敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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お久しぶりです、如水です。投稿が遅れて申し訳ありません。一ヶ月更新とはなんだったのか、私にもわかりません。
一つ言い訳させていただくなら、作品自体は一ヶ月前には出来上がっていたんですよ。これはマジです。何故か投稿する気力が湧きませんでした。脇が甘いですね、脇だけに(?)



女子部屋侵入日誌

扉を開けると、いつも通りのメンツが欠ける事なく揃っていた。部屋の広さ的に少しギリギリ臭いが、まぁ何とかなるだろう。

 

咲姫「遅い」

 

天「無茶言うなよ•••」

 

しかも開口一番にそれかよ。もっと他にないのか。

もう既にゲンナリとした気分だが、適当にベッドの上に座る。当然、と言うべきなのか、咲姫はすぐさま俺の隣に移った。無駄に行動が早い。

 

天「マジで人多いな••••••」

 

角毎にベッドが合計四つ置かれており、その真ん中のスペースさえ使えばここにいる計十人でもなんとか余裕を持てそうだ。狭いことには変わりないが。

 

響子「聞いたよ?バスの中で寝てたんだって?クマはなくなってるみたいだけど、夜は寝られるの?」

 

天「••••••ぶっちゃけ無理だな。いい子ちゃんはもう寝る時間だが、まーったく眠くない。最悪しのぶと一夜明けるかもな」

 

しのぶ「言い方」

 

天「失礼」

 

とりあえずお茶を濁す為にしのぶをダシに使ったが、案外冷静に返されてしまった。

 

しのぶ「それにアタシは寝るよ。嫌でも明日は外に出されるんだから」

 

しかもバリバリの正論をぶつけられてしまった。ち◯ちん萎えそう。

 

天「今思ったけどこの人数でトランプすんの?もうワンセット欲しいんだけど」

 

絵空「そう言うと思って•••持ってきておきました〜♪」

 

絵空が鞄からトランプを取り出す。これでりんくの分と合わせてセットが二つになった。

 

由香「何をして遊ぶかは決めてるの?」

 

天「大富豪」

 

むに「ド定番ね•••」

 

天「パーティーゲームとかもやりたいが、流石にゲームまでは持ってきてないだろ?」

 

しのぶ「スマホがあるじゃん。宇宙人狼とか人数的にちょうどイケるけど」

 

天「マジ?トランプ飽きたらするか」

 

しのぶの案を即採用して、俺たちはトランプを広げる。

 

麗「トランプで遊ぶなんて久しぶりですね」

 

天「そういやそうだな。ゲームとかが当たり前になった今だとこうやってカード系で遊ぶやつ中々いないだろ」

 

響子「今じゃこうやってトランプで遊ぶのにもスマホで十分だからね」

 

時代の進化ってすげぇよなぁ。お陰で実物のカードを作っている会社とか軒並み死んでそうだけども。

情報社会ってのは皮肉なものだねぇ。

 

響子「まぁでも、私たちはカードでやってた世代だから、こうやって人とやる時は実物じゃないとしっくりこないけどね」

 

天「あーそれはわかる。なんだかんだ実際に手に持ってやる方が楽しいよな」

 

なんだかんだ言ってこういう昔ながらの人間がいるから、今も受け継がれていくのかね。

もし子供ができたら色々遊ばせてみるか。花札とか花札とか花札とか。

 

咲姫「後で花札もする?」

 

天「••••••いやいいよ。一対一でやるもんだし」

 

咲姫が気を利かせてくれたが、今はこの大人数でやる、という空間に浸っていたい。それにたかだか俺1人のワガママに付き合わせるのもなんだか悪い気がしてならない。

 

むに「そもそも花札ってどういうゲームなのよ」

 

天「派手な絵柄をとにかく奪う運ゲ」

 

真秀「メチャクチャ端的だね•••」

 

だって説明するの面倒なんだもん。あながち間違ってないし。ちなみに運ゲであることは間違いではある。

ちゃんと場の流れとかを見れば多少は予測できる。でも運ゲ。所詮は運ゲ。

 

むに「なんだかこういう時って月がいつも一緒にいるイメージだから、なんだか違和感があるわね」

 

天「んー、そうわね」

 

しのぶ「何その適当な返し•••しかも日本語おかしいし」

 

天「そうわよ」

 

むに「からかってるの!?」

 

むにが前のめりになりながら俺に向かって大きな声を発する。それを俺はじーっと見つめながら瞬きを数回繰り返す。

 

真秀「月に関して触れられるの、嫌だった?」

 

天「いや•••あいつだけなんか友達の家に泊まってるって言うから少しムカついてるだけ」

 

咲姫「そうなの?あ•••でも家に何日も一人だと危ない」

 

天「それをわかってるから相手側も受け入れてくれてんだろ。どうせ帰ったらメチャクチャ自慢してきてうるさいに決まってる••••••」

 

ため息を吐きながら、机を指でトントン、と鳴らす。あまり行儀の良い行為ではないが、気を紛らわすには何かしら音が欲しかった。

 

りんく「じゃあ私たちも楽しい事をして月ちゃんに自慢しようよ!写真撮ろっか!」

 

天「えぇ•••やけに急だな、おい」

 

唐突にりんくにこちらに引き寄せられて、スマホの内カメを向けられる。

引き攣った笑みを浮かべるが、まだりんくはシャッターボタンを押さない。

 

天「撮らないのか?」

 

響子「そんな固い顔で撮るわけにもいかないでしょ?」

 

天「う、うるさいな•••」

 

少し顔が赤くなって逸らしてしまう。こっちだって好きで笑顔ガチガチにしてるわけじゃないんだ。

 

咲姫「•••••••••」

 

天「あほ•••?はひはん•••?」

 

ぐいーっと両頬を咲姫に無言で引っ張られる。というかなんでそんな無表情なの怖いんだけど。

 

咲姫「こうしたら少しは柔らかくなると思って」

 

天「いや、ならないから•••」

 

解放された頬を我が息子のように大事にさすりながら、細目を向ける。

 

天「てか、遊ぶんじゃなかったのか?何もないなら俺部屋に戻りたいんだけど」

 

由香「今日は寝かさないぞ〜!」

 

りんく「そうだ〜!」

 

天「あっ、ちょーーんぶぅ!」

 

二人に飛びかかられて、俺は無様に倒れ込んでしまう。女の子二人とはいえ、多少重たい。

 

真秀「ちょっと天、大丈夫!?」

 

天「あぁ、何とかな•••お前らは早くどけよ」

 

由香「え〜?つれないなー」

 

天「動けないんだけど•••」

 

パシャッ!

 

天「は?」

 

突然のシャッター音に反応して音の元を辿ると、咲姫が俺たちの姿を写していた。

 

天「おまっ!何撮ってんの!?」

 

咲姫「Photon Maidenのみんなに送ろうと思って」

 

天「勘弁してくれよ•••こんな姿見たら絶対に乙和さんとか乙和さんとか乙和さんがうるさいんだから」

 

しのぶ「実質一人じゃん•••」

 

天「お前も一人でゲームしてねぇで助けろよ。デコにヘッドバッドすんぞ」

 

しのぶ「暴力から離れなよ。行動に移すタイプの月じゃん」

 

天「まぁ俺ら兄妹だし?口の妹と行動の俺ってか?」

 

しのぶ「どっちも悪い意味での言葉なんだからおかしいよ」

 

天「うっさいわい」

 

仰向けになりながらしのぶに毒を飛ばすが、彼女も対応に慣れたのかずっと冷静な言葉が返ってくる。もうちょっと反応してくれてもいいじゃん。アゼルバイジャン。

 

咲姫「あ、乙和さんから返信来たよ」

 

天「マジで送ったんだな••••••」

 

今頃携帯のグループラ◯ンに通知が届いている事だろう。嘆かわしや、俺。

 

咲姫「楽しそう、だって」

 

天「それだけか?」

 

あの人に限ってそんな一言で済むとは到底思えない。例えるなら乙和さんが赤点回避するくらいありえない。

 

咲姫「他には帰ってきたら私もする、って」

 

天「結局かー」

 

やっぱり乙和さんは乙和さんだった。スキンシップ激しすぎでしょ。こちとら彼女持ちやぞ。一応あの人に好かれてるから、あまり嫌な対応ができないのもアレだが。

 

天「というか••••••騒いだら少し眠くなってきたな。部屋に戻らせてくれ」

 

りんく「いーやーだー!」

 

天「なんでこんなワガママなんだよ•••後何日もあるだろうに。咲姫、助けて」

 

咲姫「ぎゅってしてくれるなら」

 

天「ハグくらいいくらでもしてやるから早く」

 

咲姫「じゃあキスも追加」

 

天「•••••••••わかった」

 

咲姫「そのまま一緒に寝ようね」

 

天「結局部屋戻れねぇじゃねぇかよ!?」

 

むに「••••••何この夫婦漫才。見てるこっちが恥ずかしいわ」

 

天「そう言うなら助けてくれよ本当に••••••」

 

むに「払い除けるくらいできるでしょ」

 

天「もしものことがあって二人を怪我させるの嫌だ」

 

麗「どうしてでしょう•••今聞くとただ責任から逃げようとしているようにしか聞こえません••••••」

 

天「麗も大概失礼だな!」

 

いいとこ育ちだろこのアマ!口くらいちゃんとしとけや!

 

響子「由香もりんくちゃんもそろそろ離れてあげて?これ以上続けたら天の喉が死んじゃうから」

 

響子の一声に、二人はいとも簡単に俺から距離を空けた。うーん、この。

 

天「さて•••部屋戻って寝るか•••」

 

よっこいしょ、とジジイのように立ち上がってから部屋に向かおうとしたところでーー

 

コンコン。

 

扉から軽く叩く音が鳴った。その瞬間、俺の顔は真っ青になる。寒気も冷や汗もついでにやってきた。

ぜっっったい先生だろこれ。詰んだだろ。

 

教師「おーい、まだ起きてるのか?いい加減寝ろよ?」

 

まだ入ってきてはいないが、これはもう絶対に入ってくる流れだ。長年の経験がそう言っている。

 

天「••••••どうしよ」

 

バレないように小さい声を発しながら、音を立てないように歩く。

 

咲姫「こっち」

 

ちょいちょい、と咲姫がこちらに手招きをする。なるほど、何か案があるんだな。

ノコノコと藁にも縋る思いでついていった瞬間、手を引かれてベッドの中に連れ込まれてしまった。

隠れるだけなら最適解かもしれないけど、咲姫までついてくる必要はなかったのでは。

 

天「••••••近い」

 

咲姫「一緒に寝るのはいつもと思うよ?」

 

天「いや、そうなんだけどさ•••今は周りにみんながいるから恥ずかしいって言うか•••」

 

咲姫から目を逸らしながら、か細い声で抗議する。修学旅行効果なのかはわからないが、何故か異様に恥ずかしい。

 

咲姫「可愛らしい天くんも、私は好き」

 

天「•••そりゃどうも」

 

ぶっきらぼうに言葉を返していたら、咲姫がゆっくりと抱きついてきた。

毛布にくるまっている状態になっているのに加えて、彼女の体温も合わさって少し暑かった。

 

教師「そんな大人数で集まって•••出雲はどうした。まさか神山の所に遊びに行ってるのか?」

 

真秀「え、えっと•••そ、そんな所です!」

 

教師「••••••まぁいい。消灯時間まで後少しだからちゃんと呼び戻しときなさい。後部屋にちゃんと帰る!」

 

ここの部屋ではない人間たちがぞろぞろと部屋から出て行く声と音が聞こえて来る。

 

天「•••••••••」

 

咲姫「•••••••••」

 

ただ無言で、気配を殺すように息も潜める。目の前にはこちらを見つめる咲姫の顔があった。

 

天「••••••もう行ったか?」

 

咲姫からの返事はないが、それに応えるようにりんくから元気のいい声が飛んできた。

 

りんく「もう出ても大丈夫だよー!」

 

天「ようやくか。んじゃ、出るかさきーー」

 

咲姫「んっ」

 

ホッと安堵して毛布をめくろうとした瞬間に、咲姫は突然唇を重ねた。俺は目を丸くして、固まってしまう。

 

咲姫「んぅ、ちゅ、ちゅっ•••」

 

そのまま更に唇を押し付けてくる。逃げられないように腕を背中に回す用意周到っぷりだ。

 

咲姫「はぁっ、ふふ、隠れながらキスするのってドキドキするね」

 

天「•••そんな突然することないだろ」

 

咲姫「まだ照れてる」

 

天「うるしゃい」

 

まだ赤い顔を隠すように寝返りを打つ。それに対応してか、咲姫は更に密着した。胸の感触が背中に伝わってきてまた心臓が跳ねる。

 

りんく「あー!二人だけで一緒に寝るなんてダメだよ!!」

 

毛布をひっぺがしたりんくに俺たちの姿を見られる。しかし、驚いた顔はすぐに笑顔へと変貌し、俺の隣に寝転がった。

 

天「何やってんのお前!?」

 

りんく「私も天くんと咲姫ちゃんと一緒に寝る!」

 

天「せめて咲姫と二人で寝てくれよ!?いい加減部屋に戻らないと俺がヤバいんだけど!?」

 

意見を通そうととりあえず勢い任せでデカい声を出すが、見事にガン無視。更にくっつかれてどんどん逃げ道が閉ざされてきていた。

 

りんく「このまま寝ちゃおうよ〜。私もう眠たいよ〜」

 

咲姫「初めてだね。りんくさんと一緒に寝るの」

 

りんく「あ!確かに〜!天くんも一緒だね」

 

天「•••珍しく咲姫が浮気判定を出さない」

 

咲姫「今は天くんにくっつけてるから満足」

 

天「えぇ••••••」

 

結局このまま俺と咲姫とりんくの三人で仲良く川の字で寝ることとなった。

そして翌日の朝に教師に見つかってドヤされたのは言うまでもないだろう。

というか騒いでばっかりで全く遊んでねぇじゃねぇか時間返せ。




こんな調子ですが、現在私が通っている学校が発表の準備でかなり忙しく、ぶっちゃけ書く時間をそこまで確保できないんですよね。休日返上すればイケそうではありますが。
それでも休日はやりたい事ありますので、そのはご勘弁を。
では次回もまた気長にお待ちください。四月の終わりには帰ってきます。
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