オリ主の設定とかは後々話の中で。
アニメが進む毎に手直し不可避ですね。宜しくお願い致します。
2019年に突如地球に現れ、あらゆる生命を脅かす存在“ピラー”それに対抗出来るのは“英霊機”に乗る“戦乙女”だけ。この文字だけ見るとまぁファンタジーな事だ。
しかも最終的に戦乙女を決めるのは“オーディン”って自称神様と来た物だ。少し見た事あるけど眼帯ショタだった。老人の姿にもなれるらしいけど、そっちは見た事無い。
そして戦乙女って言われるからには英霊機が与えられるのは女性だけ。男はなれない。つまりピラーに対しては無力。戦場に出て出来る事と言えば……
「今日も今日とて露払い……いや、盾か?囮か?まぁ良いや。戦乙女がピラーを倒せる様に頑張るとしますか」
そう。戦場に出る男は戦乙女が戦い易い様に敵を引き付ける事くらいしか出来ない。ピラーに有効打は与えられないとはいえ世知辛話だ。
「おい日本人。ピラーを目前にして泣き言か?お前結構なベテランって聞いたんだが?」
俺の独り言を通信で聞いていた奴が声をかけて来た。泣き言扱いとは心外だ。
「自分の状況を改めて認識してただけだよ。はぐれピラーとかならともかく今回は“セカンダリ・ピラー”だからな。絶対面倒な相手だぞ。しかも移動力は無いって事は防衛能力特化の可能性が高い。攻撃手段が戦乙女しか無い俺達は圧倒的に不利なんだぞ。その状況で文句の一つや二つ言わない程楽観的じゃないんだよ」
「セカンダリってのはそんなに厄介なのか?」
「滅茶苦茶厄介だ。セカンダリは基本的に攻撃方法は固有の物で過去の敵のデータが通用しない物が多い」
「マジかよ……気を引き締めないとな」
「セカンダリ戦は戦死者多いからな……俺は真ん中の配置だから先に行くぞ。クラウディ……シュヴェルトライテがピラーを倒すまで時間を稼ぐとしますかね」
「シュヴェルトライテ……戦乙女か。そうだな。死ぬなよ日本人!!」
その言葉を背に俺は指定された配置に向かった。
配置に着くと結構ピラーに近い位置だった。雲で覆われて良く見えないが、山脈に根付くピラーは巨大でうっすらと不気味に発光していた。これで“プライマリー・ピラー”じゃないのか。
「やっぱ山とかに根付くピラーはデカイな。さて、相手はセカンダリだ、常にトップスピードで動き回らないと死ぬな」
ぼやいた瞬間に小型のピラー“ターシャリ・ピラー”を放出してきた。ピンク色の鳥みたいなやつだ。えっ、何かビームみたいなの撃って来るんだけど!?光弾タイプじゃないのか!?
「鳥っぽいのにビーム撃って来るのかよ!!もう味方が数機やられた!?」
独り言騒ぎながら全力で回避する。四体近く後ろに着かれたが問題ない。攻撃が直線的なら最小限の回避行動で行ける。
それなりの時間ターシャリと鬼ごっこしていると通信が入る。
「此方ワルキューレ、シュヴェルトライテ!!」
どうやら時間稼ぎは何とかなった様だ。結構な人数やられたが……
「後は戦乙女様に任せるとしますか……って、何だアレ。剣と盾か?」
クラウ……シュヴェルトライテの攻撃を阻む様に巨大な剣と盾が出てきた。あれが本体か。まるでウニだな。
「いや、呑気に考えてる場合じゃないな。剣がクラウディアを狙ってやがる。なら、お邪魔に行かないとなぁ!!」
全速力で激戦区に突っ込む。剣自体に追尾機能があるのか的確にクラウディアの周りに集まっていた。
「こっちだウニ野郎!!ミサイルも目眩まし程度にはなるだろ!!目があるか知らんが!!」
クラウディアに突っ込もうとしていた剣にミサイルを当てる。傷一つ付かないが、僅かに剣の軌道がずれたみたいだ。しかもこっちに気が付いたのかクラウディアの近くにあった剣の半分近くが俺に突っ込んで来た。
「もしかして怒ったか!?上等!!全部捌ききってやるよ!!ファンネルもどき!!」
クラウディアの必殺の一撃が放たれるまで時間を稼ぐ。三発限りの魔弾を。
「ッ!!しつこいな!!だがもう遅い!クラウディアの攻撃の時間は稼いだ!後はお前を俺が振り切れば勝ちだ。行くぜアクロバットサーカス!!……あっ、翼折れた」
某カウボーイの飛行機みたいに旋回して動こうとしたら機体の翼が折れた。ギリギリ剣は振り切ったみたいだが、そのまま墜落していく。
「あかーーーーーん!!」
墜落しながら見たのはピラーが倒されて出来た美しい樹木が空に浮かんでいる姿だった。何度見ても綺麗だな。
☆☆☆☆
私は死神だった。私以外は皆居なくなる。そう思ってたし、実際そうだった。だからあの声は本当に救いだった。
「此方シュヴェルトライテ……応答せよ……此方シュヴェルトライテ……誰か……また私一人……」
「クラウディア!!聴こえてるか!?墜落して緊急脱出したんだけどクソ寒い!!迎えに来て!!戦死じゃなくて凍死する!!多分凍死だとルサルカの奴は二階級特進くれないから!!雪山ヤバい……」
私の傍から離れなかったあの人の声が。
☆☆☆☆
クラウディアに助けて貰って帰還した後に司令室に呼ばれたので行ってみると、どうやらクラウディアが日本に転属になるらしい。しかしその理由は嬉しくない物だった。
「沖田が死んだ?……っ、マジか。……あー……何だよクソ……」
「そうか……そう言えば確か面識があったのか」
ワルキューレの司令“ルサルカ・エヴァレスカ”が沈痛な面持ちで話した内容は、知り合いが死んだと言う話しだった。
「まぁ、多少な。しかしアイツが……で、代わりにクラウディア……シュヴェルトライテを日本にか」
「ああ、しかも転属先は」
「“館山基地”か。俺含めて問題児だらけだぞ。まさか死神って話を上が鵜呑みにしたと?俺は現に生きてるし、何よりあのセカンダリはプライマリーとほぼ変わらないレベルだろ。正直、戦乙女が生きて帰れただけでも御の字だ」
「私もそうは思うがな……」
言い淀むルサルカ。上からゴリ押しされたか……はたまたあのショタ神からの命令か。どのみち決定は変わらなさそうだな。
「じゃあ改めて命令を下さると?エヴァレスカ司令?」
「……貴君にそう改めて言われると違和感があるが……“クラウディア・ブラフォード”及び“志摩・飛鳥”は館山基地への転属を命ずる。とは言っても君は今回のピラー攻略の為に館山基地から借りていた様な物だが。なぁ“不死鳥”?」
悪戯っぽく笑うルサルカ。改めて司令って言った事への仕返しか。
「……仕事ばっかりに捕らわれると婚期をのが「何か言ったか?」ヴェッ!!何も!!」
頬をペンが掠めた。恐る恐る振り返ると背後の壁にペンが突き刺さっている。嘘だろ。
「……まぁ相手居なかったら俺が貰ってやるから」
「無いな。私にも選ぶ権利はある」
「ひでぇな。本当に昔から変わらないねぇ……」
「貴君が言えた義理か?」
「俺は変わる気無いからな」
「私もだよ」
笑いながら司令室を後にした。あれ?ナチュラルにフラれてね?
「いや本気じゃなかったけど!!本気じゃなかったからな!!フラれて無いからな!!冗談の延長だから!!」
「貴方は廊下で何を騒いでいるんだ?」
廊下で踞りながら叫んでいるとクラウディアが話しかけて来た。廊下で騒ぐとか不審者だよね。ごめんね。
「何でもないよ。うん。ところでクラウディア。同僚になるみたいだな。改めて宜しく」
「ああ、貴方と共に戦えるのは私も嬉しい。お父様の大好きだった日本に行けるんだ。今から楽しみ……かな」
「共に戦うかぁ。そうだな……まぁ俺は日本に着くまで機体無いんだけどな!!」
その後少しクラウディアと世間話して解散した。部屋に戻ってスマホで連絡をとる。着信履歴がヤバい事になってる。一番上の履歴の奴で良いだろ。どうせ三人一緒だろうし。電話を掛けるとほぼノータイムで電話に出た。
「はっや。もしもしアズズ?」
《お前生きてるのか!?おい!》
「死んでまーす」
《大丈夫なのか!?》
「ボケを無視しないで???」
“駒込・アズズ”に電話を掛けたが何時ものノリが通じない。どうしたんだろうか。
「ノリ悪くない?どうした?」
《お前撃墜されたって聞いて……》
「墜落したけど撃墜はされてない。俺は完勝した」
《そう、なのか?……はぁ……で、何で墜落したんだ?大方かなり無理したんだろ?》
何時もの調子に戻ったみたいだ。そう言えば墜落までしたのは久々だったな。だから焦ったのか?可愛いやつめ。
「攻撃回避にアクロバットサーカスしたら翼折れて墜ちた」
《本当にバカだな!?フィクションだから出来る動きしようとするな!!機体もそう使う為に造られた機体じゃないんだぞ!?》
《アズズ~飛鳥からの電話なんでしょ~?変わってよ~!!》
《ダメだよミコちゃん。アズちゃんが大好きな飛鳥さんからの電話なんだから邪魔しちゃ》
《だ、大好きじゃねーし!!墜ちた機体が心配だったんだよ!!》
電話口から聴こえるのは“宮古”と“園香”か。元気そうで何よりだ。それにしてもアズズはツンデレだなぁ!!そんなに否定しなくても良いじゃないか!!泣きそう!!
「まぁアレだ。もうすぐ帰るから……じゃあな」
《……ああ、またな》
電話を切ってスマホをベッドに放り投げる。そのまま自分の身体もベッドに沈めた。
「館山基地かぁ……これからどうなることやら」
俺はそのまま眠りについた。何か怖い夢を見た気がする。
アズズは今期アニメで最強。
モンブランピラーとヨルムンガンドがセカンダリ・ピラーなの凄いと思う。