日本国召喚 独立艦隊の奮闘   作:yyyyyyyyyyyyyyyyyyy

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今回から独自設定の日本が登場します。
よろしくお願いします。


第2話 日本と転移

ある日、日本は異世界へ転移した。

もっとも、その日本は我々の知る歴史とは違った道を歩んできた。1941年に始まった太平洋戦争、日本軍ははじめこそアメリカを圧倒し戦いを有利に進めていたものの、ミッドウェー海戦で主力機動部隊を失い、太平洋での優位を失った。1944年からは大敗が続き、1945年5月には唯一の味方だったドイツまでもが降伏してしまった。

その頃には日本も既に虫の息といった有様だった。

 

7月末、旅順にて日本の最終兵器である超大和型戦艦、紀伊型がついに2隻完成した。2隻は沖縄を救い、アメリカに一矢報いる為、日本へ出港した。だが、この超兵器はいささか完成が遅すぎた。8月1日、日本は無条件降伏。

戦争は終わってしまったのだ。ラジオから流れる玉音放送を聞いた乗員たちはあまりの悔しさに涙した。

 

日本はアメリカとの協議の結果、現状のすべての戦力の放棄を決定。日本海軍の残存艦艇は、復員輸送等に従事した後、その殆どが標的艦となるか解体され処分された。1946年には、「長門」ら僅かな艦艇と、連合国の旧型艦らが広島と長崎に落とされる予定だった原爆の標的として実験に使用された。日本では国民から愛されていた「長門」が最後に身代わりになって日本を守った、とまで言われた。

 

無傷のまま終戦を迎えた紀伊型2隻については、アメリカがその大きな戦力に注目し、賠償として譲り受けることとなった。米海軍の最強戦艦であるアイオワ級を大きく上回る性能を持つ紀伊型は、戦艦不要論が唱えられる中でもなお魅力的な代物だったのだ。アメリカに引き渡された紀伊型2隻はそれぞれ1943年に中止されたモンタナ級戦艦の代わりに、「モンタナ」「オハイオ」の名が与えられた。アメリカはこの2隻の為だけにパナマ運河を拡張したという。ちなみに海軍力が低かったソ連も戦勝国の権利として紀伊型を欲しがった。だが、日本の予想外の早期降伏により、北方四島への侵攻計画が頓挫し、結果的に対日戦に参加できなかったため、それは認められなかったという。

 

「モンタナ」「オハイオ」の2隻は、アイオワ級と共に朝鮮戦争や湾岸戦争等の数々の作戦に参加。対地攻撃や艦隊の護衛に従事し、特に対地攻撃においては51cm砲による圧倒的な破壊力を見せた。冷戦期では、ミサイルを大量に積んだ艦として行動し、存在するだけでソ連の大きな脅威となった。

 

湾岸戦争が終わり、太平洋戦争の終戦から50年を経た1995年、その記念として紀伊型2隻は日本に返還された。海自編入にあたり、護衛艦「きい」「おわり」と改名された。また、「おわり」は日本唯一の空母に改造され、一方の「きい」は、記念艦として海自のイベントの目玉になり、稼働状態で保存されることとなった。2隻は日本の平和な海の象徴として愛されていた。

 

時代は21世紀に入ったが、紀伊型2隻はどちらも残されていた。ところが、ある時期から日本近海においてタンカーや漁船が次々と行方不明になるという奇怪な事件が発生していた。遂には調査に乗り出した海上保安庁の巡視艇までも「未確認の生物らしき物を見つけた」という謎の通信を残し行方が分からなくなってしまった。

 

事態を重く見た政府は、調査と称して在日米軍艦隊と共同の調査隊を派遣した。ところが、信じられないことにその殆どが沈められ、帰ってきたのはわずかな数の船のみで、それらもひどく損傷していた。「航行中、船のようで、人のようでもある見たことのない姿形をした謎の怪物が突然攻撃をしてきた。反撃を試みたが、こちらの攻撃が効いているようには見えず、一方的にやられた。」と報告が上がった。

 

日本政府はいよいよ事態が窮地に陥っている事を認識した。食料自給率が低く、海外からの資材を加工し、輸出して利益を出している日本にとって、物流の停滞は破滅を意味するだろう。飛行機など手段はないわけではないが、そちらも安全か分からない上流通量は大きく下がると見られる。だが自衛隊の攻撃が効かないとなると、もう打つ手はないと思われる。

 

だがそんな時、救世主が表れた。ある朝横須賀沖から正体不明の艦隊が接近してきた。もしやあの怪物の仲間なのではと、護衛艦が出動し接近を試みた。未確認艦隊に接近したとき、乗員たちは自らの目を疑った。そこには、遙か昔の時代に原爆によって沈んだ「長門」の姿があったのだ。長門の他にも、旧海軍の巡洋艦、駆逐艦の姿も見られた。護衛艦と横付けされた長門には、一人の女性が乗っていた。護衛艦の艦長が何者か尋ねると、彼女は自らを長門だと言った。彼女たちは自らを「艦娘」と称し、あの怪物――深海棲艦というらしい、を倒すために生まれた旧軍の艦船の生まれ変わりだというのだ。自衛官達は当初信じられないという様子だったが、その時襲ってきた深海棲艦達を長門は本当に倒してしまった。ありえないような話だが、もう頼れるのは彼女たちだけしかいない。日本の存亡は、彼女達に委ねられたのだった。

 

そして、艦娘達の要求により横須賀・呉・佐世保・舞鶴に本拠地として鎮守府が設置されることになった。また、各鎮守府には海自より選出された特別な資質を持つ四人の自衛官が艦娘達の指揮官、「提督」として就任した。

 

四人の提督達は優秀だった。四人とも同期で互いに仲が良く、作戦の立案など戦術面に長け、また艦娘達との距離感も程良く、彼女らを心身ともに支え上げた。艦娘達もそれに応えるように優秀な戦果を挙げ続けた。

 

そして8年後。今までにない強さを持つ深海棲艦をついに激戦の末、倒すことに成功した。すると途端に海は晴れ、祝福するかのように空が明るくなった。ついに勝った。それからは嘘のように海が静かになり、また物流を再開することが出来るようになった。深海棲艦の脅威は去ったのだった。

 

日本政府はこの8年間を、海外の支援や新たな節約政策によってどうにか切り抜けることができた。だが、平和が戻った海に、もう艦娘達の居場所は無くなってしまったのだった。政府は、彼女達の活躍に感謝し、終身の生活保障を決めた。また、海外艦達においては、要請があれば祖国に返し、記念艦として生活して貰う事となった。元提督達は自衛隊への再任用が決まっていた。

 

鎮守府での最後の夜、艦娘達と四人の提督は、それぞれの鎮守府を清掃し、最後にささやかな宴会を開いた。彼女らの引退を惜しむ声もあったが、もう海に脅威はいないのであった。彼女達は思い思いに話し込み、宴会は深夜まで続いた。明日には海外艦達も去ってしまう。寂しさを忘れるように飲み、明るい雰囲気のまま宴会は終了した。彼女達はそれぞれの部屋に戻り、床についた。

これで終わりだと思っていた。

 

 

だが次の日目を覚ますと、信じられない情報が入ってきた。

 

日本は、異世界に転移してしまったのだと―――

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。
オリジナルは書くのが難しかったです。

見たい組み合わせは?

  • 大和型vsGA級
  • 紀伊vsGA級
  • 長門型vsヘルクレス級
  • 金剛型vsオリオン級
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