【凍結】デート・ア・ライブ〜チートな転生神〜   作:夜叉猫

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やっと更新できました……
遅くなってすみません。

やはり高校が始まるとどうしても更新ペースが落ちてしまいますね……。

まぁ、何はともあれ、本編をどうぞ!


〜再会の時〜

〈フラクシナス〉下部に設けられている顕現装置(リアライザ)を用いた転送装置によって地上―――薄暗い高校の裏手に降り立った俺はまず、目に入った光景に驚いた。

まるで抉り取られたかのようにしてごっそりと削られた校舎の壁。内部もほぼ丸見えの状態であった。

 

「ん~なかなか派手にやったみたいだね」

 

『まぁ、ちょうどいいからそこから入っちゃいなさい』

 

インカムから琴里からの声が聞こえてくる。

俺はそれに賛同すると素早く校舎の中に入っていった。

のんびりしていると【精霊】が外に出てしまうかもしれないし、それ以前に俺がASTに見つかったら確実に『保護』されてしまうだろう。それだけは回避しなければならない。

 

「一体何処にいるのか……なっと……」

 

精霊の居場所を知るために軽い気配察知を行う。

とりあえず、この学校全体を効果範囲とした気配察知だ。

 

「……ん。見つけた」

 

気配察知を行ってすぐに精霊のモノであろう気配を感じた。

場所は三階にある―――二年四組の教室。つまりは俺のクラスである。

俺は階段を駆け上がり教室の前まで急行する。

教室の扉は開いておらず、中の様子は窺えなかったが、この中に精霊が居るのは確かだ。

俺はふぅ、とひとつ息を吐き出すと教室の扉を開けた。

夕日で赤く染められた教室の様子が、網膜に映りこむ。

 

「……へぇ……」

 

俺はその様子に感嘆の声を漏らした。

前から四番目、窓際から二列目―――ちょうど俺の机の上に、不思議なドレスを身に纏った黒髪の少女が、片膝を立てるようにして座っていた。

幻想的な輝きを放つ目を物憂げな半眼にし、ぼぅっと黒板を眺めている。

それに加えて半身を夕日に照らされた少女の姿は、まるで絵画の世界に迷い込んだかのように、美しかった。

だが、その完璧にも近いワンシーンは、すぐに崩れることとなった。

 

「―――ぬ?」

 

少女は俺の侵入に気づいたのか、目を完全に開いてこちらを見てくる。

 

「こんばんは―――」

 

俺が口を開いた瞬間に少女はその手を無造作に

 

―――ひゅん、と振るった。

すると、俺の頬を掠める程の距離を一条の黒い光線が通り抜けていった。

一瞬の後、俺の背後にある教室の扉と廊下にある窓ガラスが盛大な音を立てて砕け散った。

威力としては……十六夜のジャブくらいのモノだろうか。まぁ、つまりは俺の脅威になるモノではない。

その証拠に俺の頬には掠り傷すらついていない。

 

『夜鶴っ!!!』

 

インカムからの琴里の声が鼓膜を痛いほどに震わさせる。

どちらかというとこちらの方が俺への脅威になりそうなものだ。

少女は鬱々とした表情を作りながら腕を大きく振り上げた。

その手の掌の上には、丸く形作られた光の塊のようなモノが、黒い輝きを放っている。

そして、少女は俺に向かってそれを放った。

 

「危ないな……」

 

俺は小さく呟くと飛来する黒い光塊を片手でいなす。

打ち消した訳ではないので後方にある外壁を貫いているがまぁ、問題はないだろう。

 

「―――動くな」

 

すると、少女は俺を見詰めて静止するように言った。

その手には黒い光塊が浮かんでいる。

 

「お前は、何者だ」

 

少女は警戒の色を濃くするとそういった。

どうやら俺と会ったことを忘れているようだ。

俺は初めて会った時と同じように自己紹介をする。

 

「―――俺は【不知火 夜鶴】。

今は【五河 夜鶴】と名乗っている。

昔の仲間からは【規格外】だと言われていたよ」

 

「…………」

 

少女は俺の言葉に訝しげな目を作りながら机を下りた。

 

「―――そのままでいろ。お前は今、私の攻撃可能圏内にいる」

 

脅しか警告か、はたまたその他なのか。

少女はそう言うとゆっくりとした足取りで俺の方へと近付いてくる。

 

「……ん?」

 

少女は小さく声を上げるとしばしの間俺の顔を凝視し、ぬ?、と眉を上げた。

 

「お前、前に一度会ったことがあるな……?」

 

「うん。そうだよ。

つい最近、十日の日に街中で」

 

「おぉ」

 

少女は得心がいったように小さく手を打った。

 

「思い出したぞ。

何やらおかしなことを言っていた奴だ」

 

「あはははは……おかしなこととはこれまた……」

 

俺は苦笑いを浮かべる。

と、刹那の後、少女は俺の前髪を掴むと斜めにしながら視線を放ってくる。

 

「……確か、私を救うとか言っていたか?

……ふん―――見え透いた手を。

言え、何が狙いだ。

油断させておいて後ろから襲うつもりか?」

 

掴まれた前髪を引っ張られる。

地味に痛いのだがまぁ、仕方ないだろう。

 

「違うよ。そもそも襲うなら出会った瞬間に攻撃しているだろう?」

 

俺がそう言うと少女は考える素振りをすると口を開いた。

 

「……それもそうだな……」

 

「それに、人間だって君を殺そうとする人ばかりじゃないんだよ?」

 

「…………」

 

少女は目を丸くして、俺の髪から手を離した。

そしてしばしの間、もの問いたげな視線を俺に向けたあと、小さく唇を開いた。

 

「……そうなのか?」

 

「そうだとも」

 

「私が会った人間たちは、皆私は死なねばならないと言っていたぞ」

 

「そんなわけないよ。

少なくとも俺は君に『死ね』と言った覚えはないよ」

 

「…………」

 

少女は何も答えず、手を後ろに回した。

半眼を作って口を結び―――まだ俺の言葉が信じられないという顔を作る。

 

「……では聞くが。

……私を殺すつもりが無いのなら、お前は一体何をしに現れたのだ?」

 

「そんなの簡単さ」

 

俺は両手を広げながら優しく微笑み口を開いた。

 

「君と会い、君と会話し、君を助けるためさ」

 

「助ける……だと……?

……ふん、何を世迷言を……」

 

そういった少女はひとつの表情を浮かべた。

自分が愛されるなんて微塵も思っていないような、世界そのものに絶望した表情。

こんな表情を浮かべる事のできる少女を見過ごすわけにはいかない。

 

「そう、君を助ける。

俺はそう決めたんだよ。

そして後ひとつ、俺は君に伝えよう」

 

そしてまた微笑む。

その絶望した表情をなくすために。

 

「俺は―――君を『否定』しない」

 

「…………っ」

 

少女は眉を寄せると、俺から目を逸らす。

そしてしばしの間黙ったあと、小さく唇を開いた。

 

「……ヨヅル。ヨヅルといったな」

 

「―――うん。そうだよ」

 

「本当に、お前は私を否定しないのか?」

 

「勿論。本当だよ」

 

「本当の本当か?」

 

「本当の本当だとも」

 

「本当の本当の本当か?」

 

「本当の本当の本当だ」

 

間髪を入れない即刻即答。

少女は髪をくしゃくしゃとかき、ずずっと鼻をすするかのような音を立ててから、顔の向きを戻してきた。

 

 

 

「―――ふん」

 

眉根を寄せ口をへの字に結んだままの表情で、腕を組む。

 

「誰がそんな言葉に騙されるかばーかばーか」

 

「あはは……馬鹿か……でも俺は―――」

 

「……だがまぁ、あれだ」

 

少女は複雑そうな表情を作ったまま、続ける。

 

「どんな腹があるかは知らんが、まともに会話をしようという人間は初めてだからな。

……この世界の情報を得るために少しだけ利用してやる」

 

そう言って、もう一度ふんと息を吐く。

 

「ふふふっ。……そっか」

 

「情報を得るためだからな。

うむ、大事。情報超大事」

 

そう言いながらも―――少し、ほんの少しだが、少女の表情が和らいだような気がする。

 

『―――上出来ね。流石は女の敵。

そのまま続けて』

 

インカムから琴里の声が響いて来たが、一言余計である。

と、俺がインカムで琴里の声を聞いていると、少女が大股で教室の外周をゆっくりと周り始めた。

 

「ただし不審な行動を取ってみろ。

お前の身体に風穴を開けてやるからな」

 

「それは遠慮したいものだね」

 

俺は苦笑いを浮かべながら少女に向かってそういった。

少女はそれを聞くとゆっくりと教室に足音を響かせていく。

 

「ヨヅル」

 

「何かな?」

 

「―――早速訊くが。

此処は一体何なんだ?初めて見る場所だ」

 

そう言って、歩きながら倒れていない机をペタペタを触り回る少女。

 

「此処かい?

此処は『学校』という場所の『教室』と言ってね。

簡単に言えば俺と同年代位の生徒たちが勉強する場所だよ。

そこにある机と椅子に座ってね」

 

「なんと」

 

少女は驚いたように目を丸くした。

 

「これに全ての人間が収まるのか?

冗談抜かすな。四十近くはあるぞ」

 

「ふふふっ。本当だよ?」

 

少女が現れる時は、街には避難警報が発令されている。

少女が見たことのある人間なんてAST位のものなのだろう。

ASTだけならば人数もさして多くはあるまい。

 

「ねぇ―――」

 

俺は少女の名前を呼ぼうとして―――声を詰まらせた。

この段階ではまだ少女には名前がないのだ。

 

「ぬ?」

 

俺の様子に気づいたのだろう、少女が眉をひそめてくる。

そしてしばし考えを巡らせるように顎に手を置いたあと

 

「……そうか、会話を交わす相手がいるなら、必要なのだな」

 

そう頷いて、再び口を開く。

 

「ヨヅル。―――お前は、私を何と呼びたい」

 

手近にあった机に寄りかかりながら、そんなことを言ってきた。

俺は考えた。

原作通りの名前にするのか、はたまた俺が考えるのかを。

 

『ヨヅル私たちが―――』

 

「いや、俺に考えさせてくれ」

 

俺はインカムから流れてくる琴里の声にそう言い、思考の海へ沈む。

 

 

 

 

 

「……君の名前は―――」

 

そして、俺が決めた答えは。

 

「―――十香だ」

 

原作と変わらぬ名前。

しかし、俺はこの名に思いを込めた。

 

「『様々な香りで周りに幸福を運ぶ娘』……その意味を込めて十香。

……どうかな?」

 

すると、少女は少しだけ嬉しそうにしながら口を開いた。

 

「ふむ……まぁ、良いだろう」

 

「それは良かった」

 

俺はそこで笑みが溢れた。

そんなとき、少女―――十香は俺に近付いて質問をしてきた。

 

「それで―――トーカとは、どう書くのだ?」

 

「あぁ、それは―――」

 

俺は黒板の方に歩み寄る。

そして、折れていなかった白チョークを手に取り、『十香』と黒板に書く。

 

「ふむ」

 

十香が小さく唸ってから、俺の真似をするように指先で黒板をなぞる。

十香の指が伝ったあとが綺麗に削り取られ、下手くそな『十香』の二文字が記されていた。

十香はしばしの間自分の書いた文字をじっと見つめ、小さく頷く。

 

「ヨヅル」

 

「どうしたんだい?」

 

「十香」

 

「うん?」

 

「十香。私の名だ。素敵だろう?」

 

「―――うん。そうだね」

 

そのやり取りをしていた十香はなんとも可愛らしかった。

俺が贈った意味についてもいつか気に入ってくれると嬉しいな。

そして、十香はもう一度同じように唇を動かした。

 

「ヨヅル」

 

「なんだい十香」

 

俺がそう名を呼ぶと、十香は満足そうに唇の端をニッと上げた。

初めて見た十香の笑顔。

それはさながら太陽のような美しく、可愛い笑顔だった。

自然と俺も笑顔を浮かべる。

 

 

 

―――その時だった。

 

突如、校舎を凄まじい爆音と震動が襲った。

 

「なんだ……?」

 

『夜鶴、床に伏せなさい』

 

俺の身を案じてか、琴里の声がインカムから響いてくる。

まぁ、この程度ならなんともないのだが。

と次の瞬間、ガガガガガガガガガガガ―――ッとけたたましい音を立てて、教室の窓ガラスが一斉に割れ、ついでに向かいの壁にいくつもの銃痕が刻まれていった。

 

「全く……なんてことを」

 

『外からの攻撃みたいね。

精霊をいぶり出すためじゃないかしら。

―――あぁ、それとも校舎ごとぶっ潰して、精霊が隠れる場所をなくすつもりかも』

 

「……はい?」

 

『今はウィザードの災害復興部隊がいるからね。

すぐに治せるなら、一回ぐらい壊しちゃっても大丈夫ってことでしょ。

―――にしても予想外ね。こんな強攻策に出てくるなんて……』

 

俺は視線を十香に向ける。

十香が、俺に対していたときとはまるで違う表情をして、ボロボロになった窓の外に視線を放っていた。

勿論だが、十香の身には銃弾はおろか、窓ガラスの破片すら触れてはいない。

だけどもその顔は、酷く痛ましく歪んでいた。

 

「―――十香ッ!!」

 

その表情を見た俺は思わずその名を叫んだ。

 

「……っ」

 

ハッとした様子で、十香が視線を外から俺に移す。

未だに煩い銃声は響いていたが、二年四組の教室への攻撃は一旦止んでいた。

十香は俺への視線を下げ、悲しげに目を伏せた。

 

「早く逃げろ、ヨヅル。

私と一緒にいては、同胞に討たれることになるぞ」

 

「残念ながら人間(アレ)は同胞じゃないからね。

いうなれば元・同胞かな?」

 

「ヨヅル……それはどういう……」

 

十香は驚いたような顔をすると、俺にそう聞いてきた。

しかし、今はまだ話す時ではない。

 

「さぁ、十香。俺と話をしよう。

ここからは楽しいお喋りの時間だよ?」

 

そう言ってその場に残った椅子を二脚出すと俺は片方の椅子に座り込んだ。

その様子を見た十香は微笑む。

 

「……ふっ。そうかならそうするとしよう」

 

十香はそう言うと、俺の向かいに設置した椅子に座り込んだ。

 

 

会話の内容なんてそれこそ誰にでも答えれるような、なんてことないものだ。

十香は今まで誰にも聞けなかったようなことを質問し、俺が答える。

ただそれだけの応酬で、十香は満足そうに笑った。

 

そしてどれくらい話した頃だろうか―――インカムに琴里からの連絡が入った。

 

『―――数値が安定してきたわ。

もし可能だったら、夜鶴からも質問をしてみてちょうだい。

精霊の情報が欲しいわ』

 

そう言われた俺は少し考えを巡らせてから口を開いた。

【検索】してしまえばそれまでだが、此処は精霊本人がいるのだから聞いておいて損はない。

 

「ねぇ―――十香」

 

「なんだ」

 

「君はさ、結局どういう存在なのかな?」

 

「む?」

 

俺のその質問に、十香が眉をひそめる。

 

「―――知らん」

 

「知らないのか……」

 

「そうだ。

―――どれくらい前だったか、私は急にそこに芽生えた。

ただそれだけだ。

記憶は歪で曖昧。自分がどういう存在なのかなど、知りはしない」

 

「……難しいものだね」

 

俺が苦笑いしながらそう言うと、十香はふんと息を吐いて腕組みした。

 

「そうなのだ。

突然この世に生まれ、その瞬間にはもう空にメカメカ団が舞っていた」

 

「め、メカメカ……あぁ、ASTのことだね」

 

「うむ、あのびゅんびゅんうるさい人間たちのことだ」

 

メカメカ団……何故か十香が言うと物凄く可愛い集団のように聞こえるのは何故だろうか……。

と、次いでインカムから、クイズに正解したときのような、軽快な電子音が響いて来た。

 

『チャンスよ、夜鶴』

 

「チャンス?どういうことかな?」

 

『精霊の機嫌メーターが七十を超えたわ。一歩踏み込むなら今よ』

 

「一歩踏み込むね……うん。分かったよ」

 

俺は改めて十香の方を見詰めると口を開いた。

 

「ねぇ十香。今度デートに行かないかい?」

 

「デェトとは一体何なのだ?」

 

「それはね―――」

 

俺がデートについて説明をしようとしたその時、インカムから少し大きめの琴里の声が流れた。

 

『―――夜鶴!ASTが動いたわ』

 

「……またASTかい……」

 

俺が溜息を漏らすとまるで狙ったかのようなタイミングで教室の外から少女―――鳶一が現れた。

 

「―――っ!!」

 

十香が一瞬のうちに表情を険しくし、そちらに手のひらを広げる。

それから一拍もあかぬうちに、手にした無骨な機械から光の刃を出現させた鳶一が、十香に襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ように見せた。

現在俺と十香がいるのは一階の一年四組の教室。

鳶一が現れた瞬間俺は【能力】を創り、そして発動させた。

 

幻想世界の旅人(ファントム)

 

この能力は限りなく現実に近い幻覚をみせる能力。

勿論質量のある幻覚を見せれば相手は居もしない相手と戦ってしまう。

周りから見れば演武をしているようにしか見えないが、ね。

 

つまり、現在鳶一は質量のある幻覚と戦っているのである。

勿論周りにいたASTのメンバーにもその幻覚が見えるようにしてある。

 

「……む?先ほどまでいたあやつは何処に行った……?」

 

状況を飲み込めていない十香。

俺はそんな十香に説明をした。

 

「あの娘なら上で遊んでるよ」

 

「む……そうか。

場所が変わっているようだがこれもヨヅルがしたのか?」

 

十香は辺りを見回すとそういった。

 

「うん。まぁ、そうだよ」

 

俺の答えに、十香は不思議そうに俺を見た。

 

「ヨヅル……お前は本当に何者だ?」

 

「ん〜……俺はただの【規格外】。

簡単に言うと、『俺に常識は通用しねぇ』……かな?」

 

ちょっと笑いながら十香に答えた。

そして、もう一度きちんと十香の方を向くと口を開く。

 

「十香、デートをしよう。

いつだって良いから、十香の好きな時に俺の所まで来て?」

 

「うむ、分かったぞ」

 

十香は首を縦に大きく振るとそういった。

 

「うん。ありがとう。

十香、俺はそろそろ帰るよ。

此処は危ないから十香も早く離れないと駄目だよ?」

 

「ふむ……それもそうだな。

分かったぞヨヅル。

また会おう」

 

二人で手を振りあって、俺は〈フラクシナス〉に向かった。

勿論、自分の能力でだ。

まだ、何にも感知されないようにしているからね。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おにーぢゃぁぁぁん!何処に行ったのぉ〜っっ!!!」

 

「し、司令落ち着いて下さい!!

夜鶴君ならすぐに見つけますから!!」

 

「おにーぢゃぁぁぁん!!!」

 

艦長席のある部屋の前に転移して来たが……

 

「思ったより大事になっちゃってる……?」

 

まさか、此処でおにーちゃんと言われて泣かれるとは思わなかった……。

というかキャラ崩壊も甚だしい気がする。

俺は覚悟を決めてその部屋の中に転移した。

 

 

 

「……司令の泣き顔もグエェップ?!」

 

何やら足元から変な声が聞こえて来た気がするが気にしない。

むしろもう一回踏みつけておこうか。うん。それが良い。

俺は右足で下にいるモノを踏みつけた。

 

「○♡♣$@$”¥¥*¥★☆∀◎※♂♀?!!!!」

 

あ、何か柔らかいモノを踏んだ……。

やり過ぎたかと思い、下にいるモノ―――神無月さんを見てみると……股間を踏まれながらも幸せそうに気絶していた。

 

「「「「「…………」」」」」

 

先ほどまで泣いていた琴里も泣き止み、俺を含めたフラクシナスのクルー全員がドン引きした。

ひとまず俺はこの部屋から気絶した神無月さんを蹴り出した。

 

閑話休題

 

「よ、夜鶴今まで何処に居たのよっ!」

 

琴里は正気……というか元のキャラを取り戻し、恥ずかしそうに頬を染めてそういった。

 

「ごめんね?琴里。

さっきまで十香と一年四組の教室にいたんだ」

 

「……なんでそんなところに居たのかは聞かないけど、次からはきちんと報告してよねこの愚兄……!」

 

また、瞳をウルッとさせて琴里はそういった。

 

「存在が……消えたかと思ったじゃない……馬鹿……!」

 

そう言って俺の胸に飛び込んで来た琴里。

俺は優しく頭を撫でながらごめんと呟いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
久しぶりに投稿出来たのですがやはりスランプは脱することができず困っています……。


アンケートにご協力下さった皆さん。
ありがとうございました!
それにしても皆さん恋愛のお話ばかりに投票されるとは……びっくりしました。
頑張って書き上げますのでお楽しみに♪

ちなみに十六夜君の出番もある……かもしれませんよ?


では、また次回お会いしましょう♪
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