この素晴らしい世界に祝福を!~和真たちが紡ぐ四天の物語~ 作:キリア♪
更新催促しないでください。
楽しんでもらえるように色々変えたりしていたり、新しい設定を作っているので前のように高頻度では出せません。
「ここは…いったい?」
周りを見回すと青く生い茂る大地、そして雲一つない青い空が広がっていた。
そんな草原に似つかわしくない苔が生えた祠があり、その傍らに一人の少女がこちらに微笑みかけていた。
『いらっしゃい、サトウカズマ。
ここは風の祠と呼ばれる場所であり、試練を与える場所よ』
「風の祠?
と言うかさっきまで俺はギルドにいたはずなんだが…」
『意識だけこちらに持ってきたから、貴方の記憶は正しいわ』
「で、なんで俺はこの風の祠だっけ?
に呼ばれたんだ?」
なんかしたか?と呟き悩むカズマを見て少女はクスリと笑い理由を述べる。
「私達の管理する四天の祠はそれぞれ選ぶ条件があるのよ。
まず、風の祠である私の場合は相手が異世界人で魔力が馬鹿みたいにある人。
そして、前の世界で分体の私が加護を与えた者よ」
「待て待て、四天の祠とか加護とかいきなり言われても困るんだが?」
『ふふ、確かにそうだったわね。
いいわ、丁度良いし説明しておくわね』
何から話そうかしら…と呟き少女は口を開く。
『まず四天について話そうかしら…
四天とは、火・水・土・風の四属性からなるこの世界に存在する4つの絶対的な支柱よ。
でも、神々も人々も我々四天を司る祠の存在を忘れてしまっているから6属性位あるんじゃないかしら」
「んーっと、何故四つの属性しか無いのに6属性になったんだ?」
『まず、それを説明するためには四天が司る力を説明しなければならないわ。
まず、火から説明しましょうか…
火は光、熱、炎、火を司る属性なんだけど、今の人たちは光と火を分けてしまったみたいね。
まあ、そこは仕方ないわよね、普通分からないもの火と光が一緒なんて…』
「まあ、たしかにそこは解らんわな」
『もし火の祠の子にあってもそれ言わないでね?
落ち込むから…次は水ね。
水は浄化、氷、水、回復、補助を司る属性よ。
まあ、こっちは基本氷属性と分けられてしまったくらいね…』
「普通にこの世界の知識レベルでそこを一緒にするやつはあまりいないと思うぞ…」
『まあ、ね?
そして、土よ…土は強化、鉱石、錬金、重力、土、闇を司る属性なんだけど、もうずっと鉱石魔法と重力魔法を使う人がいなくなったから強化と錬金、土だと思われてるわ…
それに闇はアンデット魔法とかになってしまってるしね…』
「なんというか、鉱石魔法って聞くだけで役立ちそうなのにもったいないな」
『ふふふ、それは土の祠の子に言ってあげたら喜ぶわ。
最後は風、私の司る風の話よ。
風は強大故に殆どが忘れ去られた魔法よ。
風は空間、空気、風、魔力、生物を司る魔法よ。
正直な話私の司る風がこの世界で最強の属性となっているわ…
理由は、頭の良い貴方ならわかるわね?』
「火は無空にすれば燃えないし、水は風で押し返せるし土は空間を固めてしまえば終わる、と言うか魔力を止めたりしたらそもそも終わるな…」
『正解よ。
故に昔は風の祠を制すれば世界を制すると言われたほどよ。
その為、それを恐れた人々は風魔法を殆ど記憶から消去することになったわ…』
「だが、そうすると他の属性の祠のパワーバランスも崩れるから属性は残したまま祠の存在を消去したのか」
『その通りよ、けどそのせいで世界は崩壊へと歩み始めたの』
「どうしてだ?」
『本当の意味での風魔法の使い手が減り魔力の循環が悪くなりその淀んだ魔力のせいで変な生態系が形成されたり、土の属性の鉱石魔法を忘れたがゆえに魔法でしか作れない特殊な鉱石を造れなくなり装備のランクダウンにより魔獣…モンスターと言ったかしら?
それに対抗しづらくなり水属性が司る浄化が神聖魔法となったせいでアンデットたちの浄化にしか使われなくなり、世界のバグの浄化ができなくなり、光も神聖魔法のくくりに入ったせいで使い手が減ったわ…』
「ある意味自業自得で滅びかけてんのか、この世界…」
『否定はしないわ』
「それで、なんで今更俺が呼ばれたんだ?」
『流石にこの世界が滅びてしまうのは嫌だし、何より暇だったから貴方と契約して外に出たいのよ』
「後半のほうが本命だろ、お前…」
『そうよ、知らないの?
風は気まぐれで無責任なのよ?』
「はぁ、これから苦労が増えそうだ…」
『それは契約してくれるということでいいかしら?』
「あぁ、こんな俺で良ければぜひ契約させてくれ」
それに、そんな悲しい目で見られちゃあな…と苦笑する和真の発言に目を見開き驚く少女。
(バレないように気分屋でつらなそうに装ってたのにまさかバレるなんね…)
『ふふ、本当に優しいのね貴方。
じゃあ契約、しましょうか』
そう言って少女は和真に近付き…
チュッ
「んん〜!?」
和真の唇に自分の唇を付け、舌をいれる。
そう、ーーーーキスであるそれもディープな方の…
和真はそれに気が付き急いで少女の方を掴み突き飛ばす。
『キャッ!?
何よ、突き飛ばすなんて酷いわね』
そう言いつつペロリと自分の唇を舐める少女に和真はどもりながら
「な、何を!?」
『あら、知らないの?
祠を司る私達はね、本当に気に入った相手とはキスをして契約を結ぶのよ?』
「へ?」
『まあ、これで契約できたからそろそろ帰るわよ』
「ま、待ってくれ」
『何?
もしかして、もう一回したいの?』
「なぁっ!?
ち、違うわい!
お前の名前だよ、名前」
『へ?
あぁ、そういえば名乗ってなかったわね。
私は四天の風の祠を守護し司る、ウィンディアよ。
よろしくね、ご主人様♪』
和真の言った事に少しだけキョトンとした後にそう言ってウィンディアは笑った。
「ご、ご主人様ぁ!?」
「はぁ!?
いきなりだんまりしたかと思えばいきなりご主人様とか叫ばないでちょうだいよ、バカマ!」
恥ずかしいじゃない!と言ってアクアがカズマの頭目掛けてチョップをかました。
「あ、あれ?
俺は…帰ってきたの、か?」
あれは夢だったのか?とぼやき、周囲を見渡す和真に、受付嬢が申し訳なさそうに話しかける
「あ、あの~」
「え、あ、はい!
なんでございますか?」
「カズマさん、でしたよね。
こちらが冒険者カードとなります」
そこに書いてあったのは
ーーーー冒険者という文字であった。
「あれ?
確か、冒険者って最弱職では?」
「え、えぇ…
なぜか分からないのですが全てのステータスが高く、その中でも魔力と幸運が特出してるのにも関わらず何故か冒険者が勝手に選択されまして…」
「な、なんだってぇ!?」
(な、なんで勝手に…
もしや!)
そう思っていると
『しょうがないじゃない、私達祠の守護者と契約を結ぶには冒険者しかないのよ』
(やっぱりお前のせいか〜…
まあ、良いけどな)
ウィンディアの声が聞こえてきたが、姿が見えず探していると
「ちょっと、和真?
いきなりそわそわし始めてどうしたのよ?」
「そわそわしてねーわ!」
『あ、私の姿探しても無駄よ?
だって私は貴方の中にいるんですもの』
(へぇ、そうなのか)
こうして、色々あったが無事に和真は冒険者となった。
因みにその後和真達には登録料の差額5000万エリスが支払われ、そのお金で宴会をしようとした駄女神を締めた和真がいた。