敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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うーんやばい。今日の分の執筆をひとっつもやってないです()これじゃあ気持ちよく引退ができないじゃないか!早く!早く書かないと!


12月9日(火)

朝は俺と咲姫の二人で仲良く登校し、いつもの足取りで教室に入った。

••••••なんかやたらと視線が集まっているが、何かあったのか?

 

咲姫「•••••••••?」

 

わけがわからない様子で咲姫も首を傾げていた。俺も何が何だかさっぱりだ。

そこに女子生徒がソワソワした様子で口を開く。

 

女子生徒A「明日、Photon Maidenがウチでライブするんだよね?」

 

天「そういや明日だったな忘れてたわ」

 

女子生徒A「なんで当事者が忘れてるの!?」

 

だって基本的にクリスマスライブの方にしか目向けてないんだもん()そりゃ忘れるわ。

咲姫もあまり覚えてなかったようで、クラスメイトに言われてようやく思い出したようだ。

 

咲姫「そういえばそうだった••••••」

 

女子生徒A「出雲さんも!?楽観的過ぎるよ••••••」

 

天「あーでもそういや準備とかは一応してたな••••••」

 

意識して無さすぎて完全に忘れてしまってるんだよな••••••。

 

りんく「咲姫ちゃん咲姫ちゃん咲姫ちゃーーんっ!!」

 

天「おっと」

 

後ろからりんくが猛ダッシュでこちらに向かってくる。ブレーキも間に合わずに、俺の背中に思いっきりぶつかってしまった。

 

りんく「いたたたた••••••」

 

天「大丈夫かお前•••怪我は?」

 

りんく「えへへ〜•••大丈夫だよ!」

 

力なく笑いながら差し出した手を取って立ち上がるりんく。

 

りんく「ねぇねぇ咲姫ちゃん!明日ここでライブするんだよね!?見に行ってもいいかな!?」

 

咲姫「はい。もちろん」

 

りんく「Photon Maidenのライブ見るの楽しみだったんだー!天くんも出るの!?」

 

天「俺はマネージャーだぞ?裏方が出てどうするんだよ」

 

りんくの事だから悪意のない質問なのだろうが、流石に俺が出たところで誰も喜ばないだろう。

 

天「そういやりんくのユニットも明日じゃなかったか?」

 

りんく「あっ!そうだった!それにピキピキも出るんだよ!天くんはもうピキピキのみんなとは会った?」

 

天「いや、会ってない。相手の名前とかは知ってるが••••••」

 

りんく「それじゃあ明日の為に顔合わせをしておこうよ!」

 

天「••••••面倒だからパスしていい?」

 

どうせ話すことも何もないんだし••••••ピキピキにはしのぶがいるが、それだけだ。そいつ以外は完全に初対面の他人だ。

くいっ、と咲姫が俺の制服の裾を引っ張った。

 

咲姫「私やみんなも行くから•••行こう••••••?」

 

天「••••••はいはい、わかったよ」

 

上目遣いで頼み込んでくるものだから、俺は仕方なく頷いた。

 

りんく「咲姫ちゃんがいれば天くんも楽に扱えるね」

 

天「言い方悪いな•••あながち間違ってないけど」

 

将来的に咲姫の尻に敷かれるようになったらと思うと少し恐ろしいが、あまりそういった想像はつかなかった。

 

りんく「それじゃあお昼休みに学食に集合だよ!ピキピキのみんなにもそう伝えてくるねー!」

 

それだけ言って、りんくはまた走ってどこかへ行ってしまった。

荒らすだけ荒らして勝手に去っていく。まるで嵐のようなやつだ。

 

天「••••••今から断るのはーー」

 

咲姫「ダメ」

 

天「••••••はい」

 

どうやら俺に拒否権はないらしい。咲姫がムッとした表情を向けてきたので、俺はもう諦めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

昼休みになり、俺は咲姫にバレないようにこっそりと教室を出る。

 

天「(さて•••何処に逃げようか)」

 

正直な話、俺がいたところであまり意味がないと感じているので、隠れてやり過ごそうという判断だ。

やはり隠れるなら屋上か?あそこならこの時期誰も近づかないだろう。

 

乙和「天くん何してるの?」

 

天「ーーッ!?」

 

乙和「おぉ〜飛んだねー」

 

後ろから突然乙和さんに声を掛けられて、俺は驚いて飛び上がる。多分普通の人の全力ジャンプは簡単に超えた自信がある。

 

咲姫「乙和さん••••••!天くんを見なかった••••••?」

 

そしてそこにタイミング悪く咲姫がやってくる。あ、やべ、これ詰んだかも。というか確実に詰んだ。

 

乙和「天くんならちょうどあそこにいるよー」

 

咲姫「•••逃げようとした••••••?」

 

天「な、なんのことかなーアハハハハハ••••••」

 

ここまで下手な誤魔化し方もないだろう。汗かきまくってるし目線は逸れてるしで最悪だ。

咲姫がこちらに歩いてくる度にドキドキと心臓がーー悪い意味でーー跳ね上がる。

 

咲姫「早く行かないと遅れる••••••」

 

天「え?あ、あぁ•••」

 

ぎゅっ、と小さな力で俺の手を握った。少し困惑した俺はそのまま咲姫に引かれていく。

 

乙和「よーしじゃあしゅっぱーつ!多分ノアと衣舞紀は先に着いてると思うから急ごっか!」

 

咲姫「うん••••••」

 

天「あっ、ちょっ、自分で走れるから••••••」

 

咲姫「また逃げるかもしれないからダメ••••••」

 

天「はい•••すんません••••••」

 

為す術もなく、咲姫に手を引かれながら俺たちは急いで学食へ向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

学食に到着すると、やたらザワザワとしていた。何事だ?何か限定メニューでもあるのだろうか。

 

乙和「あっ!いたいた!」

 

すぐに二人を見つけた乙和さんは、そちらの方へ走って行った。元気すぎるだろ••••••。

俺たちも続いて行くと、そこにはりんくもちゃんといた。

 

りんく「あっ!来た来た!こっち座って!」

 

ご丁寧にりんくから席を勧められて、そこに座る。もちろんと言うべきなのか、隣は咲姫だった。ちなみに手はまだ繋がれている。

 

?「ふーん。この人がりんくちゃんが言ってた人?」

 

りんく「うん!そうだよー!」

 

茶髪の女子生徒が、りんくに確認をとっていた。それに対してりんくは元気に頷く。

 

?「えっと•••男子•••なんだよね?でも顔は••••••」

 

咲姫「ちゃんと男の子です」

 

今度は黒髪に所々黄色が混じった女性が咲姫に確認を取っていた。

おぅ、ピアスつけてる•••巷でいうギャルってやつか?ちょっと怖いな。

 

?「ううん、しっかり男の子だよ•••。制服で隠れてるとはいえ、身体は筋肉の塊だわ!」

 

天「••••••ウチに負けず劣らずキャラが濃いな••••••」

 

なんというか、退屈しなさそうだった。だからと言って一緒に過ごすのはちょっち面倒ではあるが。

 

?「というかなんで天がここにいるのさ••••••」

 

デコ出しピンク髪の少女が、ため息混じりに言葉を放った。•••なんか見たことあるぞ。確か••••••。

 

天「お前しのぶか。最近会ってないから忘れてたわ。たまにはウチに来いよー?月も待ってるだろうし」

 

しのぶ「きゅ、急に何••••••!?というか最近って一ヶ月も経ってないでしょ!?」

 

天「あ?そうだったか?」

 

どうも記憶が曖昧だ。え?何処かで会ったっけ?少なくとも一ヶ月以内にこいつが家に来た記憶はないが••••••。

 

衣舞紀「天、知り合いなの?」

 

天「友達ですよ。妹の」

 

月のゲーム仲間でもあったりする。よくゲームで一緒に遊んでいるのは知っていたが、まさかDJユニットを組んでいたとは思わなかった。

 

天「いやー•••あのチビガキがねぇ••••••」

 

しのぶ「誰がチビガキだーっ!」

 

天「怒んなって。あんまりカリカリしてると生え際が後退するぞ?」

 

しのぶ「誰の所為だと思ってるの!?」

 

?「今日のしのぶはよく叫ぶね」

 

しのぶ「響子も見てないで助けてよ!」

 

あぁ、この人が山手響子か。確かにカリスマがありそうな何処とないカッコよさを感じる。

ということはさっき俺の筋肉を感じ取ってたパツキンは笹子•ジェニファー•由香か。名前なっげ。

 

?「あらあら、必死になってるしのぶも可愛いわよ〜?」

 

しのぶ「絵空まで••••••!」

 

天「絵空•••清水家の御令嬢か」

 

絵空「あら、よくご存知ですね。神山柚木の御子息様♪」

 

天「••••••そっちもよく存じているようで」

 

どうやら俺の母親の存在は当に知っているらしい。変にイジりを掛けてこないだけまだありがたい方だ。

 

?「神山柚木?誰よそれ」

 

?「むにさん•••世界的に有名な女優さんのマネージャーさんですよ」

 

あ、母さんの事知らない人がいたわ。なんか救い。

 

天「••••••むに?あー•••?なんかどっかで聞いたことあるような••••••」

 

そういや月がなんか、むにむにおんりー?だっけ?そんな名前の絵師さんを推してたな。絵が可愛くて綺麗ー、って熱烈に語ってた気がする。

 

りんく「むにちゃんはねー、絵がすっごく上手なんだよ!」

 

そこにりんくが補足を一つ。うん確定。こいつ絶対月が大好きな絵師様だ。あいつの為にサイン貰っとこうかな()

 

むに「それで?そのマネージャーの息子もマネージャーをしてるってこと?」

 

りんく「そういうことー」

 

天「お前が絵描くのと同じようなもんだよ、『先生』」

 

むに「ふぇっ!?」

 

先生、その部分だけを強調してむにに伝えてやる。わかりやすく動揺した彼女は、素っ頓狂な声を上げた。

 

天「妹がお前の事大好きだから、これからも大事にしてやってくれ」

 

むに「••••••!しょ、しょうがないわね••••••!」

 

あいつもなんだかんだネット内では有名人だし伝わるだろう、多分。

 

りんく「天くんの妹さん、むにちゃんとお友達なの?」

 

天「ん?まぁちょっとな」

 

あまり詳しい事は言わない方がいいだろう。変にむにを追い込むわけにもいかないし。

 

天「それと•••明石真秀••••••りんくから話は聞いてるぞ。たまにクマできてるらしいなw」

 

真秀「ちょっとりんく••••••!その事いつ話したの!?」

 

りんく「会った時にどうしてもみんなの事話しちゃうんだよねー。天くん私のお話ちゃんと聞いてくれるから」

 

天「結構面白いからな。聞いてて飽きない」

 

こいつがアフリカにいた頃の話は未だに覚えているほどだ。まだ全部じゃないらしいし、まだまだ聞きたい。

 

天「んで•••渡月家のお嬢様か••••••なんというか、周りのメンツが中々にエゲついな」

 

キャラの濃さは多分我がPhoton Maidenが頂点に立つ自信があるけど。大部分はノアさんが持っていってくれること間違いなしだな。

 

天「って、明日のライブの為の顔合わせだったな。すっかり忘れていた」

 

しのぶ「なんでそんな大事なことを忘れてるのさ••••••」

 

天「悪い悪い。チビガキと話してたから消し飛んでたわ」

 

しのぶ「だからチビって言うなーー!」

 

天「アッハハハ!怒んな怒んな」

 

怒り狂うしのぶの髪をワシャワシャと乱してやる。髪をボサボサにしながらも、それでもしのぶは落ち着かなかった。

 

しのぶ「はぁ、はぁ、はぁ••••••」

 

でも体力はやっぱりないからすぐに疲れて大人しくなった。

 

天「相変わらずだなー。運動ちゃんとしてるか?どうせ昨日も遅くまでゲームしてたんだろ?ちゃんと寝ないと大きくならないぞ」

 

しのぶ「天はアタシのお母さんか!?」

 

響子「意外とエプロンとか似合いそうだね」

 

天「エプロンは妹がいつも着けてるし俺はいいかな」

 

響子「普段は妹ちゃんが家事をしてるの?」

 

天「まぁそんなとこ。料理以外は一応できるが、全部妹が勝手に片付けちまうから」

 

ライブの話は何処へやら、ただの世間話へと完全に切り替わってしまっていた。

いやまぁどうせ話が脱線するのは分かっていた事だけど。

••••••こんな調子で明日ライブするのか。変に抜けてないといいが、と俺は少し心配になった。




それじゃ書いてきますね•••明日にはまた咲姫の星四出てくるし•••頼むからバースデーまでに追加しないでくれよ頼むよ•••
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