この物語は本編と全く関係ありません!!
キャラ崩壊あり!!
それでもいい方はどうぞ!
「えっ・・・・・こど・・・も?」
アイズはそう呟きながら映像を見つめる。
三日月の行動や三日月が死んだあとの衝撃や悲しみは大きかったが、それ以上のシーンに私は呆然とする。
アトラとクーデリア、そして三日月の子供らしき子が映るシーンを見て――――。
「・・・・・きゅう」
パタン・・・・
私の目の前が真っ暗になり、意識がなくなった。
「アイズさん、もうそろそろ始まりますよって・・・アイズさん!?」
レフィーヤが部屋で倒れているアイズに気付き、叫ぶ。
「団長!ティオナさん!アイズさんが!アイズさんが倒れてます!」
レフィーヤの叫びが館内に響き渡った。
◇◇◇◇◇
「こんにちはー!!司会のティオナでーす!!」
「解説のフィンです」
「三日月・オーガス」
巨大なモニターと長机が置いてあるステージの上で彼等三人が挨拶をする。
「この話はだんまちの私達が『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』を視聴して、皆さんにお伝えする情報バラエティっていうお話でーす!」
「まぁ、僕は一回全部見させてもらっているけどね」
フィンはそう言って苦笑いする。
「そう言えばアイズは?前のラジオ以来最近見てないけど?」
「ああ、それは・・・」
フィンが言おうとした時、"ピロリン"とティオナのタブレットからメールが送られた。
「誰からだろ?・・・あ、ロキからだ」
ティオナは送られたメールの差出人を見てそう呟く。
「えっと、【アイズたんなら、前に三日月とアトラとクーデリアの関係が信じられなかったから一人で『鉄血のオルフェンズ』を全話視聴して寝込んだらしい】・・・て、えぇ・・・」
ティオナは信じられないといった風にそう呟くが、フィンは苦笑いしたままだ。
「えっ、もしかして本当の話?団長?」
「ああ、うん。まあね」
フィンはそう言って、ティオナの言葉にうなずく。
「でも、アイズはそこまでメンタル弱かったっけ?」
「まぁ、色々あるんだよ。色々と」
フィンはそう言って話を続ける。
「じゃあ時間も押してるし、早く見ようか」
「あっ、はーい。ではオラ鉄ラジオスタートです!」
「と、言う訳で今日はニ話から五話まで視聴していきたいと思いまーす!前回は一話だけでしたけど、今回からは複数話まとめて見ていってそれぞれ感想を言っていきます!」
―――――――視聴中―――――――――
「えーっと・・・その・・・三日月、容赦ないね・・・てか、五時放送にして良かったのこれ?」
内容が内容でティオナは三日月にそう呟く。
一軍の大人の射殺シーンに決闘終了時の落とし前シーンなどコレ大丈夫?というシーンが幾つもあった。
ある意味、深夜アニメでも良かったのでは?と思うくらいである。
「でも、彼らしいと言えば彼らしいね。仲間を守る為の行動や、敵なら容赦ない所なんて今と変わってないからね」
フィンは五話までの内容に笑って答える。
「にしても、君達は中々鍛えてるみたいだね。僕も君達みたいに身長があれば良かったんだけど・・・」
「なら今度一緒にトレーニングする?それならある程度鍛える事出来るだろうし」
「いいのかい?」
フィンの返答に三日月は言った。
「別にいいよ。相手が多いと張り合いがあるし」
三日月はそう言って椅子に背を預ける。
「それに君達の戦い方もギャンブルみたいに運任せで、結構ヒヤヒヤするような戦術だけど、嫌いじゃないよ」
「オルガが決めたことなら俺達は絶対に成功させるって決めたからね。だから何だって成功させるよ」
「三日月達なら何でも出来るよ!きっと!」
「あー、うん」
ティオナの言葉に三日月は若干言葉を濁すように返答した。
◇◇◇◇◇
雪之丞の解説コーナー
[あー、俺こんなのやった事ねぇけど大丈夫か・・・ん?ああ、もう始まってんのか。俺は解説、説明役のナディ・雪之丞・カッサパだ。まぁ、三日月達からはおやっさんなんて呼ばれてるが、好きに呼んでくれや。で、このコーナーは、鉄血のオルフェンズについての解説を詳しく説明するコーナー・・・らしい。まぁ、よろしく頼むわ」
「んでだ、今日説明するのは、エイハブリアクターについてだな」
雪之丞はそう言って画面に映像を映し出す。
「エイハブリアクターは厄祭戦時に開発されたモビルスーツ、戦艦、コロニーに使われる相転移変換炉の事だ」
雪之丞は画面を見ながら説明を続けていく。
「で、このエイハブリアクターは一度起動すると半永久的に運用出来るようになる。まぁ、起動させた際にはリアクターの出力に応じた重力場がリアクター中心に発生させるから、その慣性制御を利用するためにモビルスーツのコックピットはリアクターの近辺に設置することが多いな」
「それにリアクターには欠点もある。コイツはエイハブ粒子つう、特殊な粒子が生成されるから市街地に持ち込んだりすると、無線通信が出来なくなったり、電力が供給されなくなったりするんだよ。まぁ、そのせいで航空機なんかが発達しなくなったんだが」
雪之丞はそう言いながら説明していく。
「分かりやすく説明するなら別作品のガンダム・・・ゼロゼロ?何?ダブルオー?まぁ、そのガンダムの太陽炉ってやつに近いな」
カンペを見ながら説明する雪之丞はそう言って話を続けた。
「ガンダムフレームに使われてるツインリアクターもそうだ。そのガンダムダブルオーってヤツのツインドライヴシステムってヤツとほぼ変わんねぇから、それが厄祭戦時には七十二機あったって話だからすげえよなぁ」
笑いながらいう雪之丞は最後に締める。
「以上、雪之丞の解説コーナーでしたってな。金髪のお嬢さんも頑張れよ?アトラやユージンみたいに一番になれねぇヤツも居たんだ。そんな程度で落ち込むなよ、お嬢ちゃん」
♢♢♢♢♢
「それでは皆さん、お別れの時間です!フィン団長、今日初めての出演でしたがどうでしたか?」
「結構楽しかったよ。また、呼んでくれてもいいくらいにね」
フィンの言葉にティオナは笑う。
「良かったぁ!ならまた誰か出れない時とかにまた来てね団長!」
「うん、楽しみにしてるよ」
「それじゃあ「「「バイバーイ!」」」
「じゃあ、三日月君。早速トレーニングをしようか。僕もそれなりに鍛えておかないとね」
「分かった。じゃあ、ハッシュも呼んでやろうか」
「了解、なら先に準備してるよ」
「わかった」
その数カ月後、三日月のようにバキバキになったフィンを見て通りすがりのベートがこう呟いたと言う。
「あんなのはフィンじゃねぇ」
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