FALL GUYS 「落ちてから死ね」   作:騒音街道膝栗毛

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競って死ね

「さぁ!領主になれるチャンスをやろう!!!!」

気がついたらその掛け声が聞こえてきた。生きているようだが体が動かない、金縛りか何かであろうがそんなものよりも今生きていることの方が異常であった。どのような原理でどのような仕組みでどのような方法なのか。これらがすべて同じような言葉であると思うだろうが言葉を考えられないほどに俺は動揺していた。

情報量が多すぎる……今の一瞬で、死んでいない事・見える範囲では学級2つ分くらいの同種がいる事(もっと多いのでは?)・領主の話・動けない事、この全てを処理できるほどの頭は……今の時点で処理できているのだから結構俺は適応力があるのだろう。

「ルール説明だぁ!とにかく走れ!前に進め!他のモノを蹴落としてでも最後まで生き残って一位を取れ!」

どこから聞こえているかもわからない声が響いてくる。他の同種たちの見える範囲では同様に驚いていないように見えるが多分俺と同様に金縛りにでもあっているのだろう。さて……説明を聞いているが今はどうやら領主になったらうんたらかんたら、なるためには王冠を手にする必要があるやらなんやら言っているが……今するべきは進む前の情報が必要であろう。

見える限りでは……中世であろう……何やら回転する橋や動く丸太に……ローションの床まで存在している……動くギロチンまであるのか……幸いして私の位置は見える範囲では四列目……まだ勝てる見込みはある。

「さて!領主の説明も終わったから始めようか!んじゃ!3・・・・2・・・・1・・・・GO!!」

後ろを振り返らずに走る……音を聞けば後ろには同種はいない……俺たちが最後尾だということはわかった。死んだと覚悟したが生き残っているのなら生き残るために足掻こう……走るんだ。

 

最初に来たのは斧が道を阻むように回っている……動力源やどうやって固定化しているか気になる気もするが一番の異常は一緒に走っている他の連中だ。横のやつが吹っ飛ばされようとも斧が当たっても痛そうな素振りを見せずに立ち上がっている。まるで慣れているかのようだ。慣れている連中がいるのならそれについて行くべきなんだろうが…………邪魔だな。他の連中。これは確かに他のやつのことを気にしなくなるな。

ここは……ぬるぬるとした下り道を……他のモノたちを蹴落とすかの如く勢いよくジャンプをした。他のモノたちも進んでいる中上からの奇襲によって俺はどうやらかなり有利になったようであった。

 

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