此処は雄英の入試会場の中にある模擬市街地演習場。その中で1人の少年がポイントを稼ぐ為戦っていた。
「ねえ、本当に撃って大丈夫なの!?」
[大丈夫、大丈夫。多分・・・・・大丈夫!!]
「絶対大丈夫じゃ無いよね!?下手したら死人が出ちゃうよ!!!」
[そんな事俺が知るか!!さっさと撃て、山下大輝さん!!]
「毎回思うけど、誰その人!?」
[お前の中の人だよ!!お前がそんなこと聞くから、仮想敵が来ただろうが!!早くしろ!!」
『標的捕捉!!ブッ殺ス!!』
「分かったよ!!やれば良いんだろ!!やれば!!」
すると少年は両腕を胸の所で構え、そして構えた両腕をガッツポーズにした。すると少年の胸から熱光線が一気に放出された。
[「ブレストファイヤーーーー!!!」]
ブレストファイヤーを受けた、目の前にいた仮想敵や、その近くにいた仮想敵達が次々と爆発していった。
[な、上手くいっただろ、出久]
「な、上手くいっただろ、じゃ無いよ!!もし人が居たらどうするのさ、ユウ!!!」
そう少年の名は緑谷出久、この物語の主人公だ。原作では出久はブレストファイヤーなど撃て無い。何故こうなったかって?それは1年前に遡る。
〜約1年前〜
出久は最強のヒーローオールマイトに認められ、彼の元で鍛える事を決めたその日の夜、出久は寝ていたが、とある声によってうなされていた。
[・・・・起きなさい、緑谷出久。・・・・起きなさい、緑谷出久・・・]
「ぅぅ・・・な、何んd・・・・ふぁ!?」
部屋で寝ていた出久はいつの間にか周りが黒空間にいて目の前には青年がいた。
「き、君はだ、誰?」
青年は答えた。
[申し訳ない事をした緑谷出久]
「な、何が!?(あれ?さっきの無視された?)」
[緑谷出久、君は死んでしまった]
その事を聞いて、出久は少しの間フリーズした。
「・・・・・・・はい?」
[だから君は死んでしまったのだ]
「・・・・・・ゑゑゑゑゑゑゑゑ!!??」
[うるせえ!!今何時だと思ってんだ!!]
「時間なんて気にしてられないよ!!僕死んじゃったの!!?」
[そうだ!!因みに今の時刻は11時45分14.1919810秒だ]
「細かいよ!!」
「そんな事はどうでもいい。お前は死んでしまったが、人だけ生き返る方法がある]
「!!本当!?」
[ああ、俺と契約すればお前は生き返る!!]
青年の言葉を聞いて出久は少し考えてから言った。
「・・・因みに契約内容は?」
[俺がお前の精神に棲む事だ。別にお前の精神を奪ったりする訳でも無い。それに力も手に入る]
「(・・・どうする。結構胡散臭い話だけど・・・生き返るなら安けど・・・)・・・分かった。契約する」
[良かった。ありがとう。ついでにもう1つ言う事がある]
「何?」
[別にお前死んで無いから。ただからかっただけだから]
「・・・・・・ハァ?」
[そうゆう事だから、お休み。山下大輝さん」
出久は急激な睡魔に襲われた。出久が最後に思った事は1つだった。
(山下大輝さんって誰?)
そして出久はいつもの時間に目覚めた。
「・・・・なんかすっごい変な夢を見た・・・」
[へーぇ。どんな夢?]
「そりゃあ・・・・・・ん?」
[どうした?]
出久は辺りを見回した。
「さっ、先から声が聞こえてくる」
[そりゃあ、俺が話しかけてるからな。聞こえるわな]
「・・・・・え?」
[今日からお前の精神に棲む事になった。名前はユウです。以後よろしくな、出久]
「・・・・・・ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ!!!!!」
これが緑谷出久の奇妙なヒーローアカデミアの始まりである。