【凍結】デート・ア・ライブ〜チートな転生神〜   作:夜叉猫

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最近は【問題児】の方が書き上がらない夜叉猫です……
お楽しみにしている皆様誠に申し訳ありません……。

頑張って明日までには投稿できるようにしますので、どうかお待ちくださいませっ!



それでは、本編をお楽しみに下さいませ♪


~【ラタトスク】~

―――久しぶり。

 

頭の中に、何処かで聞いたことのある声が響いた。

だけど、これは今の『俺』じゃなくてこの世界で生きた『俺』の記憶に残った声だ。

 

―――やっと、やっと会えたね、✕✕✕。

 

懐かしむように、慈しむように。

しかし、何処か不安定な声。

 

―――嬉しいよ。でも、もう少し、もう少しだけ待っていて。

 

一体君は誰?そう問いかけるが、答えは無い。

 

―――もう、絶対離さない。もう、絶対間違わないだから……

 

そんな不思議な声は全てを聞く前に、途切れた。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

「……んぅ……此処は……」

 

俺は目を醒ますと、体を起こしながらそういった。

見覚えの無い場所だが、此処が《フラクナシス》の中なのだろうか。

 

「ん……?目覚めたみたいだね」

 

いきなりかけられた声に反応して横を見てみると、一人の女性がいた。

妙に眠たげな顔をした女性はその顔に違わぬぼうっとした声であった。

 

「……貴女、誰ですか?」

 

「……ん?あぁ……すまない、自己紹介がまだだったね」

 

そういった女性は立ち上がり垂れてきた前髪を鬱陶しげにかき上げた。

一定の距離が空いたことによって、女性の全貌が見取れるようになる。

 

軍服らしき服を纏った、目測二十歳程の女性である。

伸びたその髪を無造作に纏めており、顔には先程述べたように眠たそうな印象が強い。分厚い隈に飾られた目はおよそ常人の作ることの出来ない疲労が溜まっているようにも見える。

後は、何故か軍服のポケットから顔を覗かせている傷だらけのクマのぬいぐるみが特徴的だ。

それにしてもクマ……クマのぬいぐるみは何故あんなところにあるのだろうか……。

 

「……ここで解析官をやっている、【村雨 (むらさめ) 令音(れいね)】だ。

生憎、医務官が席を外していてね。

……まぁ、安心してくれ。免許こそ持っていないが、簡単な看護くらいなら出来る」

 

「……すみません安心出来そうに無いです」

 

「……む?」

 

明らかに不健康そうに見える女性に安心してくれと言われてもまるで安心出来ない。

実際先程から頭で円を描くように身体をフラフラとさせているのだから。

 

俺はベットから降りて背伸びをする。

そう長く眠っていた訳では無いが起きた後は、これをした方が気持ちが良い。

そして、それに合わせるように村雨さんはベットの周りを囲んでいるカーテンを開けて口を開いた。

 

「……ついて来たまえ。君に紹介したい人がいる。

……気になることは色々とあるだろうが、どうも私は説明下手でね。

詳しい話はその人から聞くといい」

 

村雨さんはそういうとこの部屋の出入り口と思しき方向へと向かって、フラフラと歩みを進めて行った。

……が、直ぐに足をもつれさせると、ガゴン!という音を立てて頭を壁に強打した。

 

「大丈夫ですか?村雨さん」

 

「…………むぅ……」

 

一応、倒れはしなかったようだが、壁にもたれかかるようにしながら呻いた。

俺は村雨さんに近づくと肩を貸すようにして支える。

 

「……あぁ、すまんね。最近少し寝不足なんだ」

 

「寝不足……一体どれだけ寝れていないんですか?」

 

俺がそう聞いてみると、村雨さんは考えを巡らせるような仕草を見せ、指を三本立ててきた。

 

「三日……それとも三週間ですか?。それは眠いでしょう」

 

「……三十年、かな?」

 

「まず桁がおかしいですね」

 

流石の俺でもその桁は驚いた。

確かに俺も寝ずに行動は出来るがきちんと睡魔というものはある。

それに三十年といえば、明らかに村雨さんの外見年齢を超えている。

 

「……まぁ、最後に睡眠をとった日が思い出せないのは本当だ。

不眠症気味でね」

 

「それは不眠症の域で止まるのでしょうか……」

 

「うむ……もう大丈夫だ。

ちなみに私のことは令音で良い。

村雨さんは背筋がむず痒くなってくる」

 

そういった村雨……いや、令音さんは俺にそういうと、支えを解いて立ち上がった。

 

「……と。あぁ、失礼、薬の時間だ」

 

と、令音さんは突然懐を探ると、錠剤の入ったピルケースを取り出した。

そして、ピルケースを開けると―――

 

―――錠剤をラッパ飲みの要領で一気に口の中に放り込んだ。

 

「って、何しているんですか?!」

 

何の躊躇いも無くさも、当然のように夥しい量の錠剤をバリバリグシャグシャバキバキゴックン、とする令音さんに、俺は思わずツッコミを入れてしまった。

 

「……なんだね、騒々しい」

 

「いや、なんて量の錠剤を飲んでいるんですか!

そして、それは一体何の薬ですか!?」

 

「……全て睡眠導入剤だが?」

 

「それはアウトですっ!流石に洒落になりませんよ!」

 

「……でもいまひとつ効き目が悪くてね」

 

「一気に人外じみてきましたね!?」

 

「……まぁでも甘くて美味しいからいいんだがね」

 

「それは薬ではなくラムネなのではっ?!」

 

俺はひとしきり叫ぶと、溜息を一つ吐いて令音さんを見る。

 

「……ひとつ聞いても良いですか?」

 

「……なんだね?」

 

「……ひょっとしてからかっていますか?」

 

「やや」

 

「………………………………」

 

「………………………………………」

 

「………………………………………………」

 

「……………………………………………………」

 

「…………………………………………………………あの」

 

「……なんだね?」

 

「……楽しいですか?」

 

「やや」

 

「……それは良かった」

 

「うむ」

 

(わ、分からない……分からない……)

 

俺は頭を抱えた。

 

 

閑話休題

 

 

「とにかく、こっちだ。ついてきたまえ」

 

令音さんは空っぽになったピルケースを懐に戻すと、再び危なっかしい足取りで歩き出した。

医務室の扉を潜ると、そこには狭い廊下のような作りになっていた。

淡色で構成された機械的な壁に床。

まるで一昔前の宇宙戦艦の内部や潜水艦の通路のようだ。

 

そんな所をしばらく歩き続けていると、

 

「……ここだ」

 

通路の突き当たり、横に小さな電子パネルがついた扉の前で令音さんは足を止めた。

そして次の瞬間、電子パネルが軽快な音を鳴らし、滑らかに扉がスライドする。

 

「……さ、入りたまえ」

 

令音さんはそう言うとゆっくりと中に入って行く。俺はそれについて行くように中に入った。

 

「へぇ……これは中々……」

 

俺はそこに広がる光景に少しの好奇心の混じったような声を出す。

 

一言で言えば船の艦橋のような場所。

俺の潜った扉から半楕円の形に床が広がり、その中心に艦長席と思しき椅子が据えられている。

さらに左右両側になだらかな階段が延びており、そこから下りた下段には、コンソールを操作するクルーたちが見受けられた。

全体的に薄暗く、あちらこちらに設えられたモニタの光が、その存在感を主張している。

 

「……連れてきたよ」

 

令音さんはフラフラと頭を揺らしながら、俺を連れてきたことを報告した。

 

「ご苦労様です」

 

艦長席の横に立った長身の男が、執事のような調子で軽く礼をする。

勿論此処のことは原作知識としてあるので心配することは無いが……この人はちょっと注意しないとね……。

……変態だし……。

 

「初めまして。私はここの副司令、【神無月(かんなづき) 恭平(きょうへい)】と申します。

以後お見知り置きを」

 

「これはこれはご丁寧に。

私は【不知火 夜鶴】と申します」

 

俺がそう名乗るとこの場にいる人から疑問を乗せたような視線をうけた。

しかし、それも些細な事だったのだろう直ぐにそんな視線も無くなった。

 

「司令、村雨解析官が戻りました」

 

神無月さんがそう言うと、こちらに背を向けていた艦長席が、低い唸りを上げながらこちら側にゆっくりと回転した。

 

「―――歓迎するわ。ようこそ【ラタトスク】へ」

 

【司令】と呼ばれるには少々可愛らし過ぎる声を響かせながら真紅の軍服を肩掛けにした少女の姿が明らかになった。

大きな黒いリボンで二つに括られた髪。

小柄な体躯。どんぐりのような丸っこい目。そして口にくわえたチュッパチャップス。

 

「サンキュー琴里。

歓迎ありがとう……とでも言えば良いのかな?」

 

格好、口調、それに雰囲気などの違いはあるがその少女は間違い無く、俺の可愛い妹・五河琴里だった。

 

(ここからが本当の【始まり】……かな)

 

俺は琴里を見詰めながら心の中でそう呟いた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「―――で、これが【精霊】って呼ばれる怪物で、こっちが【AST】。

陸自の対精霊部隊よ。厄介なものに巻き込まれてくれたわね。私達が回収してなかったら、今頃二、三回ぐらい死んでたかもしれないわよ?

で、次に行くけど―――」

 

「ん~……その説明は別に要らないかな。

本題に入ろうよ。琴里。

後、ちなみにだけどあれくらいじゃ俺は死なないからね?」

 

俺がそう言うと琴里は怪訝そうな視線を俺に向けてきた。

 

「……夜鶴、貴方自分の頭が悪いのは分かっているの?

それともそれすら分からない程脳みそが腐っているのかしら?

そもそも貴方が【精霊】について知っている訳が―――」

 

「……【精霊】」

 

俺が琴里の台詞に被せるように口を開くと琴里は不機嫌そうな視線をこちらに向けた。

 

「……この世界とは異なる隣界に存在する謎の生命体。

その発生原因や存在理由は謎に包まれているが、絶大な戦闘能力を有する上、こちらの世界に現れる際に【空間震】という大爆発を引き起こすため、人類からは特殊災害指定生命体とされ、天敵として恐れられている。

個体によってその姿は様々だが、共通点として強大な戦闘能力を持つ、若い女性の姿をしていることなどが上げられる。

そしてその身を護る絶対の盾・【霊装】を身に纏い、それに対を成す最強の矛たる武装・【天使】を有している。

【天使】は『形を持った奇跡』とも呼ばれ、セフィロトの【十大構成要素セフィラの守護者】に由来した名を持つ。

霊力で編まれた鎧である【霊装】は堅牢な防御力を誇り、物理攻撃はおろか【顕現装置(リアライザ)】による攻撃でもほとんどダメージを与えることは出来ない。

【天使】の形や能力は個体によって異なっている。……大体こんなところかな?」

 

「……夜鶴……貴方そんな知識を一体何処で……」

 

俺が【精霊】についての知識を少しだけ(・・・・)口にすると、この場にいる全ての人に驚愕の表情が浮かんだ。

 

「『何処で』……か……。

そうだね……言うなら……『俺に知らないことは存在しない』……かな?」

 

「夜鶴貴方また厨二病が再発したの?

高校二年生になって厨二病なんて痛い通り越して哀れよ?」

 

軽く顎を上に向けながら、俺を見下すような視線を作った。

俺はそれに対して溜息を一つ吐くと、それの証明のために提案をする。

 

「……じゃあ、俺に質問してみなよ。

なんでも(・・・・)答るからさ」

 

俺がニヤリと笑うとそれに対して対抗心を燃やしたのか琴里が質問をしてきた。

 

「そこまでいうのなら貴方がさっき遭遇した【精霊】の識別名を答えてみなさい!」

 

俺に向かって指を指しながら勝ち誇ったような笑みを浮かべる琴里。

そんな琴里の質問に対して俺は息を一つ吐くと答えていく。

 

「 識別名は【プリンセス】。

【霊装】は紫色の鎧とドレスを混同したような【神威霊装・十番(アドナイ・メレク)】。

発顕する【天使】は巨大な玉座とそこに収められた大剣【鏖殺公(サンダルフォン)】。

細分化された玉座と一体化することにより、全てを破壊する【最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)】となる。

一振りで山をも両断する凄まじい破壊力を誇る反面、力の制御を誤ると暴走してしまうという欠点を持つ…………どうかな?」

 

俺が琴里に言うと驚愕の表情を浮かべた。

 

「よ、夜鶴……貴方なんでそんな知識を……」

 

「だから言ったよね?

『俺に知らないことは存在しない』って」

 

両の手を開きながら不敵に笑った。

そして、沈黙が静寂がその場を包んだ。

 

そんな空気の中で神無月さんがビシッ!と言う効果音がぴったりな程綺麗に手を上げると口を開いた。

 

「で、では司令のスリーサイズを!!」

 

「何を聞いてんのよこの生ゴミっ!!」

 

「突き抜ける衝撃ッ!?」

 

琴里は勢いよく立ち上がると神無月さんの鳩尾に全力のハイキックのつま先を喰らわせた。

 

「あ~……琴里のスリーサイズは上から72・53・74だね」

 

「夜鶴もなんで素直に答えてるのよ!その前になんで知ってるのよッッ!!?」

 

琴里は顔を真っ赤にしながら一息でそう言うと俺の鳩尾目掛けてコークスクリュー・ブローを繰り出して来た。

 

「危ないなぁ……【不動(うごけず)……我は貴殿の動きを許さず】」

 

俺がそう呟くと琴里はその場で止まりピクリとも動かなくなった。

 

「夜鶴……貴方何をしたの……?」

 

琴里はピクリとも動かなくなった自分の体に疑問を持ちながら俺を見た。

 

「ただ俺の【能力】を使っただけだよ」

 

俺はそう言いながらキザったらしく指を鳴らして【能力】を解除した。

琴里は不思議そうに動くようになった体を見、俺の方を見詰める。

 

「……夜鶴……貴方本当に夜鶴なの?」

 

琴里は怪訝そうな視線を向けてきた。

俺は少しだけ答えを迷うと、真剣な表情を作り、琴里に言った。

 

「『俺』は君の知っている【五河夜鶴】でもあり、君の知らない【五河夜鶴】でもある……今言えるのはこれだけだよ」

 

「……そう……じゃあ、後ひとつだけ聞かせておにーちゃん(・・・・・・)

おにーちゃんは私たちの……敵?」

 

琴里から発せられたのはおおよそ一般人の出せるような重圧(プレッシャー)では無かった。

まぁ、俺にとっては無いに等しいモノだけどね。

 

その場にいる全員が固唾を呑んで見守る中俺は言葉を紡いだ。

 

「『敵ではない』……一言で言えばそうなるんだけど……信じてくれるのかな?」

 

苦笑気味の俺の言葉に琴里はしばらく重圧(プレッシャー)を出したままだったが次第に無くなっていき、ついには感じなくなった。

 

「……良いわ信じてあげる。

全く……アホな愚兄を持つと大変ね」

 

やれやれという風に首を振りながらそういった琴里。

そして、懐から新しいチュッパチャップスを取り出すと開封して口に含んだ。

 

「じゃあ、本題に入るわね?」

 

ニヤリと笑みを浮かべる琴里。

 

「【精霊】は忌み嫌われる存在、それを対処するのが私たちや【AST】の仕事よ」

 

「だろうね。

それくらいなら容易に予想がつくよ」

 

「そして、【精霊】の対処方法は大きく分けて二つあるの」

 

琴里は人差し指を立てる。

 

「一つは【AST】のやり方。戦力をぶつけてこれを殲滅する方法」

 

次いで、中指を立てる。

 

「もう一つは……【精霊】と『対話』する方法。

―――私たちは【ラタトスク】。対話によって、【精霊】を殺さずに【空間震】を解決するために結成された組織よ」

 

「つまりはその【対話役】が俺……そう考えて良いのかな?琴里」

 

俺の言葉に大仰に頷き短くそうよ、と続けた。

 

「ふむふむ……じゃあ、その『対話』っていうのは、具体的に何をするんだい?」

 

琴里は小さく小悪魔的な笑みを浮かべた。

 

「それはね……」

 

そして、顎に手を置き、

 

「……【精霊】に――【恋】をさせるの 」

 

ふふんと得意げに胸を張りながら、そういった。

 

「【恋】……ねぇ……?」

 

正直な所……驚いた物凄く。

今までの知識だって、【世界の終わりと始まり(ディア・ノゥズ)】と 【全知の司書官(ミュージアム・オブ・オーディン)】を併用しながら取り込んだモノだ。

故に、【精霊】に【恋】をさせるなんて今知ったのだ。

 

「そう、【恋】よ。

【精霊】と仲良くお話ししてイチャイチャしてデートしてメロメロにさせるの」

 

琴里はさも当然の如くそういった。

 

「……えぇっと……それでなんで【空間震】が解決するのかな?琴里」

 

「武力以外で【空間震】を解決しようとしたら、要は【精霊】を説得しなきゃならない訳でしょ?」

 

「そうだね」

 

「そのためにはまず、【精霊】に世界を好きになってもらうのが手っ取り早いじゃない。

『世界がこんなに素晴らしいモノなんだー』、ってわかれば、【精霊】だってむやみやたらに暴れたりしないでしょうし」

 

「なるほど」

 

「で、ほら、よく言うじゃない。

恋をすると世界が美しく見えるって。

―――と言うわけでデートして、【精霊】をデレさせなさい!!」

 

「いや、その理屈は些か無理があると思うよ?」

 

そもそもそんなことをしたら嫌でもハーレム状態に……って時すでに遅しか……。

【箱庭】で結構やっちゃったもんなぁ……。

俺が遠き目をしながらそんなことを考えていると琴里が声をかけて来た。

 

「……えっと……夜鶴?貴方大丈夫なの?」

 

「え?……あぁ、うん。大丈夫だよ。

じゃあ、その案で逝こうか」

 

「納得してくれたのは嬉しいけど字が違うわよ?!」

 

もう吹っ切れた気がした。

もうハーレムでもなんでも来い!って感じだ。

 

「気にしないで良いよ琴里。

俺は大丈夫だ」

 

「そ、それなら良いんだけど……」

 

頬をヒクつかせながら琴里はコホン、と咳払いをすると満面の笑みを作った。

 

「―――では。今までのデータから見て、【精霊】が『現界』するのは最短でも一週間後。早速明日から訓練よ、夜鶴」

 

「訓練?一体何の訓練だい?」

 

俺が首を傾げながら琴里に聞くと、ハァ、と溜息を吐きながら口を開いた。

 

「デートの訓練に決まっているでしょう?

デートもしたことのない夜鶴がぶっつけ本番で成功する訳が無いじゃないの!

それとも何?夜鶴はそもそも成功させるつもりがないのかしらァ?」

 

「いやいや、そうじゃ無くてね……」

 

「まさか、何もせずに【精霊】を口説けると思っていたの?

いや~流石チェリーボーイは考えが甘いわね~。サイダーに蜂蜜と砂糖と練乳と水飴を混ぜて氷の代わりに氷砂糖を入れた飲み物よりも甘いわ~」

 

「なんだろう……聞いただけで胸焼けが……」

 

どんな恐ろしい飲み物なのだろうか……。

 

「物凄く甘かったですよ?」

 

俺の考えを読んだかの如く神無月さんがそういった。

と、いうか飲まされたの?!

 

「……じゃなくて!

俺が言いたいのは、そもそも琴里の前提が間違っているんだって!」

 

俺は少し声を張りながらそういった。

 

「俺はちゃんと―――デートしたことあるからね?」

 

その言葉に琴里は目を大きく見開いた。

そして、わたわたと動き出すと慌てたような声で俺に聞いてきた。

 

「い、いつの話?!というか何回!?」

 

その慌て様は凄まじかった。

琴里の大好きなチュッパチャップスを口から落としたのにも関わらず気づかずにいるのだから。

 

「ん~……何回かは忘れちゃったかな。

でも、女性の扱いになら慣れてるよ?」

 

俺がそう言うと琴里は、椅子に手をつきながら呟いた。

 

「お、おにーちゃんがいつの間にか誑しになってる……」

 

「人聞きの悪いことを言わないでくれるかな?琴里」

 

それからしばらくして琴里から【女の敵】と呼ばれるのはまた別の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ちなみにだが、訓練は無しになったのは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お楽しみ頂けたでしょうか?

今回はある小説からネタのようなモノを入れさせて頂きましたが……知っている人がいましたでしょうか?


~【夜叉猫の料理話】~

久しぶりのような気もしますが……今回も【デザート】の話にいたしましょう♪

今日は葛餅のアレンジのようなモノです♪
使うのはミルクティー150ccと片栗粉大さじ2ココアパウダー適量です♪
まず、お鍋にミルクティーと片栗粉を入れてゴムベラ、もしくは泡立て器で混ぜながら火にかけます!
固まってきたら容器に移して、常温で冷やしていきます!
冷えたら一口大に行ってココアパウダーをまぶせば完成です♪

片栗粉は大さじ2としていますが、もしかしたらもう少し多いかもしれません。
何分私は少し感覚で作っていますので……

宜しければみなさんもお試しあれ♪



では、皆さんまた次回お会いしましょう♪

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