ADVENT CIRNO~もう1人の脇役主人公 作:牙の道化師
今日も今日とて平和な幻想郷。
セブンスヘブンの上海紅茶天国は何時ものメンバーがゆったりしていた。
「という訳で、アタイは言ってやったのさ!そのアイスはアタイが当てたってね!」
元気良く話しをする少女―――チルノ
「それからどうしたのよ?まさか当てたからって奪いとって無いわよね?」
ジト目でチルノを見るウサ耳少女―――レイセン
「何時までも淑女にはなれないわねぇ……。」
帽子を被り、ため息を付く女性―――メイリン
賑わう店内に、何でも屋メンバーの1人がやってきた。
カランカランッ
「いらっしゃ―――あら、おそよう。」
メイリンは客に挨拶しようとして、客では無かったので普通に挨拶した。
「おそよう姐さん、今日も綺麗だな。今夜辺りどうだい?」
「折角だけど仕込みがあるから無理ね。」
「そりゃ残念。」
行き成り口説いて振られる男――――ナオト
因みに全然残念そうな素振りは見られない。
「あんたも懲りないねぇ。」
「何というか、此処まで来ると流石としか言いようが無いわね……。」
呆れる2人。
「うっせー。俺の性格にけちを付けるんじゃねー。」
何処か投げやり口調である。
「はいはい、それより何か飲む?」
メイリンは気を利かせている様だ。
「いや大丈夫。それより何か仕事は?」
「今の所無いわね。」
「やれやれ、その内此処の従業員になって金を稼ぐハメになりそうだな。」
「その時は雇うわよ。」
「アタイもー?」
「何で嫌そうなのよ…。」
「まぁチルノはどっちかって言うと接客に向いてないわな。」
とまぁそんなやり取りをした後。
「んじゃまぁ、どっかで情報でも集めてきますかねぇ。」
「いや絶対ナンパに行く気でしょ?」
「否定はしないな。んじゃそういう事で。」
ナオトは店を後にした。
「……けっきょくさー、あいつって情報収集って言ってるけど、いざって時に居ないよね。」
「あら?寂しいの?」
「そそそ!そんな訳無いじゃん!……ただあれだよ!ほら!んーと……何というかさ……この仕事についてこれてるのかなーって思って。」
「まぁ一応は“後輩”に当たるわよね。まぁでも大丈夫でしょ。少なくともチルノの斬撃には反応してたし。」
「そうだけどさー。」
「まぁナオトだっていざと言う時が来れば上手く立ち回るでしょう。身のこなしは普通の人よりかは上みたいだしね?」
「………でも、なんでナオトは戦わないんだろう?」
彼は荒事に巻き込まれても、転ばす程度の事しかしなかった。