ソード・オラトリア・オルフェンズ   作:鉄血

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今回は完全オリジナルでオリキャラが出ます!
それプラスあの人も登場!!では、どうぞ!

所で皆さんはfgoをやっています?

パーシヴァルが出た時、槍、馬、声を聞いて、ガエリオじゃねえか!!と叫んだ鉄血です。


第二十八話

夜の採石場で、イオク・クジャンはレギンレイズに乗り、前に鎮座する巨大な物体を見て、目を見開ける。

 

「あれは、モビルアーマー!!」

 

モビルアーマーが反応する距離の一歩手前、イオクはレギンレイズのコックピットの中で叫ぶ。

 

「私の部下の仇を討たせてもらう!」

 

イオクはそう言って、レギンレイズに装備されたナイトブレードを引き抜き、モビルアーマーの元へ向かった。

ここで、この男(アホ)が起こした致命的な事が二つ。

まず、前回も同じようにモビルスーツをモビルアーマーに近づけてはいけないという事を忘れているのが一つ。

そして、もう一つは。

 

「私が成敗してくれる!!」

 

自分には実力があると死んでも勘違いをしたままであったという事である。

その二つの致命的な地雷により───────。

 

『──────────』

 

モビルアーマーが“エイハブ・リアクターを感知”した。

微かな機械音と共に、モビルアーマーがスリープ状態から起動する。

キュイイイイィィィィィィィィ───────

機械音が大きくなっていく。イオクが操るレギンレイズがモビルアーマーの目の前で剣を振り下ろそうとした瞬間だった。

 

『────────────────────!!』

 

モビルアーマーの咆哮が、イオクが乗るレギンレイズを襲った。

 

「な、なんだ!?これは!?」

 

ピンク色のビームがレギンレイズの装甲を焼いていく。だが、ナノラミネートアーマーによって弾かれていきビームの本流が採石場や辺りの森を破壊の限りを尽くした。

モビルアーマーが目覚めたその採石場は地獄だった。

辺りは炎が燻り、周りを焼き焦がしていた。

森は火の海に変わり、動物達が慌てるように逃げ、夜の森は昼のように明るかった。

 

「くっ!これがビーム兵器と言うものか!だが、私のレギンレイズには効かなかったようだな!」

 

そう叫びながらガチャガチャと、レバーやペダルを踏むが反応しない。

 

「な、何故だ!?何故反応しない!?」

 

動かなくなったレギンレイズに対し、焦るイオク。

いくらナノラミネートアーマーにビームによる耐性があったとしても、超至近距離からのビームの圧力と碌な保存状態で無かったのが災いし、いくら丈夫なフレームでも耐えきれるので精一杯だった。

 

『──────────』

 

ハシュマルは目の前で動かなくなったレギンレイズに頭部とおもしき部分を向ける。

そして、その巨大な右腕部を持ち上げた。

 

「くっ!動け!レギンレイズ!?」

 

イオクの叫びは届かず、レギンレイズは動かない。

そんなレギンレイズにハシュマルは、右腕部を振り下ろした。

 

 

“ガゴォォン!!“

 

金属同士がぶつかる鈍い音が辺りに広がり、地面に叩きつけられた。

 

「くっ!!、この程度!!」

 

イオクは今頃になって動き始めたレギンレイズをどうにか動かそうとするが、ハシュマルによる拘束が解けない。

そんなイオクに対し、ハシュマルは腕部内に装填された鉄杭を超至近距離でコックピットに発射した。

 

“バゴォォン!!“

 

一撃。

たったそれだけでナノラミネートアーマーを貫き、コックピットを潰し、イオクの身体に巨大な穴を開けた。

 

「ゴォ!?グフゥ!?」

 

胴体に巨大な風穴を開けられ、上半身と下半身が二つに別れる。

そんな状態でも、イオクはまだ“生きていた“。

瀕死の重症の中、イオクは赤くなった視界で割れてノイズだらけになった画面を見る。

その光景は──────────。

 

大量のプルーマが尻部に装備された大型のドリルで、レギンレイズを解体し、コックピットに向けて群がっている光景が広がっていた。

 

“ギュイイイイイイイイイ!!“

 

大型ドリルの先がコックピットに伸びてくる。

凄まじい摩擦により、イオクが着ている服が摩擦熱で燃え上がり、そして高熱で溶けていく。

 

「ア“ア“ああああああ!?熱い!?イダイ”!?わだしはこんなどごろで!?」

 

イオクは燃える自身の身体に悲鳴を上げながら、やがて息絶えた。

そんな叫びを聞き届ける事なく、ハシュマルは焼き尽くした森の先に見える都市を見据えながらハシュマルは頭部を開ける。

そこから覗く砲身が都市に狙いを定めると、プラズマと共にその破壊の一撃を発射した。

 

 

◇◇◇◇◇

 

「火災?」

 

一人の獣人の少女が、明るくなった森を見てそう呟く。

そして、その明るくなった森に見える巨大は鳥が此方に口を開けているのを見て、首を傾げた。

その少女はその様子を見ていると、視線の先にいた鳥が明るいピンク色の光を吐き出した。

 

《────────────────────》

 

轟音と共に熱気が街を襲う。

爆炎が舞い上がり、溶けた石や岩、燃え尽きた木材が地面に叩きつけられるように散らばった。

 

「っ・・・!!」

 

少女が反射的に目をつむり、蹲る。

着弾時の衝撃波が獣人の少女を襲い吹き飛ばされた。

すさまじい速度で吹き飛ばされる少女。

そんな彼女を何者かが受け止めた。

 

「あっぶねえ!!」

 

若い男性の声。

少女は痛む身体に鞭を打ちながら顔をあげると、そこに居たのは全身の鎧が“ピンク色”の男性?だった。

特徴的な兜には目の模様が描かれており、背中には何かの砲身が伸びている。

全身がピンク色の男性?は彼女に言った。

 

「悪ぃがこのまま逃げるぞ!!あのデケエのは“三日月“がいねえと流石にやべぇ!!」

 

男性はそう叫び、街とは反対方向へと走り抜ける。

 

「ねぇ!?お父さんとお母さんは!?まだ、あそこにいるの!?」

 

少女はそう叫び、バタバタと暴れ始める。

 

「悪い!!あの状態じゃあ探しに行けねえ!!」

 

男はそう叫び、更にスピードを加速させる。

 

「離して!!お願い!お願いだから!!」

 

そう叫びながら少女の目に写る目の前の光景は───。

燃え盛る故郷とその中で破壊を尽くす、巨大な天使の姿があった。

 




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おまけ


「アーサー王の目に俺は見えない!アーサー王に俺の言葉は届かない!俺を見ろぉッッ!!」 パーシヴァル

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