教皇は聖女をやめられないっ!   作:転移装置(未完)

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出来ました
前のやつを読んでいないとよくわからないかもです
違和感の指摘や誤字脱字の報告、こうしたらいいよなどのアドバイスをいただけると嬉しいです

サンガリアのまろやかいちご&ミルク好き


第一話

正教総本部ー

 

 

 

「ではこの件は執行部に回します」

「えぇ、よろしくお願いします」

 

書類を積んだ机を挟んで2人の男女が話をしている。

男は男で整った顔をしていたが、女はそれを超える程に美しい顔と手をしていた。

しかし、我々は彼女を知っている。

そう、教皇と呼ばれていた女、アリアナである。

今彼女は、ここ正教会にて聖女として仕事に当たっている。 そもそもこの世界の存在では無いので本物の聖女という訳では無いのだが、ここに至るまでに様々な事があったのである。

 

閑話休題

 

男が退室した後、アリアナは書類と向き合いながらも愚痴を呟く。

 

「イマイチ納得がいかないんですよねえ。 まあ確かに? 機械の事故に巻き込まれこちらの世界に来てから? それっぽい動きはしましたが? ここまで上手くいきますか? そこのところどう思いますか? ロゼンジ」

 

どうやら呟きではなく語りかけだったらしいその声に反応し、虚空から声が響く。

 

「いや、正直僕も予想外だったよ。 この世界の住人は少々…いや、かなり純粋な性格をしているのかもしれないね 」

「思ってもいないことをよくもそんな飄々と言えますね。 貴方の能力を信頼し、従った結果がコレでしょう。 おかげで私は仕事三昧、休む暇もありませんよ 」

「仕方無いでしょう。 未知の状態でその時その時の最善を導き出すしか無かったんですから」

どうやらアリアナは望んで聖女の地位に収まったわけでは無いらしい。 と、2人が駄弁っているとノックの音が聞こえてくる。

 

コンコンコン

 

その瞬間、ロゼンジの声は消え去り、アリアナは少し姿勢を正しノックに応える。

 

「どなたですか? 」

「はっ! 第三師団隊長、ガリウスです! 」

「……ふむ、どうぞお入りください 」

 

アリアナが少し嫌そうな顔をする。 どうやら彼が来た時に余りいい記憶が無いらしい。

 

「失礼します! 今回はご報告があり参りました! 」

「わかりました、続けなさい」

「はっ! タミナル司祭の命を受けバルマの村に視察に行った結果、どうやら上級悪魔が封印された迷宮が生成されているようです! 我々の手には負えないと判断し、見張りのものを残し帰還した次第です! 」

 

報告を聞き、表面上は深刻な顔をするが内心は面倒ごとを持ってきやがってと歪むアリアナであったが、しかし立場上対応せざるを得ず口を開く。

 

「わかりました、今は手も空いていますし私が対応しましょう。 詳しい場所を教えて貰っても? 」

 

そう言い地図を広げるアリアナだったが、しかしガリウスは焦ったように止めようとする。

 

「しかし聖女殿、あまり危険な場所に行かれては…… 」

「大丈夫です。 上級悪魔程度なら問題ありません。 それに、私が直接行った方が早いですからね 」

 

もちろん本心では無い。 実際のところ、さっさと終わらせてそれを理由に休もうとしている。

 

「……わかりました。 ではーーーーー

 

 

そして今、アリアナはその迷宮の最奥で封印というにはボロボロな祠の前に立っていた。

 

「さぁて、久々に休めるかも知れないんだ。 悪魔サマには贄になってもらうぜ〜 」

 

そう言ってアリアナは封印を解く。 辺りに禍々しい空気が漂い、祠の扉がゆっくりと開く。 中から姿を現したのは、下半身が馬、上半身が人で、蝙蝠の翼を広げ、羊の角を持つ存在だった。

 

『よくぞ吾輩の封印を解いてくれた… 貴様には、吾輩の最初の餌という名誉を与えてやろう…… おや? その格好…まさか教会のシスターか? ッハハハハ、これは傑作だ。 まさか吾輩を解き放つのが憎き神の使徒とはな! …………にしても、一言も口を開かないとはな。 吾輩の姿に恐怖でもしたか? まぁいい、口を開かぬというならば、悲鳴で開かせるのも悪くない。 では、いただくとし…ウグッ! !? な、なんだ!? 背中に誰か……!? なっ、2人だと? なぜ吾輩が気付け「そろそろそのよく回る口を閉じろよ、蝙蝠野郎」 !! なんだと!? 貴様、今なんと言った!!』

「だ・か・ら、そのうるさい口を閉じろって言ったんだぜ? 蝙蝠野郎」

『この…! 吾輩を侮辱するとは! 』

「あーハイハイ、そういうの要らないから。 それじゃ、バイバイだ。 《死の経典・第五十三章》 セリフがテンプレ過ぎてつまらなかったぜ 」

 

そう言ったアリアナの手には怪しく光る一冊の本があり、上級悪魔の周りには数々の呪われし武器がその切っ先を向けていた。 最後にはすべての武器が上級悪魔に突き刺さり、上級悪魔はそのまま倒れこむ事も出来ず、そのままチリと化し消えていった。

 

「ックゥ〜、お仕事完了。 帰りますかぁ」

 

伸びをしてチリに背を向け、休みに心を躍らせたアリアナは帰っていった。

 

しかし、そんなアリアナの帰りを待っていたのは…………

 

「聖女様、これらの書類にサインをお願いします 」

「聖女様ぁ! 城下町で失踪事件が多発しています! 」

「聖女様、近く炊き出しを行う際にぜひ出席をとお誘いが……」

 

やはり、仕事であった。

 

(あぁーあ、こっちの世界に来てから色々あったっけなぁ……)

 

現実逃避をしても仕事は無くなったりしませんよ、聖女様。




最後まで読んでいただきありがとうございます
次回更新は早ければ明日の夜、遅ければ3日後くらい…? です

とりあえず後1話というところですかね
内容は転移直後からの話の予定でふ
慣れない事はやるもんじゃないと思いました
友人よ、早く動いてくれ。 それは何度めの更新延期だい?

チョコバナナとか見てるだけでテンション上がります
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