―金虎視点―
キンジとの食事を終え、帰宅し、入浴後に、
「カナコ、せめて、あと数着は、服を買いなさい。」
と婆様に言われる。
「婆様、私は、別にいらないのだが。」
「まったく、この子は、少しは、女らしくなれないのかね。」
「体は女らしさ十分じゃがな。」
爺様が、婆様にぶっ飛ばされた。
「カナコ、少しは、大人の女っぽい服を持ちなさい。女の子が、私服で戦闘服なんて持ってるのは、あんたくらいだよ。」
「しかし、婆様、あれは丈夫で便利なのだ。」
「まったく、こりゃあ、当分結婚は無理そうだね。」
婆様が、呆れた様にいう。結婚は無理…、それは困る‼私は、私よりも強い男と結婚したいのだ。
「婆様、大人っぽい服を買えば、結婚出来るのか!?」
婆様の肩を掴み、問う。
「そういう訳じゃなくてね。まあ、ただ、少しはましになるだろうねぇ。」
婆様は、何かまだ、言いたいようだが、それどころではない。今すぐに買いに行かねば。
「では、買いに行ってくる。」
「このお馬鹿、もう店は閉まってるよ。」
玄関へ向かう私を、婆様が呼び止める。
「明日のお昼にでも行きなさい。分かったね。」
「致し方無い、寝るとしよう。」
翌日、支度を済ませ、家を出る。しかし、どこで買えばよいのだろうか?そもそも、私は服を買ったことがない。旅に出る以前は、母上や父上が、買って来てくれていたし、旅に出てからは、相対した者たちがくれた、戦闘服などの衣服が、非常に良いものだったため、買う必要が無かった。今も、部屋に残っていた、Tシャツにジーパンだが(サイズが合うのがこれしかなかった)、これの何がダメなのが、分からない。
分からないものを考えても、仕方がない。とりあえず、街へ出るか。歩いていれば、何か良いものがあるかもしれぬ。
ぶらぶらと街を歩く、成程、驚く程に店が多い。衣類系だけでなく、美容に飲食、大小様々な業種の店舗が並んでいる。さて、何処に入ればよいのだろうか?大人っぽい服…?不意に、宣伝用の録音音声が聞こえた。
「新素材のストレッチスーツ、動きやすさを追及した―」
これだ。スーツ、実に大人ではないか。しかも、動きやすいと、まさに私の為の服だ。宣伝の音声を辿り、店に着く。私は、店員に商品を伝えた。それから、試着だ採寸だの面倒ではあったが、なにも分からないので、言われるがままになる。気が付くと、Yシャツだけで5着、スーツも上下2着(スカートとパンツ)、フォーマルベストなるものを2着、更に、それに合わせた履物までも買うことになっていた。会計を済ませ、買ったのを着て帰りたいと伝え、着替える。そして、他の買った商品と、着ていたTシャツたちを袋に纏めて、店を後にする。
ストレッチスーツとは、戦闘服程ではないが、なかなかに動きやすいな。しかし、もう少し動きやすくはならぬだろうか?試行錯誤の結果、シャツのボタンをふたつ開け、結局、ジャケットは脱ぎ、シャツとベストのスタイルに変更する。腕が動きやすくなったな。この格好であれば、婆様にも叱られぬだろう。さて、少し、街を散策して帰るか。
カツ、カツとヒールを鳴らして、喧騒の街を進む。ヒールの高い靴など、初めて履いた。安定感がなく、動きにくいが、成程、良い鍛錬だ。世の女たちは、日々、このように鍛錬に励んでいたのか。己に枷を付け、高める。私もまだまだ未熟だな。まだ見ぬ強者との戦いの為に、更に、力をつけねば。更に、歩く、時折、話しかけてくる男がいたが、強者の気を感じないので無視し、歩く。
ヒールの高い靴での動き方、その感覚を掴むまで歩き続け、学園島まで来ていた。無意識に歩いていると、強い気を感じる方へ向かってしまうようだ。武偵高があり、戦闘能力を持つものが多い、ここ一帯に、自然と体が引き寄せられてしまった。
「さて、どうするか。」
ただ、適当に歩いていただけで、目的もなにも無い。ふと、この人工島の片隅に住む、弟を思い出す。
「差し入れでもしてやろう。」
弟の気を探り、歩き出す。途中でスーパーに立ち寄り、適当に、保存食やレトルト食品を買い漁り、向かう。
「ここだな。」
弟の気を発する部屋の前に、立ち、扉を叩いた。
=======================================
―キンジ視点―
俺は、自宅で勉強している。来る奴らは、狭いだの、日当たりが悪いだの文句を言うが、住めば都、慣れてくれば、落ち着ける空間となっている。問題とにらめっこしていた時、玄関をノックする音が聞こえる。
俺の家を人が訪ねてきた時、碌なことにならない。言ってて悲しくなるが、事実だ、室内で乱射事件起こしたり、騒動を持ち込んだり。それは、今の家でも、前の部屋でも変わらない。
俺が居留守を決め込んでいると、
「金次、いるのは分かっている。開けぬのなら、私が開けるぞ。」
姉さんの声、まずい、物理的に開けられてしまう。
「開ける、開けるから。」
急いで玄関を開ける。そもそも、なんで姉さんに、ここが分かったのかとか、いろいろと疑問はあるが、扉の安全が優先だ。破壊されたら、修理代だけじゃなく、追い出される可能性もある。
「まったく、直ぐに開ければ良いものを…。」
荷物を大量に抱えた姉さんが、立っていた。そして、玄関に上がり、どさどさと、荷物を置く。袋の隙間から食品が見える。
「姉さん、これは…?」
「うむ、差し入れだ。幼少の頃より、常に、金がない、と騒いでいたお前のことだ。どうせ雑草でも食べているのだろうと思ってな。」
そう言って、ごそごそと、袋から食品を取り出していく姉さん。カップ麵やレトルト食品を山積みにしていく。極貧の俺にとって、実に有難い差し入れだ。雑草食ってんのもバレてるし。
「ありがとう、姉さん。でも、なんでここが分かったんだ?」
「気を探って来た。金次の気は分かりやすい。」
あんた、ドラゴンボールの世界で修行してきたの?つまり、俺は、姉さんから逃げられないのかよ。
姉さんが、部屋に上がる。
「いい部屋だな。」
うそっ、初めて褒められたよ、俺の新居。
「雨風をしのげるし、水も出るようだな。」
姉さんは、どんな生活してたんだろう?褒められても、ちっとも嬉しくない。ところで、姉さんは、なんでスーツなんて着てるんだろう?しかも、扇情的な着こなしをしている。
「姉さん、その格好…」
「おお、これか、婆様に服を買えと られてな。どうだ。」
そう言って、胸を張る姉さん。どうだ、と言われてもなぁ。似合ってはいるけど、中身があれなのを知ってると、見た目とかどうでもいいし、何より、服を買えって言われて、なんでスーツなのかも分からない。しかし、下手なことを言って、殴られるのも嫌な訳で、
「うん、いいんじゃない?」
当たり障りのないことを言うのが吉だ。疑問形にしておくのもポイントだ。否定も肯定もしない、日本人スタイル。姉さんは、納得したのか、そうだろう、と頷いている。
「でも、姉さん、いいの?昨日も奢ってもらったのに…。」
俺は、積み上げられた食品を見て言う。
「気にするな、今日は、買い物が終わってから、暇で歩いていたら、辿り着いただけだ。それに、久々に戻ってきたのだ、私は、あまり良い姉ではないが、それでも、弟を思うくらいの気持はある。」
確かに、姉さんは、世間一般の姉とは違っていた。それでも、優しい姉さんってのは、俺たち兄弟は分かっている。
「俺ばっかり構ってもらって、兄さんに悪いな。」
「そうだな、金一のところにも、今度行くとしよう。しかし、金一は、弟だが、私よりもしっかりしているからな。」
自覚はあったんだ。でも、それだと、俺が、姉さん以下みたいじゃないか。
「それに、金次、お前を見ていると、以前父上が言っていたことが、なんとなくだが、分かる気がするのだ。」
「父さんが?」
「『馬鹿な子程、可愛い』とな、確かに、しっかり者の金一より、危なっかしい金次の方が、気になってしまう。」
ああ、だから父さんは、姉さんを溺愛してたのか。だって、その理論だと、姉さんが、全宇宙で、一番可愛いことになるじゃないか。
それから、姉さんの差し入れを収納に入れたり、じゃあ、帰って下さい、というわけにもいかないので、姉さんにお茶をだしたり、してから、勉強を再開する。姉さんは、俺が教材を開くと、それが視界に入らない所まで退避する。どんだけ勉強嫌いなんだよ。
しかし、姉さんの来訪で、俺は、この部屋に近づく、奴らに気づくことが出来なかった。
「金次、先程から、こちらに、殺気を放つ者が近づいている。なにかしたか?」
勉強中の俺に、姉さんが、突然そんなことを言う。姉さん、あんたのセンサーどういう仕組みなの?
「なにそれ、怖いんだけど。」
主に姉さんが、というのは言わないでおこう。
「安心しろ、『返對』したお前なら、ほど良い相手だろう。それに、強者だった場合、私が殴る。」
なんだろう、この安心感。普段は、馬鹿でポンコツな姉さんだけど、戦闘になると、姉さんがいるだけで、負ける気がしないし、なんなら姉さんが、ひとりで暴れた方が強い。あと、『返對』って言い方やめようよ。言ってるの、爺ちゃんと姉さんだけだぞ。
「姉さん、出来ればなりたくないんだけど。」
「お前は、まだ自在に『返對』できないのか?まったく、修業が足りん。」
ため息をつき、玄関に向かう姉さん。やった、俺の安全は確保された。だけど、一応防弾シャツ着とこ。
「来たな。」
姉さんの声で、警戒を強める。ドンドン、と激しいノックの音が室内に響く。
「バカキンジっ!なんで電話に出ないのよ!いるのは、分かってるわ、さっさと開けなさい!」
扉の向こうから、キンキンのアニメ声が聞こえてくる。アリアさんだ‼ヤバい、スマホ電源落ちてた。
「キーくん、早く開けないと、アリアが蹴破っちゃうよー。」
理子までいるのかよ。姉さんといい、アリアといい、お前らは、俺の家の扉になんか恨みでもあんの?
「狙撃手の気もあるな。金次よ、お前は、借金でもしたのか?」
レキまでも‼それよりもマズい、あいつら、姉さんを見たら、問答無用で発砲してくる。
「仕方ない、開けるぞ。」
やめて、せめて俺が開けるから。姉さんはどこかに隠れて。そんな俺の思いは届かず、姉さんが扉を開ける。なんでこういう時に限って、事情が分かる白雪だけいないんだよ‼
==========================================
―アリア視点―
「もーっ、なんで出ないのよっ‼」
何度掛けても繋がらない電話。
「キーくんのことだから、どうせ電源落ちてるんじゃない?」
理子が、ぴょこんと出てきて言う。そして、
「それともー、もしかしたら、キーくん、わざと電源落としてるぅ?」
くふっ、と口角をあげる理子。
「どういうことよ、理子。」
「んー、キーくん、もしかしたら、別の女の子とぉー、お部屋で遊んでたりして。」
「い、行くわよっ‼バカキンジ、理子の言ってる通りだったら、風穴っ‼そうじゃなくても、風穴っ‼」
ほいほーい、返事する理子と、無言のレキが着いてくる。
キンジの部屋の前に着く。
「バカキンジっ!なんで電話に出ないのよ!いるのは、分かってるわ、さっさと開けなさい!」
ドンドンと扉を叩く、
「キーくん、早く開けないと、アリアが蹴破っちゃうよー。」
いつものあいつなら、慌てて扉を開けに来るのに、返事も足音もない。まさか、キンジになにかあったの!?扉を蹴破ろうとした時、扉が開いた。
「む、武偵高の学生か?」
「あ、あんた誰よっ‼」
扉を開け、立っているスーツ姿の女、凄い美人…、バカキンジ、またやったわね‼ガバメントを引き抜く。
「おおー、美人さんだー。キーくん、相変わらずのタラシっぷりだねぇ。」
理子もそう言いながら、戦闘態勢をとる。レキも無言でドラグノフを抱える。
「あんたが誰だか知らないけど、怪我したくなければ退きなさい。キンジ、出てきなさい。」
「金次の友人か?待っていろ。」
女が、部屋に入って行く。
「なっ、待ちなさいよ‼この、バカキンジーっ‼風穴開けてやるんだからっ‼」
部屋に飛び込んで、壁を蹴り、女を飛び越える。キンジが、ひぃっ‼といって尻餅をついている。ジャキッとガバメントをキンジに向ける。
「ま、待て、アリア、話せば分かる。だから、とりあえず、落ち着け。」
「あら、私は落ち着いてるわよ、落ち着いて、あんたを狙ってるの。」
引き金を引こうとした時、
「金次、正直に言え、なにをやらかした?」
女が、突然キンジの前に現れた。なに、今の?緋緋神の力を使った、私の瞬間移動みたいなことをしたの?
「姉さん、誤解だ、誤解なんだ。とりあえず、姉さんも、お前らも、落ち着いて話を聞いてくれよっ‼」
キンジの叫び。あれ、今、姉さんって…。プルプルと震える指を、その人に向けて、
「お姉さん…?あんたの…?」
「そうだよっ‼この人は俺の姉さんだ。」
うそっ、変なとこ見られちゃった。どうしよう。部屋に入って来た、理子も、レキでさえ驚いてる。
「つまり、このお姉さんは、間違いなく、キーくんのお姉ちゃんだと?」
「だから、何度もそう言ってるだろ。この人は俺の姉さん。もういいか?」
あの後、急遽始まった質問タイム。私と理子が、キンジを質問攻めにしていたけど、それも、終わりを告げようとしている。だけど、私には、ひとつ、どうしても聞きたいことがあった。あの時に、お姉さんが見せた瞬間移動。私は、緋緋神の力を身につけたけど、まだ、全然使いこなせていない。だから、教えて欲しい、そんな思いがあった。
「最後に、あんたのお姉さんは、超偵なの?」
私の質問に、キンジは、
「なに言ってんだ、アリア?姉さんはただの無職だぞ。」
無職…、武偵でもないの!?
「待ちなさいよ、キンジ‼じゃ、じゃあ、あの瞬間移動はなによっ‼超偵じゃなくても、超能力かなんかでしょ‼」
なにか特別な力がないと、あんな事できないわ。
「いや、俺に聞かれても…。姉さん曰く、気合いらしいから、超能力とかじゃない、…と思う。姉さんが、なんか不可解なことやっても、俺たち家族は、『姉さんだから』で済ませてきたし。」
自信なさげに、チラチラと、隣に座るお姉さんを見ながら、キンジが言う。そんなキンジを見て、お姉さんが口を開く。
「金次、なにを言っている。あれは、走っているだけだろうが、友人に噓を教えるな。」
「えっ、あれ走ってたの!?」
キンジが、驚く。なんで、あんたが一番驚いてんのよ。というより、あの瞬間移動って、走ってたの!?あれ、待って、理解が、いいえ、訳が分からないわ。
「まったく、金次よ。見たら分かるだろうに、修行が足りぬ証拠だ。それに、気合いを使うときは、こうなると昨日見せたであろう。」
そんなことを言いながら、突然、空中を歩き出すお姉さん。何故か、足が金色の光を纏ってる。あれ?私、今、夢を見てるのかしら…?
お姉さんは、何もない空中から、階段を下りるようにして、床に立った。そして、呆然としている私たちを見て、
「金次、お前が下らぬことを言うから、友人たちが混乱しているではないか。」
何故か、キンジを叱る。
「いや、姉さんのせいだから‼突然、空中を歩いたらこうなるよっ‼」
キンジ、今回ばかりは、あんたが正しいわ。でも、
「キンジ、私、あんたがお姉さんって言ったの言い訳だと、少し疑ってたわ。それに、あんまり似てなかったし。でも、分かったわ。この人は、間違いなく、あんたのお姉さんね。」
「どういう意味だ‼」
だって、普通に考えたら、こんな出鱈目な存在、理解できないわ。でも、キンジのお姉さんって考えたら、その出鱈目っぷりも、納得できるんだもん。
「お前たち、菓子と茶を買ってきたぞ。」
突然、玄関から、コンビニの袋を持って現れるお姉さん。いつの間に…、いいえ、考えるのは、やめましょう。
==========================================
―キンジ視点―
姉さんが買ってきた、お菓子やお茶を、皆で分け合いながら、俺は、勉強を再開。時折、アリアや理子が教えてくれる。レキは、何故か、しばらく姉さんと、無言で見つめ合った後、俺の横にやってきて、
「キンジさん、私は、貴方に従いますが、貴方があの方と敵対することがあったら、私は、逃げます。」
と言って、部屋の隅に座った。あの数秒の睨み合いで、生物としての格付けが済んだのか、レキには、俺にも分かる程度の怯えがあった。そういや、子どもの頃、姉さんと出くわした犬も、あんな感じだったな。そんな姉さんは、爆睡している。俺たちの、勉強の話が聞こえたからだ。
まだ、俺が小学生になる前、昼寝しすぎて、眠れない日があった。眠れない俺に、姉さんは、
「寝むれないのか金次、寝れない時は、難しいことを考えろ。ぐっすり眠れるぞ。」
と言って、数秒で爆睡していた。俺は、そのアドバイスのせいで、思考の渦に飲まれ、結局眠れなかった。
爆睡する姉さんを見て、そんなことを思い出した。そりゃ、勉強出来る訳ないよな。ちょっと頭使ったら、あれだもん。
結局、姉さんは、アリアたちが帰る頃になっても起きなかった。
「キーくん、じゃーねー、お勉強、頑張るんだぞぉ。」
「お疲れ様です、キンジさん。」
理子とレキが、玄関を出る。
「キンジ、あんたのお姉さん、いろいろと、分からないことが多いけど…、優しい人ね。それは、分かったわ。お菓子のお礼も伝えなさい。」
アリアは、そう言うと、
「じゃあね、キンジ、勉強、ちゃんとやりなさいよ。」
「ああ、分かってる。アリア、お前たちも、ありがとうな。」
3人が見えなくなるまで見送り、部屋に戻る。
水を飲み、勉強を再開しようとした時、姉さんが目を覚ました。
「おはよう、姉さん。もう、夜だけど。」
「ああ、おはよう、お前たちの会話が難しいから、寝てしまった。」
ぐーっ、と伸びをする姉さん。
「友人たちは、帰ったか。見送れず悪かったな。」
「気にしなくていいよ。あと、アリアたちが、お菓子とお茶、ありがとうってさ。」
「そうか。さて、私も帰るか。」
立ち上がる姉さんに、服の入った袋を差し出すと、
「おお、忘れていた。」
と、袋を受け取る姉さん。玄関まで姉さんを送る。靴を履いた姉さんが、振り返り、
「金次、良い友人を持ったな。大切にしろ。それと、頑張れ。」
俺の頭をガシガシと撫でる。
「それでは、またな。」
去っていく姉さん。俺は、姉さんによって、ぼさぼさになった髪に、手櫛をかけながら、アリアの言葉を思い出す。
分からないことが多いけど、優しい人。確かに、そうだな。
フフッ、と小さく笑いながら、勉強に戻った。
レキの扱いが、難しすぎるし、理子の口調も難しいです。
白雪は出したかったけど、白雪が遠山家の家族を知らないのも、おかしいかと思い、今回は、お休みにしました。
公安の人達とか、リサとか、出したいキャラは、いっぱいいますが、話の構想が思い浮かばないです。
とりあえず、次回は、金一とパトラ辺りを被害者にしようと思ってます。