん、あんたの首がかかってるんだから、起きてくれや」
ボッスンが椅子をゆすってチュウさんを起こす。
「ん……。おお、ボッスンか。わりい、俺は職員会議とかは苦手でな。まあ懲罰委員会も似たような雰囲気だったから」
いや、部屋を暗くして人にライトをともしているところからして違うだろ。皆そう思った。
「何やってんだかアンタ……。顧問がいなくなったら、俺達だって困るんだぞ」
ボッスンは呆れ顔で言った。
「わかった。処分はあとを追って決定する。君達は下がっていてくれ」
委員長の声が、SOS団とスケット団、そして椿の皆にかかる。
キョンはもはや、いっそのことこのマッドサイエンティストはクビになったほうがいいんじゃないかと思っていた。
ポン
肩に手がかかる。ヒメコの、暖かい手だった。
「えろうすんまへんな、キョン君」
ヒメコのささやくような、穏やかな声である。
彼女がそういうなら、わざわざ参加した意味もあるんじゃないか。
そう思い直し、キョンは皆と一緒に部屋を出て行く。
椿も一緒である。
「キョンとやら、団長に僕の言伝を伝えてくれないか?」
「は?」
「貴様らSOS団は、しばらくこの学校には来るなと」
まあ正直ハルヒが望まなければ、めんどくさくて他校には行きたくもないが、ヒメコさんの顔を見れないのは、さびしい。
ともあれ、この騒ぎは北高にも伝わるよな。
どんな処分が出るのやら。
先頭にキョンとヒメコが一緒に歩きながら、SOS団とスケット団の皆は家路につく。
夕日がいつの間にか、2人の目の前で半円形になって顔を出し、街は緋毛氈を敷き詰めたように明るんでいた。
2人とも、ほっと安堵の表情であった。
懲罰委員会のお下知はただ1つ、『中馬鉄治はお咎めなし。ただしいたずらした犯人である北高SOS団は1ヶ月間、うちの学校に来ないこと』であった。
「いやあ、今回はほんまにキョン君のおかげで助かったわ、おおきに」
キョンと肩を並べながら、ヒメコは後ろ手でキョンに頭を下げた。
「いや、元々は俺達に責任はありますから」
「でも」ヒメコはうつむき加減で、「これでしばらく、あんた達はうちの学校に来られなくなるな……。涼宮はともかく、あんたまで来られんとなると寂しいんよ」
寂しい……。
微妙なフラグを感じ取り、キョンはうれしさと恥ずかしさが半分半分の状態となり、
「いやいやいや! 町内のスポーツ大会とか、祭りとかで会えるんじゃないんですか!? 大体北高と開盟学園って目と鼻の先だし! あ、もうすぐ町内ジェネシス大会があるんだそうで、ひょっとしたら観客席で隣同士、なんてこともあるかもしれませんよ!」
「あはは、そうかもしれへんなあ。あるいは競技に参加してばったり、顔を合わせられたりして!」
「いやいや、俺はジェネシスなんて知らないし。でもヒメコさんが参加するのなら、絶対応援しに行きますよ!!」
そして2人は、くすくすと笑いあった。
あ……
未知のゲームをやる大会となると、ハルヒが興味を持ちそうだなあ。それは幸なのか不幸なのか。
キョンはちらりと、そう思った。
後ろでは、いぶかしげにボッスンが2人の背中を見て、
「……怪しい、あいつら……」
やきもちの混じった低い声でつぶやく。
「いいじゃないですか」みくるは2人を見て、逆に目を輝かせながら、「青春そのものですよ、恋愛は。キョン君とヒメコさんが、桜ヶ丘と榊野の山中先生と澤永さんみたいになったら、私とってもうれしいですよ」
「はぁ……」
「『♪若者よ~、恋をしろ
身分やお金はなく~っても
こ~いすりゃ希望もわ~いてくる
こ~の世~のぱ~らだ~いす~♪』」
鼻歌を歌い始めたみくるをみて、ボッスンは、
「何じゃ、その歌は?」
『「若者よ! 恋をしろ」か。中島孝の曲で、1954年に大ヒットした曲だ』
さすがは情報通のスイッチである。
しかし未来人のくせに、そんな古い歌をなぜ知ってるんだ? ボッスンは思った。
「ですぅ。そういえばスイッチ君はイケメンなのに、恋愛とかしないんですかぁ?」
すると、スイッチの表情が翳り、うつむき加減になった。
「……わりぃ、スイッチにはちょっとした事情があってな。こいつに恋愛の話をするのはやめてくれないか?」
ボッスンが申し訳なさげに、ポンと柏手を打った。
「おおい、丸ぎこえだぞー!!」
「そや!! 大体あたしは、キョン君がSOS団の中でも比較的良識あるほうやから、ついつい話してまうだけなんやでー!!」
キョンとヒメコが文句を言ってきた。
「わかったよ!! ヒューヒュー!! ぶ熱いぜ!!」
毒づきながらボッスンはそっぽを向いた。キョンは多少むかつきながらも、ヒメコに向き直り、
「ところで俺達、これからハルヒのところへお見舞いに行くんですけど、ヒメコさん達も行きますか?」
「……それもそやな。正直文句のひとつも言いたいところなんやが」
「……ほどほどにしてくださいよぉ」
とは言いつつも、キョンの表情は晴れやかであった。
面白おかしげに手を首筋に当てていた。
信じられない。
ヒメコさんの前だと、自然に表情がほころぶ。
ハルヒの家は両親共働きだと、キョンは聞いたことがある。
彼女の住む白いマンションは、静かな時間が流れていた。
そこの入り口に、キョンとヒメコ達はたどりついていた。
呼び鈴を鳴らすと、案の定、ハルヒ1人だけが玄関にやってくる。
パジャマには赤地にマサイ族が被りそうな茶色のお面が無数に描かれてあり、さすがは稀代の変人というべき出で立ち。そんなパジャマ、どこに売っているのやら。
額に熱さまシートがある。
「なんなのぉ……。私、頭ががんがんするから、用があるなら手短にお願いよぉ……」
「なんなのって、俺達はお前のお見舞いに来たわけさ」
「『なんなの』やないで!」ヒメコは早速食って掛かってきた。「涼宮! あんたが透明になって幽霊騒ぎを起こしたせいでな! うちの顧問のチュウさんが危うくクビになるところやったんやで!!」
「ということだ、ハルヒ。ヒメコさん達に謝ってくれないか?」
キョンは進言してくる。
文句のひとつふたつ言ってくるかと思いきや、ハルヒは妙に素直な態度で、
「ごめんなさい、ヒメコ」
深々と頭を下げた。
「妙に素直な態度やな……」ヒメコはつぶやきつつも、「それからキョン君がな、一生懸命チュウさんをかばってくれたんやで! 責任はいたずらをした自分達にあると言って! あんたのやってきたことを、一生懸命尻拭いしたんや! 何かお礼をしたらどうやねん!!」
ホッケークラブで肩をトントンたたきながら、ヒメコはがなった。
頭がずきずきするらしく、ハルヒは眉間にしわを寄せながら、考えるような表情になる。
ま、お礼が余計なものではないといいが。ちらりとキョンはそう思った。
「……わかったわよ。キョン、あんたをパシリから平団員に戻してあげる」
月並みな案で、キョンはほっと息をつく。
ハルヒの物言いは捨て鉢であったが。
「あんなあ、パシリも平団員も似たようなものやないか。 もっと地位を引き上げたらどうや? 副団長とか」
「まあまあ、俺は地位なんてどうでもいいんですよ。それに今の副団長は古泉だし」
大声で怒鳴るヒメコに対し、キョンはにこやかな顔でたしなめてくる。
心なしか、キョンの両手がヒメコの肩に触れる。
「……どうでもいいけど、あんたたちくっつきすぎじゃない?」
2人がはっと気がつくと、キョンがヒメコに明らかなスキンシップをしていた。
「少しは離れなさいよ。周りが不快に思うじゃない」
2人はぽんと顔を赤らめて、
「い、いやいや、私達はそういう間柄ではあらへんよ!!」
「そうそう!! たまたま同じツッコミ役だから意気投合しちゃうだけで!!」
真っ赤になって弁解する。
「あ、それと」キョンは思い出して、「俺達はこの騒ぎの責任で1ヶ月間、開盟学園に行けないからな。椿にも来るなと文句言われちまったし」
すると、ハルヒはぷいと顔を背けて、
「分かったわよ! ともあれあの単純男に言われたと思うと、ちょっとむかつくわね!」
本当に反省しているのかしていないのか分からない人である。
キョンはヒメコの肩の感触を反芻していた。
白くて、やわらかい、華奢な、暖かい肩だった。
そのやり取りを、皆はキョンとヒメコの背後で聞いていた。
「……ひょっとしたら」
集団の最後尾にいた長門が、同じく後ろにいる古泉に向かって小声でつぶやく。
「長門さん?」
「ひょっとしたら涼宮は、キョンのことが好きなのかもしれない。
あんなちょっと触れ合っただけで過剰反応するなんて。
とはいえキョンは、どうやら鬼塚に気があるようだから……そのことが涼宮の心を乱さなければいいのだが」
古泉も思案顔になり、
「やはり、あまりこれ以上親しくなるのはまずいのでしょうか……」
するとスイッチが、話を聞いていたらしく、
『まあしばらく、様子を見よう。ボッスンだって、ヒメコが誰かに気を寄せるのは快く思ってないかもしれない』
古泉は思案顔で、長門は無表情でうなずいた。
「ええ、そんなぁ……」みくるは話を聞き、悲しげな表情になる。「せっかく新しいカップルができそうなのにぃ……」
「いや、俺は別にどうでもいいんだが。ヒメコが誰を好きかなんて」ボッスンも話を聞いていたらしく、スイッチの言を否定した。「ともあれ、俺達とお前らはどうやら腐れ縁のようだからな。こうして会い続けているのも、涼宮の奴が望んでいたからなのかね?」
「それはわかりません」古泉は言いつつも、「ともあれ、あなた達や中馬先生のやっていること、あるいは開盟学園自体に、少なからぬ興味があるからこそ、僕達はこうして出会いつづけているのかもしれませんね。それで涼宮さんのフラストレーションがとれて、世界が滅亡しなければ、僕は満足な限りなのですが」
「……ま、俺に言わせれば涼宮は変な奴だけど、悪い奴ではないし、こうして会い続けてゆくのも悪くはないけどな。幸か不幸か分からぬ腐れ縁だ」
夜が訪れたころ、開盟学園生徒会執行部では……
「…………」
夜の中、1つだけつく蛍光灯の下で、椿がパソコンで、SOS団ホームページを覗き込んでいた。
『SOS団』という、ミミズがのたくったような文字と、5人の顔写真がディスプレイに並ぶ。
「…………」
しばらく見つめた後……
彼は自分のブラックリストに、SOS団全員を登録した。
続く
透明人間騒ぎのエピローグとしては、ちょっと華がないなと思いつつ、キョンとヒメコの関係がちょっと進歩していくという話にしました。
実を言うと、いずれは付き合わせたいのですがね。
ボッスンとハルヒは、多少それを快く思っていないという設定です。
それにしても自分の作るカップルは、『片方が一目ぼれして、もう片方がまんざらでもない気分』ということで結ばれることが多いですね。
前作の平沢唯と伊藤誠もそうだったし。(正しくは結ばれてないけれど)
キョンとヒメコもそうなっちゃうかな。
せめてハルヒとボッスンだけは、そうならないようにしたいのですがね