敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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今回からノア√じゃい!もう半分やぞ?半分。早いもんやなぁ。まぁ来年の四月までしか書けないからその間だけでも頑張りますんで、よろしくお願いします。


ノア√
風邪でも話す事は話したい


夕方辺りの時間になっただろうか、俺は未だに頭痛と空腹に苛まれていた。せめてお粥だけでも食べておこうとベッドから立ち上がったが、大きくふらついて膝をついてしまう。

 

天「ぐぅ•••やっぱりキツいか••••••」

 

少し動くだけでも頭に激痛が走る。俺はついにその場に倒れてしまった。

 

天「まさか、ここまでダメになるとはな••••••」

 

頭どころか身体中が痛くなったような気がした。せめて何か気の紛らわせるものはないか•••。俺は立ち上がって、本棚に向かう。震える手を伸ばして一冊の書物を手に取った。

『脳と魂の存在』

とある誰かが著した、魂についての論文が書かれたものだ。

 

天「これ読むの•••いつぶりだろうか••••••」

 

最後に読んだのは一年くらい前になるだろうか。もう内容ほとんど覚えてねぇよ。

俺はその場にへたり込んで、書物を開いた。魂の存在について、それがどこにあって、どのような役割を果たしているのか、事細かに記されていた。

 

天「今更になって見てみると、意外とわかるな•••魂の存在位置とか、なんとなくわかる•••」

 

俺は風邪の症状など忘れて、論文に意識が完全に向いていた。頭の中は過去に思いに思い詰めた魂についての事ばかりが、いっぱいに広がっていく。

ピンポーン!

インターホンが鳴り、俺の思考が遮られた。パタン、と本を閉じてテーブルの上に置く。

 

天「何か荷物でも頼んだっけ•••?」

 

俺は首を傾げる。そして集中していた意識が分散したおかげで、また頭痛が襲いかかってくる。とりあえずさっさと対応してまた読み直そう。俺は壁に手をつきながら、小さな歩で歩く。

多少の時間をかけて玄関前まで辿り着き、ドアを開けると同時に、倒れた。

 

ノア「えっ!?そ、天くん!?」

 

急に倒れ始めた俺を、ノアさんは受け止めてくれる。顔に柔らかい感触があったが、そんな事はどうでもよかった。

 

ノア「まだ月ちゃんは帰ってきてないの?」

天「•••••••••」

 

俺は無言で頷く。それくらい弱っている事を理解したノアさんは、俺を支えながら部屋まで連れて行った。

ノアさんは俺をベッドに寝かせると、テーブルに置いていた論文書に目が留まった。

 

ノア「これ•••学術書?魂の存在••••••これまたマイナーな」

 

多方面に知識のあるノアさんは、少し苦笑した様子で書物を手に取る。それを開くとすぐに苦笑は苦い顔へと変わる。

 

ノア「なにこれ•••私の知ってる論文じゃない•••」

天「ノアさんは表面しか見てないんですよね?魂についてとなると、かなりめんどくさいですよ」

 

そもそも脳との関係性の時点でダルいまである。脳のどのような働きが魂にどう働いているのか、脳がこうなると、魂もこうなるとーー基本は脳に連動して魂が行動しているような感じになるが、変な所で脳と関係なく魂は動くからめんどくさい。

 

ノア「天くん、こんな難しい本読んでるんだね」

天「一応はそれの研究に携わっていた事もありましたから」

ノア「それで、結果は•••?」

天「魂の存在を理解するところまでは行きました。ですが、それを証明するまでには至れませんでした」

ノア「証明•••?」

 

ノアさんは首を傾げた。恐らく、その研究結果を言えば証明になるだろう、と考えたのだろう。だが現実は非情だった。

 

天「魂の存在は研究者しかわかりませんでした。それを証明する為の決定的な何かがなく、ただ研究者たちの中でだけ証明されました」

ノア「そうなんだ•••結構難しい問題なんだね•••」

天「魂についての研究が更に進めば、死亡した人の身体を人工義体に替えて蘇らせる事もできます」

ノア「そんな事ができるの•••!?」

 

ノアさんは驚いた顔をする。全く説明をしていないが、するとまた話が長くなるので俺自身のやる気の問題だった。

ぎゅるるるるるる••••••。

盛大に腹の虫が鳴り、ノアさんはクスリと笑った。

 

ノア「お昼食べてないんだね?」

天「はい•••」

 

俺は少し恥ずかしくて顔を逸らした。ノアさんはやれやれと言った様子で立ち上がって、お粥を持って一階に降りて行った。

しばらくしてノアさんが戻ってくると、ベッドの前に座る。俺は上体を起こして、ノアさんに身体を向けた。

 

ノア「熱いから気をつけてね」

 

スプーンでお粥を掬って、俺の顔前へと持ってくる。俺は息を吹きかけてお粥を冷ましてパクリと一口で食べる。

 

天「あつっ」

 

冷まし足りなかったのか、まだ熱かった。口の中が火傷しそうだ。

 

ノア「天くん、焦らなくてもたくさんあるから」

天「わ、分かってます•••」

 

なんだか今日はノアさんに少し遊ばれているような気がした。とりあえずはノアさんの言葉を気にしないようにして、淡々とお粥を口にした。

お粥を食べ終えると、食後特有の妙な眠気に襲われた。寝転がった状態のまま、瞼が重くなってきていた。

 

ノア「もう眠たいみたいだね。寝ちゃっていいよ?」

天「•••頭いってぇ」

 

眠気は大いにあったが、頭痛がそれを邪魔した。目を閉じれば、余計に頭痛が酷くなってとても眠れる気がしなかった。

 

ノア「大丈夫?手握っててあげるから」

 

ノアさんが優しく俺の右手を握ったのがわかった。俺より小さくて柔らかい手だったが、包まれている感覚を覚えた。俺も握り返すと、なんだか精神的に落ち着いたのか、頭痛が引いた気がした。

 

天「ノアさん、ありがとうございます•••」

ノア「どういたしまして。早く元気になってね?」

天「••••••はい」

 

その言葉を最後に、俺は眠りについた。恐らくノアさんの手を握る力は完全に抜けただろう。

 

ノア「•••カワイイなぁ」

 

ノアさんは小さく呟いた。俺の手から離れると、次は俺の頭にその手が移る。

 

天「んぅ•••」

ノア「はぁ〜カワイイ•••!こうして見てると、ただの女の子だよね••••••」

 

ノアさんの手が俺の額に触れる。多分熱いだろうが、それでもお構いなしだった。

 

ノア「まだ熱はあるみたいだね•••でも苦しそうだったりしてなくて良かった」

 

ノアさんはそのまま俺の頭に手を置いて撫で始める。眠ってる俺自身はその感覚に気づく事は絶対にないが、ノアさん本人は堪能していたという。

 

俺は目が覚めると、勢いよく身体を起こした。右手にはノアさんの手はなく、そもそも俺の部屋には俺以外誰もいなかった。

 

天「ノアさんは帰ったか•••」

 

俺はベッドから床に足を着けて、自室を出る。一階のリビングに灯りがついているのが見える。恐らく月だろう。

 

天「月、おかえり」

月「あっ、お兄ちゃんただいまー」

ノア「調子はどう?」

天「••••••ノアさん、帰ってなかったんですね」

月「夕食食べていくみたいだよ」

天「いやとりあえず、その状況なんなの?」

 

今俺の目の前では、月がノアさんに抱きしめられている絵面が広がっていた。月は嫌がる様子もなく、むしろ受け入れているようだ。

 

月「ノアさんの身体すっごくあったかいよー!」

ノア「月ちゃんカワイイ•••!健気で素直でもう本当に愛しい•••!」

月「ほらほら、お兄ちゃんも!」

天「いや、俺はいい。風邪を移してしまうかもしれないしな」

月「えぇー。もったいないなぁ」

 

俺はため息をついて椅子に座る。一度寝た所為で眠気はぶっ飛んでいたが、なんだか落ち着かなかった。

 

月「じゃあ夕飯食べよっか。お兄ちゃん、持っていってー」

天「あぁ」

ノア「あ、私もーー」

天「ノアさんは客人ですので、そこに座っていてください」

ノア「はい、わかりました」

 

ノアさんは微笑むと、素直に席に着いた俺も微笑を返して、料理が積まれた皿を手に取った。




D4恋色マスタースパーク追加されたけど難易度15とか頭おかしなるで。後でするけどクリアできる気しねぇわ。しかも今スピード11.5慣れの途中やぞw
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