敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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咲姫の限界突破終わったぞー!後はレベル最大まで行かせるだけじゃい!でもブーストチケないんだよね•••(絶望)


万年筆って名前の癖に壊れるなよ

カンカンカンカン!!

 

天「ん?んぅ•••」

 

カンカンカンカンカンカン!!!

 

天「んぁ•••?なんだ•••?」

 

金属を叩く音に反応して俺はむくりと身体を起こす。まだ寝ぼけている目を擦って、視界がしっかりするのを待つ。俺の隣に、フライパンと金属お玉を持った月が立っていた。

 

月「おはようお兄ちゃん。朝ごはんできてるよ」

天「もうちょっと優しく起こしてくれない•••?」

月「フライパンで直に叩いた方がよかった?」

天「うっそだろお前wwwwww」

月「何私煽られてるの!?」

 

おちゃらけて見せたが逆に月の怒りを買ってしまった。そして本当にフライパンで頭をぶん殴られてから朝食を食べた。

 

今日はマネージャーの仕事は休みなので新しい万年筆を買いに文房具店に来ていた。今使ってる万年筆のインクが出にくくなり、修理も難しいということなので、いっそのこと買い替えようとなった。出費が•••痛い。仕事で使うからには高い性能を誇るのがいい。

ここの店員とは仲がいいので、大体ふざけながら買い物をするのがいつもの光景だ。

 

天「とりあえず、これは?」

店員「イタリア製だ。コンバータ式でも使えるよ」

天「操縦士新型万年筆」

店員「新製品で出たばかり、こいつはいいよ。軸を回せばペン先の硬さが変わるから用紙に合わせれば万能に活躍する」

 

新製品か••••••いい見た目をしているし、ペン先の硬さを自在に変えられるというのは高い魅力を感じる。

 

店員「他に何かないのかね」

天「十二支万年筆のセットだ」

店員「うちにあるものにしてくれ」

天「水兵万年筆」

店員「お兄さん、詳しいね。どれも性能面では最高だ。それで、どれにする?」

天「操縦士のやつお願いします」

店員「ペン先の太さはどうなさいますか?」

天「F(細字)でお願いします」

店員「かしこまりました」

 

分かる人には分かるネタをやって俺は会計を済ませる。ちなみに三万円した。しばらくお金使えねぇな•••。さぁーて帰って試し書きするかねぇ。と、思ってたら•••あれ福島さんじゃね?あのパツキンは恐らく。

 

天「福島さん」

ノア「うわあっ!な、なんだ天くんか、ビックリさせないでよ」

天「すみません。見かけたのでつい声を掛けてしまいました」

ノア「ーーッ!天くん、今暇?」

天「まぁ、暇と言えば暇ですかね」

ノア「じゃあ私の買い物に付き合って貰っていい?買いたいものが色々あるから、荷物持ちとかお願いしてもいいかな?」

天「いいですよ」

ノア「ありがとう!じゃあ早速、ここ一帯のカワイイグッズを一緒に厳選して欲しいの!」

 

可愛いモノかぁ•••小動物とかのグッズばっかり選びそうだなぁ•••。手当たり次第に俺が可愛いな、と感じたものを拾っていくか。

 

しばらくしてまた福島さんと合流して、お互いに得たものを見せ合った。

 

ノア「•••天くん、動物のグッズ、多いね•••」

天「個人の見解で可愛いものを探した結果、動物になりました」

ノア「あ、でもこの消しゴム、ハムスターの形してて可愛い!これ買っちゃお!」

 

福島さん自身が気に入ったものも少なからずあったので、これはこれで良かっただろう。さて、これで福島さんからの依頼は終わった。帰るか。

 

ノア「ちょっと待とうか•••?」

 

ガッ、と思いっきり肩を掴まれる。そして身体が反応して震える。だから触らないでって言ってんじゃん(キレ気味)。

 

ノア「何勝手に帰ろうとしてるの?まだ終わってないんだから」

天「えぇ•••次はなんですか」

ノア「次は雑貨屋に行こう!」

 

結果、俺は福島さんに振り回されることになった。こんなことになるくらいなら最初から声を掛けなければ良かったと、大いに後悔した。

 

雑貨屋に続きまた別の雑貨屋へと行って、最終的にはショッピングセンターのそれ系のコーナーにまで連れてこられた。いやはや•••こんなに動き回ったのは久しぶりかもしれないな。

 

ノア「これとかカワイイ!あっ、あれもカワイイ!カワイイが沢山あって困っちゃうな〜!」

 

福島さんは大変楽しんでいるご様子なので、その姿を眺めるというのも悪くはない。

 

ノア「天くん!何ボーッとしてるの?次行くよ!」

天「まだあるんですか•••」

 

前言撤回。これから一生福島さんには付き合わん。流石に怠くなってきた。俺はため息混じりに福島さんを追いかける。

 

天「次は何を買うんですか?」

ノア「次は•••このマグカップとかどうかな?ウサギが映っててカワイイと思うのだけど」

天「ウサギ•••あぁ、いいですね」

 

ウサギは大好きな動物だ。あのモフモフの身体にいつか触れてみたいものだ。うちペット飼ってないからちょっと精神的に来る()

 

ノア「じゃあこれも買っちゃおう!」

天「そんなにバンバン買って、財布の中は大丈夫なんですか?」

ノア「あ••••••」

 

さっきまで楽しんでいた福島さんが固まった。財布の事、全く気にせず楽しんでいたみたいだな。仕方ない、といった風に俺は財布から二千円を福島さんに渡す。

 

天「今回は俺の奢りでいいです。次からはしっかり管理してくださいね?」

ノア「ありがとう!ありがとう!天くん!」

 

とびきりの可愛らしい笑顔で福島さんはマグカップをレジに持っていった。というか俺、なんでお金の余裕ないのに奢るなんて真似したんだ••••••。まぁ、いっか。たかだか二千円、まだ痒い程度だ。

 

ノア「本当にありがとう、天くん!お陰でカワイイのが買えたよ!」

 

満足気な福島さんはニコニコしている。俺は苦笑を漏らしながらその姿を眺める。

 

天「福島さんが満足したならそれでいいですよ」

ノア「••••••前々から気になってたけど、咲姫ちゃんは『咲姫』って名前な上に呼び捨てで呼んでるのに、私や乙和、衣舞紀には名字でさん付けなのはどうして?」

天「咲姫に関しては彼女からの要望がありましたので。福島さんたちは、歳上の先輩なので名前で呼ぶのは結構憚られるんですよ」

ノア「そんな固い事気にしなくていいんだよ?天くんは私たちのマネージャーで仲間なんだから、仲良くしたいな、って私はそう思うよ?せめて私だけでも名前で呼んでみて?ほら」

天「••••••ノア、さん」

ノア「うん。これからは、私の事は名前で呼んでね。今後のサポートもお願いします、天くん」

 

福島さん、いや、ノアさんは頭を下げた。俺も頭を下げる。

 

天「こちらこそ、今後ともよろしくお願いします」

 

その後は二人でショッピングセンターの中を練り歩いてから別れた。家に帰り着いた俺はどっと疲れを感じて、万年筆の試し書きの事などすっかり忘れてベッドに飛び込んだ。




ハロウィン咲姫は絵見てぶっちゃけいらなくね?みたいな状態になってるけど一応回します()
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