金属の生き物と金属を操る少年   作:鯣伊賀耕作

6 / 9
なんだろう・・・
圧倒的恋愛小説感・・・
平和だなぁ・・・
そういえば中学生はショタに入るのだろうか?


4話 お互いの愉しみ

アリスに拾われて数日が経過した。

体も魔力も回復し、アリス義手にも慣れある程度行動できるようになった。

また、だいぶアリスとも話せるようになった。

最初は、赤の他人ということもあってどことなく気を使っていたが、段々慣れてきた。

また、最初アリスは人間だと思っていたが、魔法使いだった。

驚きはしたが、怖くはなかった。

悪い人ではないことは分かっていたからだ。

それに、魔法使いに悪い人はいないってばぁちゃんが言ってた(親父は反対のこと言ってたが)。

そして何より、魔法について興味があったので丁度良かった。

魔法について教えてもらうことができる(教えてもらう約束もした)

 

さて、体が回復したのは良かったが問題が発生した。

私としてはこの手の問題が発生するのはうれしいことだが、少々厄介である。

 

事はアリスの家の庭で起こった。

 

「元々つけてた義手の使い方が分からなくなった?」

「そうなんだ。前に使っていた方法で動かそうとしてもうんともすんとも言わなくなった」

 

そう、わたしは義手が使えなくなった。

なかなか恐ろしいい話である。

 

「一回分解するか」

 

機械を触るのには親父のお陰で慣れている。

久々の分解だ、ワクワクする。

すrとアリスが不思議そうに聞いてきた。

 

「分解してどうするの?」

「構造を見るんだ。どこをどう動かせばどこがどう動くか分かるだろ?最悪分からなくても代わりの動かしかたが分かるかもしれないからね」

 

アリスがポカンといった表情で見ている。

 

「へぁ~そんなことできるんだ・・・」

「ただ絶対に組み直せないといけないけどね」

へぇ~・・・「

 

私は鉄の義手を外してアリスお手製の義手に付け替え、部屋に戻った。

机の上に義手と義足を置き、物置から持ってきた好きに使って良いよと言われた今は使っていない洗面器を置き、さて分解を始めますか。

私は義手に手を触れて、分解しようとした時、真横に気配を感じた。

真横には微笑むアリスが居た。

正直言ってすごく近い。

 

「少し見てていいかしら?」

「良いけど、あまり近かったらオイルとか飛んでくるかもしれないぞ?」

「はーい」

 

そう言ってアリスはわたしの後ろに椅子を持ってきて腰かけた。

どうしてそこにした?

確かに見えないことはないけど、そこ私の尻しか見えんぞ?

まぁ本人がそこで良いのならば構わないのだが・・・。

一緒に過ごし始めて数日、まだまだアリスの言動は読めない。

あまり作業風景を見られたことがないため、少し落ち着かないが、気を取り直して作業始めますか。

私は再び義手を持った。

頭の中で外したい部品を想像し、ネジやボルトを頭の中で外す。

すると持っている義手の部品のネジやボルトが外れて固定されていた部品が外れる。

そしてそれらの部品を一つ一つ丁寧に洗面器の中に入れていく。

洗面器の中には布を引いており、部品が傷つかないようにしている。

洗面器は部品を無くさないようにしておくトレイの代わりだ。

因みに外した部品は頭の中で整理し、何処についていたかは覚えておける(意識が飛ばない限り)。

kれが私の能力、金属を操る程度の能力の使い方のひとつ。

 

あとはひたすら、丁寧に分解していく。

ボルトを抜いて、部品を外して記憶して、またボルトを抜いて、部品を外して記憶して・・・。

 

最後についていた部品を外した時、気づけば作業を始めた頃は顔を出して間もなかった太陽は、真上からお昼であることを知らせていた。

すっかり作業に熱中しすぎて後ろに居たアリスのことをすっかり忘れていた。

あの人のことだからうたた寝していていても可笑しくはないな・・・。

そう思った時、肩になにかが乗っている感触を感じた。

見るとそこにはアリスの顔があった。

 

「・・・何してるんですか?アリスさん」

「何よ。可愛い女の子を放っておいて集中しちゃって・・・それとさん付け禁止」

「は、はぁ・・・ごめんなさい」

「もう・・・さて、お昼にしましょ!昼からは魔法の基礎を教えるからね!しっかり付き合ってもらうわよ!」

 

そう言うとアリスさんは不機嫌そうに、しかし明らかに嬉しそうに出ていった。

何なんだあの人・・・ますます分からなくなってきた。

取り合えず、分解したことによって構造としくみは分かった。

しかし原理が分かったが故に大きな謎が残った。

一体どうやって扱ってたんだ自分・・・。

 

ーーーアリス視点ーーー

分解している最中、私は隆二に少しずつ近づいていった。

しかし、隆二は私が真横に来ていても全く気づく気配はなく、まるで空気にでもなった気分だった。

一体どこに目をつけてんのよこの人間!

そう思って彼の顔を見て私は釘付けになった。

その表情は真剣そのもの。

しかしすごく楽しそうな表情もしていた。

それは、いままで隆二が好きなことを話しているときに見せる楽しそうな表情によく似ていた。

全く、この子こう言うところが可愛いのよねぇ・・・。

って違う違うそうじゃない!

何だかよく分からないけど急に隆二に悪戯したくなったので、肩のところにしがみついて隆二の頭の横から作業風景を見ていた。

そこには見たことの無い部品ばかりが義足の中に敷き詰められていた。

こんなの外の世界の技術じゃないの・・・。

到底単なる人形遣いである私には到底分からないものを嬉しそうに分解している隆二を横目に、その相手である機械に嫉妬していた。

どうやら私はまだまだ子供のようだ。

 

それから小一時間、ようやく終わった隆二はようやく私に気づいた。

全く、この子は女の子のことを全く分かっていないわね。

だから可愛いんだけどね。

そんな隆二を逃がさないために言ってやった。

「昼からは魔法の基礎を教えるからね!しっかり付き合ってもらうわよ!」

不機嫌っぽく見えるように私は機械に向かって『 勝った』と思っていた。

全くもって子供だ。

しかし、これで隆二と過ごせるなら万々歳だ。

 

 

さて昼からはどうしようかな?

 

 

 

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