二人の生徒会長 氷霧の姫たちは叢雲と共に   作:竜羽

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黒雷と白光

天叢雲剣から放たれた雷撃の斬撃。それがもはやシールドエネルギーが雀の涙ほどしかなくなっていたセシリアに襲い掛かる。

その寸前で滑り込むことに成功した一夏は、セシリアを抱えて斬撃から逃れる。

 

「あ、あなた……なぜ?」

 

「いや、なんか危なそうだったから。大丈夫か?」

 

「え、ええ」

 

「よかった……」

 

セシリアは訳が分からなかった。なぜ一夏は自分を助けたのだろうか?

高圧的な態度で突っかかり一夏を侮辱し、あまつさえ生まれを貶した。

和麻に指摘された今では自分が彼に恨まれるようなことしかしていなかったことに気が付いている。だからこそ、彼女は一夏の意図がわからなかった。

 

「予想外にもほどがあるだろ……」

 

そして、訳が分からなかったのは和麻も同じだった。

和麻の作戦では、このままセシリアを倒して後顧の憂いもなく一夏を倒すつもりだった。

厄介な遠距離狙撃型のセシリアがいる状況では一夏とやりあうのは得策じゃない。まとめて落とされる危険性があるからだ。

よもや、そんな和麻の思考を読んでセシリアを助けた……

 

(訳ないよな。なんかものすっげえ睨んでいるし……)

 

一夏はセシリアを少し離れたところに運ぶと、和麻のところに向かってくる。

 

「和麻!いくら何でもやりすぎだろ!?」

 

「…………」

 

(…………)

 

その言葉に、和麻とシャーリーは沈黙する。

こいつは一体何を言っているんだ?という思いが二人の仲で渦巻く。

 

(マスター。彼は一体何を言っているのでしょうか?そしてなぜ怒っているのでしょうか?)

 

シャーリーの心底不思議だという疑問に、和麻も同意する。だが、一応聞いてみるかと、一夏に話しかけることにする。

 

「いや、お前……今何しているかわかっているのか?」

 

「何って、ISでの勝負だろ?」

 

和麻の問いに何を言っているんだという風に返す一夏。あえて言おう、お前が本当に何を言っているんだ?

 

「お前なあ……これはISでの勝負だ!つまりISのシールドエネルギーをゼロにしなきゃいけねえんだよ!」

 

「だから、もうセシリアは戦えなかっただろ!?そこにあんなやり過ぎな攻撃を――!」

 

「いや、あいつのエネルギーまだあったぞ」

 

怒りながらどんどんヒートアップしていきそうな一夏に和麻は冷静に突っ込む。

 

「へ?」

 

「ですよね?織斑先生」

 

『そうだな、オルコットのシールドエネルギーはまだ少し残っていた』

 

毒気を抜かれた表情になる一夏に、ついでとばかりに千冬の指摘が入る。

 

「あとな、最後のあれそんな威力ないぜ?ほとんど虫の息の相手に無駄な攻撃は俺はしない主義だ」

 

実際、最後の一撃は見た目が派手に見せていただけでそんなに威力はない。

当たった個所も少し地面が凹んだだけだった。

 

「えーとつまり……」

 

「お前の勘違いだ。馬鹿が」

 

もはや呆れて何も言えないという風に和麻はやれやれと首を振る。

途端に一夏は恥ずかしさに顔を真っ赤にする。

 

「まあ、馬鹿だが――」

 

叢雲から再びバチバチと蒼雷が迸る。

 

「俺にかみついたんだ。相手してやるよ」

 

天叢雲剣の切っ先を一夏に向ける。そこから雷が撃ち出され一夏に向かう。

一瞬で届いた雷はそのまま一夏を撃ちぬく。

 

「ぐあああああああああっっ!?」

 

雷の一撃はダメージだけでなく、ISの動きそのものを数秒間鈍らせる。しかも、ISを通して操縦者にも多少のダメージが流れるため、一夏は思わずその手に握った近接ブレードを取り落してしまいそうになるが、意地でこらえる。

そこに和麻が接近し、天叢雲剣を振るう。

ガキンッという金属音を響かせてぶつかり合う黒と白のIS。

なんとかブレードで天叢雲剣を受け止めた一夏だが、纏っていた雷に再びダメージを受けてしまう。

 

「ぐっ……」

 

「手加減はしないぜ!!」

 

和麻は右手だけで天叢雲剣を縦横無尽に振り回す。

嵐のような怒涛の攻撃に一夏は防戦一方。先ほどのセシリアと同じ状況に陥る。

何とかして活路を見つけ出そうとする一夏だが、上段に振り上げられた天叢雲剣をそのまま力任せに叩きつけられ、踏みとどまることができずに地面に叩きつけられる。

 

「がはっ!?」

 

肺から空気を吐き出し、咳き込む一夏。

そんな一夏に構わず、和麻は天叢雲剣を一夏に向かって、地面に串刺しにするかのように投擲する。

 

「やばい!」

 

それを転がることで躱す一夏。先ほどまで一夏がいた場所に黒い剣が突き刺さる。

思わず冷や汗が出る一夏だが、今の和麻は丸腰だとブレードを握りしめ、今持てる全力の力を込めて斬りかかる。

 

「おおおおおおっっ!!」

 

「いや、なぜ叫ぶ?攻撃する場所とかがバレバレだろ」

 

ブレードを振りかぶった一夏に対し、和麻は何もしない。

なぜなら、彼には頼りになる相棒がいるのだから。

 

キィィンというまるで鐘を叩いたかのような音を立てて一夏の近接ブレードが弾かれる。

 

「なっ、た、楯!?」

 

さきほど、セシリアのレーザーを反射して魅せた和麻の堅牢な防護盾、八咫鏡(やたのかがみ)だった。

独立稼働するこの防御武装はシャーリーの遠隔操作(リモートコントロール)で和麻を守る。

 

「ところでさ、織斑」

 

渾身の一撃を防がれたことで動揺する一夏に、和麻は言い放つ。

 

「俺お前に名前で呼ぶの許したっけ?」

 

再び放たれた雷に一夏はなす術もなく飲み込まれ、爆発を起こして落下した。

 

 

 

 

 

「一夏!!」

 

管制室で一夏が和麻に落とさる様子を見て箒が沈痛な叫び声を上げる。

 

「あの、いまさらですが何で彼女はこの管制室にいるんですか?ここって教師と特定の生徒しか入れないはずでは?」

 

流無が扇子を広げ「疑問愚問?」という達筆の文字を見せながら千冬に問いかける。

 

「織斑のコーチだから、らしい」

 

「はぁ……?ですが彼がこの一週間訓練機を使った記録(ログ)はないのですが」

 

流無は生徒会長としてアリーナの利用状況や訓練機の貸し出し記録を把握することもできる。覚えている限りでは一夏が訓練機のISを貸し出しして、アリーナを利用した記録など皆無だった。

 

「剣道をしていたそうだ」

 

「……すみません。もう一度お願いします」

 

「剣道をしていたそうだ」

 

聞き間違いかと聞き返した流無に、千冬はもう一度はっきり聞こえるように言った。

 

「IS舐めているんですか?」

 

剣道がISの訓練になるか、そんなので強くなれたら私は今頃世界最強(ブリュンヒルデ)だ、という本音を抑え込む流無。

 

「……本人達に言ってくれ」

 

流無は箒のほうを見るが、彼女は試合映像に夢中で流無たちの会話に気が付いていなかった。

 

 

 

 

 

地面に突き刺さった天叢雲剣を引き抜きながら、和麻は一夏が落ちたところ見据える。

砂煙が巻き起こり、一夏の姿がよく見えないがあれは確実に決まった。

一夏のシールドエネルギーは残っているはずがないのだが、未だ一夏の戦闘不能を知らせるアナウンスが流れない。

和麻がいぶかしんでいると砂煙が晴れて、一夏の姿が見えた。

だが、その姿はさっきまでとまるで異なっていた。

灰色だった機体は一切の穢れを許さないとでもいうべき純白に変わり、工業的な装甲もシャープな騎士甲冑のような物に変わっていた。

スラスターも大きくなり、叢雲ほどではないだろうがスピードも出そうだ。

さっきまであったセシリアと和麻の攻撃で損傷した個所も修復されている。

この現象を、和麻は知っていた。

 

一次移行(ファースト・シフト)か。土壇場で完了したってところか。なんだその御都合主義の主人公的展開」

 

呆れながら和麻が呟くが、自分もご都合主義のような展開でこの叢雲を起動させて、シャーリーと出会ったなと思い返す。

 

「よくわかんねえけど。これで俺専用になったってことだな」

 

一夏は再び近接ブレードを展開する。

すると、さっきまではなかったブレードの名称が表示された。

 

「『雪片弐型』?雪片って千冬姉が昔使っていた?」

 

かつて、世界中の選び抜かれたIS乗り達が世界最強の称号をめざし、しのぎを削った第一回IS世界大会モンドグロッソ。

それに出場した千冬は、近接ブレード一本のみを武器にして頂点に立った。

その武器の名前が雪片だった。

つまり、今一夏の手にある『雪片弐型』はその名前の通り、雪片の後継機なのだ。

 

「俺は世界一の姉さんを持ったよ」

 

うれしそうな顔をして雪片弐型を構える一夏。

正眼に構えたその切っ先は、目の前の和麻に向けられる。

一方、和麻も天叢雲剣を構える。切っ先を一夏に突出し、柄を持つ右腕を後ろに引き絞り、左手を添えるという、鋭い突きを放つ構えだ。

黒と白。

何物をも内包する色と何物にも染まる色。

二人の向かい合わせは、一種の運命的なものまで感じられた。

 

「だけど、守られるのは終わりだ」

 

雪片弐型の刀身が開き、そこからエネルギーでできた刃が飛び出す。

それに対抗するように、和麻も機体から蒼雷を迸らせ、天叢雲剣に纏わせる。

 

「俺も俺の家族を守る」

 

地面を踏みしめ、弾丸のように勢いよく飛び出す。

 

「とりあえず、俺は千冬姉の名前を――」

 

和麻も引き絞った右手の力を解放する。

鋭く突き出された天叢雲剣からは凄まじい雷撃の槍が放たれて、一夏へ向かって放たれる。

 

「守る!!勝負だ和麻ぁっ!!!」

 

 

 

 

 

「いや、だからお前に名前呼びを許してねえよ」

 

「へ?」

 

一夏が拍子抜けしたような声を出す。なぜなら放たれた和麻の一撃は一夏にあたることなく、その向こうにいた和麻にライフルの照準を合わせていたセシリアに向かって行き、

 

『セシリア・オルコット戦闘不能』

 

シールドエネルギーをゼロにした。

そのことを一夏が気を取られていると、

 

「はい、お前も終わり」

 

和麻がパチンと指を鳴らす動作をすると、いつの間にか一夏の足元にあった黒い物体が爆発。凄まじい炎と雷の衝撃に一夏のシールドエネルギーもゼロになった。

 

八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)。叢雲の最後の武装で投擲用炸裂焼夷弾だ」

 

そう言い残し、和麻はアリーナを後にする。

アリーナには大の字で気絶した一夏と、電撃で思うように動けなくなったセシリアが残された。

こうして一組のクラス代表を決めるバトルロイヤルは和麻の勝利で幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

更衣室で制服に着替えた和麻はとりあえずアリーナの女子更衣室の前で待っていた。隣にはシャーリーが和麻から借りたスマホで将棋のアプリをしていた。最高難度に設定されているが、高度な演算能力を持つシャーリーにかかればスマホアプリのプログラムなど敵ではない。順調に相手の駒を奪い、勝利に近づいていく。

 

しばらくすると、更衣室から一人の少女が出てきた。

 

「よう」

 

「よ」

 

「な!?あ、あなたたちは!?」

 

声をかけた二人に気が付き、驚くセシリア。

 

「めんどいから用件だけ済ませるぞ」

 

そう言うと和麻はポケットの中から一つのUSBメモリを取り出すと、それをグっと握りしめる。

バキバキッと言う音を立てて砕け散るUSBメモリ。セシリアは和麻の行動の意味が分からずに怪訝な目をする。

 

「ほい。これであの録音データは無くなったぜ」

 

「どういうことですの?すでにあのデータが試合中に流されているのに、いまさらこんな「ああ、あれ嘘」なんですって!?」

 

「だから、あれ嘘。プライベート・チャンネルでしか流してないから。提出したっていうのも嘘だから、お前がイギリスに連れ戻されることはねえよ」

 

「え……?」

 

「ま、これに懲りたら自分の言葉には気をつけろよ。お前は無責任に喚いてもいい子供じゃないんだからな」

 

いいたいことだけ言って和麻はその場を後にする。

セシリアはしばらく狐につままれたような顔をしていたが、和麻たちの姿が見えなくなってから和麻に感謝すればいいのか、それとも自分をだましたことに怒ればいいのかわからなくなって、とりあえず一言「性悪男!」と叫んだ。

 

ついでに偶然通りかかった用務員にUSBメモリの残骸の片づけをさせられ、再び和麻に悪態を吐いたのは余談である。

 

 

 

 

 

寮に戻ってもやることが無いので、学園をぶらぶらすることにした。後ろからはシャーリーがトコトコとついてくる。

 

IS学園は人工島に立っており、生徒が快適に過ごせるような施設が充実している。

寮や食堂、校舎とは別に売店専門の建物があり、生徒たちからは売店棟と呼ばれている。

そこで和麻はシャーリーのためにお菓子や、自分の好きな飲み物を購入する。

買い物袋を片手に下げて、公園のようになっている場所に足を向ける。

そこは、休日なんかには生徒たちが散歩をしたりする場所で、噴水のほかベンチが並んでいる。

その公園を進み、木陰の下にベンチがある場所を見つけてそこに腰を下ろそうとする。が、

 

「マスター。あそこは人がいます」

 

シャーリーが和麻の制服の裾を引っ張って制止させる。

ベンチは背もたれを前にして見えているので、ベンチで横になっていればこちらから見えない。

それでもシャーリーがそこに誰かがいるとわかったのは、

 

「専用機持ちか」

 

「はい。情報も得られますが」

 

「いや、いい。いらないだろ別に」

 

ISコアの間で情報をやり取りするコアネットワークで、その位置情報を得ることができる。だから、シャーリーは今現在学園にあるすべてのISの位置を把握することができるのだ。

 

「っていうことは、誰かが寝ているのか?」

 

和麻はそのままズンズンと進み、ベンチに回り込む。

そこには一人の女の子が寝ていた。

流無と全く同じ容姿だが、髪だけは流無と違いセミロングに切りそろえられている。

その少女を、和麻は知っていた。

 

「更識刀奈か?」

 

「そうよ」

 

和麻のつぶやきに、パッチリ目を開いた刀奈が答える。

起き上がった刀奈はうーんと背伸びをして、体をほぐす。

 

「やあ、久しぶりだね。八神和麻君。シャーリーちゃんもおひさ~」

 

「おう、久しぶりだな」

 

「ん」

 

手を上げて挨拶を交わす三人。和麻が担ぎ込まれた病院以来の集まりだった。

和麻とシャーリーは刀奈と同じベンチに腰掛け、買ってきたお菓子を食べたり、飲み物を飲み始める。

それをうらやましそうに眺めていた刀奈にシャーリーのお菓子を分けたりしながら、話しをする。

 

「君がいるってことはクラス代表決定バトルロイヤルはもう終わったの?」

 

「ああ、俺の一人勝ちでな」

 

「おお~すごいじゃない。これで晴れてクラス代表じゃない」

 

「だけど正直、めんどくさいんだよな。なんか逃げる口実ねえかな?」

 

和麻としてはクラス代表になどなるつもりはない。だが、叢雲――シャーリーで戦う以上負けたくなかったのだ。

デビュー戦を敗北など、和麻の趣味じゃない。

 

「うん、良し分かった!お姉さんが一肌脱いであげましょう!」

 

「お?マジで?じゃあまずはストッキングから頼む」

 

「ダーメ。お姉さんの生足は高いのよ」

 

刀奈の言葉に和麻は茶々を入れるが、刀奈は軽く流す。

 

「そうじゃなくて、あなたがクラス代表にならなくてすむ方法があるの」

 

「一体何をするんだ?」

 

「それはね――」

 

 

 

 

 

翌日、朝のSHRにて教卓に立った真耶が笑顔で昨日のバトルロイヤルの結果決まったクラス代表の名前を告げる。

 

「それでは、一組のクラス代表は織斑一夏君に決まりました。みなさん、拍手♪」

 

パチパチパチとクラス全員が拍手する中、一夏はうなだれ、和麻はクククッと笑いをかみ殺している。

 

「あの~何でおれがクラス代表に?和麻が勝ったんだし、和麻なんじゃあ?」

 

「それは八神が昨日生徒会入りしたからだ」

 

一夏の疑問に千冬が答える。

そう、刀奈が出した方法とは、和麻が刀奈と流無が会長を務める生徒会に就任することだった。

こうすればクラス代表との兼任は荷が重いため、辞退できるということだ。

ちなみに、役職は副会長だ。

 

(今日の放課後顔合わせに行かないとな。あの二人が会長なら面白そうだ)

 

一夏がクラスメイトからもてはやされている様子をしり目に、和麻は今日の放課後の生徒会への顔出しに思いを馳せていた。

 

生徒会と聞くと堅苦しそうだが、刀奈と流無の二人がいるのならきっと自分好みの集団なのかもしれない。下手な部活動よりも面白そうだ。

 

「クラス代表は織斑一夏。異論はないな?ではSHRはここまでだ」

 

千冬の号令で今日の授業が始まる。生徒全員が机の中から一限目の科目の教科書とノートを取り出し始めた。

 

なお、一限目の授業が始まる前にセシリアが一週間前の自分の発言について、クラスメイト達に謝罪をした。

その時、和麻にだけは睨みつけるような目を向けてきたが、当然ながら和麻はスルーした。

 

 

 

 




フルボッコというかただのギャグキャラですね、一夏。
さあ!次はお待ちかねの生徒会だ!それが終わればおもちゃの登場!

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