敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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大掃除してたら懐かしいものやらなんやらが大量にドバドバ出てきました。その分ゴミも出てきましたけどwほんと当時なんであんなの買ってもらったんだろう俺()


犬可愛い

翌日になり、俺は身体を大きく伸ばした。仕事自体は少なくても、論文等があるので書く事に関してはあまり変わらなかったりする。

ちなみに今は七月の終わり頃、夏休みに入っている。徐々にライブの消化も終わってきて、精神的な余裕も少なからずあった。

 

月「お兄ちゃん起きてー。夏休みだからっていつまでも寝られるとおもうなよー?今日仕事でしょ?」

天「もう起きてる」

月「ありゃ、珍しいね」

 

毎年夏休み頃は寝まくるから月も結構手を焼いていた。だが今年は例年に比べて忙しいのでパッと起きれたのだ。

一階に降りて席に着くと、俺は目の前の朝食を見てドン引きした。

 

天「••••••なんだこれ」

 

溢れんばかりの大量の肉。朝からこれはキツすぎませんかねぇ•••。

 

月「朝起きたらすっごい大きい肉が置いてあってねー。多分お父さんが上司から貰ったんじゃない?」

天「••••••佐々木さんかな」

 

佐々木さんは父さんの上の立場にいる人だ。何かと俺や月を可愛がってもらっている。あの佐々木さんが送ってきた肉なんて絶対A5ランクだろ怖いわ。ちなみに階級は忘れた。

 

月「これでもほんの一部だからね。夜もこの肉出すから」

天「•••俺たちだけでどれくらいで消化しきれるんだ、これ••••••」

 

多分一週間はかかると思われる。ていうかデカ過ぎて冷蔵庫圧迫してるんだが。佐々木さん何してくれてんの?ねぇ?

 

月「私もしばらくはお肉生活だなぁ•••太っちゃいそう」

天「運動しろよ」

月「やーだー!ゴロゴロしたいー!」

 

正論をぶつけたら、月は駄々っ子のように喚き始めた。ガキかよ。

 

天「ぶくぶく太ってもしらねぇぞ」

月「私ぃ〜太らない体質なのぉ〜」

天「ウッザ殺すか」

月「声がガチトーン過ぎるよ!本気で殺す気だったでしょ今!?」

 

ものすごく冷めた目を月に向けながら俺は低い声を発する。いや声自体は元々低いが、それの更に低いバージョンだ。後月の一昔前のアイドルだかぶりっ子だかよくわからん演技にガチ目に殺意湧いた。

 

月「運動するっていっても•••何すればいいのさ」

天「走れ、それが一番だ」

月「めんどくさっ」

天「衣舞紀さんに頼んでおくから、サポートしてもらえ」

月「ガチ勢を連れてこないで!?」

 

何故だ。運動事になったら衣舞紀さん程頼りになる人はいないっていうのに。今の環境を惜しみなく使わないでどうするんだ。

 

月「お兄ちゃんは運動しすぎ!部屋あっついんだよ!」

天「今の身体を維持する為だから仕方ないだろ」

 

鍛えに鍛えたこの肉体を保つのはまぁまぁ難しいのだ。家トレで維持できるようにはなったが、少しは増やしたいとも考えている。いつかジム行くか()

 

月「運動なんて疲れるじゃーん!私はダラダラして生きていきたいよ••••••」

天「何故ダラダラとは正反対の研究員になろうとしてんだお前は」

月「まぁ好きな事をするっていうのも仕事では大事だからね〜。私も陽太さんと一緒に色々見つけてくるよ!」

 

自身の将来に花を咲かせているようだが、魂の研究なんてやめとけとしか言えないんだよなぁ••••••。ぶっちゃけ神無月のおかげで研究する事なくなりそうだし。

 

天「ごちそうさま。んじゃ行くわ」

月「歯磨き!」

天「あ、忘れてた」

 

月に指摘されてようやく気がつく。すぐに洗面台に向かって行き、歯ブラシを手に取った。

 

スーツに着替えて俺は家を出る。軽く走りながら向かうが、別に時間が押してる訳でも遅刻しかけてるわけでもない。ただ何となく走っているだけに過ぎないのだ。

 

天「まぁ、事務所そこまで遠くないからいいんだけどさ」

 

職場が近いというのは結構ありがたいものである。前の事務所とか遠くてハゲそうだったし()

 

天「でも早いな•••ちょっと遊んでいくか」

 

公園に寄り道して、ベンチに腰掛ける。こうしてると周りからは仕事に疲れてるサラリーマンに見えるのかな。少し気になったりする。

 

犬「ワンッ」

天「ん?」

 

気がつけば、足元に犬が寄ってきていた。可愛らしい大きな瞳で俺の顔を見つめている。

 

天「どうしたんだ?」

 

手を差し出すと、たちまち犬は頭を乗せた。そこからモゾモゾと手を動かして顎を撫でてやる。

 

犬「クゥ〜ン」

天「気持ちいいか?よしよし」

 

たまにはこうやって動物と遊ぶのも悪くなかった。犬もかなり人懐っこくて、とても愛くるしい。

すっ、と俺の手を躱したと思ったら俺の足の上へ登ろうとしていた。俺はつい笑ってしまい、犬の身体を抱えて座らせる。

 

犬「ワンッ!ワンッ!」

天「甘えん坊だな。食べ物は出てこないぞ?」

 

やたらと俺に擦り寄ってくるが、食べ物目的ではないのだろうか。見るからに野良ではあるが痩せ細っているわけでもない。誰かが定期的に餌でもあげているのだろうか。

尻尾をブンブンと振って喜びを露わにしているのがとても可愛い。しかもモフモフで触り心地もいい。いつまでも撫でていたい。

 

天「あっ•••流石に事務所に行かないと」

 

ちょっと遊び過ぎてしまった。犬を抱っこしたまま立ち上がるが、もしかしたら飼い主がいるかもしれないという僅かな希望を持って周りを見渡してみる。公園で楽しく遊んでる子供が目に移ってそこへと歩いていく。

 

天「キミたち、ちょっといいかな?」

子供A「何?お姉ちゃん」

天「こう見えて男だよ、俺は。キミたちの中にこの子の飼い主はいるかな?」

犬「ワンッ!」

 

子供と目線を合わせる為に、片膝をついてしゃがむ。犬を地面に降ろすと、一人の女の子のところにすぐに向かっていった。

 

子供B「マロン!どこ行ってたの!?」

 

女の子は犬を抱きしめた。首輪がやリードがないだけでちゃんと飼い主はいたようで、なんだか安心した。

 

子供B「あのっ、ありがとうございます!」

天「ちゃんとお礼が言えて偉いね。マロン、だったか。お前も、他人の俺に甘えてないで飼い主に甘えろよ?」

マロン「ワンッ!」

 

マロンはただ鳴くだけで、どういう事を言っているのかは全くわからない。これも魂の解明が続けば、いずれはわかるようになるのかもしれない。俺は事務所へと急いで向かい始めた。すっかり遅刻ギリギリだった。

 

事務所に入って仕事部屋に逃げ込む。すぐにパソコンを起動して、早速仕事•••とは行かなかった。

 

ノア「どうして毛だらけなの•••?」

 

ノアさんが不審そうに俺の今の服装をジロジロ見ていたからだ。

 

天「ここにくる前に犬と遊んでました••••••」

 

何も悪い事はしていないので、俺は至って正直に話した。

 

ノア「いいいい犬と!?ワンコと!?どうして私も入れてくれなかったの!?」

 

やはり動物の事となって、ノアさんはすごい食いつきを見せた。少し引く。

 

天「まぁ公園に寄った時に来た犬でしたから。遊ぶのに夢中で連絡するの忘れてました」

ノア「いいなぁ。私もワンコと遊びたかった••••••」

 

俺はフッ、と息を吐き、ノアさんの頭に手を置いた。

 

天「ノアさんで遊ぶのもいいですが?」

ノア「天くん、頭撫でるの上手•••いつも月ちゃんにしてるからかな」

天「あいつもあいつで、まぁまぁ甘えん坊ですから」

 

愛嬌は誰よりもある妹だ。何かいいことがあれば甘えてくるし、困ってると頼りにしてくれる。それだけでも可愛いと思えるのが妹のいいところだろう。その立場を悪用しないのもポイント高い。でも問題発言はアカン。

 

ノア「一応私の方が歳上なんだけど?」

天「そんなの知りませんよ。乙和さんみたいに子供っぽい人もいるんですから」

ノア「それ今乙和が聞いてたら怒りそう•••」

 

怒りそうとか曖昧なものではなく普通に怒るだろう。頬を膨らませて可愛らしく。本当に怒る気あるのか疑問だ、あれは。

 

天「っと、仕事しないといけないので」

ノア「あっ、うん。頑張ってね、ちゅ」

 

去り際に、ノアさんは俺の頬に唇をくっつけた。俺が顔を少し赤くして頬を手で押さえている中、ノアさんはとても可愛い笑顔をしていた。




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後一つお知らせ。新年回、やります。
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