敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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文化祭の出し物作り終わんねぇ!wヤバいこれマジで間に合う気がしないwww体育祭の練習と並行してるから尚のことヤバい!www


ライブの後に•••

迎えたライブ当日。俺はマネージャーとしてライブの主催者等の挨拶周りをしていて、Photon Maidenの相手ができない。本来なら彼女たちの精神的ケアをしなくてはいけないのだが、デカい会場のお陰で一人一人に挨拶するのがすっげぇ大変だ。

 

天「会場騒がしいなぁ•••まだ一人目が始まったばかりだろ••••••」

 

まぁ、ライブなんて騒いでなんぼだしな。その方がアーティスト側もテンション上がってなおいい。WIN-WINの関係の出来上がりだ。

 

天「後何人だっけ•••マネージャーはこれがあるのを除けば楽なんだけどなぁ••••••」

 

そうは言っているが、風邪ひいたときみたいに仕事を溜め込んで地獄を見るのは勘弁願おう。会場をチラリと見る。大量の光に照らされながら歌うアーティスト。その姿は素直にカッコいいと思えた。

 

天「(まぁ•••マネージャーなんて裏方は、日陰から抜け出せるわけないか)」

 

自分の立場は重々承知している。だからこそでしゃばった真似とか、問題になるような行動を一切しない。マネージャーの俺が問題を起こせば、担当にも迷惑が掛かる。とてもシビアな立ち位置なのだ。その癖担当が評価されるばかりでマネージャーは見向きもされない。

まぁ俺は目立つような事はあまり好きじゃないからそれでいいのだが。

それに、担当が有名になればなるほどマネージャーの仕事の忙しさは加速していく。それで鬱になってしまった人もいるくらいだ。一応俺にもそういった経験はあるからもう慣れっこだ。実際忙しすぎて鬱になりかけたし。だがこの経験が今の俺を形作っている。そう思えば、忙しく仕事をするというのも悪くない。

だけど挨拶周り、てめーはダメだ。

 

ようやく終わった、挨拶周り。少し疲れた様子で控え室に入る。

 

衣舞紀「お疲れ様ー。やっぱり疲れるもの?」

天「えぇ、疲れますよ。会場内走り回ってお偉いさん方に挨拶しにいくのは••••••変に話長引く時もあるし、どうでもいい話されるしでバカクソ面倒です」

 

憔悴しきった顔で俺は淡々と語る。あまり仕事の疲れとかは人に話さないのだが•••なんか話しても大丈夫なんじゃないかという気になってしまう。

 

乙和「まだ私たちの番先だし、お話しようよ!」

天「そうですね。すっごいどうでもいい話させられまくって気が滅入っているので、ありがたいです」

 

なんか、逆に俺が精神的にケアされてるような希ガス。まぁでも、彼女たちには助けられてる部分も少なからずある。それに甘える事も大事だと咲姫にも教えられた。だから俺は乙和さんの提案に乗ったのだ。

 

ノア「少し気になるけど、どういう話をしてきたの?」

天「あー•••自分の会社がどーたらこーたらとか、所属の人がどーたらこーたらとか、興味を全くそそられない内容でした」

ノア「いかにも天くんが嫌いそうな内容だね••••••」

 

俺の性格をある程度把握してるノアさんは、納得したように苦笑しながら頷いた。

 

天「でも、Photon Maidenを評価してくれる方もいて••••••その人の話を聞くのは、楽しかったです。終始みんなの事を褒めてくれて••••••すごく嬉しかったです」

 

担当が褒められる言葉というのは、マネージャーとして一番の褒め言葉でもある。それも、大好きなユニットの事となると尚更だ。

 

ノア「天くんの今の表情、カワイイ••••••」

天「植木鉢演出しますよ?(キレ気味)」

ノア「え、何それは•••」

咲姫「植木鉢をぶつける事って、月ちゃんが言ってた•••」

乙和「それただの暴力だよー。女の子に暴力はいけないぞー」

 

それはわかってるよ。わかってるけど、つい家にいるような流れで対応してしまう。慣れって怖いな•••。

 

衣舞紀「天も前以上に馴染んだよね。以前だったら話はしてもどうでもよさそうだったし」

天「え、そうですか?」

咲姫「うん。最初の頃は淡々と仕事をこなしているだけでお構いなしに帰ってばっかりだった」

天「あ、それは覚えてる」

 

仕事をバーっと終わらせてサーっと帰って寝てたなそういえば。単純に関わる気がなかったから、やることやってすぐに直帰してたんだよなぁ••••••。

 

乙和「それで今は毎日のように咲姫ちゃんと二人でラブラブ帰っているわけと」

天「今その話します•••?」

 

少し恥ずかしいのだが••••••。咲姫も少し頬を赤くしている。

 

ノア「カワイイ二人の反応が見られるなら、いくらでもその手の話をするよ?」

天「冗談抜きで勘弁してください」

 

あんまり俺を辱めないでもらいたいところだ。俺だって羞恥心くらいある。というかメッチャある。

こうやってワイワイ話すのもいいが、残酷なことに彼女たちの出番がやってきていた。

 

衣舞紀「じゃ、行ってくるね」

乙和「頑張ってきま〜す」

ノア「応援、よろしくね」

咲姫「••••••行ってくる」

天「あぁ、思いっきり暴れてこい」

 

咲姫の頭を撫でて、背中を押して送り出してやる。

俺は関係者席に移動して、遠くながらPhoton Maidenのパフォーマンスを眺める。実際にライブを見るのは何度目かわからないが、今日は一段と気合が入っているのを身体が感じ取っていた。

以前よりもダンスのキレは増しているし、歌声も綺麗になっている。俺はすっかり、彼女たちの姿に魅了されていた。

Photon Maidenの世界観は独特だ。神秘的で未来感があって。今までそういったものに触れてこなかったのもあって、好奇心というか、不思議なものを見て探究したい心が加速した。

 

天「やっぱり、すごいな••••••」

 

俺の語彙力ではこのような低俗な感想が限界だった。雑誌とか書く人なら「美しい演出を観客に響かせる華麗で可憐なる少女たち」とかくっさいセリフでも書くのだろうか。そういった文章力を惜しみなく使うのが仕事だしな••••••。おい作者、お前ほんと文章力ゼロだよな。

うるせー殺すぞ(作者)。

 

天「お前そんな野蛮な奴だったっけ」

 

普段はもっと大人しいわい。テンション上がってたりうざったい時はこうやって口が悪くなるの!(作者)

 

天「面倒な奴だな。はよ帰れよ。読者が逃げるぞ」

 

はい、すんません••••••帰ってエロゲします(作者)。

 

天「あいつエロゲ以外やる事ないのか••••••?」

 

作者の趣味を疑ってしまうが、名前とか普段のツ◯ッターの言動的に剣道と竹刀好きなのは確かなようだ。

俺には関係ない話だけどな、と頭の片隅に追いやる。視線を、意識を、集中を、全てを彼女たちに注いだ。

 

ライブは無事に終わった。結果を言えば、大成功だ。文句なしの出来栄えで、努力の成果を十二分に発揮することができただろう。

これから打ち上げということで、五人でファミレスを訪れる。ちなみに今日はそんなに食べたい気分じゃないので、普通通りの食事をするつもりだ。

 

天「ライブ、お疲れ様でした。乾杯」

衣舞紀•乙和•ノア「かんぱーい!」

咲姫「か、乾杯•••」

実際にライブをしたわけではない俺はテンションが上がりきっていなかった。普段の口調で音頭を取ったが、全員しっかりノッてくれた。が、相変わらず咲姫は思い切り声を出すはずもなく、小さかった。

それぞれ全員に料理とドリンクは行き渡っているので、各々で勝手に食べ始める。

 

天「はむ、あぐ、あむ、もぐもぐ••••••」

衣舞紀「相変わらず、食べるのが早いわね••••••」

天「ここの飯美味いですから」

乙和「そんなに急いで食べたらすぐになくなっちゃうよー?」

天「余裕があれば追加注文するので大丈夫です」

咲姫「またいっぱい食べるの•••?」

天「流石にあの時みたいには食べないさ。よっぽど腹減ってない限りは」

 

それでもバクバクとどんどん食べ物を口の中に放っているわけで、皿の上はどんどん白くなってきていた。

 

咲姫「私の、食べる?」

天「咲姫も腹減ってるだろ?遠慮せずに食え」

ノア「じゃあ私のをあげよう」

乙和「それオクラじゃん。ノアが食べたくないだけでしょ?」

ノア「うっ、バレたか•••」

 

自分の嫌いなもの俺に押し付けようとしていたのかこの人••••••。いち早く乙和さんがカバーしてくれて助かった。

 

衣舞紀「逆に天は何でも食べるわよね。偉いわ」

天「苦手な食べ物ないですから。見た目があまりにも酷かったら食欲失せますけど」

乙和「見た目次第か〜。じゃあ、ジャ◯アンシチューとかは?」

天「見ただけで吐く自信があります」

 

あんなこの世のものとは思えない見た目のシチュー、実際に見たら吐きはしなくても気分が悪くなる人は一定数いると思う。

 

乙和「デザートは?もちろんいくよね?」

天「当たり前じゃないですか。ここのパフェ美味いですし、2つくらいいこうかな、と思ってます」

ノア「デザートで本気を出すのは変わらずなんだね••••••」

 

引きつった笑みをしたノアさんが呆れたような目で見てくる。飯関係になるとあんた毎回その顔するよね()

結局、パフェは二つでは止まらず、三つ目までキメた。ここのパフェ美味スギィ!中毒になりそうだ。これは合法薬物ですね間違いない。

 

みんなと別れて、俺と咲姫の二人で家まで足を運んでいた。突然携帯が鳴って取り出すと、月から連絡がきた。

 

月『今日は友達の家に泊まるので、一人で寂しく過ごしてください。月より』

 

ウザい言い回しするなぁこいつは。珍しく今日の夜はボッチとなった。アーナキソ。

 

咲姫「月ちゃんから?」

天「あぁ。友達の家に泊まるらしい」

咲姫「じゃあ今晩は天くん一人?」

天「そうだけど」

咲姫「••••••泊まってもいい?」

 

••••••は?今なんつった?泊まる?咲姫が?うちの家に?•••••••••マジかよ。

 

天「今からはご両親が困ると思うけど」

咲姫「衣舞紀さんの家に泊まると言えばきっと大丈夫。それに私、一人暮らしだから」

天「え!?そうなの!?」

 

聞くところによれば、Photon Maidenに加入した際に上京して事務所が借りている家に住んでいるとのこと。というか離れてるのに確認とかとるのか、律儀だな。

 

天「え、前まで弁当とか誰が作ってたんだ?」

咲姫「あれは衣舞紀さんが作ってくれてた」

天「へぇー、衣舞紀さんの弁当また食ってみたいかも」

咲姫「•••••••••」

天「冗談だ」

 

ムスッとした顔をされたのでヘラヘラ笑って誤魔化した。

家に着き、俺は玄関に手を掛けて咲姫の方を振り向く。

 

天「本当に来るのか?」

咲姫「うん」

 

ただ頷いた。これは来るな••••••親の静止振り切ってでも強引に来るやつだ。

 

咲姫「お風呂、天くんの家のを使ってもいい?」

天「あぁ、いいぞ」

咲姫「一緒に入る••••••?」

天「恥ずかしいから無理」

 

一緒に風呂なんてむりむりむりむりかたつむり。俺の精神が異常きたすレベルにダメだそれは。

 

咲姫「じゃあ一緒に寝る」

天「そぉっ•••れはぁ•••だ、大丈夫•••だよな?」

 

風呂だとお互いに裸になるからダメなんだ、恐らく。寝る時はパジャマなり何なり服を着るからいいんだ、多分。

 

咲姫「すぐ行くね」

天「ん、わかった。玄関開けとくから勝手に入ってくれ」

咲姫「わかった」

 

咲姫は急ぐようにして自分の家へと向かっていった。俺は風呂を沸かして、その間に荷物を自室にしまっていく。

風呂が沸いたのと同時に、インターホンが鳴った。なんてタイミングの良いこと。というか勝手に入っていいって言ったんだから、一々インターホン押さなくてよかったのに()

 

咲姫「お邪魔します•••」

 

遅い足取りで警戒するように家の中を進む咲姫。二階から降りて顔を出すと、安心したように表情が柔らかくなった。

 

天「今風呂沸いたんだが、先入るか?」

咲姫「いいの?」

天「あぁ」

 

俺が頷くと、咲姫は遠慮せずに風呂場へ直行した。その間に明日の準備だとかを済ませて、咲姫が風呂から上がるのを待った。

 

咲姫が上がった後に俺も風呂に入った。すぐに身体を洗って上がり、自室に入る。

咲姫はクッションに座っていた。俺はそれに合わせるように向かいにあるクッションに座った。

 

咲姫「天くんの家に来るのは何回かあったけど、泊まるのは初めて•••」

天「言われてみればそうだな。なんかすごい新鮮だ」

咲姫「私も•••」

 

微笑みながら咲姫は俺の方へ寄ってきた。咲姫を抱き寄せて、頭を撫でる。

 

咲姫「気持ちいい•••」

天「ん•••そうか」

咲姫「今日のライブ、楽しかった」

天「だろうな。遠くから見てたけど、本当に楽しそうにしていた。見てるこっちも楽しかったぞ」

咲姫「そう言ってもらえるのは、嬉しい」

 

見上げるような視線で咲姫は笑う。俺も笑みを返して、頭を撫でる手を止めない。

 

咲姫「天くん•••」

天「どうした?」

 

顔を赤くした咲姫が俺を見つめる。俺は首を傾げて、咲姫の言葉を待つ。

 

咲姫「まだライブの熱が抜けてなくて•••ちょっと変な気分になってる••••••」

天「••••••そうか••••••」

 

咲姫の言いたいことは大体わかる。つまり”そういう気分”なのだろう。気がつかない程俺は愚かではない。

 

天「いいのか?」

咲姫「うん、天くんならいいよ•••?」

 

俺は咲姫を抱き抱えて、ベッドに転がした。そのまま押し倒す格好を取って、唇を奪った。




感想評価、お待ちしております。ちなみに、この後HシーンをR18の方で投稿します。見たい人だけ見てくださいね。
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