金属の生き物と金属を操る少年   作:鯣伊賀耕作

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少し短めです。


7話 不時着

「楽しいー!」

私、金田隆二は今、幻想郷の人間で初めて空をとんでいる!

これは世紀の大発明かもしれない!

ただし安定しないし改善の余地はまだまだある!

だがしかし!今はそんなことはどうでも良い!

この結果が全てだ!

あー楽しい!

 

私は弾む心を弾ませるだけ弾ませて、大空を体をくるくる回しながら両手を広げて飛んでいた。

だがしかし、ひとつ大きな問題を抱えていた。

まぁ、気づかないふりしている。

そうして私は体を地面に近づけながらアリスの家の前の広大な地面に降り立とうとした。

 

が。

 

速度が早い!

まてまて!

あかん!

このままやと突っ込んでまう!

あー!あー!

 

そう思いながら後ろに向けていた足を進行方向とは反対方向を意識しながら地面に向けて出力を上げた。

そして地面をすごい力で掘り返しながら接地した。

出力方向を変えた影響でバランスを崩し、危うくひっくり返りそうになるのをなんとか抑えながら地面をえぐりながら滑る。

が、地面との摩擦の関係で足がもつれ、姿勢が崩れる。

 

だがしかし!踏ん張れ金田隆二!君ならいけ・・・!

 

次の瞬間、頭に強烈な痛みと共に意識が切れた。

 

ーーーアリス視点ーーー

 

私、アリスマーガトロイドは急いでいた。

 

友人のパチュリーに本を返しに行ったその帰り、もう少しで自宅というところでその方向から凄まじい音が響いてきた。

まるで大きな物体が落ちてきたみたいな大きな音・・・

まさか、隆二が襲われたりしてないわよね?

そう思うと私は走っていた。

 

やがて、自宅の目の前にきて、私は唖然とした。

家の前は凄まじい砂埃が立ち、魔法の森の中で数少ない広々とした芝生は派手に抉られ、端から端まで大きく太い二本の線が描かれていた。

二本の線は途中から地を抉りながら進んで行き、森の入り口の大木で止まっていた。

そしてその大木には先程私が心配していた相手が、足から白煙を吹きなが木に突っ込んで伸びていた。

 

え?足から煙?

どうなってんのこの子!?

てか大丈夫!?

木に頭半分めり込んでるじゃん!?

「隆二!」

 

私は慌てて彼に駆け寄って体を抱えた。

幸い、本人は意識があるようで頭から血は出ているが大したことはなさそうだ。

「隆二!しっかり!」

「あ、アリス・・・実験は・・・成功したよ」

「実験?貴方研究かなんかしてたっけ?」

「フフフ、これで本領発揮だ!・・・ガクッ」

「ちょっと!?しっかりしなさいよ!熱っ!?」

 

私は隆二を抱えて家に入った。

隆二の義足はあり得ないほどに熱かったので取り敢えずその場においてきた。

 

 

 

「・・・まさか魔術が組み込まれてたなんて・・・アリスが魔法を教えてくれてなかったら気づけなかったよ!」

「なんだかよくわからないけどとにかく貴方が生きててよかったわ・・・それと扱えるようになってよかったわね」

数分後、意識が回復した隆二から何があったのか話を聞いた。

彼の話曰く、外で義足の使い方を探っていたらルーミアに食べられそうになって逃げ回っていたらチルノの湖に出ちゃって戦闘になったらしい。

そしてその攻撃から逃げ回っている最中に使い方が分かったらしい。

んでそれを使ってチルノを倒し、義足になれるためにしばらく森の上空を飛び回っていて着陸しようとしたら失敗したそうな。

 

なんというか、この子バカね。

 

「はぁ・・・お願いだから命だけは大切にしなさいよ。ただでさえ人間は寿命が短いのに」

「うん・・・気を付けるよ・・・にしても魔法で機械を動かす・・・すんごい発想だな!」

「そうね。でもうまく扱えなかったら危ないわね」

「そうだね、要練習だね。それと魔法をもっと扱えるようになったらもっと色んなことが出来るかも!あー考えれば考えるほどこれからが楽しみだ!」

「フフフ。魔法に興味を持ってくれて嬉しいわ。でも、くれぐれも気を付けてね!」

「うん!」

 

隆二は年相応の男の子のような好奇心溢れる笑顔で頷いた(いつもこのくらいキャピキャピしてたらもっと可愛いのに・・・)。

 

「あ、そうだアリス。今度図書館に行く時私も連れていって?」

「いいわよ。ついでに私の友達も紹介するわね」

「アリスに友達いたのか・・・」

「し、失礼ね!ちゃんといるわよ!」

「ハハハ、冗談だよ。楽しみにしておくよ」

 

さて、パチュリーにはどう説明しようかしら・・・。




次回、こーまかんへ!
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