いろいろと無茶苦茶なことや矛盾がありますが、ご了承ください。
=もしも、極東戦役の際に、かなこが戻って来ていたら=
―極東戦役開幕―
俺たちバスカービルが『師団』に付くことが勝手に決まった流れになる。
「さて…残りは貴方だけですが?」
中国服で丸メガネの男、諸葛静幻が、霧の中のもうひとりに話しかける。
「—―—―—―どいつもこいつも取るに足らねェ。ムダ足だったぜ。」
「—―—―いいのかGⅢ。このまま帰れば、お前は『無所属』になるぞ。」
GⅢが無所属を表明する。
「—―いいか。次は一番強ぇのを連れてこい。それを全殺しにしてやる。」
と言ったGⅢの体から、ジッ…ジジッ……という壊れた蛍光灯のような音がし、姿が見えなくなり始めた時だった。
「なんだ、私は参加出来ないのか?」
誰一人として、その気配に気付くことさえ出来なかった。ただ、その声に、冷や汗がドバっと噴き出る。俺だけじゃない、カナとなっている兄さんも同じだ。
幼い頃から叩き込まれた、圧倒的な、どれだけ研鑽を重ねようと、届かない高み。イ・ウーとの戦いで、いろんな怪物級の敵や、ヴラドの様なまんま化物とも相対してきたが、そんな連中が園児のお遊戯レベル以下に感じれる程の、間違いなくこの世で最強の生物の声。
「おい、カナ。私は本当に参加出来ぬのか?」
カナの後ろに立ち、巨大な胸を持ち上げる様に腕を組んでいるのは、我ら遠山家の長女、俺たちの姉さんだった。
「ね、姉さん…何故ここへ…いつからいたの…」
カナが恐る恐る振り向き言う。
「いつからかと言われれば、そこの女が何やら挨拶しておった時からだが?それよりも、これは何の祭りだ?私も参加したいのだが。」
ジャンヌを指し、そう言う姉さん。つまり、最初からいたのに、誰一人としてその存在に気付けなかったということだ。
「待て、姉だと!?どういうことだ!?」
姿を消そうとしていたGⅢが、驚愕した声を上げる。
無理もない、遠山家には、俺と兄さんしかいないことになってるからな。しかし、それをおいそれと教えてやる必要はない。
そんなGⅢの声を遮るように、玉藻が、ピョンピョンと飛び跳ね、
「おお、かなこ!お主は、儂の仲間じゃからな。『師団』じゃ!」
勝手に宣言する。
「お前、なんで姉さんを知ってるんだ!?」
一部の人間しか知らない姉さんと、旧知の仲の様に接する玉藻に驚く。
「む?そりゃあ、何度か星伽の里で会っておるからのぉ。それよりも、あやつがおれば、負けは有り得ぬ、いや、勝ちは確定じゃ!」
悪い笑みを浮かべる玉藻。そういやこいつ、星伽がどうたら言ってたな。
「待ちなさい!それは反則よ!」
『無所属』のカナが慌てた様に声を上げる。『無所属』だからといって、安全圏ではない。敵でも、味方でもない、中途半端な立ち位置で、相手が姉さんである場合、なんとなく殴りたくなったとかふざけた理由で、無差別に拳が飛んでくる恐れがある。姉さんの恐ろしさを身に染みて知っているカナ(兄さん)なら、その力が己に向かう可能性があるのは、許容出来る訳がない。
「いいや、反則じゃない。姉さんは『師団』だ!」
しかし、それは俺だって同じだ。もし、姉さんがカナの味方になり、『無所属』なんてなったら、俺が最悪死ぬ。
成り行きでなった『師団』だが、何故かもう立場を変えられない様なので、例えカナと戦う事になったとしても、姉さんだけは味方に引き入れるしかない。というより、姉さんひとり対全員となっても、姉さんが勝つと思う。
「そうじゃ、かなこ、こっちに来るのじゃ!」
「ダメよ姉さん。姉さんはここにいて!」
俺と玉藻対カナで、姉さんの奪い合いが始まる。姉さんの所属で勝敗が決まるとか、なにこのクソゲー。
「私はどっちにつくのが良いのだ?」
そんな俺たちの醜い争いを無視し、何故か姉さんはジャンヌの前に瞬間移動し、そんな質問をしている。
「な、何故私に…」
突然、本当に一瞬で目の前に現れた姉さんに、驚愕し、目を見開いている。しかし、ラッキーだな。ジャンヌは『師団』だ。
「お前が場を仕切っていたようだったのでな。それで、どうすればよいのだ?」
訳の分からない状況に追い込まれ、困惑しているジャンヌが、俺の方を見る。頼む『師団』と言ってくれ。必死に祈る俺の姿がジャンヌの瞳に写ったのか、戦術家の一族であるジャンヌは、姉さんの戦力に気付く。
「じゃ、じゃあ『師団』で…」
困惑の表情のまま、『師団』の勝利宣言をする。
大きくガッツポーズをする俺と玉藻。対照的に逃げる準備を始めるカナ。ここに勝敗は決した。
「ジャンヌ、これで全員済んだ。…ということでいいのかしら?」
「あー、うん、そうだな…そういうことになるのか?」
ヒルダの問いに、なんとも歯切れが悪い返事をするジャンヌ。姉さんがかき乱した場を押しつけて悪いと思ってるよ。
「じゃあ、いいのね?」
ジャンヌが慌てた表情で、短縮マバタキ信号を送ってくる。『逃げろ』。心配してくれるのは有難いし、普段なら、慌てふためき、這う這うの体で逃げ出すだろうけど、今回は何の心配も要らない。
なんなら、何もしなくていいまである。
「遠山、逃げろッ!」
ヒルダを筆頭に、『眷属』の連中が動き出す。ジャンヌが何かをしようとしたが、それよりも遥かに早く動いていた者がいる。
「なんだ、手応えのない連中だ。ここにおらぬ連中は、もう少し手応えはあるのだろうな?」
死屍累々と横たわる『眷属』と『無所属』の奴ら。可哀想に、カナも巻き込まれたのか…姉さんのやつ、マジで無差別にやりやがった。
「流石じゃのぉ…かなこが『師団』で本当に良かったのじゃ…」
「本当、もし『無所属』だったら、俺たちがああなってたんだもんな…」
ジャンヌの判断に感謝しなければ。
「おい、待て!なんだこれは!」
そんなジャンヌは声を荒げている。
「なにって?姉さんが暴れただけだぞ。」
寧ろ、あの程度なら準備運動にさえなってないのかもしれないけど。
「ジャンヌ、良い判断じゃったぞ。お主の決断次第では、我らがあの様になっていたのだから。」
理解出来ない、ただ、恐ろしい未来を偶然回避出来たということだけは、ジャンヌに伝わったようだ。
「遠山…お前の姉、おかしくないか?」
「バカだなぁ、ジャンヌ。なに当たり前のこと言ってんだよ。」
「イ・ウーの残党!セットで逮捕よ!…って、なによこれ!?」
霧が晴れ、突入したアリアがあっけに取られている。意気揚々と、暴れに来たのに、その標的たちは地面とキスしているのだから、仕方ないか。
「ちょっと、キンジ!どういうことよ!」
「どうもこうもない、終わったんだよ。ほら、さっさと逮捕しようぜ。」
「なんだ、キンジの仲間か…新しい獲物…ではなく敵ではなかったのか。」
少し残念そうな姉さん。獲物って…
「あ、あんた、キンジのなんなのよ!」
おいマジかよ!あの姉さんに若干臆しながらも食って掛かるなんて、アリア凄ぇ。
「姉だ。…しかし、準備運動にもならなかったな。キンジ組み手に付き合え。次いでに、お前もどうだ?」
「キ、キンジのお、お姉さん!?」
驚きを隠さず(隠せず)に、俺と姉さんを交互に、何度も見比べるアリア。しかし、俺はそれどころじゃない。姉さんの恐ろしい提案で、折角回避した死亡ルートに逆戻りしそうだからだ。
「ちょっと、キンジ。どういうこと、聞いてないわよ。」
「すまん、それどころじゃない。」
ぼそぼそと耳打ちしてくるアリアに対し、俺は噴き出る汗も拭わずに、なんとか回避する手立てはないものかと、必死に脳をフル回転させる。
「ほれ、キンジ。さっさと始めるぞ。」
パキパキと拳を鳴らす姉さん。マズいこのままだと死ぬ。
「いやぁ、実は今調子悪くて…」
苦しい言い訳。
「それがなんだ?敵は待ってくれぬぞ。」
ガシッと掴まれ、前に立たされる。
「早く構えぬか。」
「嫌だ!死にたくない!」
逃げようとする俺にアイアンクローをかまし、
「全く、カナといいキンジといい、全く強くなっておらんではないか。これでは、母上に合わせる顔がない。」
いや、姉さんが強過ぎるんですよ…
俺の断末魔で終わりを迎えた、極東戦役初日。
翌日、自宅のベットで寝ていた俺は、早朝にけたたましく鳴る携帯の着信音で目覚める。
体が痛ぇ…畜生、痣だらけになってるよ。どうやって自宅に戻ったのかも覚えて無い。覚えているのは、姉さんから数発頂いた拳の痛みと恐怖だけだ。
「誰だ、こんな朝早くに…」
表示された番号はジャンヌのもの、なんかあったのか?
「こんな朝早くに、なんだよジャンヌ。」
眠気と痛みで不機嫌な声で電話に出る。
「すまない遠山、まさか出るとは思ってなかったのだ。留守電を残そうとしていたのだが…そんなことより、お前、大丈夫なのか?」
心配そうなジャンヌの声。
「大丈夫なわけないだろ。全身痣だらけで、体中痛ぇよ。」
「逆に、何故その程度で済んでるんだ?カナを除いて、他の連中は皆、死人の様になっているというのに…」
そりゃあ、俺と兄さんは散々殴られてきたからな。この程度でくたばっていたら、何千、何万回と死んでいるだろう。
「あんなの、姉さんが実家を出るまで日常茶飯事だったからな。久々だから、滅茶苦茶痛かったけどな。」
「遠山、やはりお前も異常だな…」
驚きと呆れの籠もった声でジャンヌがそう言う。失礼な、俺は普通の平凡な武偵だというのに。
「まあいい、それで、用件はなんなんだ?」
「ああ、極東戦役のことなんだが、『眷属』側が交渉役をこちらへ寄越してきた。午後から交渉が行われるが来てくれ。」
面倒くさいなぁ。でも、行かないとそれもそれで面倒くさそうだ。
「分かったよ。場所は?」
午後になり、ジャンヌに指定された交渉場所となる、都内の高級ホテルへやって来る。
武偵高の制服で来てしまったが、場違い感が半端じゃない。
「来たか遠山。」
フロント前のロビー、そこのソファーに腰掛けていたジャンヌが俺に声を掛けてくる。ドレススーツを身に着け、コーヒーを片手に新聞を読んでいる姿は、出来る女って感じだ。
「随分と立派な場所で交渉するんだな。費用は誰が持つんだ?」
まさか俺じゃないよね。そんな金は無いから土台無理な話だぞ。
「安心しろ、犯人逮捕の礼として、神崎が出してくれている。」
成程、律儀な奴だな。
「しかし、昨日の今日で早速交渉って…よっぽど姉さんの存在が効いたみたいだな。」
「当然だ。あんなのどうしろというんだ!味方だったから良いものの、アレが敵に回ったら『師団』は全滅だ!おまけに、『無所属』の者まで巻き添えを喰らい、『師団』の立場は最悪となっているのだぞ!」
敵味方関係なく被害をもたらした姉さんにご立腹の様だ。
「文句なら、直接姉さんに言ってくれよ。」
しかし、俺に当たるのはお門違いだ。
「無茶言うな!私に死ねと言うのか!」
やっぱり、姉さんはそういう認識になるのか。味方であり、弟である俺にも容赦なく襲いかかるバーサーカーだもんね。
でも…
「交渉とかって苦手なんだが、今回は楽勝だな。」
「なんだ遠山、随分と余裕ではないか。油断大敵、『眷属』の交渉役は、かなりのやり手だぞ。それに、交渉が本当に交渉で終わるか…」
なるほど、そういう可能性も考慮しなければならないのか…武力投入したら、それはもう交渉じゃないじゃん。とは思うけど、平和ボケした日本で生まれ育った俺と、割と殺伐とした欧州育ちのジャンヌの考え方の違いなのか、それともこれは戦争、なんでもありだということか。
どっちにしろ俺が甘いということだ。普段ならな。しかし、今回の俺は違う。どんなに格好悪かろうと、姑息で卑怯と罵られようと、使えるものはなんでも使うつもりだ。
「大丈夫、絶対に俺らが有利だ。何があろうとな。」
自信満々で答える俺に、ジャンヌは少し疑った目を向けていた。
会議室を貸し切った交渉の場には、既に2人が座っていた。1人はあの時にもいた中国服の男、諸葛。もうひとりは知らないが、何故かメイド服を着た女だ。
げぇ、女か…なんか遣りづらいなぁ。
「待たせて悪いな。『師団』の欧州代表として私と、アジア代表として遠山が交渉役となった。」
ジャンヌがそう言って席につく。おい、勝手に俺を代表にするなよ。
「『眷属』アジアの代表として、私、諸葛静幻と…」
「欧州代表のリサと申します。」
リサと名乗ったメイド服の女は、礼儀正しく立ち上がって一礼する。
なんか、日本のなんちゃってメイドとは違って、本物みたいだ。なんでメイドが交渉役なんだよ。
「それで、昨日の今日でなんなんだよ。」
礼もへったくれもなく、高圧的に話を振る。状況はこちらの圧倒的有利どころか、俺的には、姉さんがこちらについた以上、勝ちは確定しているのだ。
「昨日の今日だからですよ。なんですかアレ?反則でしょう?」
諸葛が苦虫を噛み潰したような表情でそう言う。うん、俺もそう思う。でも、そんなことはどうでもいいのだ。だって俺も殴られたから。
「『眷属』についた自分を恨むんだな。どうせお前たちだって、化物行使しようとしてたんだろ。」
これは推測でしかないが、ヒルダとか鬼とかいたし、絶対人間じゃない連中がうじゃうじゃいるに違いない。
図星だったのか、口を閉じる諸葛。まあ、化物具合が段違いだけど、こっちだけ使うのをやめろというのは筋が通らないだろ。
「しかし、無差別で襲いかかる様なモノをのに放つのは如何なものかと…味方である筈の遠山様までも被害を受けておられたと聞いております。」
完全に全てを破壊するバーサーカー扱いだな。まあ、間違ってないけど。
しかし、つくづく交渉とかに向いてないな俺。もう反論する言葉に悩み始めてるよ。
「遠山…」
心配そうに見てくるジャンヌ。
「大丈夫、任せておけ。」
しかし、俺には切り札がある。こんなに早く切ることになるとは思ってなかったけどな。
「ゴタゴタと面倒くさい交渉は終わりだ。」
「いえ、始まったばかりですよ。」
何を言い出したんだこいつ、そんな目で諸葛が俺を見てそう言う。
「うるさい、姉さんをけしかけるぞ。」
これが俺の切り札。虎の威を借る、それも地上最強の虎の。
ジャンヌが、うわぁ…という最低のものを見る目で見てくるが、知ったことじゃない。勝てば官軍、戦いにおいて最大の悪は敗北だ。
「ひ、卑怯ではありませんか?ここは交渉の場ですよ。」
諸葛の言葉に、リサとジャンヌが頷く。ジャンヌ、お前は味方だろうが。
「戦いに卑怯もクソもあるか。嫌なら今から『師団』に寝返るか、降伏するか選べ。」
我ながら清々しいまでのクズ発言だが、言った通り、戦いに卑怯もへったくれも無い。勝てばよかろうなのだ。
「申し訳御座いませんが、その様な権限は持ち合わせておりません。持ち帰って、1度相談させては頂けませんか?」
リサが上目遣いにこちらを見てそう言う。だが、ここでブレては意味が無い。
「そっちの願いで設けた交渉の席だ。ここで決めてもらわなければ、姉さんを送り込む。」
有利に話を進めれるって、気持ちいいな。いっつも泣き寝入りだった俺には新鮮な感覚だ。
言葉に詰まる相手を優越感に浸りながら見ていたら、天罰が下った。
「遠山の…儂はもう疲れた…」
突如現れた玉藻が、疲労困憊、生気の宿らぬ青くなった表情でそう言う。
「な、なんでお前がいるんだ!?」
突然の出来事に全員が驚くが、何より俺が1番驚いていた。
「私もいるぞ。」
ひぃ!姉さん!なんか、リサが死ぬほど怯えてるが、俺も同じだ。
「昨晩、お主を自宅に送り届けた後、かなこに拉致され、世界旅行じゃぞ…行く先々の『眷属』勢力を勝手にかなこの奴が潰して回って…儂は…儂は…もう疲れたのじゃぁっ!!」
見た目通りの幼い感じで玉藻が泣き叫ぶ。12時間位で世界一周『眷属(無所属含む)』潰しの旅(時折手違いで『師団』も潰したらしい)をしてきたのだという。そりゃあ泣きたくもなるよ。
そんな玉藻の言葉に、俺を除く交渉役は一斉に通信端末を取り出す。
「孫が完敗…」
「「欧州戦線壊滅…」」
なんかとんでもないことになってるみたいだ。大丈夫なのかこれ…
「おい、お前たちも入って来い。」
姉さんの声で、会議室の扉が開く。確かあいつはGⅢだったか?なんかボロボロになってるし、その隣の少女は誰だ?その後ろからはあの時いた小さい鬼、覇美だったかが鬼を引き連れて入って来る。なんだこの百鬼夜行は…
「覇美、かなこに負けた!言うこと聞く!」
「はじめましてだな兄貴。俺は『師団』につく事にしたぜ。というか姉貴、強過ぎねぇか?」
「お兄ーちゃん、かわいい妹が来たよー。」
なんだこの状況、全く分からんぞ。
「「すみません、降伏でいいです。」」
こうして、多くの人々に深いトラウマを植え付け、極東戦役は1日と経たずに『師団』の勝利で終結することとなった。
その後、GⅢとの熾烈な兄弟喧嘩の末に勝利した(喧嘩両成敗として、姉さんに一発ずつ拳骨をお見舞いされた。尚、その一発がお互いにとって最大ダメージだった。)り、何故か俺が姉さんをけしかけた事になっており、その恨みから様々な勢力と死闘を繰り広げる事になった。
その過程でアリアの殻金が外れ、緋々神が目覚めたりしたが、姉さんがワンパンで沈め、その後、緋々神の希望を聞き入れ、母親(金色金)に合わせるために、緋々色金を姉さんが宇宙までぶん投げたり、様々なことがあり過ぎた結果、俺はSDAランクにランクインするわ、留年するわ退学になるわと散々な目に合うこととなったのであった。因みに、極東戦役で存在が明るみに出た姉さんは、当然の如くSDAランクにノミネートされていた。勿論、総合一位で。
俺の人生は、どこで狂ってしまったのか。考えてみれば、姉さんの弟として生まれた時点で、狂っていたのだろう。