Sword Art Online   作:刃狗

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08.二刀流&魔槍VS青眼の悪魔

ボス部屋から逃げ、迷宮区入り口付近でFateからお説教された後―――――

 

「見た感じ武器はあの剣だけだと思うけど…」

 

「だな…でも、あの手のボスって大抵特殊攻撃持ちだしな…盾持ちが10人は欲しい処だ」

 

「盾、ねぇ…」

 

「な、なんだよ…」

 

アスナはキリトに対し、疑問のまなざしを向け―――――

 

「キミって盾つけてないけど…どうして?片手剣の最大のメリットって盾を装備できる事

だよね?でも、キミが盾つけてるところなんて見たことないよ?私はレイピアの速度が落ちるからだし、Xiao君は槍で防げてるし、Fateさんも鎌だけど防げてるし、ユウキもどっちかというと私と近いから分かるけど…キミ…何か隠してない?」

 

「何をだ?」

 

「…ま、いいわ。スキルの詮索はナマー違反だもんね」

 

「なら聞かなきゃいいのに」

 

「Xiao君は気にならないの?キリト君が剣のみでって…リズに作らせた剣も使ってないみたいだし?」

 

「別に興味ないかなぁ…それに、今まであったプレイヤーの中に剣一本でっていう人もいたし、クラインだって剣一本じゃん。それに隠してたとしてもキリトが言いたくないならそれでいいよ別に」

 

そういってXiaoはユウキから昼食を受け取り食事を開始した事を皮切りに、話は終わり、

一同は遅めの昼食を取る事に。

 

すると、そこへ―――――

 

「あー…疲れたなー…ここいらで…おー、キリトにXiaoじゃねーか。元気そうだな」

 

「クラインか…お前も元気そうだな」

 

「はぁ…やほー」

 

「相変わらず愛想のねぇ野郎だ…お?ソロのお前が女づれってどういうことなん…」

 

「攻略戦で顔を合わせてるだろうけど紹介しておくよ…ギルド『風林火山』のクライン、

コッチはKoBのアスナ。それとXiaoとペアを組んでるユウキ、後俺と同じソロのFateだ」

 

「……。」

 

「反応がないけど、ラグってんのか?」

 

「こ、ここっこんにちは!クライン!24歳!独身!恋人募集中(ドスッ)ヅゥゥゥゥゥゥ…」

 

反応がなく、ラグってると思ったキリトがクラインを殴り飛ばした。

 

「リ、リーダー!」

 

キリトがクラインを殴り飛ばした…その結果―――――

 

ドンッ

 

「あ」

 

ジジ…パリィィンッ

 

「……。」

 

Xiaoの昼食が入った籠の上に倒れ、籠の耐久値が切れ、中に残ってるサンドイッチと共に

砕け散った。

 

「Xiao、戻ったらまた作ってあげるから、ね?だから落ち着いて…」

 

「コロス!」

 

「ちょ、Xiao、ストップ!ストップってばー!」

 

槍を手にクラインを睨むXiaoをユウキとアスナの2人でなんとか説得し、PKを阻止したのだが…

 

「ってて…食べ物が1回壊れたぐらいで何もそこまで怒らなくてm―――――」

 

ヒュンッ

 

「食べ物の恨み…やっぱり晴らすべき」

 

「わ、悪かったって!っていうかキリトが殴るのが悪いんだからな!?」

 

「…この階層クリアしたらクラインとキリトのおごりで打ち上げしようか」

 

「「はぁ!?」」

 

「ナニ?」

 

「「イ、イエ…ナンデモ」」

 

「あ、あはは…Xiao君ってこんな感じで怒るんだ」

 

「Xiaoは怒ると怖いからねぇ…普段が普段だけに。よっぽどのことがない限り怒らないんだけどね。結構Xiaoは食事とかしっかり言われてたらしくてさ…それで」

 

「なるほど…Xiao君、この階層攻略したら2人に買い出し行かせて私とユウキで料理するから

それで今は許してあげて?」

 

「…解った」

 

「…こ、こえー…Xiao、怒らせたらやばいだろ…」

 

「あ、ああ…見た目が見た目だけに…ここが圏内だったら…」

 

ゾワッ

 

「や、やめろよ…キリトよぉ」

 

「そ、そうだな…」

 

「っ、キリト君!」

 

ザッザッザッザッ…

 

「Xiao、あの人達って」

 

「始まりの街を我が物顔で仕切ってるアインクラッド解放軍…だったかな?

あまりいい噂は聞かないけど」

 

ザッザッザッザッ…!

 

「やすめぇ!」

 

指揮官と思われる男の声に疲労が見て取れ座り込むプレイヤー達。

 

「私はアインクラッド解放軍…コーバッツ中佐だ」

 

「キリト・ソロだ」

 

「君たちはこの先も攻略しているのか?」

 

「ああ、ボス部屋前まではマッピングしてる」

 

「ふむ、ではそのデータを提供してもらいたい」

 

「タダで提供しろだと!?テメェマッピングする苦労がわかって言ってんのか!?」

 

「我々は一般プレイヤーに情報や資源を平等に分配するとともに一刻も早くこの世界から

プレイヤー全員を解放するために戦っているのだ!故に諸君らが我々に協力するのは

当然の義務である!」

 

「義務って割には攻略には参加しないようになったけど…逃げてるんじゃないの?死にたくないから」

 

「貴様!我々軍を愚弄するつもりか!?」

 

「ピーピー煩いなぁ…」

 

「Xiao、やめろ。どうせ街に戻ったら公開するつもりだったんだ、構わないさ」

 

「…お人よし」

 

「マッピングデータで商売するつもりはないよ」

 

キリトがマッピングデータをコーバツへと渡した後、軍はそのままボス部屋の方へと

歩いて行った。

 

「タイミング悪いなぁ…Xiaoの機嫌がかなり悪いよ…」

 

「…なぁ、アイツらボスに挑むなんて無茶はしないよな?」

 

「様子、見に行くか?」

 

「…そうだな」

 

そうして一同はボス部屋までの道を進むことに。

しかし、こういう時の嫌な予感は的中する―――――

 

ボス部屋が近づいたと同時に悲鳴が聞こえ、それと同時にキリトとアスナが駆け出し、

そのあとをXiaoとユウキが追いかける。

 

そしてボス部屋にたどり着くと―――――

 

「なっ」

 

「何してんだ!早く転移結晶を使え!」

 

「だ、ダメだ!ここでは転移結晶が使えない…!」

 

「そんなの…いままでのボス部屋にはなかったのに!」

 

「俺達が切り込めば退路は作れるかもしれないが…」

 

「我ら解放軍に撤退の文字はない…!戦え!戦うんだ…全員突撃ィ!」

 

コーバッツの指示で全員がボス、Gleam Eyesへ突撃するも、ブレス攻撃からの剣での

攻撃でコーバッツは入り口まで吹き飛ばされ…

 

「お、おい!大丈夫か!?」

 

「あ…ありえ…ない」

 

ありえないという言葉のみを残し、キリト達の目の前で砕け散った。

 

その後、Gleam Eyesが未だ奥に取り残されている軍のプレイヤー達を殺そうと剣を振り上げ―――――

 

「ダメェェェェェェェェエェェ!」

 

「アスナ!Xiao、行こう!」

 

「キリト!」

 

とどめを刺そうとするGleam Eyesを背後からアスナがソードスキルを使い、タゲを取るが

空中だったこともあり、反撃され、地面へとたたきつけられる。

 

「下がれ!」

 

キリトの言葉にアスナは下がる。

 

「ユウキ、アスナさん達をお願い。クライン達が来たら軍の人を逃がして」

 

「Xiaoは?」

 

「ボクはキリトとボスを抑えるから急いでね!」

 

そうしてキリトと共にXiaoはGleam Eyesに攻撃を入れ、ユウキやアスナたちに向かないようにする。その間に駆け付けたクライン達は軍の人間を救助し―――――

 

「コイツは中々…うざったいね」

 

「Xiao…クライン達と10秒…いけるか?」

 

「10秒?行けると思うけど…どうするの?」

 

「…奥の手を使う。本当なら使いたくはないんだけど…このままじゃ危険だ」

 

「…いいの?それで。隠してきたのに」

 

「いずれバレるんだ…それが今になっただけだ…」

 

「そっか…なら、ボクも見せてあげるよ…【魔槍】の一撃を」

 

そうしてキリトとXiaoはクラインとユウキ、アスナ、Fateへ10秒間任せ、準備に入る。

 

キリトはコンソールを操作、Xiaoは少し距離を開け槍を構え―――――

 

「「スイッチ!」」

 

キリトはリズベットに作ってもらった剣、ダークリパルサーを展開し二刀流をさらけ出し、

Xiaoは銀の槍ではなく、紅い槍を取り出した。

 

「な、なんだ?あのスキルと武器は…」

 

「Xiao…出しちゃったんだ」

 

「ユウキ…アレを知ってるの?」

 

「知ってるよ…アレはXiaoのユニークスキル【魔槍】を使った時にだけ使える槍…ゲイ・ボルク」

 

「ゲイ・ボルク…心臓を穿つという結果を先に作り放たれる一撃必殺の槍…ですが一撃必殺などこのゲームでは…」

 

「そうだね…けど、あの槍は使い方が2つあるんだ」

 

「2つ?」

 

ユニークスキル【魔槍】についてXiaoと行動し、検証したユウキはそのスキルを理解していた。

 

「1つは今言ったみたいに結果を先に作ってから放たれる一撃必殺の槍…多分コレが有名な

ゲイボルク。けどゲイ・ボルクにはもう1つあったんだ…それが…アレだよ」

 

ユウキの視線の先に槍を上へと投げるXiaoの姿が。

 

「キリト、下がって!」

 

「っ」

 

Xiaoの言葉にキリトはボスから距離を取る。

その瞬間―――――

 

「突き穿つ…死翔の槍(ゲイ・ボルク)!」

 

Xiaoが蹴りだした槍は瞬間的に軍を為し、Gleam Eyesへと突き刺さり、HPゲージを抉り取る。

 

「な、何…今の」

 

「アレがゲイ・ボルクのもう1つの使い方…範囲が広いから使いどころは難しいんだけどね…」

 

「…対人だけでなく対軍すら可能とは…すさまじいですね」

 

その後、キリトのユニークスキル【二刀流】のスターバーストストリームと

Xiaoの【魔槍】の刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)が炸裂し、Gleam Eyesは撃破された。

 

キリトとXiaoのHPを1だけ残し…そして撃破した事で気が抜けたのか、2人はその場へと倒れた。

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