敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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いやー明日実習やーん!レポートしたくねぇよー!小説書けないしD4もできないやんけ!しかも来週テストだし詰みゲーですね間違いない。


時と場って知ってる?

学園に着いたのはいいが、乙和さんが俺から離れる気配がなかった。階段のところでずっと俺に抱きついている。

 

天「あの、そろそろ•••」

乙和「やだ!」

天「子供ですか•••?周りの目もあるんですから自重してくださいよ。あなた先輩でしょ」

乙和「好きな人に甘えるのに先輩なんて関係ないよ!」

 

確かに今の乙和さんの言い分はもっともだった。それに対して反論する気はないが、いかんせん周りの視線が痛い。居心地は最悪だった。

 

天「後からでもイチャつけるんですから、ほら離れてください」

乙和「むぅ〜•••」

 

渋々、といった感じで乙和さんは俺から身体を離す。

 

乙和「昼休み、ちゃんと来てね」

天「もちろんです」

 

俺は頷いた。乙和さんもそれで機嫌が良くなったのか、いつもの笑顔へと変わる。

 

乙和「じゃあ、後でね!」

天「はい」

 

階段を登っていく乙和さんを眺めてから、俺は自分の教室へと入る。

 

男子生徒A「よー神山ぁ••••••朝からお熱いなぁ••••••えぇ?」

天「そ、そうだな••••••」

 

男子生徒から殺意マシマシの視線を向けられて、俺はたじろぐ。顔こっわ。

 

焼野原「花巻先輩と、あんなこと••••••!」

天「付き合ってるから、な?」

焼野原「な?じゃねぇよ!あんな人前でイチャコラしやがってさぁ!?」

 

顔を目の前に近づける焼野原くん。ちょっと暑苦しくてキモいのでやめてほしい。

 

天「近い」

焼野原「あぁ!?花巻先輩はよくて俺はダメなのかぁ!?えぇ、コラ!?」

天「めんっどくせぇ••••••」

 

朝から妙な絡まれ方をされて、疲労感を感じていた。椅子に全体重を掛けてドカッと座る。そして大きなため息を吐いた。

 

咲姫「大丈夫?」

天「はは、まぁな•••意外と疲れるな•••乙和さん含めて」

咲姫「乙和さん、どんな感じ••••••?」

天「ずっと甘えてる。まぁ可愛いからいいんだけどさ」

咲姫「少し前までは乙和さんのこと、苦手だったよね」

天「••••••まぁ、かなりボディタッチとか多かったしな」

 

俺は遠い目をする。咲姫は苦笑いを返したが、俺の事はある程度わかっている咲姫だからこそ、どういう心情をしているのか俺自身もよくわかっていた。

 

咲姫「でも、順調そうだね。すごく幸せそうな色をしてる」

天「そりゃどうも」

 

俺は軽くぶっきらぼうな返しをする。咲姫はそれが俺の照れ隠しだとわかったようで、クスクスと笑っていた。

 

天「まぁ••••••乙和さんからは少し前に告白されてたからな。その時から意識はしてたのかもな」

咲姫「そうなんだ•••?乙和さん、いつの間に••••••」

 

咲姫は訝しげな表情をする。まぁ人知れずやってきたから知らないのは仕方のない事だろう。

 

天「仕事終わりに急に誘われてな、それでコクられた。その時は恋愛とかする気なかったから保留って形にしといたけど••••••本当は乙和さんの気持ちが冷めるのを待ってたんだ。その方が平和的に終わるし、俺も変に後味を残すこともないからな」

 

俺は淡々と語る。咲姫は無言で聞いていたが、表情は苦そうだ。

 

天「でもまぁ、惚れた弱みだな••••••。今じゃあ甘えられるのが嬉しいまである」

咲姫「乙和さん、天くんといつもくっついてるからね」

 

そう言われるとなんか恥ずかしいが••••••。いやそれはどうでもいい。

 

天「しかも今はうちで暮らしてるし•••もう滅茶苦茶だ」

咲姫「それ、ここで言っても大丈夫••••••?」

天「あっ(察し)」

 

俺は周りを見渡す。嫉妬、殺意、負の感情が入り混じった視線が向けられ、俺は冷や汗を流す。

 

男子生徒C「どういうことだ神山••••••?」

天「ちょ、ちょっとしたジョークよ、ジョーク••••••アハハハ•••••••••」

男子生徒C「ん?(威圧)」

天「•••••••••••••••」

 

俺は目を逸らす。圧たっぷりの顔を向けられ、目を合わせたくなかった。そして今後学校では、この手の話をするのはやめようと誓った。だって死にそうなんだもん。

 

昼休みに入り、俺と咲姫は弁当箱を持って二年生の教室へと向かっていた。そこまで向かってる間にも痛い視線が男子達から飛び交っていた。まさかとは思うが、乙和さんって人気者だった••••••?

 

乙和「そっらくーん!」

 

向かっていた途中に乙和さんが教室から飛び出して、俺に抱きついた。そこまで衝撃は大きくなかったが、急な事態だったので少しよろけた。

 

天「おっと•••いきなりはやめてください」

乙和「えっへへ〜、ごめんね〜」

 

全く悪びれる様子のない乙和さんは、俺の胸に顔を埋めていた。ため息を吐くが、嫌な気は全くしなかった。

 

咲姫「ご飯••••••」

天「あぁ。乙和さん、行きますよ」

乙和「はーい!」

 

離れたが、手はしっかりと握っていた。その所為で更に周りから見られてしまう。

 

乙和「?どうしたの、天くん?」

天「••••••何でもないです」

 

引き攣った顔をしていた所為で、余計な心配を掛けてしまった。俺は首を横に振り、平気なフリをしてみせる。

教室に入り、Photon Maidenの面々と昼食を食べ始める。これもいつもの光景になりつつあった。

 

ノア「とりあえずは、二人ともおめでとう」

天「ありがとうございます」

乙和「ありがとう!ノア!」

 

俺と乙和さんが付き合い始めた事を伝えると、真っ先にノアさんは祝福の言葉を贈ってくれた。それに対して、俺は礼で応える。

 

衣舞紀「天と乙和かぁ•••相性はいい方かな」

天「気を遣わない、という面では相性はいいかもですね」

乙和「性格はー!?」

 

納得のいかない答えを聞いて、乙和さんは俺に掴み掛かった。そして容赦なく揺さぶられて、俺の頭はガクンガクンと滅茶苦茶に動く。

 

ノア「ちょ、ちょっと乙和!そんなことしたら天くんが•••!」

天「大丈夫ですよ。それにこんな事で怪我をするわけがないじゃないですか」

咲姫「でも万が一にも••••••」

天「こんなんで怪我なんてしねぇよ」

 

乙和さんの腕を掴んで強引に引き剥がす。頬を膨らませて、不機嫌な様子をアピールする彼女は、何だか可愛かった。

 

衣舞紀「いつまでもイチャついてないで食べなよ•••」

乙和「だって天くんの反応が薄いんだもん!」

ノア「いつもの事じゃない•••なにを今更••••••」

乙和「昨日と今朝は甘えても許してくれたのに!」

 

今朝はともかく昨日は俺と乙和さんと月の三人しかいなかった。月の睡眠のタイミングを考えれば、監視されることもない。

 

天「それで、今日は何か食べたいものはありますか?」

乙和「クレープ!」

天「夕飯にクレープとかデブまっしぐらじゃないですか。というかそれはデザートでは?」

 

乙和さんの要望にツッコミを入れる。少しシュンとした顔になったが、そのお願いは受け入れ難い。

 

乙和「というか、今ご飯食べてるのにそれ訊くの?」

天「早めに言っておかないと俺が忘れそうなので」

ノア「もう夕飯は乙和でいいんじゃない?」

天「クソ不味そうですね」

乙和「酷い!」

 

いやだってねぇ?人間って美味しいのかわかんないし。というより俺はマズい説を推す。

 

乙和「天くんが冷たいよ〜•••」

天「そう言いながらくっつかないでください」

 

更に身体を密着させられ、少しドキドキしてしまう。そういうとこやぞホンマ。

 

咲姫「そういえば、月ちゃんは最近どう?」

天「•••いつも通り」

咲姫「••••••••••••」

 

黙り込んでしまった。咲姫も多少は月の事はわかるので俺の言い分は理解していた。

 

ノア「はぁ〜、私も久しぶりに月ちゃんに会いたいなぁ〜•••」

天「うちに来ますか?月も喜びますよ」

ノア「でも今は天くんの家、乙和がいるんでしょ?ちょっとね••••••」

乙和「何それどういう事?私がいたら悪いの?」

 

ホントこの二人仲いいよなー、と俺はしみじみと感じる。そして生温かい目で、彼女たちを眺めていた。




感想評価オナシャス!後R18要望兄貴約二名!明日出すぞ!
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