敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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今日で休日終わりとか嫌になりますよー全く。まぁいつも気ままに生きてるのであんまり変わらないんですけどねw今日ずっと寝てたしw


忙しさよりも期待が高まる事ってない?

昼休みになると、わかってはいたが乙和さん、衣舞紀さん、ノアさんの三人が教室に凸ってきた。目的は大方わかっていたので、俺は咲姫の手を引いて中庭に出た。

大きいテーブルがあったのでその周りに座って話をすることに。いつになく緊張感が漂っていて、少しだけだが冷や汗をかいた。

 

衣舞紀「朝のニュース見たけど•••本当なの?」

 

朝のニュース、その言葉だけで俺は何の事なのか一瞬で理解した。言わずもがなライブの件だろう。俺はただ頷いた。

 

乙和「ライブするのはいいんだけどさ〜、私たちに言わないというのはどうかと思うよ〜?」

天「いえ、元々今日話す予定だったんです。それがニュースになってたりトレンドに入ってたりで、予想外の事態に見舞われまして」

 

ここまで騒がれるとは全く思ってなかった。もしこのような事がなければ、放課後の時に平和に話せる事が出来たのだろうが•••。

 

天「一応姫神プロデューサーにも訊いてみましたが、双方の社長同士で勝手にオッケー出しちゃったらしくて•••」

 

全く面倒な事をしてくれるよ社長さんは••••••おかげで学校内で騒がれちまってるんだから、迷惑なことだ。

 

ノア「でも、今はそんな事はどうでもいいの。単独ライブ•••持ってきてくれたんだ?」

天「えぇ。これもPhoton Maidenの成長の証だと思えば•••」

乙和「それはないかな〜。天くんのツテもかなり入ってると思う」

衣舞紀「だよね。私たち、というより、事務所だけじゃあんなところで単独ライブなんてできないわ」

天「•••••••••なんでぇ」

 

今回のライブは俺のツテだとかそういったものは一切関係ないと思うのだが。Photon Maidenが実力を示しているからこそ、あんなデカいハコを押さえられたのだと俺はそう確信している。

 

ノア「そもそも事務所だけだと話すら通してもらえないよ•••その辺は天くんが今まで積み上げてきたもののおかげかな」

天「そ、そんなこと••••••」

衣舞紀「謙遜しなくていいわよ。ここまで来れたのは天のおかげなんだもの」

天「うぅ•••恥ずかしい••••••」

 

多方面から褒められて俺の心は嬉しさよりも羞恥心が勝っていた。顔が赤くなって逸らしてしまう。

 

ノア「天くん、カワイイ•••!写真に納めて永久保存しなければ•••!」

天「えっちょっそれは•••」

 

写真は勘弁して欲しいので手で顔を覆った。その間に何とか落ち着かせて顔を出す。

 

天「と、とにかく•••!ニュースでも言ってたようにライブは七月にしますので、レッスン等頑張ってください!」

咲姫•衣舞紀•乙和•ノア「はい!」

 

全員がしっかりと応えて、俺は少し安心した。

まぁこれでしみったれた話は終わりとして、Photon Maidenのみんなと昼食を食べる事になった。ライブとかそういった集まり以外で全員と飯を食べるのは何気に初めてかもしれない。

 

咲姫「はい、これ」

天「あぁ•••ありがとう」

 

咲姫から弁当を受け取って中を開ける。肉が大量に入っていて、少し無理をさせたのではと心配になった。

 

乙和「あれ?天くん今日は月ちゃんのお弁当じゃないんだ?」

咲姫「昨日は私の家に天くんが泊まったから•••」

衣舞紀「えぇ!?」

乙和「!?」

 

咲姫が恥ずかし気もなく昨日の事を暴露した。衣舞紀さんと乙和さんは驚き、ノアさんは固まっていた。

 

天「もぐもぐもぐ••••••」

 

恋人同士で泊まるなんていずれあるだろうと、俺はそう思っているので気にせず食事を続けていた。流石にセックスした、なんて話題になったら死ぬけど。

 

乙和「それでそれで、どうだったの!?」

咲姫「ど、どうだったって言われても••••••」

 

咲姫は目を逸らした。詮索されて赤くなるくらいなら最初から言うなよ•••。

 

乙和「やっぱり一緒にご飯食べたりしたの!?」

ノア「いやそれじゃいつも通りでしょ。それに泊まるなら一緒にご飯食べるなんて当たり前じゃない」

 

ノアさんが的確にツッコミを入れてくれるが、ぶっちゃけこの人が1番何言い出すかわからないから怖い。爆弾発言は控えてくれよ••••••。

 

ノア「お泊まりっていっても二人は付き合ってるよね?一緒に寝たりしたの?」

 

ほら来たよ!まだ「セックスしてないの?」って訊かれるよりはマシだけどさぁ!いやこんなクソみたいなこと訊いてくるの月くらいだわ()

 

月「へくしっ!」

夢木中生徒A「月ちゃんどうしたの?風邪?」

月「な、なんでもないよー!」

 

咲姫「ね、寝た•••」

 

そして咲姫は何で答えてるんだ••••••。しかもみんな「おぉ〜」と興味津々に聞いてやがるし。

 

ノア「甘々だね〜。天くんはどうだったの?咲姫ちゃん可愛かった?」

天「ノーコメントです。咲姫が可愛かったというところは頷きますが」

衣舞紀「ラブラブね•••」

 

いや仕方ないじゃん。恋人が可愛いと思うのは自然の摂理だと思いますがねぇ?ねぇ?

 

乙和「晩御飯とかは?咲姫ちゃんが作ったの?」

咲姫「天くんがチャーハンを作ってくれた」

乙和「天くんチャーハン作れるの!?食べてみたいかも」

天「でしたら今度作りますよ」

咲姫「••••••むぅ」

 

咲姫が俺の制服の裾を引っ張った。え、他の人に飯作るのダメなの?

 

衣舞紀「天のチャーハンは咲姫だけが食べたいみたいね•••」

天「たかだかチャーハンで大袈裟な•••。あ、味まぁまぁ濃いと思いますけど大丈夫ですか?」

乙和「全然オッケー!楽しみにしてるね!」

ノア「咲姫ちゃんの嫉妬は無視なんだ••••••」

 

流石にチャーハンで嫉妬されるのもこっちが困る()後でご機嫌取りしないといけないが、まぁ咲姫が甘えてくるだけだしいいか。

 

咲姫「朝の約束、ちゃんと守って•••」

天「はいはいわかってるよ。あんまり俺を疑うなって」

 

今日の帰りはえっれぇ事になりそうだな••••••これだと長時間抱きしめて頭撫でないといけなさそうだ。

 

午後の授業はかなり退屈で、俺はずっと寝て起きての繰り返しを続けていた。評価は落ちそうだが、卒業できれば何でもいい。成績やテストで赤点さえ取らなければ卒業は絶対できるのだから。

 

教師「神山ー?お前寝るのホント好きだなぁ••••••」

 

教師が持ってたペンで俺を叩こうとしたので躱した。

 

教師「•••?起きろよっ」

 

また躱す。

 

教師「な、何故当たらんっ」

 

何度も何度も躱すと、教師は疲れたのか、はたまた俺を起こすのが面倒になったのか教卓の方へ戻っていった。

 

焼野原「な、なぁ神山•••お前本当に起きてるか?」

天「半分半分だな。起きてるけど今すぐにでも寝そうだ」

焼野原「なんで避けれるんだよお前•••」

天「父さんから鍛えられてるからな」

 

父さんに比べたら教師の動きはノロマだ。避けるのは容易い。ある意味睡眠の妨害を避ける為だけに鍛えてるのかと、度々思ってしまうのはちょっと心が痛いが。

 

焼野原「期末テストはいいのか?来月だぞ」

天「欠点さえ取らなければそれでいい」

焼野原「うっわーすっげぇ現実的な考えだ•••」

天「卒業さえできればそれでいいからな」

 

俺は苦笑した。焼野原くんもなんとも言えない笑みを漏らしていたが、お前毎回赤点取ってるだろ。俺の心配してないで真面目に勉強しなさい。

 

放課後になり、俺は一足先に事務所に向かっていた。真っ先に仕事部屋に突撃して、パソコンを立ち上げる。メモ帳と万年筆も取り出して仕事に取り掛かった。

まだ八月のライブまでの予定の組み込みが完全に終わっていない。後々調整が入るかもしれないが、その内に別のライブを入れたり、陽葉学園内でのライブ等も考えると、かなり予定を組みづらい。

単独ライブという甘い言葉にふわふわとしていた心が一気にドン底へ叩き落とされた気分だ。それまでの間は仕事に追われて心休まる時間なんて中々取れないだろう。もしかしたら咲姫に甘えてしまうかもしれないが、彼女なら許してくれるはずだ。

メモ帳に書いた予定をパソコンにも同じように入れていく。同じ作業を二回するというのは、中々に面倒で精神が削られるものだ。

事務所内の人たちにも知らせておかないといけないから仕方のないことではあるのだが。••••••また今度何処かでライブできないか交渉してみるか•••。

 

気がつけば夜になっていた。仕事の方もキリのいいところまで来たので、パソコンを落として今日の分は終了した。

仕事部屋から出て、事務所の外に出ると、咲姫が待っていた。

 

咲姫「あっ•••帰ろ?」

天「あぁ」

 

俺に気づいた咲姫は微笑み、俺の手を握った。俺も握り返して、帰路につく。

 

咲姫「お仕事、大変?」

天「ライブが終わるまでは忙しいかな。でも咲姫やみんなの為と思えば頑張れる」

 

これは事実だ。Photon Maidenの為だと思えるからここまでやれる。だがそれで身体が壊れたら元も子もないので体調管理には気をつけよう。

もうすぐ家に着くくらいの所まで歩いてきた。そこで咲姫は止まって、俺の手からするりと離れた。

 

咲姫「朝の約束•••」

天「ん、わかった」

 

咲姫を抱きしめて頭を撫でる。ふわふわの髪はとても触り心地が良かった。

 

咲姫「こうしてると落ち着く•••明日も頑張れる」

天「しばらくはかなり大変だろうけど、頑張れ。咲姫たちが倒れないように、どうにかするから」

咲姫「うん•••ありがとう、天くん」

 

咲姫が更に密着する。小さく笑みを零して、ライブへの期待が高まったのを感じた。




感想評価くれたら嬉しいです。そして昨日D4してたらマルチで友達とぶち当たって笑ったwお互いに好きな曲だしあってメドレーライブしたぜ!
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