日本国召喚 独立艦隊の奮闘   作:yyyyyyyyyyyyyyyyyyy

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ついに二桁になりました。よろしくお願いします。


第10話 外交の飛躍と軍祭

その後、陸上自衛隊の侵攻によりあっさりと首都ジン=ハークに攻め込まれたロウリア王国は、さしたる反撃も出来ずに数時間後にはハーク・ロウリア34世が捕らわれた事により降伏した。これにより、ひとまず日本は最初の危機を乗り越えたといえる。

 

この話はすぐに周辺国に伝わり、誰もが驚いた。この一連の出来事により、日本という国の名は一気に知れ渡ることとなる。第三文明圏外の国々は、不定期で開催される「大東洋諸国会議」を行い、日本についてそれぞれの意見が述べられることになった。

 

「我々クワ・トイネ公国と、クイラ王国は最初に日本と国交を結びました。日本は資源を求めており、見返りとして技術の提供を申し出てきました。彼らの力は間違いなく列強レベルです。ですが、非常に理性的であり平和的な国家です。今回の我らへの軍事支援も、食料、資源の輸入が途絶えることを恐れたためだと思われます。ですが、日本と国交を結ぶことだけで彼らは技術を提供してくれますし、何より我らに危機があれば援助に駆けつけてくれます。」

 

クワ・トイネ公国の外交官がこう述べると、トーパ王国の外交官から質問が寄せられた。

 

「トーパ王国です。日本が提供してくれる技術というのは、パーパルディア皇国と同じ様なものなのでしょうか?また、皇国のように圧力をかけ、奴隷の献上を迫るようなことは有りませんか?」

 

これに、今度はクイラ王国の外交官が答える。

 

「はい、前述した通り彼らはとても理性的であるので、我らに対しても対等に接してくれます。また、日本に奴隷はいません。彼らのもといた世界では、奴隷は非人道的で野蛮な文化として遙か昔に廃れたようです。そして、技術の面ですが、これは間違いなくパーパルディア皇国のものより上です。格が違います。もちろん我々も日本に対して見返りを支払っていますが、無理のない程度の量で済んでいます。それは日本と相談して決めることですね。」

 

これに各国の外交官達は驚いた顔をしていた。列強を越える技術などと彼らには想像もつかない。だが、長年にわたりパーパルディア皇国の圧政にうんざりしていた国も多かったため、日本との交流に興味を持ち出す国は多かった。

 

 

するとここで、フェン王国の代表が手を挙げた。

 

「我が国も現在日本との国交を結ぼうとしています。我が国は現在パーパルディア皇国と若干ながら緊張状態にあるため、軍事同盟を結ぼうと考えています。一週間後に我が国では軍祭が開かれるのはご存じですよね?そこで日本の軍船も派遣されるという話なので、参加される国の皆様方も見ることができると思いますよ。」と告げる。

 

フェン王国の剣王シハンの直々の要請により、日本は軍艦を派遣することになってていたのだ。

 

「最後に、日本と国交を結びたい国の方に伝言です。我が国の仲介をはさめば国交を結ぶ前でも日本に使者を送ることが出来ます。いつでも受け付けていますので、まずは我が国の外交部にお越しください。」

 

公国の使者がそう言い終えると、今回の会議は終了となった。この後、参加した全ての国が使者を送り、その技術に驚愕しつつも国交を結ぶことになるのだった。

 

 

そして一週間―――

フェン王国の都市アマノキで、軍祭が開かれていた。港には参加国の新鋭軍艦が軒を連ねる。その中にあってもひときわ目立つ黒光りする船が8隻。日本から派遣された戦艦達だ。金剛型4隻、長門型2隻、そしてダンケルク級2隻だ。このうちダンケルク級の2隻はまだ着任して日が浅く、慣熟訓練も兼ねて派遣されていた。

 

今回フェン王国からの「日本の武力を見せて欲しい」という要求に対し、有事でも無いのに護衛艦を派遣するのは難しく、なおかつ船体が大きく迫力で勝る戦艦を選んだ方が良いだろうという考えのもと佐世保から出向していた。そして外交官を乗せた巡視船いなさもこの場に来ていた。

 

アマノキ上空では、ガハラ神国風竜隊隊長のスサノウと彼の相棒の風竜が日本の戦艦を空から見下ろしていた。

 

「眩しいな」と風竜が言う。

「ああ、確かに今日は快晴だ。」とスサノウが返すと、風竜が首を振る。

 

「いや違う。眩しいというのはあの船のことだ。とても強い光を放っている。人間には見えないだろうが、我ら風竜が遠くの仲間と意志疎通に使ったりする特殊な光と同じ物だろう。だがあの船が出している光は風竜のものよりも強力だ。恐らく我らよりも遠くが見えているのだろう。」

 

「ほう。そんなに凄いのかあの船は。」

 

 

「ああ。恐らく文献にある古の魔法帝国の魔導戦艦のようなものだろう。」

 

「本当か!それはすごいな。」

 

話が弾む二人であった。

 

 

一方で旗艦「長門」の管制室でも、赤松が風竜の出しているレーダーのような光に驚いていた。もしかすると似たような能力を持つ生物やそれを基にした兵器を運用する国があるかもしれない。これは政府に報告すべき案件だと、記録を取ることにしたのだった。

 

 

―――「あれが日本の戦艦とかいう船か。まるで城が浮かんでいるようだ。周りの船が小さく見えるぞ」

 

剣王シハンは思わず息をのむ。

 

隣に控える武将マグレブも、

 

「あのような船は見たことがありません。私は以前パーパルディア皇国に行ったことがありますが、あれは皇国の船よりも圧倒的に大きいです。」とつぶやく。

 

今回日本の船は、力を見せるためフェン王国から提供された廃船15隻に攻撃を行うと決まっていた。

 

「おおっ、どうやら始まるようですぞ。」

 

日本の力が今明かされる。

 

 

「よし、攻撃準備。目標はあの木造船団だ。照準開始せよ」

 

『了解』

 

各艦の砲がゆっくりと動きだし、目標を見据える。これでいつでも命令さえあれば砲撃できる状態だ。見学している各国の代表達も固唾をのんで見守る。

 

「なぜ動かない?まさかあの距離から攻撃するつもりか?」

 

「あれはもしや魔導砲では?だが遠すぎるぞ。」

 

等と見物客は口々に感想を述べる。目標までの距離はおよそ6km程ある。だがその時、雷鳴のような轟音が鳴り響き、巨大船が火を噴いた。少しの間の後、一斉に放たれた64発の砲弾は目標船団を包み込むように着弾し、高波を立てた。数十秒後、海が再び静かになると、そこには船の姿は無く、残骸だけが海を漂っていた。

 

 

「これは....!!何と凄まじい。恐ろしいものだ。」

 

シハンの言葉に周囲の皆が頷く。

 

マグレブも「確かに恐ろしい力です。ですが味方となればこれ以上頼もしいものは有りませぬ。」と同意する。

 

「よし、すぐに日本と国交を結ぶぞ。日本の心証を悪くするわけにはいかん、パーパルディア皇国についても詳しく話そう。」

 

この後、日本とフェン王国は国交を結んだ。軍事協定の話を持ち出すと、はじめ日本は嫌な顔をしていたが、パーパルディア皇国の話を打ち明けると、納得したように頷いた。実は日本も皇国と関わりを持つべく外交官を派遣したが、治外法権を認めろなどという、そのあまりにも横柄かつ傲慢な態度に呆れていたのだ。

 

恐らく皇国は近い内にまた侵攻を始めると思われていたため、日本は有事の際に援助することを決めた。この話を聞きつけた大東洋諸国も同じように軍事協定を結ぶことに成功した。

 

だがその頃、不穏な影がアマノキに向かっていた。それはパーパルディア皇国監察軍艦隊と、飛竜隊であった。監察軍は愚かにも皇国の寛大な提案を拒否した、フェン王国を罰するべく、懲罰攻撃に向かっていたのだった。これを探知した日本国艦隊とガハラ神国風竜隊は警戒態勢に移る。それは日本の転移後初となる大規模な戦争の引き金ともいえる事件となるのだった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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