亜蘭作務村様誤字報告ありがとうございます。
4人での会合の後、3者とも詳細にまとめた行動方針を報告書にまとめてきた。
それこそリアルでは、小卒でしかない鈴木悟には厳しい量と内容である。
しかし、絶対なる支配者であるモモンガなら当たり前のようにこなさなければならない仕事でもある。
結果、書類を斜め読みして3人の書類に許可を出したのが3日前。
それから、モモンガは自室にこもり書類を精査する作業に専念していた。
そして、やっと書類の確認も終わり息抜きもかねてアイテムの確認をしていたところ、ミラー・オブ・リモート・ビューイングというアイテムを発見した。
ユグドラシルでは、各プレイヤーは情報阻害の魔法を使用していたので、死にアイテムなのは有名だったがコレクターであるモモンガ一通りのアイテムを揃えていた。
その精神は、宝物殿の領域守護者である、自身の息子にも確実に受け継がれている。
ほぼ確実に使えないだろうとは想像していたが、このアイテムが使用できるということは情報阻害をしていない、プレイヤースキルかもしくは自己保身に長けていないことは、一目瞭然で相手の力量を図ることもできる。
息抜きの意味も込めてミラー・オブ・リモート・ビューイングを使用して。
ただ、いざアイテムを使用してみようとしたところ、すべてをカーソルで選択していたユグドラシルとは違いアイテムの使用方法がわからない。
そこでアイテムを使用しようとして格闘すること30分やっと映し出される景色が安定してきた。
すると突然部屋から拍手が聞こえてきた。
その拍手の発生源は、執事服を着た上からでも鍛えられていることがうかがえる肉体を持ち、初老ともいえる容貌をしているにも関わらず鋭い眼光を持つ、セバス・チャンである。
セバス・チャンは、ナザリック大墳墓の地下9階層の最終防衛ラインである戦闘メイドプレアデスのリーダーであるナザリック地大墳墓の家令のような立場を与えられている。
ナザリックでも数が少ないレベル100NPCでありながら階層守護者という立場を与えられていない特殊な立場でもある。
「おめでとうございます。モモンガ様」
「ありがとう、セバス。付き合わせてすまなかったな」
「主のおそばに控えご命令に従うこと、それこそがたっちみー様によって執事として生み出された私の存在意儀でございます。」
「そうか」
そう返しミラー・オブ・リモート・ビューイングで、人がいる場所を探していたところ、何やら人が集まり賑やかな映像が映し出された。
「ん、祭りか?」
「これは・・・違います。」
映像を村の上空から、村の中に切り替えて、より詳細に観察してみると、どうやら甲冑を着用して馬に乗った兵士に蹂躙される村だということが分かった。
「どういたしますか?」
「ん?」
モモンガはこの世界に人がいたことでやっといろいろなことが聞けると思っていたが戦闘している中にノコノコ赴くほど愚かではない。
「この世界の人間たちが、どれくらいの強さか測れれば、今後の行動の策も立てやすくなるデミウルゴスに連絡をとり、至急彼らの強さを測定するように連絡するか・・・」
そこで、セバスの顔を見ると一瞬表情に陰りが見えた。
その瞬間なぜか彼の創造主であるたっちみーの顔が浮かんだ。
どうやらこの執事は、襲われている村を救うかどうかを俺に尋ねたのだが、俺がこの村を犠牲にこの世界の戦闘レベルを図ろうとしたことが、不満であるようだ。
“たっちみーさんならこの襲われている村をすぐに救いに飛び出ていただろうな”
NPCは創造主に似るのだろうかと心の中で思った。
自分は過去にその正義感に救われ自分の居場所を見つけることができた。
その恩を息子のセバスに返すのは当然だろうと、一人考えセバスに尋ねた。
「セバス、意見があるなら発言を許す。忌憚のない意見を聞かせてくれないか。」
「いえ、モモンガ様に意見などあろうはずがございません。」
「セバス、お前は私の目が節穴だとでも思っているのか。思っていることを正直に申すがよい。」
「は!大変失礼をいたしました。それでは、僭越ながらこの村を救い、情報を得るというのはいかがでしょうか。助けたことを理由にすれば、ごく自然に村人からこの世界の情報を得ることが可能かと思われます。」
「なるほど、お前が言うことにも一理がある。しかし、敵の強さもわからない状況で行動し、こちらに被害がでればどうする。」
「それは・・・」
「セバス。もう一度言う、建前はよい、本心を述べるがよい」
「は、私の愚かな発言と、モモンガ様を見くびったこと大変申し訳ございません。それでは本心を述べさせていただきます。・・・困っている人をみると助けずにはいられないのです。」
その瞬間懐かしい雰囲気を感じ、少し心が和らいだ気がした。
“たっちみーさん、セバスは間違いなくあなたの息子ですよ。”
「よい、今回は許す。しかし、今後は己の本心を正直に述べることを心掛けよ。」
「処刑に値する不敬に対して、多大なるご慈悲感謝いたします。偉大なる至高なる41人の御方に誓って今後は正直に発言をさせていただきます。」
「うむ、それではセバスの意見を採用し、この村を救出して情報源とする。」
そうしてすぐさまモモンガはメッセージを発動してパンドラズアクターに連絡をした。
「パンドラズアクターよ、今時間は良いか。」
「これは父上、もちろんですとも。」
「そうか、・・・今すぐに我が居室にぶくぶく茶釜さんの完全装備で来るがよい。」
「いかがいたしましたか?侵入者の報告はデミウルゴス殿からは届いておりませんが。」
「いや、ミラー・オブ・リモート・ビューイングにて襲われている村を発見したので、そこの村を救出するために。お前の力を借りたいと思ってな。」
「なるほど、優秀なタンクが必要ということは、父上が自らご出陣なされる予定でしょうか。」
「そうだ、何か問題が。」
「はっきり言って反対です。敵の戦力がわからないうちは僕達にお任せください。」
「トップが率先して動かないとお前たち僕に示しがつかないからな。」
「ご意志は固いようですな。承知しました。また優秀なタンクなら私ではなくアルベド殿を推薦いたします。」
「どうしてだ?」
「私ばかりを傍に置かれますと、僕が不公平を感じてしまいますので、なるべく数多くの僕達と交流を進言いたします。またナザリックに存在する僕の中では、ぶくぶく茶釜様の完全装備をした私を除いて、最も防御力に長けるのはアルベド殿です。できればナザリックの最高戦力を揃えてご出陣いただきたいのですが・・・」
「そのような戦力が必要な相手ならすぐに逃走するさ。なにこの世界のレベルを図るにはいい機会だ。」
「アルベド殿とプレアデスをつれてご出陣くださいますようお願い申し上げます。」
「多くないか。」
「父上の安全が一番です。これでもかなり少ないほうです。いざというときにはプレアデスを盾に、戦闘からお逃げください。」
「パンドラズアクターよ、二度とナザリックの僕を犠牲にするような発言をするな。」
「いいえ、父上の安全のため絶対に譲れません。」
ここで強めに反論したかったが、今もめると村人が殲滅されてしまうので後で話し合うことにして、とりあえずパンドラズアクターの意見を採用することにした。
「わかった。この問題は後で話すとして、お前の進言通りアルベドとプレアデスを連れて行こう。」
「私の意見を聞き入れてくださり感謝いたします。」
そのあとセバスには、完全装備でプレアデスに集合をかけるように伝え、アルベドにメッセージを送った。
「アルベドよ」
「は!如何いたしましたかモモンガ様」
「忙しいところすまないが、大至急完全装備にて我が居室まで来てくれないか。戦闘だ。」
アルベドは心中でガッツポーズをしながら表面上では冷静に返す。
「承知いたしました。最短、最速にてうかがわせていただきます。」
「うむ」
5分もしないうちに完全装備のアルベドとプレアデスたちが、モモンガの居室に集合した。
「突然の招集すまない。我々はこれからここに映る村を救出してこの世界の情報を得るために行動を開始する。だが、敵の戦力がどれほどかわかないためくれぐれも無理はするな。かなわないと思ったらすぐに連絡して撤退しろ。基本的に2人1組以上で行動するように。よいな。」
「「「「「「「「は!!承知いたしました。モモンガ様」」」」」」」」
プレアデスたちは9階層に敵が攻め込んできたときの最終防衛ラインであるが、レベル100であるセバスを除いてレベルは高くはない。
8階層を突破する強者を相手にかなうわけはなく、実質は8階層が最終ラインである。
今までナザリックの8階層を突破してきた敵がいないため、プレアデスたちに戦闘の機会はついぞ訪れなかった。
なので今回がプレアデスたちの初陣であり、モモンガの護衛という栄誉ある任務を与えられて歓喜にむせび泣かん勢いでこの任務に参加していた。
モモンガは上位転移を使用して村のはずれに門を開いた。
黒い空間を抜けると開けた道路がある森の中に出た。
どうやら問題なく目的地に転移できたようである。
転移して出てきた瞬間モモンガの前に、今まさに剣を振り下ろそうとする兵士と、幼女を胸にかばっている少女を見つけた。
「グラスプ・ハート」
瞬間魔法を発動して兵士を倒せたことに安心した。
自分の得意である第9位階魔法が通じないということはかなりの強敵でありアルベドとセバスは別としてもプレアデスたちには荷が重い相手ということになる。
「ひい!?化け物!!」
倒した兵士の後ろにいたもう一人の兵士が、逃げようと背を向けた瞬間さらに位階を落とした魔法を放つ。
「ドラゴン・ライトニング」
モモンガの手から放たれた雷が兵士を貫きその命をまたもあっさり刈り取る。
そこでモモンガは人を2人も手にかけたのに、自分が全く動揺も罪悪感も覚えないことに驚いた。
“やはり体だけでなく心もアンデッドに変異してしまったのだろうな”
「中位アンデッド作成」
モモンガは倒した2人の兵士の死体を使用して2体の中位アンデッドであるデスナイトを生み出した。
「デスナイト達よこの村にいる兵士を殺せ」
「「オオオォォォ!!!」」
そう命令すると2体のデスナイトは、了解したといわんばかりに咆哮をあげて村のある方向に突進していった。
「セバスよ、デスナイトを先行させたので敵の戦力を図りつつプレアデスたちを連れて村にいる兵士たちを排除して村人を救出せよ。兵士たちはできれば生け捕りが好ましいが抵抗するようなら殺しても構わない。プレアデスたちはセバスに従い村人を救出すること。アルベドは私の傍に待機して周囲を警戒せよ。」
「「「「「「「「は!!」」」」」」」」
そこでモモンガは幼女をかばっている少女が背中に怪我をしていることに気が付いた。
「ルプスレギナよこの少女の怪我を癒してやれ」
ルプスレギナ・ベータは赤毛を二つの長い三つ編みにした人懐っこいかわいい顔をした美人の
「承知いたしました、モモンガ様。」
モモンガの指示に従い素早く行動を開始する僕達。
指示を終えたモモンガは少女を観察するとなぜか俺をみて怯えている様子。
モモンガが疑問に思っていると突然アルベドが声を上げながら斧を振り上げた。
「下等生物風情が」
「まてまて、アルベド」
今にも斧をおろして助けた少女たちを殺そうとしているアルベドを止めて質問をしてみた。
「お前達は魔法というものを知っているか」
「は、はい。村に時々来られる薬師の、私の友人が使えます。」
“ふむ、どうやらこの世界にも魔法は存在するらしい”
「ならば話は早い私は
どうやら彼女たちの反応からすると骸骨である俺の顔に反応して怖がっているように見える。
もしかしたらこの世界では異種族は一般的ではなく恐怖の対象なのかもしれない。
そう考え、顔を隠してから村に向かおうとして、モモンガの背に二人の方から声が聞こえた。
「あ、あの!助けてくださってありがとうございます。」
「ありがとうございます」
「お、お名前は何とおっしゃるのですか。」
“ふむ、名前か”
俺の名前はモモンガだが、DQNギルドのギルドマスターである自分の名前を堂々と名乗っていると、他のユグドラシルのプレイヤーに狙われそうで要らぬ苦労を背負いそうだと感じた。
が、ギルドアインズ・ウール・ゴウンのものだとばれるのは遅かれ早かれだとも思った。
そこで、
「我が名を知るがよい。我こそがアインズ・ウール・ゴウン」
そう宣言した。
なるべく推敲をして誤字脱字のないように気を付けます。
句読点の間違いや読みにくさは作者の力不足で申し訳ございません。
精進するように努力します。
作者の思ってる裏設定などは必要ですか?
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補足説明せいや(YES)
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いらんねん(NO)