敏腕(感)男、マネージャーするってよ   作:如水くん

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外雪すっげぇな!wうち滅多に雪降らないのにこれは異常やでwww明日も酷いらしいし、止んでる時間見計らって咲姫のグッズ回収せねば!


リアルホモがいるとか地獄過ぎる

どんどん料理が運ばれてきて、俺は腹の虫を鳴らしていた。店内に響く事はなくても、その音はかなりの大きさだ。

 

乙和「天くんお腹減りすぎ〜。足りないんじゃないの?」

天「デザートもいくので問題ないかと」

 

あんまり食べ過ぎても太るだけなので、程々に抑えるくらいがちょうどいいのだ。

それに体重を増やしたい、と言った欲もないので、無駄な脂肪をつけないを心がけているつもりである。

 

衣舞紀「育ち盛りの男の子でしょ?食べないと大きくなれないわよ?」

天「これ以上背を伸ばしたいとは思いませんよ」

衣舞紀「あら?そうなの?更に私が大きくなって天を追い越すのも悪くないわね〜」

天「むっ•••」

 

衣舞紀さんに身長を抜かされるのは少し嫌な気がした。まぁだからと言って今すぐ食べる訳ではないのだが。

 

天「もぐもぐ•••」

咲姫「もぐもぐ•••」

ノア「まるで兄妹みたい。食べる早さがそっくり」

 

俺と咲姫が同時に咀嚼しているのを、ノアさんは微笑ましそうに眺めていた。

 

天「別にそんなに似てないと思いますが•••」

咲姫「天くんとはあまり似てるところはないと思う••••••」

衣舞紀「そんな事ないわよ?普段から無表情なところとか、そっくりよ」

 

果たしてそれはそっくりといっていいのだろうか。いつも無表情の人など吐いて捨てるほどいると思う。

 

乙和「あむっ、んむっ。それを言ったら天くんと衣舞紀も似てると思うけどなー。お堅いところとか」

衣舞紀「それはどちらかというとノアじゃないかしら?」

ノア「私?そんなにお堅いかなぁ•••」

天「ノアさんはお堅いというよりただヤバいだけかと」

ノア「ヤバくはないよ!?」

 

いや、あんな姿見せられたら嫌でも認めなければならなくなる。マジであれはヤバいし失礼過ぎるがキモかった。

 

衣舞紀「私はそんなに天と似てないと思うよ?そもそも考え方とかまるっきり反対だし」

 

衣舞紀さんはかなり真面目でストイックだが、俺はどちらかというと自由な性格だ。仕事とかは真面目に取り組む方だが、それは責任があるからこそのものであって、そういったものがないなら俺はすぐに投げ捨てる。

 

天「(••••••そう思うと、本当に母さんに似てるな俺は•••••••••)」

 

仕事だけに対してはえらく真面目で、それで他の事は大してどうでもよくて。好きな事は追求して••••••。いや、そもそも俺に好きな事があったか怪しい。

 

咲姫「どうしたの•••?」

天「いや、何でもない」

 

少し表情が濁っていたのか、それを見逃さず咲姫が心配を掛けてくる。ただぼんやりと母の事を考えていただけなので、言葉通りに何でもなかった。

 

天「まぁ••••••そんな大した事じゃないさ」

 

そう、実際に大それた事を考えていたわけでも、悩んでいたわけでもない。かなりどうでもいいことだ。

 

乙和「でもでも〜、似てなくても天くんと咲姫ちゃんは兄妹に見えるな〜」

天「なんかそれ前にも言われた気がするんですが•••」

 

ぼんやりとだが、どこかで言われたような記憶がある。元々妹には月がいるんだし、今更一人増えてもあまり変わらない希ガス。

 

咲姫「天くんの妹•••私が?•••いつでも甘えられる?」

天「そんな四六時中は相手できないぞ?」

乙和「一応相手はしてあげるんだね〜。やっぱりお兄ちゃんだな〜」

天「できることなら月の兄なんて辞めたいですよ()」

ノア「目が本気だ••••••あ、でもその時は私が月ちゃんをお持ち帰りして••••••!」

 

あーもうまたノアさんのスイッチ入っちゃったよ。普通に面倒くさいからやめてくれマジで(切実)。

 

天「月はあげませんよ」

乙和「そうだよね〜。月ちゃんはみんなのものだもんね〜」

天「••••••そうっすね」

 

俺は苦笑する。正直なところ、あいつは野に放っていいのかすら少し疑問に感じている。いやまぁ大丈夫ではあるのだろうが、変に問題を起こしそうで怖い。

 

衣舞紀「月といると楽しいものね。天はいつも面倒そうにしているけれど•••」

天「•••疲れますから、あいつの相手は」

衣舞紀「でも、嫌いではないでしょ?」

天「そりゃそうですよ。たった一人の妹なんですから」

 

家族くらいは大事にしているつもりだ。え?父さん?あいつは知らん。何処かで野垂れ死んでようが関係ない。

 

ファミレスで飯を食べて、例のチャラ男店員からまたラ◯ンとか連絡先とかまた訊かれて少しキレた。

このまま解散となり、俺は衣舞紀さんに誘われて少し散歩をしていた。

 

衣舞紀「天•••大丈夫?」

天「もうあのファミレス行きたくないです•••」

 

あのホモ店員がいるってだけで近づく気が失せて仕方がない。もう金輪際行かん。

 

衣舞紀「でも天がそんな顔をしているから、相手も勘違いするんじゃない?」

天「生まれ持った顔にケチつけられたくないんですねど」

衣舞紀「それもそうね。なら素直に可愛いって褒めても悪くないわよね?」

天「それとこれとは話別ですよ」

 

可愛いって言われるのが嫌なのは俺の感情が入っているわけだし、普通にムカつくから控えて欲しい。

 

衣舞紀「暑いわね•••天、汗まみれだけど大丈夫?」

天「大丈夫ですよ。汗は昔からよくかくので」

 

多分身体が筋肉だらけだから、よく汗が流れるのだろう。

 

衣舞紀「でも、汗が流れてる男の子ってカッコいいと思うわよ」

天「••••••そうですか」

 

からかっているのはわかっているのに、どうしても顔が赤くなってしまう。

 

衣舞紀「おやおやー?照れてるなー?」

天「•••うるさいですよ」

 

俺の横顔に自身の顔を覗き込ませてくる衣舞紀さん。その所為で余計に恥ずかしくなり、顔を逸らしてしまう。

 

衣舞紀「本当に、天って可愛いわね」

天「••••••そろそろ殴ってもいいですか?☆」

 

いい加減にキレそうなので、一発wkrsムーブキメてやろうかと思った。それによって自然と笑顔が浮かんでしまう。

 

衣舞紀「天に私が殴れるかしらね〜?」

天「どういうことですか、それ」

 

やたら衣舞紀さんが挑発してくるので、乗っかってやろう。ガチで当たってしまったらアレなので、本当に軽い力で拳を飛ばす。

が、衣舞紀さんは躱す事などなく、突っ立ったまま俺の拳を頬に受けた。軽い音も何もないクソザコパンチを、彼女は笑顔で受け止めた。

 

衣舞紀「ほら、殴れないでしょ?」

天「•••最初から力抜くのわかってましたね?」

衣舞紀「えぇ。天が暴力を振るうなんて、月以外にありえないもの」

 

あ、月によく手出してるのは知ってたのかこの人。しかし、何でもかんでも見透かされているのは、気に食わなかった。

 

衣舞紀「•••そ、そんなに見つめられるのは•••ちょっと恥ずかしいかな••••••」

天「(よく見ると、本当に綺麗な顔をしてるな•••)」

衣舞紀「そ、天•••?」

天「えっ•••?」

 

頭の中で衣舞紀さんの顔の分析をしていたら、彼女の声に意識を戻された。

 

衣舞紀「ちょ、ちょっと顔が近いかな••••••」

天「あ、あぁ•••すみません」

 

無意識に顔が近づいていたようで、俺はすぐに距離を取った。珍しく衣舞紀さんが赤くなっている姿は、なんだか新鮮で可愛らしかった。

 

天「•••••••••」

 

今更•••本当に今更だが、俺は衣舞紀さんの事が好きなのかもしれない。こんなにドキドキさせられて気に入らないが、それでも本気で嫌とは思えないのはそういう事なのだろう。

 

天「••••••帰ります」

衣舞紀「えっ?う、うん。バイバイ•••」

 

自覚すると途端に気恥ずかしくなり、俺は頭を下げて逃げるように衣舞紀さんに背を向けて歩き出した。

明日からどう接していこうか、少し迷ってしまう。どうにかなるだろう、と普段なら勝手に解決するが、今回ばかりはそうは行かなかった。




とりま竹刀に油塗りましょうね〜。定期的に塗って強度を高めるんや。
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