ソード・オラトリア・オルフェンズ   作:鉄血

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 壁  ω⁠・⁠)
      ⊃投稿 スッ


一年と4ヶ月ぶりです。こっちの投稿



第ニ十話

「邪魔」

 

三日月は目の前の肉壁をヴァルキュリアバスターソードで強引に切り裂きながらアイズと赤髪の女に視線を向ける。

先ほどアイズと自分を分断しようとしてきた正体不明の女。

実力はそれなりにありそうだが、今の三日月にはどうでも良かった。

 

「アンタ、確か前に上の街であったな。アイズとなんか関係あるみたいだけど」

 

三日月の言葉に対し、赤髪の女は言う。

 

「お前には関係ないことだ」

 

赤髪の女は紅剣をアイズに向けたまま、目だけは三日月を睨み続けている。

 

「あっそ。けどアンタは俺達の敵だろ。だったら、やることは変わらない」

 

三日月はバスターソードを大型メイスに持ち替えながら、赤髪の女に言った。

だが、女はそんな三日月に対し、口を開く。

 

「お前は一体なんだ?それにその鎧・・・見たこともない」

 

「別にアンタに言う必要ないだろ」

 

三日月はそう言って、大型メイスを片手に赤髪の女へと突撃する。

 

「三日月ッ・・・!」

 

いくら三日月でも流石に一人では危ない。アイズは〈デスペレート〉の柄を強く握りながら駆け出そうとする。

そんなアイズに構いなく、赤髪の女が持つ紅剣と三日月の大型メイスが火花を上げて激突した。

 

「ぐッッ・・・!?」

 

真っ先にうめき声を上げたのは赤髪の女だった。

三日月との鍔競り合いをした瞬間、顔を思いきり歪めて苦しそうな表情を作る。

そして彼女が手にしていた紅剣も一合の激突で刀身部分が目に見えてわかるくらいにひび割れ、歪んでいた。

三日月はそんな女に、大型メイスに更に力を込める。

大型メイスの圧倒的な質量と重量、そしてバルバトスのパワーが合わさり、一気に追い詰められていく。

 

「チッ・・・!」

 

力勝負では勝てないと悟った女は大型メイスに加えられたその力を利用して一気に後ろへと跳び、距離を取る。

だが、三日月はそんな女に対し、腕部砲を女に放ちながら一気に距離を詰めて、そのまま大型メイスを女へとフルスイングで振り回した。

 

「ッ!!」

 

とっさに剣の脇腹でガードをするが、大型メイスはその剣を粉砕し、女の身体を捉え、そのまま壁へと勢いよく叩きつけた。

 

「──────」

 

僅か二合。たったそれだけで赤髪の女を追い詰めた三日月にアイズは絶句する。三日月は視線を女に向けたままアイズに言った。

 

「アイズ、動ける?」

 

「えっ?う、うん」

 

三日月のその問いにアイズは頷くと、三日月は言う。

 

「ここは俺に任せていいよ。アイズは皆と合流して」

 

そう言う三日月に、アイズは首を横に振った。

 

「ううん、私がやる。だから三日月が皆の所へ行って。この人は────私がやる」

 

アイズのその言葉に三日月は少し考えた素振りを見せると、赤髪の女に背を向ける。

 

「じゃあここは任せる。アイズはこっちに気にしないで戦うことに集中していていいよ」

 

三日月はアイズにそう言ってあっさりと引き下がった。

 

「・・・ありがとう。三日月」

 

「気にしなくていいよ。皆は俺が守るから」

 

「うん。お願い」

 

アイズは背を向けた三日月にそう言って、赤髪の女に《デスペレート》の切っ先を向ける。

 

「・・・あの男に任せておけば全てが片付いたものを」

 

「私は、三日月に並びたいって言った。だから────貴女に勝つ」

 

「ふん────舐めるな」

 

アイズのその言葉に女は、烈火のごとく、怒りを帯びた。

そして赤髪の女は刀身が半分になった長剣の柄へ亀裂を疾走らせる。

これまでにない感情をさらけ出し、次の瞬間、地を蹴り砕いた。

弾丸となり迫りくる相手に、アイズも剣を振り上げろ疾駆する。

銀と紅の剣が、凄まじい勢いで交差した。

 

そして衝突し、互いの剣から火花が散った。




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