この素晴らしい世界に祝福を!~和真たちが紡ぐ四天の物語~   作:キリア♪

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この素晴らしき受付嬢に羞恥を

 駄女神(アクア)が暴走しギルドメンバーを巻き込んだ宴会をしようとして魔王(和真)にガチで締められた次の日、ギルドに二人はいた。

 

 「ねぇ、五千万エリス入ったのになんで次の日もギルドに来なきゃならないわけ?

 普通は装備品見たり、補助道具とか見に行くのが普通でしょ!」

 

 「あぁ、確かにお前の言うとおりだよアクア…」

 

 「でしょ?

 私間違ったことーーーー」

 

 「だがな?

 誰かさんが必要だからってその日のうちに防寒具、着替え、そして何より高かった高級シャンプーを買ったせいで結構な額とんだからなぁ?

このままこの調子で浪費していくつもりならすぐに今みたいにギルド来て稼がにゃあならん。

 それに、宿屋だと結果的に高くなるから賃貸でもいいから家がほしいしな」

 

 そう言って和真は笑顔でアクアの頭を掴み力を入れる。

 

 「い、いダダダだ!

 ミシミシいってる、いってるからぁ!

 離して、話さないと私の頭ミンチになっちゃう!?」

 

 死ぬ、死ぬー!と叫びながらタップするアクアにため息を吐きつつアクアの頭から手を放し、クエストボードを見る和真

 

 「やはり、ここは冒険者らしく初心者クエストでもやってみるか…」

 

 「えぇ、和真の実力なら普通に上級者モンスター討伐依頼とかいけるはずよ?」

 

 「こちらの世界の生態系と俺達の強さとか、色々調べるために行くんだよ」

 

 「あぁ、そういうことなら仕方ないわね…あ、ルナさんだったかしら?

 初心者用のクエストはどれかしら?」 

 

 ちょうどクエストを張り出すために来ていたルナを目ざとく見つけ話しかけるアクアを見て呆れつつ和真はルナを見る。

 

 「すいません、ルナさん。

 俺達も冒険者に成り立てですからやはり初心者用のクエストを受けたいんですが、俺達でもできるクエストありますか?」

 

 「えっと、初心者殺しとか倒したりしてるので普通に上級クエストでも戦えると思うのですが…」

 

 (と言うか、最近難しいクエストが多いから和真さんみたいな高レベル冒険者にはそっちを受けてもらいたいのになぁ…」

 

 そうルナが思っていると、何故か周りが静まり返り、ルナを見ていた。

 

 「あ、あれ?

 皆さんどうしましたか?」

 

 「あー…

 ルナさん、思ってること口に出してますよ?」

 

 あはは…と頬をかいた和真が申し訳なさそうに話し、それを理解した途端ルナは耳まで真っ赤にして俯く。

 

 (や、やっちゃった〜〜!!

 ど、どうしよう…私ギルドの一員として最低なこと言っちゃった…

 和真さん達に嫌われちゃったかな…)

 

 「ちょっとぉ!

 あんた何をーーーー!?」

 

 アクアが声を荒らげようとすると、それを手で制した和真は静かに呟く

 

 「流石、ルナさんだな…」 

 

 小さい声であったが、周りに何故か響いた。

 

 「え?」

 

 「ギルド員っていうのはその冒険者の力量に合う依頼を探して斡旋し、実力以上の依頼を請け負うとすればその冒険者が気を悪くしないようにやんわりとやめさせる…そういった勇気ある仕事だと俺は思っている!」

 

 そう言って力説するカズマに

 

 「た、確かにそうだな…」

 

 「俺もこの前金がなくて困ってたときにルナさんやそれ以外のギルド員に俺にあったクエストを勧めてくれて助かった」

 

 「そう考えると、あの初心者殺しとか街破壊犬を無傷で仕留めたあの坊主に初心者用クエストを薦めるよりも上級者クエストをすすめるのは当たり前だな」

 

 と、聞いていた冒険者達が同意しつつギルド員たちにしてもらったことを互いに話し始めた。

 

 「え?

  え?」

 

 「なによ~、そう言う事なら先に言いなさいよね♪

 たしかに私達の実力なら上級者クエストの方がふさわしいわよね!」

 

 混乱しているルナにアクアは上機嫌で話しかけ

 

 「そういうことだ、アクア…

 そして、やはりルナさんは最高だな!」

 

 和真がトドメと言わんばかりにそう宣言すると

 

 「流石ルナさん!」

 

 「ふっ、そいつの力を見極めるアンタは最高だぜ」

 

 「ルナさんを褒め称えようぜ!」

 

 と、いつの間にかギルド中の冒険者達が褒め称え始める。

 

 「ルナさん!」「ルナさん!」

 「ルナさん!」「ルナさん!」

 

 「〜〜〜〜っ」

 

 「お前ら辞めてやれよ!

 ルナさん顔真っ赤で涙目だぞ!」

 

 その後も羞恥心でプルプルと震えるルナを皆が褒めたり、たまに求婚を申し込んだり交際を申し込み周りの冒険者にボコられると言った光景が広がった。

 

 しかし、そこに和真とアクアの姿は無かった。

 

 「良かったの?

 あのルナって子、アンタは庇って良い話にしたけど冒険者の要望に答えるのもギルド員の責務なはずよ」

 

 「良いんだよ、俺らは魔王を倒さなきゃならないんだから、初心者クエストより上級者クエストの方な良いしな」

 

 (それに、ウィンディアが昨晩言っていた、あの言葉が実現してしまうと言うなら止めなきゃいけないし)

 

 そう思い、昨日の出来事を思い出す和真

 

宿に泊まっていると突然ウィンディアが目の前に姿を表した。

 

 「なっ!

 ウィンディア、どうしたんだ?」

 

『落ち着いて、カズマ。

 夕方くらいに上手く他の祠の子達と連絡が取れたんだけどどうやら一刻を争うみたいなの』

 

 「そんなに緊急なのか?」

 

 『えぇ、浄化されていないバグがそろそろ爆発しそうなのよ…』

 

 「爆発するとどうなる?」

 

 『世界が崩壊するわ』

 

 「崩壊!?

 魔王よりやばいじゃないか!」

 

 『えぇ、だから明日にでも特に危ない水の祠に向かわないといけないわ』

 

 「場所はどこだ?」

 

 『場所はこの街の中にあるアクシズ教または水の神に関係するものに触れれば水の祠に行けるようにしといたわ』

 

 「それは、俺のパーティーであるアクア本人でもいいのか?」

 

  『可能よ、でも今からは駄目よ?

 明日の昼頃にしないとあの人怒るから』

 

 「了解、なら明日行くとするよ」

 

 

 その後は他愛もない話や俺ができる事、ウィンディアと契約したが故にできるようになった事を確認してから眠った。

 

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