敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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東京テディベアとカレンデュラエキスパフルコンしました。それだけです()


休日なんてなかった、いいね?

久しぶりのオフの日は、見事にとある人間のおかげでぶっ潰れた。

 

ノア「おはようございます」

 

朝っぱらからノアさんが神山家にやって来て、居着いてきた。まさかの朝食までご一緒なのだから驚きだ。

 

天「というかなんでこんな早くから来たんですか」

ノア「うちにいるよりは、天くんと月ちゃんと一緒にいた方がいいかなって」

 

恥ずかし気もなくそんな事を口走った。月はニコニコとしていたが、俺はなんだか目を合わせづらかった。

 

月「お兄ちゃん本当は嬉しいんでしょー?素直になりなよー」

天「お前今日友達の家に行くって言ってなかったか?そんな悠長にメシ食ってていいのか?」

月「あ、そうだった!」

 

ハッとした月は一気に白飯をかき込み始めた。

 

天「洗い物は俺がやっておくから、すぐに準備して行けよ」

月「わふぁっふぁ!」

天「飲み込んでから喋れ」

ノア「あはは•••仲良いね•••」

 

兄弟姉妹がいないノアさんには、こう言った光景は少し珍しかったのだろうか。少し困惑している様子だった。逆にこちらからすればいつも通りの会話なので、なんとも言えない。

 

月「あ、そうだ(唐突)。今日遠くまで出掛けるけど、何かお土産とかいる?」

天「行き先のモノ適当に見繕ってくれ。そもそもどこ行くか知らんから何言えばいいかわからんし」

月「名古屋」

天「aiueo700とか•••」

月「それ愛知県岩倉市東町掛目188-1だよ!というかその人今はもうまともだよ!」

 

悪ふざけにも月はちゃんと対応してみせた。ご飯が入っていた茶碗を置いて、急いで自室へと妹は向かって行った。

 

ノア「••••••誰の住所?」

天「知らなくて大丈夫ですよ。関わる事は絶対にありませんから」

 

味噌汁を啜って、ホッと息を吐く。七月に入ってだんだん暑さが厳しくなって来たが、朝の熱い味噌汁というのは美味しいものだ。季節関係なく飲めますねぇ!

 

月「行ってきまーす!」

天「あぁ」

ノア「行ってらっしゃい。気をつけてね」

 

リビングに顔を出して、手を振ってから月は家を飛び出した。そして必然的に俺とノアさんの二人きりの空間ができあがってしまった。

 

ノア「そ、そうだ。今日泊まるつもりで来たから、パジャマとか色々持ってきたんだ」

天「••••••ベッドは月のでいいですか?」

 

ノアさんのことだ、月と寝たがると思って先制を打ったが、彼女は首を横に振った。

 

ノア「天くんの部屋がいい•••」

 

頬を赤く染めて弱々しい声でいうものだから、可愛いと感じてしまう。普段は俺が可愛い可愛い言われているのに、なんだか新鮮な気分だった。

 

天「わかりました。ではそのように」

 

表向きには平静を装っているが、内心はバクバクだった。自分の彼女が家に泊まりに来ること自体が初めてで、俺には全く耐性がなかったのだ。

 

ノア「ご飯食べた後、何しよっか?」

天「特にやる事ないですね••••••月の部屋からゲームでも借りてしますか?」

ノア「月ちゃんって普段どんなゲームをしてるの?」

 

ノアさんからの問いに、俺は顎に手を置いた。確かあいつがやってたゲームは••••••。

 

天「バリバリのゾンビゲーとか、ス◯ブラとかでしたね••••••」

ノア「見た目に似合わず結構ガッツリなゲームしてるんだね•••」

天「いやまぁ、あんな性格ですし••••••」

 

見た目に反してあんなガツガツと容赦ない性格だからだろうか、普通に人ぶっ殺したり殴りあったりするゲームばっかりだった。

 

天「一応協力プレイできるゲームもありますけど、それでいいですか?」

ノア「あー•••私はいいかな。天くんがやってるところを見てみたいかも」

天「•••はぁ」

 

頬をポリポリと掻いてしまう。返答に困ったからだ。

 

天「まぁ•••いいですけど」

 

とりあえず了承した。食器をちゃちゃっと洗って、先にノアさんを自室に入れておく。

月の部屋に入って、適当にゲーム棚を物色する。まぁどうせやるなら楽しいのをやりたいので、ゾンビぶっ殺すゲームを手に取った。

そしてそのまま自室に直行。テレビをつけて、ゲーム本体にディスクを差し込んだ。

 

ノア「何にしたの?」

天「バ◯オ6です」

ノア「ゾンビゲーじゃん•••」

 

少し怖がっている様子だったが、俺は気にしない。コントローラーを持って、クッションの上に座る。

ノアさんは隣に座るーーと思いきや、俺の股の間に座った。

 

天「えっ、そこですか?」

ノア「こっちの方が落ち着くから」

 

ノアさんの後頭部が俺の肩に当たる。このままだと操作がしにくいので、腕をノアさんの前に回す。必然と抱きしめるような形になった。

 

ノア「あったかいね」

天「冷房効いてる中でくっついたらそりゃ温もりますよ」

 

適当に答えながらコントローラーのボタンを叩いていく。使用キャラの選択をしているが、ぶっちゃけどれでも良かったりする。でも変に尖ったものをやろうとは思わないので、無難に細マッチョの渋いイケメンのストーリーを選択した。

 

ノア「これってどういうストーリーなの?」

天「簡単に言うとゾンビ殺して黒幕殺すヤツですね」

ノア「本当に簡単に言ってるけど言葉遣い•••」

天「仕方ないじゃないですか、事実殺してるんですから」

 

俺はそのままの真実をただ伝えただけである。頼むからそんな怯えるような目を向けないでくれ、泣きそうになる。

ストーリーのチャプターを選択できるところがあるが、最初は戦わなくてアホクソつまらないので途中の所から始める。

 

ノア「最初からしないの?」

天「序盤は人助けしたりとかで結構つまらないので」

 

気がつけば、ノアさんが俺の腕を抱いていた。全く力がこもってなく、ただ触れてこちらに寄せているだけのようだ。

 

天「おっと、途中からとはいえここからか」

 

エレベーターで変異したゾンビを殺した瞬間からだった。このゲームは二人で協力プレイが可能で、やってた当初はよく月に付き合わされていた。なので操作は身体が完全に覚えていた。

とりあえずハンドガンでゾンビの頭を狙って一発ブチ込む。怯んだ隙に体術を掛けてトドメを刺す。大体かどうかはわからないが、バ◯オシリーズではよくある戦法だろう。

 

ノア「上手だね。どれくらいやってるの?」

天「一、ニヶ月程度ですよ。月から強制でやらされました」

ノア「お兄ちゃんとゲームしたかっただけなんじゃない?」

天「どうでしょうね。あいつの考えてる事はよくわからないので」

 

逆にこっちの考えは読まれるが、俺は月の事を全く理解できていない。ただの兄妹として普通に接してきて、内側まで知ろうとは思わなかったからだ。

 

天「まぁでも、嫌われていないとは思っています」

ノア「嫌われてなんかないよ。月ちゃん、天くんの事大好きだよ」

天「それはそれでなんか嫌ですね••••••」

ノア「•••そういうところが、兄妹なのかなぁ••••••」

 

ふけった顔でノアさんは更に体重をかけてきた。いい加減プレイに集中するのが難しくなったので、一度ポーズ画面に入ってコントローラーを置いた。

 

ノア「天くん?」

天「この調子じゃゲームができる気がしませんので」

 

ノアさんのお腹に腕を回して、少し強めに抱きしめた。

 

ノア「なんだかんだ天くんもくっついてくるね」

天「好きな人とくっ付きたいと思うのは当然の事では?」

ノア「そうかも。ね、もっとぎゅってして?」

 

ノアさんの要望通りに俺は更に力を込めて抱き寄せる。彼女のお腹の感触がやたら気持ちいい。

 

ノア「••••••••••••」

 

無言になった彼女は、俺の顔を見つめていた。どう行動しようか戸惑ったが、なんとなく、なんとなく次にする事は理解していた。

 

ノア「キス、して欲しいな」

天「わかりました」

 

直々にノアさんからの御所望がやってきたので、俺は素直に応えて唇を重ねる。

 

ノア「んっ、ちゅ、んぅ•••」

 

しばらくキスが続くと、息苦しくなったのか唇をそっと離した。

 

ノア「はっ。はぁ、はぁ•••もっと、しよ?」

天「••••••はい」

 

言葉の意図を読み取った俺は、ノアさんを抱きしめている手を移動させた。




R18も投稿します。内容が気になる人向けね。
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