ソード・オラトリア・オルフェンズ   作:鉄血

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ガンダムのかつてのボツネタ! fgo編!

ギルガメッシュ

「俺のこの手が真っ赤に燃える!!勝利を掴めと轟き叫ぶ!!ばぁくねつ!ゴッド!フィンガーあああああ!!」

オジマンディアス

「この宇宙に必要ないのだ!!貴様達は!!」

赤兎

「ゼクス!!今、この世界を信じて見ろ!」


・・・ひっでえ絵面


第五話

派閥の首脳陣は、朝食後、首領の執務室に集まっていた。

 

「アイズもとうとうLv.6になりおったか」

 

「あの娘に触発され、ティオナ達もすぐに続くだろうな。・・・アイズのように無茶をやらかさなければいいが」

 

「はは、まぁ周囲の士気があがるのはいいことだよ」

 

ドワーフのガレス、エルフのリヴェリア、小人族のフィンが順々に言葉を交わす。

フィンの執務室は複数の尖塔が固まってできたホーム、その真北の塔に位置している。大きな本棚や暖炉がある室内で、フィンは己の執務机につき、リヴェリアは壁際に佇み、ガレスは木製の丸椅子に腰を落としていた。

 

「フィンたちもうかうかしておれんとちゃう?古参の面子を潰されんようにな〜」

 

そして、もう一人。

ニヤニヤと面白がるように、女神が朱色の瞳で彼等の事を見回した。

黒檀でできたフィンの執務机の上に腰を下ろす主神に、眷族達は瞑目や苦笑など、それぞれの反応を返す。

ロキは、背後の壁にかけられた道化師の旗とそっくりの、滑稽な笑みを浮かべた。

 

「そう言えば三日月は?最近姿を見ていないけど、何処にいるんだい?」

 

フィンがふとした疑問を浮かべて彼等に言うと、リヴェリアが答える。

 

「三日月なら、昭弘の所へハッシュと行っている。ダンジョンやトレーニングを一緒にやっていると聞いてはいるが、本当の事は分からん」

 

「実力がだいだい拮抗しておるからトレーニングとしては儂らよりやりごたえがあるんだろう」

 

ガレスの言葉を聞き、フィンはなるほどねと苦笑する。

もとより、【ロキ・ファミリア】の中でも彼は特に縛りなどしていないのだ。よっぽどの事をしない限り、こちらとしては何も言うことはない。

 

「じゃ、そろそろ始めようか、極彩色の『魔石』にまつわる話。最近はどたばたしとったし、詳しい情報を交換しとこ」

 

行儀悪く机の上に乗りながら、ロキが告げる。

彼女の言葉通り、フィン達が集まったのは近ごろ多発している事件────食人花のモンスターを始めとした騒動の情報を共有するためだった。安易に野放しにしておくことはできないほど、最近のオラリオには不穏な動きが表面化しつつある。

身内の者にも被害が及んでいる一連の事件に、ロキ達は本腰を入れて向かい始めた。

 

「極彩色の魔石・・・50階層の新種と、フィリア祭に出てきたと言っとった、食人花じゃな」

 

「この二種類のモンスターの関係は今は置いておくとして・・・地下水路の方はどうだったんだい、ロキ?ベートと一緒に向かったんだろう?」

 

ガレスの後に、フィンが声を続ける。

ロキは少年の顔を肩越しに一瞥し、問いに答えた。

 

「モンスターは出てきおったけど、碌な手がかりは見つけられんかったなぁ。胡散臭い男神には面倒事を押し付けられたし・・・」

 

使用された形跡がある旧地下水路、食人花が出現した大貯水槽、そして調査の延長線上で遭遇した男神ディオニュソスと、彼が提供した情報。

十日前、ベートとともに地下水路で見てきたものを話すロキは、最後にギルドへと侵入しウラノスと接触したことを語った。

 

「ギルドは白と見ていいのか?」

 

「なんかは隠してそうやけど、今回の騒動には直接関係してないような気はするなぁ・・・」

 

ロキがそう言うのならそうなのだろうと、フィン達は長い付き合いからくる信頼を覗かせながら納得を示した。

 

「んじゃ、フィン達の方は?」

 

役を交代し、今度はフィンとリヴェリアが説明する側に回る。

18階層『リヴィラの街』で発生した殺人事件と、食人花の大群による強襲。そして、アイズのあの魔法。

事件の元凶と判明している赤髪の、調教師の女。第二級冒険者を殺害してのける第一級冒険者並みの実力者であり、アイズをも圧倒した。街にモンスターを呼び寄せたのも彼女の仕業とみて間違いないだろう。

そして女の狙いだったのが、ハシャーナが謎の依頼人から指示され持ち帰ったとされる、不気味な胎児の『宝玉』だ。もっとも、三日月がランスメイスで爆散させてしまったが。

 

「モンスターを変異させる、とは・・・にわかには信じられんのう。あの50階層の女体型も、その宝玉とやらで生まれ変わったということか?」

 

「恐らくはな。アイズとレフィーヤしか目撃した者はいないが・・・」

 

「うちはその調教師の女っちゅうやつの方が気になるなぁ。フィンとリヴェリアの二人がかりでようやく辛勝って・・・フレイヤんとこの【猛者】やないんやから。まともにやっても勝てそうか、フィン?」

 

「負けるつもりはない・・・とは言いたいけど、真正面からやり合いたくない相手である事は間違いないかな」

 

髭をさするガレスにリヴェリアが、机の上で胡座をかくロキにフィンがそれぞれ答える。

 

「三日月とやりあったらどっちが面倒だと思う?リヴェリア?」

 

「・・・三日月だな」

 

フィンの言葉にリヴェリアはそう答える。

 

「理由を聞いてもいいかい?」

 

大体は分かっているつもりだが、一応聞いて置いて損はない。

そう問うフィンにリヴェリアは口を開いた。

 

「三日月と模擬戦をした時だが、特に厄介なのが背中から伸びる尻尾だ。アレがある限り、碌に詠唱をさせてくれない。仮に詠唱無しで魔法を使っても、あの装甲のせいでほぼ無力化されるから、スピードで劣っている私に一瞬で距離を詰められて終わりだ」

 

「そもそも問答無用で術師を先に潰しに来たしな」と言うリヴェリアに彼等は苦笑する。

すばしっこい奴が苦手と言う三日月にある程度善戦したのが、フィン、アイズ、ベートだが、フィンに関しては途中で面倒臭がって無理矢理鍔迫り合いに持ち込み、力任せに叩きのめすという暴挙に出ている。

ベートに関しては尻尾から逃げ回るベートに回り込んでソードメイスをフルスイングでベートの脇腹に叩き込み、そのまま壁をブチ破るというとんでもない事をしていたなと、ガレスは思い出す。

そう考えると、アイズはかなりいい線を行っていた。

そう考えると、調教師の女の実力としてはフィンとリヴェリアと恐らく互角・・・三日月未満と考えていいだろう。

そうなると、オラリオの中でも屈指のLv.6である可能性が高い。 

 

「・・・これは、先日アイズに聞き出したばかりなのだが」

 

おもむろに、リヴェリアが切り出す。

ウダイオスを撃破した直後にようやく聞き出したと前置きをし、言葉を継いだ。

 

「調教師の女は、あの娘のことを『アリア』と呼んだそうだ」

 

その発言に、フィン達のみならずロキも目を見開く。

表情を真剣なものに変え、フィンがリヴェリアに問いただした。

 

「間違いないのかい、リヴェリア?」

 

「ああ。アイズの魔法を見て、直後のことだそうだ。昭弘が割り込むまでは執拗にあの娘の事を襲い続けた」

 

まるで探し物が見つかったかのように────とリヴェリアは付け足す。

────敵の狙いにはアイズも含まれているのか?

フィン達の思考に同一の疑念が芽生える。

 

「・・・儂ら以外に、アイズの身の上を知る者がおるとは考えられんぞ」

 

「しかし、それでは何故、アイズの母親の名を相手が知っている?」

 

この場にいる四人しか知り得ないと眉をひそめるガレスと、リヴェリアのやり取りを横目に、フィンはロキを見た。

 

「ロキ、神々の中でアイズの事情を知る者は?」

 

「・・・それこそ気付いておるのは、ウラノスくらいやろうなぁ」

 

その言葉を聞き、フィン達は主神のもとに半眼を向ける。やはりギルドが一番怪しいのではないか、という訴えが彼等の視線には乗っていた。

ひとまず、ギルドへの疑いは保留となった。

 

「でも、アイズを『アリア』と呼んだ・・・母親と間違えたのは気になるな」

 

「・・・仮に、敵がアイズの正体を知っていたとして、狙いはなんだ?」

 

リヴェリアの唇から、問いかけが落ちる。

その問いには誰も答える事は出来なかった。




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